私の中のあなた My Sister’s Keeper (2009) 3.08/5 (25)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

兄妹が苦渋の思いで起こした行動で、深まる家族の溝や苦悩そして現実と向き合うことの辛さや勇気を描く、監督、脚本ニック・カサヴェテス、主演キャメロン・ディアスアビゲイル・ブレスリンアレック・ボールドウィンソフィア・ヴァジリーヴァジェイソン・パトリックジョーン・キューザック他共演による家族愛のドラマ。


ドラマ(家族愛)


スタッフ キャスト ■

監督:ニック・カサヴェテス
製作
マーク・ジョンソン

チャック・パチェコ
スコット・L・ゴールドマン
製作総指揮
スティーヴン・ファースト

トビー・エメリッヒ
原作:ジョディ・ピコー私の中のあなた
脚本
ジェレミー・レヴェン

ニック・カサヴェテス
撮影:キャレブ・デシャネル
編集
アラン・ハイム

ジム・フリン
音楽:アーロン・ジグマン

出演
キャメロン・ディアス:サラ・フィッツジェラルド
アビゲイル・ブレスリン:アナ・フィッツジェラルド
アレック・ボールドウィン:キャンベル・アレクサンダー
ソフィア・ヴァジリーヴァ:ケイト・フィッツジェラルド
ジェイソン・パトリック:ブライアン・フィッツジェラルド
エヴァン・エリングソン:ジェシー・フィッツジェラルド
ヘザー・ウォルクイスト:ケリー・フィッツジェラルド
エリザベス・デイリー:スーザン
ジョーン・キューザック:ジョーン・デ・サルヴォ判事
トーマス・デッガー:テイラー・アンブローズ
デヴィッド・ソーントン:チャンス医師
エミリー・デシャネル:ファルコワ医師

アメリカ 映画
配給 ニュー・ライン・シネマ
2009年製作 109分
公開
北米:2009年6月26日
日本:2009年10月9日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $49,185,998
世界 $95,714,875


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

フィッツジェラルド家は、両親ブライアン(ジェイソン・パトリック)とサラ(キャメロン・ディアス)、長男ジェシー(エヴァン・エリングソン)、次女のアナ(アビゲイル・ブレスリン)、サラの妹ケリー(ヘザー・ウォルクイスト)らが、長女で15歳の白血病患者ケイト(ソフィア・ヴァジリーヴァ)の看病に追われていた。

2歳の時に発病したケイトの看病のため、サラは弁護士を辞めて、娘のためにあらゆる治療を試みた。

しかし、治療の甲斐もなく手立てがなくなり、ブライアンとサラは、臓器などを提供できるドナーとしての子供を遺伝子操作体外受精によりつくることを医師から勧められて、それを決心する。

そうして生まれたのがアナだったのだが、ある日、彼女は兄ジェシーの協力で、著名な弁護士のキャンベル・アレクサンダー(アレック・ボールドウィン)の元を訪ねる。

アナはアレクサンダーの前で、これ以上、自分の体が痛めつけられることを拒絶する意思を示し、両親を訴えることを伝えて彼を驚かせる。

そしてアレクサンダーは、これまでに、アナがケイトのために強要された治療記録を見せられる。

自分も癲癇の持病を抱えていることから、アナに同情したアレクサンダーは、わずかな報酬で弁護を受けることを決める。

やがてケイトは腎不全となり、腎臓移植が必要な状態になり、入院することになる。

そして、アナが自分達を訴えたことを知ったサラは、娘の行動が理解できずに動揺してしまう。

家族会議が開かれ、アナは、自分がケイトに腎臓を提供した場合、サッカーもできず、チアリーダーにもなれない、 そして妊娠もできないかもしれないことを伝え、サラの強要を拒む。

そして今回のアナの行動で、既に生じていた家族の亀裂は深まってしまう。

サラの献身的な努力を見て、犠牲となるアナの傷つけられる体を、見守ることしかできない消防士の父ブライアンは、彼女を気晴らしに消防署に連れて行く。

サラは、アレクサンダーの元に向かい、今回の訴えに猛然と抗議するが、彼はアナのために一歩も引かなかった。

薬の副作用で髪の毛が抜け落ちたケイトが、人前に出るのを嫌がった時、サラは自分の髪の毛を切りスキンヘッドにまでなり、娘のために尽くした。

そしてケイトは、集中治療室で悪化する病状と闘いながら、自分や家族を記録したスクラップブックを見つめて、短かった生涯を振り返る。

姉ケイトに付きっ切りの両親の愛を受けられず、ジェシーは失語症になったことがあった。

審理の前に、ジョーン・デ・サルヴォ判事(ジョーン・キューザック)に呼ばれたサラとアレクサンダーは、特異な訴えについての確認をした後、 判事はアナに会うことになる。

