ミスター・ノーボディ My Name Is Nobody (1973) 3.86/5 (7)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

セルジオ・レオーネの原案を基に製作された作品。
伝説のガンマンと彼に憧れる流れ者の奇妙な関係を描く、主演テレンス・ヒルヘンリー・フォンダジェフリー・ルイスR・G・アームストロング他共演、監督トニーノ・ヴァレリによる、スパゲティ・ウエスタン・コメディ。


西部劇


スタッフ キャスト
監督:トニーノ・ヴァレリ

製作:クラウディオ・マンシーニ
原案
セルジオ・レオーネ
フルヴィオ・モルセラ
エルネスト・ガスタルディ
脚本:エルネスト・ガスタルディ
撮影
ジュゼッペ・ルッツォリーニ
アルマンド・ナンヌッツィ
編集:ニーノ・バラグリ
音楽:エンニオ・モリコーネ

出演
ノーボディ:テレンス・ヒル
ジャック・ボーレガード:ヘンリー・フォンダ
ワイルド・バンチのリーダー:ジェフリー・ルイス
オネスト・ジョン:R・G・アームストロング
サリヴァン:ジャン・マルタン
レッド:レオ・ゴードン
保安官:ピエロ・ルリ

イタリア/フランス/西ドイツ/アメリカ 映画
配給
ティタヌス
ユニバーサル・ピクチャーズ
1973年製作 116分
公開
イタリア:年月日
フランス:1973年12月14日
西ドイツ:1973年12月13日
北米:1974年7月17日
日本:1975年11月8日
製作費 DEM8,000,000


アカデミー賞
第回アカデミー賞

・受賞

・ノミネート


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1899年。
三人の男が町に現れ、床屋の主人と息子を拘束する。

ガンマンのジャック・ボーレガード(ヘンリー・フォンダ)は、稼業から足を洗いヨーロッパに向い気ままな人生を送ろうと考えていた。

ニューオリンズから出航する船に乗るには、予約金の500ドルが必要だということをボーレガードは確認する。

床屋に向ったボーレガードに一人の男が対応し、二人が外で待機する。

既に男達の行動に気づいていたボーレガードは、髭を剃る男に銃を向ける。

髭を剃り終えたボーレガードは男に金を渡し、表の男が発砲した瞬間に三人を倒す。

男の金を取り戻し更に金額を足してその場に置いたボーレガードは、床屋の主人と息子を解放して立ち去る。

ボーレガードが10ドルも置いて行ったことことに驚く主人は、1発で3人を倒したと思った息子から彼より早撃ちがいるのかと聞かれ、誰もいないと答える。

流れ者(テレンス・ヒル)が川で魚を獲る姿を見ていたボーレガードは、気づいた彼に合図されるものの、それを無視してその場を去る。

悪党のレッド(レオ・ゴードン)の元に向かったボーレガードは、襲われて撃たれた彼に仲間である自分の弟がどこにいるかを尋ね、地獄に堕ちろと言われる。

盗んだ金を溶かし金塊にして流していた鉱山主のサリヴァン(ジャン・マルタン)は、ボーレガードを殺そうと考える。

ワイルド・バンチのリーダー(ジェフリー・ルイス)は、鉱石から金を精製しているように見せかけて、クリーンな仕事をしているイメージを作るようサリヴァンに伝え、ボーレガードを買収するよう指示する。

