戦艦バウンティ号の叛乱 Mutiny on the Bounty (1935) 5/5 (23)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
5star

イギリスの戦艦バウンティで、1789年4月に実際に起きた、”バウンティ号の反乱”を題材に1932年に発表された、チャールズ・ノードホフジェームズ・ノーマン・ホールによる同名小説の映画化。
製作アーヴィング・タルバーグ、監督フランク・ロイドチャールズ・ロートンクラーク・ゲーブルフランチョット・トーンドナルド・クリスプデヴィッド・ニーヴン共演。


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト ■

監督:フランク・ロイド
製作:アーヴィング・タルバーグ
原作
チャールズ・ノードホフ

ジェームズ・ノーマン・ホール
脚本
タルボット・ジェニングス

ジュールス・ファースマン
ケイリー・ウィルソン
撮影:アーサー・エディソン
編集:マーガレット・ブース
音楽:ハーバート・ストサート

出演
チャールズ・ロートンウィリアム・ブライ艦長
クラーク・ゲーブル:フレッチャー・クリスチャン
フランチョット・トーン:ロジャー・バイアム
エディ・ クィラン:エリソン
ドナルド・クリスプ:バーキット
ヘンリー・スティーヴンソン:ジョセフ・バンクス卿
ダドリー・ディッグス:バッカス
ダグラス・ウォルトン:スチュワート
スプリング・バイイントン:バイアム夫人
ハーバート・マンディン:スミス
デヴィッド・ニーヴン:エキストラ

アメリカ 映画
配給 MGM
1935年製作 132分
公開
北米:1935年11月22日
日本:1938年5月19日
製作費 $1,950,000


アカデミー賞 ■

第8回アカデミー賞
・受賞
作品賞
・ノミネート
監督
主演男優
チャールズ・ロートン
クラーク・ゲーブル

フランチョット・トーン
脚本・編集・音楽賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1787年。
イギリス戦艦バウンティ号は、タヒチ島への出港を前にポーツマス港に停泊していた。

任務は、奴隷の食料用にパンノキを入手し、西インド諸島に運ぶことだった。

だが、厳格な海洋法の下に反乱が起き、船も積荷も目的地に到着することはなかった。

伝説となったこの反乱は、船乗りに新たな規律を与え、イギリス海軍の力を揺るぎないものにした。
__________

戦艦バウンティの一等航海士フレッチャー・クリスチャン(クラーク・ゲーブル)は、船乗りを集め、若い海軍士官候補生ロジャー・バイアム(フランチョット・トーン)は、意気揚々とバウンティに乗船する。

