いとこのビニー My Cousin Vinny (1992) 4.06/5 (16)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

ひょんなことから、殺人罪を認めてしまった大学生の従弟のために、無料奉仕で弁護を引き受けた、法廷経験もない型破りな弁護士の奮闘を描く、監督ジョナサン・リン、主演ジョー・ペシラルフ・マッチオマリサ・トメイ共演の痛快コメディ。


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト ■

監督:ジョナサン・リン
製作
デール・ローナー

ポール・シッフ
脚本:デール・ローナー
撮影:ピーター・デミング
編集:トニー・ロンバード
音楽:ランディ・エデルマン

出演
ジョー・ペシ:ビンセント”ビニー”・ガンビーニ
ラルフ・マッチオ:ビル・ガンビーニ
マリサ・トメイ:モナ・リサ・ヴィトー
ミッチェル・フィットフィールド:スタン・ローゼンスティン
フレッド・グウィン:チェンバレン・ハラー判事
レイン・スミス:ジム・トロッター検事
ブルース・マッギル:フォーリー保安官
オースティン・ペンドルトン:ジョン・ギボンズ
モーリー・チェイキン:サム・ティプトン
ジェームズ・レブホーン:ジョージ・ウィルバー

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1992年製作 119分
公開
北米:1992年3月13日
日本:1993年3月13日
製作費 $11,000,000
北米興行収入 $52,929,168
世界 $64,088,552


アカデミー賞 ■
第65回アカデミー賞
・受賞
助演女優賞(マリサ・トメイ)


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

アラバマ州。
UCLAに入学する予定のビル・ガンビーニ(ラルフ・マッチオ)と、スタン・ローゼンスティン(ミッチェル・フィットフィールド)は、田舎町のコンビニエンス・ストアで買い物をする。

