マーキュリー・ライジング Mercury Rising (1998) 3.11/5 (18)



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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
 ★★★☆☆

パズルの読解に天才的な能力を発揮する自閉症の少年が、国家機密の暗号システムを破ってしまい、命を狙われた少年を守ろうとするFBI捜査官の戦いを描いた、主演ブルース・ウィリス、監督ハロルド・ベッカーアレック・ボールドウィン他共演のサスペンス・アクション。


ドラマ(サスペンス/犯罪)

ブルース・ウィリス / Bruce Willis 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:ハロルド・ベッカー

製作総指揮
ジョセフ・M・シンガー
リック・キドニー
製作
ブライアン・グレイザー
カレン・ケーラ=シャーウッド
原作:ライン・ダグラス・ピアソン
脚本
ローレンス・コナー
マーク・ローゼンタール
撮影:マイケル・セレシン
編集:ピーター・ホネス
音楽:ジョン・バリー

出演
アート・ジェフリーズ:ブルース・ウィリス
ニコラス・クドロー中佐:アレック・ボールドウィン
サイモン・リンチ:ミコ・ヒューズ
ステイシー・シーブリング:キム・ディケンズ
トーマス・ジョーダン:シャイ・マクブライド
ディーン・クランデル:ロバート・スタントン
レオ・ペドランスキー:ボディ・エルフマン
エミリー・ラング:キャリー・プレストン
ピーター・バーレル:リンゼイ・リー・ギンター
マーティン・リンチ:ジョン・キャロル・リンチ
ローマックス:ケヴィン・コンウェイ
ステイズ:ピーター・ストーメア
ロンドン医師:カムリン・マンハイム
エドガー・ハルストロム:リチャード・リール

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ 
1998年製作 111分
公開
北米:1998年4月3日
日本:1998年10月10日
製作費 $60,000,000
北米興行収入 $32,940,507
世界 $91,600,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
サウスダコタ
銀行強盗の一味に潜入していた
FBIの囮捜査官アート・ジェフリーズ(ブルース・ウィリス)は、強盗現場を既に包囲されているため、首謀者エドガー・ハルストロム(リチャード・リール)を説得して犯行を諦めさせようとする。

しかし、FBIは強行突入を決行し、エドガーや彼の16歳の息子までが射殺されてしまう。

無事だったジェフリーズは激怒し、もう一歩で犯人を説得できたと言って、指揮を執った特別捜査官を殴り左遷される。

シカゴ
神経精神科学習センターに通う”
サヴァン症候群”の9歳の少年サイモン・リンチ(ミコ・ヒューズ)は、パズルにだけは天才的な才能を発揮していた。

そんなサイモンは、ある雑誌のパズルを解き、その番号に電話をする。

それを受けたレオ・ペドランスキー(ボディ・エルフマン)は、そのことを同僚ディーン・クランデル(ロバート・スタントン)に知らせる。

二人は、これが最重要事項”マーキュリー”に関することであったため、その責任者でバンコクのアメリカ大使館にいたニコラス・クドロー中佐(アレック・ボールドウィン)に報告する。

