マッチスティック・メン Matchstick Men (2003) 4/5 (26)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

2002年に発表された、エリック・ガルシアの小説”Matchstick Men”を基に製作された作品。
潔癖症の詐欺師と突然、現れた14歳の娘の関係をコミカルに描く、製作、監督リドリー・スコット、製作総指揮ロバート・ゼメキス、主演ニコラス・ケイジサム・ロックウェルアリソン・ローマン他共演のコメディ・ドラマ。


ドラマ(コメディ)

ニコラス・ケイジ / Nicolas Cage 作品一覧


スタッフ キャスト
監督:リドリー・スコット

製作
ジャック・ラプケ
リドリー・スコット
スティーヴ・スターキー
ショーン・ベイリー
テッド・グリフィン
製作総指揮:ロバート・ゼメキス
原作:エリック・ガルシア”Matchstick Men”
脚本
ニコラス・グリフィン
テッド・グリフィン
撮影:ジョン・マシソン
編集:ドディ・ドーン
音楽:ハンス・ジマー

出演
ロイ・ウォラー:ニコラス・ケイジ
フランク・マーサー:サム・ロックウェル
アンジェラ:アリソン・ローマン
ハリス・クレイン医師:ブルース・アルトマン
チャック・フレシェット:ブルース・マッギル
キャシー:シーラ・ケリー
シェーファー:スティーヴ・イースティン
コインランドリーの女性:ベス・グラント
ヘザー・フェントン:メローラ・ウォルターズ
ビショップ:ティム・ケルハー
ホルト:ナイジェル・ギブス

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2003年製作 116分
公開
北米:2003年9月12日
日本:2003年10月4日
北米興行収入 $36,873,200
世界 $65,565,670


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ロサンゼルス
ロイ・ウォラー(ニコラス・ケイジ)は、詐欺師の才能はあるものの、病的な潔癖症だった。