妻子を陸に残しての、2年もの航海に不安を抱くエリソン(エディ・クィラン)を、クリスチャンは男を上げるチャンスだと言って励ます。

ウィリアム・ブライ艦長(チャールズ・ロートン)も乗艦し、いよいよバウンティは出港準備を始める。

着任早々ブライ艦長は、軍の規律に基づき、上官を殴った水兵を鞭打ち刑に処する命令を出す。

既に死んでいる水兵を、ブライは容赦なく鞭打つよう命じ、その惨さを見てバイアムは気絶してしまう。

そして家族や他の戦艦の船員に見送られ、バウンティは出港する。

ブライ艦長は、船員を束ねるには、恐怖を与えるのが一番だと断言し、意見を述べようとするクリスチャンの意見に耳を貸さない。

船員と諍いを起こしたバイアムは、ブライ艦長に見つかり、悪天候の中、罰としてマストの上に登らされてしまう。

嵐が酷くなり、バイアムは、クリスチャンにマストから降ろされるが、ブライ艦長はそれを許さない。

天候が回復し、船員を甲板に集合させたブライ艦長は、彼らの働きの悪さを指摘して罵倒するばかりだった。

その後も、鞭打ちや過酷な労働を船員に課すブライ艦長の、残虐なまでの仕打ちは続いた。

40日間も無風が続き、ようやく風を受けた頃、船員の味方をするような態度をとるクリスチャンに、ブライ艦長は不快感を表す。

食料もまともに与えられない船員のバーキット(ドナルド・クリスプ)はクリスチャンに不平を述べ、自分達で魚を釣ろうとする。

獲物を手に入れたバーキットだが、それを欲しがる船員と揉め事を起こし、鞭打ちの罰を受けてしまう。

2年も辛抱できるか、疑問を抱き始めたクリスチャンは、艦長の特権で私腹まで肥やそうとするブライ艦長に対して暴言を吐き、軍法会議にかけられそうになる。

クリスチャンは、帰国後に裁判に訴えることを宣言するが、その時、船員が目的地タヒチ島を確認する。

タヒチ島の住民の歓迎を受けた、バウンティの船員達だったが、ブライ艦長はパンノキを船に積み込む作業を優先させ、船員達の楽しみを奪ってしまう。

島に上陸したクリスチャンとバイアムは、現地の若い女性の魅力にとりつかれてしまう。

パンノキの苗木1000本を船に積み込み、ブライ艦長は船を脱走していたバーキットらを捕らえ、西インド諸島に向けて出港する。

再びフライ艦長の、船員達への度を越した仕打ちが始まり、クリスチャンが島の女から受け取った真珠も没収されてしまう。

ブライ艦長は、バーキットらを鞭打ちすることを命じて、体調不良の軍医バッカス(ダドリー・ディッグス)を無理矢理に甲板に連れ出して死亡させてしまう。

ついにクリスチャンの怒りは限界に達し、覚悟はできているという船員達と団結して反乱を起こし、ブライ艦長を拘束してしまう。

ブライ艦長を、リンチにかけようとする船員達を制止し、クリスチャンは艦長とそれに従う者らをボートに乗せて海に放つ。

バイアムは反乱に反対するが、クリスチャンに力ずくで抑えられ、船はタヒチに引き返すことになる。

そして、クリスチャンとバイアムの友情は失われてしまう。

1ヶ月以上漂流を続けるブライ艦長のボートでは、水と食料が底を尽きかけていたが、艦長の統率力で皆が協力し合い生きながらえていた。

そして45日が過ぎ、食料と水が尽きた頃、ついに艦長らは、東南アジアの島ティモール島を発見する。

バウンティの船員らはタヒチに到着し、既に現地の娘と結婚し、子供も生まれたクリスチャンとバイアムは、かつての友情を取り戻していた。

ある日、タヒチイギリス軍が近づいてくるのを知ったクリスチャンは、バウンティ号で逃亡するために、帰国を選んだバイアムらに別れを告げる。

タヒチに到着した船に乗船したバイアムは、そこで、なんとブライ艦長に再会する。

ブライ艦長は、バイアムらバウンティの船員を全員捕らえ、戦艦パンドラでクリスチャンを追跡する。

しかし、岩礁だらけの海を強引に進んだパンドラは座礁してしまい、船員と捕虜は救命ボートで脱出する。

1792年9月15日。
イギリスでは、”バウンティの反乱”裁判が始まろうとしていた。

ブライ艦長は、クリスチャンとバイアムが反乱を企てたことを供述する。

バイアムは、ブライ艦長のバウンティでの度を越した虐待や強欲さが、船員の反乱を引き起こしたと反論するが、結局、彼には絞首刑が言い渡される。

南海の無人島にたどり着いたクリスチャンらは、一生をその島で暮らす覚悟を決め、バウンティに火を放つ。

バイアムの後見人とも言える、ジョセフ・バンクス卿(ヘンリー・スティーヴンソン)は、彼の復権を国王に嘆願し釈放される。

復職したバイアムは、新たな任務を受けて、地中海に向けて出向する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

1787年。
一等航海士クリスチャンは、イギリス海軍士官候補生バイアム他、船乗りを集めて、その後、ウィリアム・ブライ艦長指揮下、戦艦バウンティは出港する。
バウンティの任務は、奴隷用のパンノキを入手し、西インド諸島に運ぶことだった。
ブライ艦長は、船員に恐怖を与えて統率する考えを変えず、クリスチャンは、それに意見するものの全く聞き入れられない。
船員と諍いを起こしたバイアムも例外ではなく、彼は艦長の命令で厳しい罰を与えられる。
さらに艦長は、船員の働きの悪さを指摘して罵倒するばかりだった。
艦長の仕打ちと、特権を利用して私腹まで肥やそうとする彼の行動に耐えかねたクリスチャンは、ついに暴言を吐いてしまう。
軍法会議にかけられそうになったクリスチャンは、帰国後に、裁判に訴える考えを艦長に述べるのだが・・・。
__________

1962年に、マーロン・ブランド主演でリメイクされ、1954年のハンフリー・ボガート主演の「ケイン号の叛乱」も物語は似ているが、こちらは本作とは関係がない。

海洋もの作品を得意とするフランク・ロイドの、当時としては空前のスケールと迫力で描かれる、大プロデューサー、アーヴィング・タルバーグ製作のスペクタクル超大作。

極悪非道とも言える船員への虐待を繰り返す艦長、人望厚い一等航海士、若い士官候補生が、長い航海の末に行き着くそれぞれの人生や人間模様、抵抗や反逆だけでは結論を出せない、軍隊の規律のあり方などが繊細に描かれた傑作ドラマ。

第8回アカデミー賞では、作品賞を受賞し、主演の3人は共に主演賞に、また監督、脚本、編集、音楽賞にノミネートされた。

名優というには、実はまだ若いチャールズ・ロートンの貫禄の演技は、敵役の艦長として異彩を放つ。(撮影当時35歳)

前年「或る夜の出来事」(1934)でアカデミー主演賞を獲得したクラーク・ゲーブルの、圧倒的な迫力と勇ましさは、正に若くして”ハリウッドのキング”と言われるにに相応しい、力強さと逞しさを見せつけてくれる。

後年は、精悍な顔立ちで冷徹さが漂う雰囲気の印象があるフランチョット・トーンの、生きのいい、正義感溢れる若き士官候補生役も実に新鮮だ。

妻子を残して、強制的に船員にさせられるエディ・ クィラン、その後にハリウッドで活躍し、ジョン・フォード作品などでもお馴染みの、タフな船員ドナルド・クリスプ、バイアム(F・トーン)の後見人ヘンリー・スティーヴンソン、そしてエキストラとして、若き日のデヴィッド・ニーヴンも出演している。


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