馬を手に入れようとした流れ者は、無法者のオネスト・ジョン(R・G・アームストロング)に言いがかりをつけられるものの、相手にせずにその場を去ろうとする。

流れ者を呼び止めたオネスト・ジョンは、酒場にいるボーレガードにバスケットを届ければ馬をやると言って納得させる。

酒場に向かった流れ者は、自分に気づいたボーレガードよりも食事をすることに気を取られる。

電報で船のことを確認したボーレガードは、予約金500ドルが必要だと知るが、まだ16日あるために返信することを焦らない。

ボーレガードが特別な存在だと言って、今後のことを話す流れ者は、オネスト・ジョンに頼まれたことを思い出してバスケットを渡す。

二人は、中身が爆弾だということで意見が一致し、流れ者は、外の三人の男からだと伝える。

ボーレガードについて詳しい流れ者は、話をしながらバスケットを手にして入り口に向い、爆弾が作動したために外に放り投げて爆発する。

流れ者は、子供時代から尊敬していたことをボーレガードに伝える。

何者だと言われた流れ者は”ノーボディ”と答え、ボーレガードはその場を去る。

馬を手に入れてボーレガードを追おうとしたノーボディは、オネスト・ジョンらに銃を向けられそうになり、驚く早さで銃を抜いて見せる。

驚いたオネスト・ジョンらはノーボディの言いなりになり、彼に馬を渡す。

先住民の村に着いたボーレガードは、その場にいるはずの弟を捜す。

ノーボディがいたため、後をつけるなと忠告したボーレガードは、弟の墓があることを知らされる。

その場を去ろうとするノーボディのハットを撃つボーレガードは、彼を挑発する。

怯まないノーボディが気に入ったボーレガードは、彼に自分のハットを渡す。

150人のワイルド・バンチが疾走する姿を確認したノーボディは、彼らに立ち向かうボーレガードを想像する。

ボーレガードにハットを返したノーボディは、その場を去る。

ある町に着いたノーボディは酒場に向かい、男に因縁をつけられる。

グラスの酒を飲み干し、投げて床に落ちる前に銃で撃ち抜く賭けをしたノーボディは、酔ってふらつきながらもそれに成功する。

二階から現れた男にゲームは終わりだと言われたノーボディは、その男が持っていたグラスを撃ち抜き200ドルを手に入れる。

ウイスキーを飲もうとしたノーボディは男にグラスを撃たれ、早撃ちの勝負を挑まれる。

男に近づいたノーボディは、相手を圧倒して恥をかかせる。

賭け金の高い二階に呼ばれたノーボディは、その場にいたサリヴァンから、2000ドルでボーレガードの殺しを依頼される。

金額を間違っていると言われたサリヴァンは、1000ドル上乗せしてノーボディにそれを承知させる。

その後、通りにいたノーボディは、オネスト・ジョンらが来たことに気づく。

現れたボーレガードのハットを撃ったノーボディは、互いに向かい合い牽制する。

そこにワイルド・バンチの集団が現れたため、電報を打ちに行ったボーレガードは、12日後の船の予約確定の連絡を海運会社に送る。

ワイルド・バンチは、ダイナマイトを受け取りサドルバッグに入れてその場を去り、それをノーボディとボーレガードは確認する。

オネスト・ジョンらは、ボーレガードとノーボディを捕えるよう男に命ぜられる。

酒場の男達も、ノーボディを追ってマジックミラーの見世物小屋に向かう。

現れたボーレガードは、ダイナマイトを仕掛けていたオネスト・ジョンに導火線に点火するよう命じてその場を去り、直後に爆発する。

ノーボディは、二人の男をからかいながら倒す。

サリヴァンに鉱山を売った老人から話を聞いたボーレガードは、間に入ったのが弟とレッドだったという話を聞く。

何も出ないと言われて鉱山を売った老人は、その直後に金が採掘され始めたことをボーレガードに話す。

ノーボディは、襲ってきた男達を次々と倒す。

ボーレガードはノーボディの考えを探り、サリヴァンが悪人であると言われてその場を去る。

老人は、サリヴァンの背後にはワイルド・バンチがいるとノーボディに伝え、ボーレガードにも知らせようとする。

ノーボディは老人を引き留め、対決させることでボーレガードは更に名を上げると伝える。

サリヴァンに会い銃を向けたボーレガードは、ワイルド・バンチがついていると言われるものの気にしない。

殺すか買収しろと言われていたサリヴァンは、気が進まなかったことをボーレガードに伝え、仲間だった弟とレッドの話をする。