相棒のフランク・マーサー(サム・ロックウェル)と共に、ロイは完璧な詐欺計画を実行していた。

食事はツナ缶しか食べないロイは、食器が汚れるために缶から直接それを食べる。

処方薬を誤ってシンクに落としてしまったロイは苛立ち、家中の掃除を始めてフランクからの電話にも出ない。

ロイを訪ねたフランクは、主治医が夜逃げしてしまい、薬がないために何もできない彼に精神科医を紹介する。

ハリス・クレイン医師(ブルース・アルトマン)のクリニックに向かったロイは、セラピーを受けて、野外や不潔なものが嫌いだと話す。

女性関係なども訊かれ、別れた妻ヘザー・フェントン(メローラ・ウォルターズ)のことを話したロイは、とにかく薬が欲しいとクレインに伝える。

以前とは違うものだったが薬を受け取ったロイは、多少は落ち着いた気分になり、ヘザーに電話をする。

しかし、留守だったヘザーにロイは伝言を残せない。

クレインに会ったロイは、ヘザーとは妊娠中に別れたため、子供が生まれていれば14歳だと話す。

ヘザーに電話したものの話せなかったために、子供がいるかどうかを確かめたいことをクレインに伝えたロイは、彼女への連絡を頼む。

その後、クレインから電話を受けたロイは、ヘザーが自分とは話をしたくないと言っていることを知らされる。

しかし、娘のアンジェラが自分に会いたいことを知ったロイは、彼女との待ち合わせ場所に向かう。

アンジェラと思える少女に声をかけたロイは、彼女が娘だと確認する。

古物商をしていると伝えたロイは、アンジェラをバーガーショップに連れて行き話をして、その後、家に送る。

また会いたいと言われたロイは、アンジェラから電話番号を教えてもらう。

ロイが仕事に復帰したため、フランクは喜ぶ。

その後、ロイとフランクは、富豪のチャック・フレシェット(ブルース・マッギル)から大金を巻き上げる計画を進める。

フレシェットに接触するため出かける準備をしていたロイは、アンジェラが訪ねて来たために驚く。

ヘザーと喧嘩をしたと言うアンジェラに、ロイは仕事だと伝えて出かける。

テレビもない家の中を見て回ったアンジェラは、下着などがきれいにたたまれていることを知り、ブルドックの置物に隠してある現金と銃を見つける。

ストリップクラブでフランクと待ち合わせたロイは、フレシェットを紹介され、彼の興味を引くことに成功する。

帰宅したロイは、部屋を散らかしてソファで寝ていたアンジェラから、なぜ母が出て行ったのかを訊かれる。

ヘザーに尋ねるよう伝えたロイは、母が話すような悪人には見えないとアンジェラに言われる。

翌朝、訪ねて来たフランクからフレシェットが食いついたことを知らされたロイは、女を連れ込んでいることを疑われる。

ロイにフランクのことを尋ねたアンジェラは、自分を隠したいのかと言いながら、母に電話をして怒っていないことを伝える。

母はサマースクールに行かせたいだけだとロイに伝えたアンジェラは、月曜までの4日間いていいかとロイに尋ねる。

クレインのセラピーを受けたロイは、娘の接し方で助言を受ける。

ロイと共にスーパーに買い物に行ったアンジェラは、レジ係のキャシー(シーラ・ケリー)に彼が惹かれていることに気づく。

フレシェットに会い、金融関係者として外貨を扱っていると伝えたロイは、浮いた金だと言って5000ポンドを渡し、取引の約束をする。

帰宅したロイは、アンジェラをフランクに紹介しようとするが、彼女の姿はなく、夜になっても帰ってこない。

ようやく帰って来たアンジェラを叱ったロイは、母親の元に帰るよう伝える。

悪いことはしていないと言うアンジェラは、犬の中の現金も取っていないことを伝え、それを見たことや生活に干渉するのを非難されたため、出て行こうとする。

アンジェラを引き留めたロイは、邪魔者扱いされたと言う彼女に謝罪し、仕事は古物商ではなく詐欺師だと告白する。

詐欺のことを教えてほしいと言われたロイは当然それを拒むが、執拗に頼まれ、仕方なく一度だけ教えるとアンジェラに伝える。

いくつかのルールを教わったアンジェラは、ロイと共に宝くじの外れ券を使った詐欺を実行する。

コインランドリーにいた女性(ベス・グラント)の前でクジを落したアンジェラは、彼女に落してと言われ、自分のものではないと伝える。

クジが気になる女性は、その場にいた男性(ロイ)に新聞を見せてもらい、外れてはいたものの4個の数字が合っていたため、600ドルを受け取れることが分かる。

女性は喜び、帰ると言うアンジェラに賞金は分けると伝え、ATMで現金を降ろし、アンジェラに300ドルを渡して礼を言う。