国家安全保障局の暗号システム”マーキュリー”が解かれたことを知ったクドローは、 その緊急事態に対処するために即刻、帰国する。

本部に戻ったクドローは、ディーンとレオを呼び、今回の件の説明を受ける。

”マーキュリー”の開発に携わり、安全性を検証していた二人は、スーパーコンピューターでも解けない暗号を、パズルにして雑誌に掲載した。

心配だったパズル・マニアによる解読が、今回の件で明らかになったことを、二人はクドローに説明する。

しかし、クドローは、9歳の自閉症の少年が、世界で最も難解な暗号を解読したことを信じられるはずもなく、二人がそれを雑誌に載せたことを厳しく非難する。

やがて、少年を利用しようとする者が現れるのは必至で、クドローは、二人にその”対処”を命ずる。

翌日、警察官に扮した殺し屋ピーター・バーレル(リンゼイ・リー・ギンター)がリンチ家を訪れ、サイモンの父マーティン(ジョン・キャロル・リンチ)と母を殺害する。

サイモンは危険を察知して身を隠し、男は警察の到着に気づき姿を消す。

その頃、盗聴の仕事を命ぜられていたジェフリーズは、親友の同僚捜査官トーマス・ジョーダン(シャイ・マクブライド)から、リンチ家の殺人現場に向かうよう連絡を受ける。

現場に駆けつけたジェフリーズは、無理心中だというリンチ夫妻の死体を確認し、子供が依然、行方不明だということを知らされる。

障害を持った息子と生活苦による心中、ジェフリーズは、死んでいるマーティンが1500ドルもする銃を手にしていることに疑問を持つ。

サイモンの部屋を調べたジェフリーズは、クローゼットの奥の壁の中に隠れていた彼を見つける。

興奮するサイモンを、病院に移送したジェフリーズは、彼が自閉症だと知らされる。

クドローに呼び出されたディーンとレオは、新聞記事を見せられ、既に敵が今回の件に気づいたことを知り、国家の危機を説明され、警備付きの病院に収容されている子供の処置を命ぜられる。

同じ頃、サイモンが気になったジェフリーズは病院に向かうが、警備の警官は帰されていた。

ジェフリーズは、サイモンが小児病棟に移されたことを知り、そこにいた医師(バーレル)に、彼の居場所を聞く。

サイモンを見つけたジェフリーズは、彼とエレベーターに乗るが、バーレルがそこに現れる。

その場から逃れて、救急車を奪い逃走したジェフリーズは、車を捨てて列車に乗る。

その後、現れた殺し屋ステイズ(ピーター・ストーメア)を倒したジェフリーズは、ジョーダンの家に向かい、サイモンの命が狙われていることを伝える。

ジョーダンは子供を引き渡すようジェフリーズを説得するが、彼は車を借りて、サイモンを連れて彼の自宅に向かう。

サイモンは再びパズルを解き電話をかけ、ディーンとレオが対応する。

それに気づいたジェフリーズは、電話に出て相手を不審に思い、警察が駆けつけたのに気づきその場から逃走する。

ディーンは子供を助けようと、ジェフリーズに伝えたEメールでパズルを送信し、彼は、それをサイモンに見せて解読させる。

翌日、コーヒー・ショップで、ステイシー・シーブリング(キム・ディケンズ)という女性に、サイモンを預けたジェフリーズは、ディーンから暗号で知らされた、待ち合わせ場所に向かう。