弟が儲けを独り占めにしようとしたため、レッドに殺されたことを知ったボーレガードは、分け前は保管してあるとサリヴァンに言われる。

100年は暮らせると言うサリヴァンに近づくボーレガードは、それほど長生きする気はないと答え、彼の財布から500ドルを奪い、砂金の袋を二つ持ってその場を去る。

ノーボディがいることに気づいたボーレガードは、兄弟愛に従って行動すると思ったと言われ、そのつもりがないことを伝える。

背後から人を撃ち自分から1万ドル奪ったような弟の敵討ちなどする気がないと言うボーレガードは、電設の男の運命を語るノーボディに、今後のヨーロッパがそれだと答える。

運命は逃れようとすれば追ってくると言われたボーレガードは、ワイルド・バンチとは争う気はないので忘れろとノーボディに伝える。

その場を去ったボーレガードを見つめながら、必ず対決するとノーボディは考える。

金塊が貨物列車に運び込まれる駅に向かったノーボディは、機関士がトイレに入っている間に列車を盗んでしまう。

線路で列車を待っていたボーレガードは、ワイルド・バンチが迫ってきたため、砂金とライフルだけを手にして馬を逃がす。

その時、列車が近づいて停車し、歩み寄ったボーレガードは、視力が落ちているためにメガネをかける。

ボーレガードは、それを動かしていたのがノーボディだと気づく。

ノーボディがその世紀の対決を見守る中、ワイルド・バンチのサドルバッグのダイナマイトのことを思い出したボーレガードは、それを狙い撃ち爆破させる。

ボーレガードは次々とバッグを撃ち爆破させ、正に伝説を見たノーボディは満足し、列車を動かしてボーレガードを乗せる。

自分を見事に操ったノーボディに感心するボーレガードは、歴史を作ったことで、後の望みは引退だと語る。

唯一の方法は、大勢の人の前で死ぬことだと、ノーボディはボーレガードに伝える。

ニューオリンズ
ボーレガードとノーボディは、人々が見守る前で対決することになる。

ノーボディは一瞬早く拳銃を抜き、撃たれたボーレガードは、カメラの前で崩れ落ちる。

ワイルド・バンチのリーダーは一人片付いたと言って、残りの一人を追う。

多くの人々に顔が知られてしまったノーボディは、再び”誰でもない男”に戻るには自分も死ぬしかなかった。

偽の対決で生きていたボーレガードは、予定通りヨーロッパ行きの船に乗り、ノーボディと別れたことを寂しく思いながら彼に手紙を書く。

命を狙われるノーボディは、床屋に扮したワイルド・バンチのリーダーに髭を剃らせる。

本物の床屋なら上着を着ているとボーレガードに忠告されていたノーボディは、銃に見せかけた指で男を脅す。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
1899年。
伝説のガンマン、ジャック・ボーレガードは、引退してヨーロッパに向い、気ままな余生を送ろうとしていた。
ボーレガードに憧れる流れ者のノーボディは、今後も彼がガンマンとして伝説を作ると信じていた。
銃の腕には自信があるノーボディはボーレガードに近づき、彼を狙う者達を排除しながら、新たな伝説が生まれるのを待つ。
金を強奪し鉱山から精製しているように見せかけていた鉱山主のサリヴァンは、ワイルド・バンチと組んでボーレガードを殺そうと考えるのだが・・・。
__________

原案セルジオ・レオーネ、音楽エンニオ・モリコーネの名コンビによる、スパゲティ・ウエスタンの特徴を生かしたコメディとして大いに楽しめる作品。

特にエンニオ・モリコーネの拍子抜けした楽曲が、主演のテレンス・ヒルのユーモラスな演技にマッチして実に楽しい。
勿論、要所要所にエンニオ・モリコーネらしい音楽が挿入されている。

アメリカのニュー・メキシコアリゾナ他各地で撮影されただけあり、スケール感のある映像は見ものだ。

本作のような軽い作品への出演でも、違和感なく存在感を発揮するヘンリー・フォンダの、手抜きが感じられない演技は流石だ。
その身のこなしや雰囲気で、物語を引き締めている。

伝説のガンマンに憧れる主人公を演ずるテレンス・ヒルは、青い目が非常に印象的で、愛すべきキャラクターを痛快に演じている。

ワイルド・バンチのリーダー、ジェフリー・ルイス、無法者R・G・アームストロング、鉱山主ジャン・マルタン、彼と組んでいた悪党のレオ・ゴードン、保安官ピエロ・ルリなどが共演している。


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