手伝ってくれたロイの元に戻ったアンジェラは、金を返してくるように言われ、その指示に従う。

クレインのセラピーを受けたロイは、娘ができたことで人生が変わり、仕事も教えた話をする。

フランクと共に空港のラウンジでフレシェットを騙す段取りをしたロイは、その夜、サマースクールから電話をかけて来たアンジェラのメッセージを繰り返して聴く。

アンジェラを迎えに行ったロイは、ボーリング場に向い彼女と楽しむ。

フランクから連絡があり、フレシェットが出国してしまうため、今日しか実行する日がないと言われる。

送る時間もないロイは、仕方なくアンジェラを連れて銀行に寄り、貸金庫から現金を持ち出して空港に向かう。

ラウンジでフランクと待っていたフレシェットに8万ポンドを見せたロイは、相手の現金を確認する。

その時、アンジェラがバーで騒ぎを起こし、フレシェットが振り向いた隙に、ロイはブリーフケースをすり替える。

席を立ったフレシェットとゲートまで一緒に行くようフランクに指示したロイは、アンジェラと共に駐車場に向い、その場から去ろうとする。

しかし、騙されたことに気づいたフレシェットが車に襲いかかり、ロイはそれを振り切りその場から逃走する。

フランクと合流したロイはフレシェットの監視役の彼を責め、警察に通報されると言われる。

フレシェットは8万ポンドの出処を追及されるために、通報はないと言うロイは、自分達には前科もないので心配いらないと伝える。

アンジェラの前科を訊かれたロイは、あるはずがないと言うものの、一応それを確かめる。

逮捕歴を否定しないアンジェラに呆れたフランクは、ロイから現金のバッグを渡されてその場を去る。

アンジェラを追及するロイは、ガムなどを万引きした際に騒ぎを起こして、写真と指紋をとられたことを知らされる。

家に送ってもらい、うまくやれないことが分かり自分が必要ないとロイに言われたアンジェラは、涙しながら空港で買った灰皿を渡す。

アンジェラを悲しませてしまったロイは謝罪し、車に乗るようにと伝えるが、悪人でもないが良い人でもないと言って、彼女は家に向かう。

帰宅して休んでいたロイは、フランクからの電話を受け、金を山分けしようと言われる。

薬がないことに気づいたロイは焦り、クレインに電話をするものの繋がらなかった。

ゴミ箱から薬のPTPシートを拾い、薬局に向い薬剤師にそれを見せたロイは、更年期用のサプリだと知り驚く。

その件でクレインを追及したロイは、薬は必要ないと言われ、仕事を変えるよう助言される。

足台が素人でも分かる骨董品にも拘らず何も指摘しなかったロイが、古物商でないことに気づいていたクレインは泥棒だろうと伝える。

詐欺のアーティストだと言うロイは、無理矢理に金を奪ったことはないと、おかしな理屈をつける。

その模範だと言うロイに他の模範も示せと伝えたクレインは、アンジェラのことを尋ねる。

自分のせいで嫌われてしまったと言うロイは、大切な娘を失ってしまったと話しながら涙する。

アンジェラに会ったロイは、共同親権を求めるために弁護士に会ったことを伝える。

今の仕事から足を洗うことも考えていると言うロイは、相談もしなかったことをアンジェラに謝罪し、彼女は涙しながら、父がしようとする行為を嬉しく思い、二人は抱き合う。

フランクを呼んだロイは、仕事をやめることを伝えて、今回の儲けの4万ドルは餞別だと言って渡す。

ヘザーと会って話をすることを、食事をしながらアンジェラに話したロイは、彼女と楽しい時を過ごす。

帰宅した二人だったが、その場にいたフランクを痛めつけたフレシェットに銃を向けられる。

空港の監視カメラでアンジェラの顔を確認し、警察の友人に彼女の逮捕歴を見せてもらったと言うフレシェットは、ヘザーから住所を聞いたとロイに伝える。

まず金を返せと言うフレシェットに4000ドルならあると伝えたロイは、今後は儲けの半分を渡せと要求される。

足を洗ったと伝えたロイは、そうはさせないとフレシェットに言われる。

奥に逃げていたアンジェラは銃を手にして、出て行くようにとフレシェットに伝え、彼を撃ってしまう。

フレシェットは倒れ、フランクは彼が助かららないことを確認する。

アンジェラをフレシェットの車に乗せたロイは、彼女をヘザーの元に返して南に逃げるようフランクに指示する。

フレシェットを病院に連れて行くとフランクに伝えたロイは、泣きながら動揺するアンジェラを落ち着かせて、自分が撃ったことにすると言いながら、辛い思いをさせたことを謝罪する。