ディーンに会ったジェフリーズは、国家安全保障局が、国外の情報員を守るために開発した暗号システムの”マーキュリー”が、9歳の子供に破られたことを知らされる。

その時、ディーンはバーレルに射殺されてしまい、監視カメラのテープを手に入れたジェフリーズは、サイモンの元に向かう。

レオは、ディーンが殺されたことを、同僚で恋人のエミリー・ラング(キャリー・プレストン)に話して協力してもらう。

ジェフリーズは、ジョーダンの調査で、監視カメラの映像から、バーレルが、既に死亡したことになっている特殊部隊員だと知る。

バーレルはレオも殺し、彼がタイプで記録していた手紙を奪い去る。

ステイシーの住所を調べたジェフリーズは、彼女の家に向かい、寝る場所を提供してもらう。

エミリーは、レオが殺されているのを知り、捨ててあったタイプライターのカーボンから、ジェフリーズの存在を知り、FBIの元に向かう。

エミリーに会ったジョーダンは、彼女をジェフリーズの元に連れて行き、クドローの、リンチ夫妻殺害指示に関する、レオの告白文のカーボンを見せる。

ジェフリーズは、出張に行くはずだったステイシーを説得してサイモンを預け、ジョーダンに、レオの手紙を預けてクドローの元に向かう。

クドローに会ったジェフリーズは、サイモンの安全を要求し、自分にとっては戯言にしか聞こえない、彼の国家感などに興味を示さず立ち去る。

サイモンを、証人保護プログラムに適用するようジョーダンに手配させたジェフリーズは、ステイシーらがいないことに気づく。

ジョーダンは、上司ローマックス(ケヴィン・コンウェイ)に呼ばれ、同席していたクドローから、この件がFBIからNSA(国家安全保障局)に移されたことを告げられる。

納得いかないジョーダンは、ローマックスにレオの手紙を見せる。

サイモンを、引き渡し場所に連れて行ったステイシーは、証人保護プログラムの担当官だと言う、クドローに彼を預ける。

それをローマックスは監視し、現場で待ち構えるジョーダンに知らせて突入させる。

それに気づいたクドローはバーレルに攻撃させ、到着したヘリコプターに、サイモンを乗せようとする。

しかし、ヘリにはジェフリーズが乗っていて、彼はクドローと屋上で格闘になる。

バーレルは射殺され、クドローも銃弾を受けて落下死する。

その後、ジェフリーズは平穏な生活に戻り、里親に引き取られたサイモンを訪ね、持参したパズルを渡す。

ジェフリーズは、サイモンが、自分を忘れているだろうと思いつつ、彼に声をかける。

サイモンはジェフリーズに寄り添い、二人は固く抱き合う。


解説 評価 感想 ■
1996年に発表された、ライン・ダグラス・ピアソンの小説”Simple Simon”を基に製作された作品。

*(簡略ストー リー)
FBIの囮捜査官アート・ジェフリーズは、銀行強盗犯の一員の少年が、強行突入で殺されたことで、指揮官を非難して左遷されてしまう。
パズルにだけは天才的な才能を発揮する、9歳の自閉症の少年サイモンは、ある雑誌のパズルを解きその番号に電話する。
国家安全保障局で、最高難度である暗号システム”マーキュリー”を開発したレオとディーンは、少年サイモンからの電話を受けて驚いてしまい、それを責任者のクドロー中佐に連絡する。
国家機密に関る一大事に、クドローは少年が敵側に利用されることを恐れ、レオとディーンに”処置”を命ずる。
その頃、サイモンの元には、既に殺し屋バーレルが現れて両親を殺す。
同僚捜査官ジョーダンの指示で、無理心中に見せかけられたリンチ家に向かわされたジェフリーズは、その死因に疑問を抱く。
その後ジェフリーズは、サイモンを見つけて病院に移送し、彼が自閉症だということを知る。
しかし、それに気づいていたバーレルは、サイモンの命を奪うために病院に向かう。
それを知ったジェフリーズは、サイモンが命を狙われていることに気づき、彼を連れて逃亡する。
そしてジェフリーズは、今回の事件が、秀でた能力を持つ少年を危険人物とする、国家権力による暗殺計画だということを知るのだが・・・。
__________

少年犯の、命を救えなかったことを引きずり苦悩するFBIの捜査官が、国家機密の暗号システムを破ってしまった少年を、命がけで守ろうとするアウトロー的なヒーローの描き方は、いかにもアメリカ映画らしい醍醐味とも言える。

相手が国家権力であろうと、両親を亡くした一少年を守り抜こうとする、正義を貫く勇敢な男の姿は感動を呼ぶ。

アルマゲドン」(1998)の公開を3ヵ月後に控え、話題作出演が目白押しのブルース・ウィリスは、強大な権力に怯むことなく戦いを挑む男を熱演している。
しかし、評価は悪く、やや気の毒な感じもするが、本作で
ラジー賞を受賞してしまう。

北米興行収入は、製作費6000万ドルの半分の約3300万ドルで、全世界トータルでも1億ドルに達しない、期待外れの結果に終わってしまった。

ハロルド・ベッカーの、小気味よい演出はまずまずで、ジョン・バリーの力強い音楽は印象に残る。

口にする言葉は大袈裟だが、国家レベルの事件の黒幕としてはスケール感に欠けるアレック・ボールドウィン、自閉症少年を完璧に近く演じ好演するミコ・ヒューズ、彼と主人公の協力者キム・ディケンズ、主人公の親友であり同僚のシャイ・マクブライド、暗号システムの開発者ロバート・スタントンボディ・エルフマン、彼の恋人で同僚キャリー・プレストン、殺し屋リンゼイ・リー・ギンター、少年の父親で呆気なく殺されてしまうのが残念なジョン・キャロル・リンチ、主人公の上司ケヴィン・コンウェイ、殺し屋でこちらも端役に近い出演のピーター・ストーメア、医師カムリン・マンハイム、銀行強盗の首謀者リチャード・リール等が共演している。

 


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