ビルは、缶詰をポケットに入れてしまい、車を出した後で、その代金を払い忘れたのに気づく。

その後、二人の車に背後からパトカーが近づき、車を止められる。

二人は警察に連行され、ビルはフォーリー保安官(ブルース・マッギル)に罪を認めスタンも共犯となる。

しかし、ビルはフォーリー保安官から店員を殺したことを追求され、自分達が殺人犯で逮捕され、それを認めてしまったことを理解してショックを受ける。

ビルは電話を許されて母親に連絡すると、ニューヨークで弁護士をしている従兄のビニー・ガンビーニ(ジョー・ペシ)が、無料で弁護してくれると聞き喜ぶ。

しかし、フィアンセのモナ・リサ・ヴィトー(マリサ・トメイ)と共に町に現れたビニーは、とても弁護士には見えなかった。

刑務所に入れられたビルとスタンの元にビニーが現れるが、スタンは彼を囚人と勘違いして、襲われると思い込む。

眠っていたビルがビニーに気づき、彼が従兄だと知り、スタンは胸を撫で下ろす。

法廷に立つのが初めてだというビニーに、二人は不安を感じるが、もはや、彼を頼るしか方法がなかった。

チェンバレン・ハラー判事(フレッド・グウィン)と面会したビニーは、口からでまかせの経歴を語り、判事からは自分のルールに従うよう釘を刺される。

そして予審の初日、ビニーはジム・トロッター検事(レイン・スミス)に声をかけらる。

予審が始まるや、ハラー判事から服装や質問に簡潔に答えないことを責められ、ビニーは法廷侮辱罪を言い渡されてしまう。

ビニーは、罪状認否で一応無罪を主張し、ビル達は保釈金20万ドル、ビニーは罰金200ドルを言い渡される。

予審2日目、ビルとスタンが犯人だという証人が次々と現れ、ハラー判事は公判を行うのに十分な証拠が揃ったと判断する。

そして、服装を改めないビニーに、判事は再び法廷侮辱罪を言い渡す。

尋問もしないビニーに苛立つビルとスタンだったが、ニューヨークから来て、南部で殺人を問われた二人に、勝ち目はないとビニーは言い放つ。

ビニーに愛想を尽かしたスタンは、公選弁護人のジョン・ギボンズ(オースティン・ペンドルトン)を雇う。

ビルも公選弁護人に後を任せようとするが、ビニーは彼を説得し、自分に弁護を任せて欲しいことを伝える。

弁護をビニーに任せることにしたビルは、それをスタンに伝える。

ビニーは、早朝の工場のサイレンや、列車の音で睡眠もままならず、宿を移っても環境がさほど変わらない。

トロッター検事から、ビルの資料を上手く手に入れたと言い張るビニーだったが、リサは、それは弁護側が見ることが出来る、当然の権利だと主張し、彼の知識不足を皮肉る。

ハラー判事は、ビニーの裁判記録がないことを彼に問い質すが、ビニーは、自分は俳優をやっていて、本名は違うと言って、大物弁護士の名前をだしてしまう。

リサにその弁護士が死亡したことを知らされ、それでも裁判の準備をするビニーだったが、何かとヒステリーを起こすリサに苛立ち、パニック状態になってしまう。

トロッターの山小屋を借りたビニーだったが、そこでも、動物の泣き声などで眠れず、二人は車で眠り雷雨の後のぬかるみで、ビニーは法廷用のスーツを汚してしまう。

そして、法廷に古着屋で揃えた道化のような服装で現れたビニーに、ハラー判事は呆れてしまう。

トロッターの冒頭陳述を、居眠りして聞いていなかったビニーは、”全部嘘だ”としか陳述せず、判事はそれを無視するよう陪審員に伝える。

さらに、スタンの弁護人ギボンズも、緊張で吃音状態に陥ってしまう。

しかし、見かけより努力家のビニーは、証言を隈なく調べ上げ、証人の目撃証拠の誤りを指摘する。

それを見たスタンは、ギボンズを解雇し、ビニーを弁護人に指名する。

言葉が悪く、またもや法廷侮辱罪を言い渡されていたビニーは、その日は刑務所で熟睡する。

その後も、ビニーは証人の目撃証拠を次々と覆し、徐々に形勢を有利にしていく。

FBIの自動車解析指導員ジョージ・ウィルバー(ジェームズ・レブホーン)を証人に呼んだトロッターは、ビル達の車のタイヤ跡で、動かぬ証拠を突きつける。

ビニーは、ハラー判事に名乗った弁護士が死亡していたことがばれてしまい、咄嗟に名前のスペルが違っていたと弁明する。

判事からそれを調べると言われ、タイヤ跡についての反論と合わせ、ビニーは窮地に立たされる。

リサは、何とかビニーの力になろうとするのだが、彼女の撮ってきたつまらない写真を見せられ、苛立っていたビニーは嫌味を言ってしまう。

それを聞いたリサは憤慨してその場を去ってしまい、ビニーは対抗策のないまま法廷に戻る。

その時、ビニーはリサの撮った写真に思わぬ証拠を見つけ、車のスペシャリストである彼女を、無理矢理証言台に立たせる。

リサは、豊富な知識でトロッターを圧倒してしまい、彼は仕方なくリサを車の専門家として認める。

ビニーは、リサがたまたま撮った写真に、車のタイヤ跡が写っていることを指摘し、それがビルの車だったかを彼女に確認させる。

リサは、タイヤの跡を残した車は、”ポジ=トラクション”機構搭載車であり、ビルの車1964年型”ビュイック・スカイラーク”には、それが搭載されていないことを証言する。

さらにリサは、1960年代にそれが搭載され、尚且つ”スカイラーク”に車体が似ている車は、1963年型の”ポンティアック・テンペスト”だと断言する。

気分を害していたリサは、ビニーに感謝され、また手助けになれたことで大満足する。

ビニーに証言台に呼ばれたFBIのウィルバーは、リサの証言を信じ、タイヤ跡が被告人の車のものではないことを認める。

そして、ビニーはフォーリー保安官を証言台に立たせ、事前にビニーが調査を依頼いた、”テンペスト”の盗難車記録から、被告に似た少年二人がジョージア州で逮捕されたという報告をする。

ハラー判事に意見を求められたトロッターは、告訴を取り下げ、ビルとスタンの無罪が確定する。

まともな弁護士でないことがばれる前に、町を出ようとするビニーとリサだったが、判事に呼び止められてしまう。

判事はビニーの弁護を称え、敏腕弁護士だと認める。

ニューヨークから判事に届いたビニーの経歴は、リサが手を回し、優秀な弁護歴に改ざんされていたのだ。

そして、ビニーとリサは、結婚の予定を決めて町を去って行く。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

UCLAに通う予定のビルとスタンは、田舎町のコンビニエンス・ストアで買い物をするが、誤って品物の代金を払うのを忘れてしまう。
その後、フォーリー保安官に車を止められた二人は罪を認めてしまうが、ビルは店の店員殺しを認めてしまったことに気づき逮捕されてしまう。
ビルは母親に連絡を入れ、無料奉仕の弁護士、従兄のビニー・ガンビーニが弁護してくれることになり喜ぶ。
しかし、フィアンセのリサと共に現れたビニーは、弁護士とは名ばかりで、法廷にも出たことのないことが分かり、ビル達はショックを受けてしまう・・・。
__________

町の住民のよそ者を見る冷めた目や、悪く言えば自分勝手、良く言えば、自己主張を明確にする、アメリカ映画や社会の風潮もよく表現された作品。

第65回アカデミー賞では、マリサ・トメイが助演女優賞を受賞した。

人間味はあるが、とてつもなく場違いな弁護士ジョー・ペシが、真顔で法律書を読み、従弟のために必死に弁護するものの、空回りする中盤までの笑いだけを満喫していると、クライマックスでは、可笑しさと共に痛快さを感じ、満足感に変わっていく。

オスカー受賞のくマリサ・トメイの、キュートな魅力と人を食ったような演技、さらには、車についてを語る彼女の、ジョー・ペシをも上回るマシンガントークには圧倒される。

ラルフ・マッチオミッチェル・ィットフィールドの、真面目か不真面目かが不明な、愚痴ばかりこぼしている学生コンビも、役柄に個性が見事にマッチしている。

本作が遺作となった、判事役フレッド・グウィンの風貌は威圧感があり、厳つい保安官ブルース・マッギルが、最後には捜査に協力し、弁護側を助ける展開もなかなかいい。

検事のレイン・スミスも、弁護側を見下し、いかにも嫌味な感じだが、裁判後は、潔く主人公に敬意を表したりするあたりも後味が良い。

公選弁護人オースティン・ペンドルトンFBIの自動車解析官ジェームズ・レブホーンなども共演している。


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