フランクにアンジェラを任せて家の中に戻ったロイは、フレシェットが姿を消したことに気づき、殴られて意識を失う。

病院で目覚めたロイは、ビショップ(ティム・ケルハー)とホルト(ナイジェル・ギブス)の両刑事に質問され、家を引き払っていたフランクのことを訊かれる。

アンジェラは家に戻らず母親が大騒ぎをしていると言われたロイは、フレシェットを撃ったのは自分だと伝える。

フレシェットは死に家の前で倒れていたとことを知らされたロイは、銃の指紋が自分のものではなかったと言われ、アンジェラの居場所を訊かれる。

精神分析医を呼べば全てを話すと言うロイは、現れたクレインと二人だけしてほしいとビショップに伝えて納得させる。

アンジェラを助けたい言うロイは、モーテルにいるはずの彼女に、貸金庫の暗証番号を教えるようクレインに伝える。

その後、暑くて目が覚めたロイは、ビショップらが姿を消し、その場が病院でないことに気づく。

騙されたことに気づいたロイは、クレインもグルで、家に戻り犬の中に残っていたフランクの手紙で、彼の裏切りに気づく。

貸金庫を確認したロイは、わずかな金だけが残されていた。

ヘザーの家を訪ねたロイは、娘などいないと言われ、子供は流産したことを知り愕然とする。

1年後。
カーペット店で働いていたロイは、ボーイフレンドと現れたアンジェラに気づく。

財布を車に忘れたと言ってボーイフレンドに取りに行ってもらったアンジェラは、黙っていてくれたことをロイに感謝する。

分け前をフランクにくすねられたと伝えたアンジェラは、世界の見方が変わったと言うロイに責められることなく彼と別れる。

スーパーで買い物をして帰宅したロイは、妻キャシーとの生活、そして、生れてくる子供のことを考えて幸せを実感する。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス
詐欺師のロイ・ウォラーは、その才能は確かなのだが、病的な潔癖症だった。
相棒のフランクと共に完璧な詐欺計画を実行していたロイは、ある日、処方薬をシンクに落としてしまい、仕事ができなくなる。
フランクに精神科医クレインを紹介されたロイは、電話にでなかった元妻ヘザーへの連絡を頼む。
ヘザーには話したくないと言われたロイは、娘アンジェラが会いたがっていると、電話をしてくれたクレインから言われる。
アンジェラに会ったロイは、仕事は古物商だと伝え、戸惑いながらも娘との関係を楽しむ。
滞在していたアンジェラが、夜遅くに帰って来たことで注意したロイは、彼女と言い争いになり、実は詐欺師だと告白してしまう。
アンジェラから詐欺のことを教えてほしいと言われたロイは、一度だけだという条件で、仕方なくそれに応じるのだが・・・。
__________

リドリー・スコットニコラス・ケイジが組み、ロバート・ゼメキスが製作総指揮を担当したことで話題になった作品。

大物が組んだ作品なのだが、派手な大作でもないところが注目で、詐欺の才能はあるものの、病的な潔癖症により精神科医に通い、まともな社会生活を送れない男を主人公にした、ブラック・コメディとして描かれている。

中盤以降では、主人公が騙されていく過程が描かれているのだが、それが予想できる内容となっている。

どんでん返しという展開ではなく、詐欺師が騙されることが分かるヒントが随所に登場するので、注意して鑑賞するのがポイントである。
それが分かっていても退屈しない、主人公らの個性を生かしたリドリー・スコットの小気味よい演出は流石だ。

逆に言えば、細かい部分に注意していなければ、クライマックスの展開は驚きに思えるという、二重の楽しみ方ができる作品とも言える。

ハリウッドを代表するスターとなったニコラス・ケイジは、演技派としての実力を発揮し、悩める人生を、裏切りによって克服することになる男性を見事に演じている。

主人公の相棒で、結局は彼を騙すサム・ロックウェル、主人公の娘に成り済まして詐欺に加担するアリソン・ローマン、同じくグルだった精神科医役のブルース・アルトマン、騙される富豪役のブルース・マッギル、主人公と惹かれ合い結婚するスーパーのレジ係シーラ・ケリー、主人公に騙される男性スティーヴ・イースティン、同じくコインランドリーの女性ベス・グラント、主人公の元妻メローラ・ウォルターズ、刑事役のティム・ケルハーとナイジェル・ギブスなどが共演している。


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