デ・サルヴォ判事は、アナの心を和ませるために平服で面会し、彼女に優しく語り掛けるが、アナはケイトのことを思い涙ぐむ。

判事の娘が事故死したことを知っていたアナは、彼女にその気持ちを尋ねると、判事も言葉に詰まってしまう。

その後サラは、担当医チャンス(デヴィッド・ソーントン)から覚悟を決めるよう言われるが、彼女はそれを受け入れられず、 移植手術をすると言い張る。

そんなサラを見たケイトは、同じ白血病患者だった青年テイラー・アンブローズ(トーマス・デッガー)のことを思い起こす。
__________

以前、母サラと治療に通っていたある日、ケイトはテイラーと出会う。

二人は意気投合し、ケイトは優しいテイラーに心惹かれるようになり、やがて二人はデートを繰り返す。

ケイトには、既にどんな薬も抑制でしかなかったのだが、テイラーと過ごす日々で、彼女の心は癒されていた。

テイラーは、ケイトを病院内のパーティーに誘い、そして二人は結ばれる。

しかし、その後テイラーからの連絡はなくなり、ケイトは病室で取り乱してしまう。

それをなだめたサラは、看護師からテイラーが死亡したことを知らされる。
__________

数日後、浜辺に行きたいと言い出したケイトのために、ブライアンは、チャンス医師の許可を得て、ジェシーとアナを連れて準備のために自宅に向かう。

それを知ったサラは激怒するが、ブライアンは自分達を行かせなければ離婚すると言って、彼女を振り切り浜辺に向かう。

ケイトと家族は浜辺でのひと時を楽しみ、やがてサラも現れて、家族は久し振りに幸せな時を過ごす。

そして審理は始まり、医師達の証言が続き、アナはケイトに電話をかけ、”これ以上隠しきれない”と彼女に告げる。

その後、サラ、そしてアナも証言台に立ち、彼女に質問を始めたサラは、アナが何かを隠していることに気づく。

サラの追求は続き、それを見ていたジェシーは、耐え切れなくなり叫びだす。

ブライアンがそれを制止し、彼は息子ジェシーからある真実を聞く。

ジェシーは、ついに姉妹弟で考えた末に行ったことを法廷で口にしてしまう。

”ケイトは死にたがっている”と。

サラは耳を疑うが、ブライアンはケイトが100万回もそれを訴えていたと、子供達を擁護する。

衝撃的な事実を知ったアレクサンダーは、ショックで持病の癲癇の発作を起こして倒れてしまう。

意識を取り戻したアレクサンダーは法廷に戻り、アナはケイトと考えた計画を話し始める。

その後、デ・サルヴォ判事はケイトに面会し、彼女は腎臓移植をしないことになり、ジェシーとアナに感謝する。

親戚が病室に集まりケイトを励ました後、彼女は母サラと二人きりで過ごすことを希望し、ケイトは、母サラのために作ったスクラップブックを渡す。

サラはケイトを固く抱きしめ、2人でベッドに横たわるが、ケイトはその夜、静かに息を引き取る。

ケイトの葬儀を済ませ、その後、アレクサンダーはアナに勝訴したことを伝える。

数年後、サラは弁護士に復帰し、ブライアンは早期退職して、問題を抱える若者達の指導員になり、ジェシーは、ニューヨークの美術学校に通う。

ケイトの死によって、フィッツジェラルド家の絆は固く結ばれ、ケイトの誕生日には、毎年モンタナに旅行をする。

それは、ケイトがアナに語っていた、彼女が世界で最も好きな場所だった。

家族は信じていた、そこに行けばケイトに会えると・・・。

そして、ケイトのために生まれてきたアナは思う。

自分には素晴らしい姉がいて、心がつながっている彼女と、いつかまた再会できると・・・。


解説 評価 感想 ■

2004年に発表された、ジョディ・ピコーのベストセラー同名小説の映画化。

*(簡略ストー リー)

白血病の長女を献身的に介護する家族、その中で次女アナは姉ケイトのドナーとして意図的にこの世に誕生した。
ある日、アナは兄のジェシーの協力を得て、両親のブライアンとサラを訴えるという、異常な行動に出てしまう。
最愛の姉ケイトの命を救うことを拒絶した、アナの真意はいったいなんだったのか、母サラは困惑してしまう・・・。
__________

ジョン・カサヴェテスジーナ・ローランズの息子であるハリウッドのサラブレッド、ニック・カサヴェテスが監督、そして脚本を兼ねた作品。

ロマンチック・コメディの女王キャメロン・ディアスと、”万能”天才子役アビゲイル・ブレスリンの共演が話題になった作品。

キャメロン・ディアスが、重病患者の娘を持つ、3児の母親をシリアスに演じている注目作でもある。

ディアスは、全編殆どノーメイクで、形振りかまわず娘に尽くす母親を演ずるが、結果としてそれが過保護気味に捉えられて、子供達に思わぬ行動を取られてしまうという、親心に揺れる母親を熱演している。

原作の主人公てあるアナ役のアビゲイル・ブレスリンは、大人を劇場に行かせる気にさせるチビッコ子役から、随分成長した感じを受ける。
リトル・ミス・サンシャイン」(2006)の、弾ける様な可愛らしさの”オリーヴ”にはもう会えそうもないかと思うとやや寂しい気がするが、相変わらずの芸達者振りを見せ、主演級の演技を見せてくれる。

全体的にはアナの目から見た物語だが、キャメロン・ディアスの存在が強調される脚色され過ぎている。

全編に漂う重苦しい雰囲気は、ラストではまずまず解消されるのだが、更に爽やかに締めくくためにも、アナを完全にドラマの中心に据えるような物語にするべきだったようにも思う。

持病持ち故に依頼人の少女の気持ちを察し、弁護を引き受ける敏腕弁護士アレック・ボールドウィン白血病に苦しむ長女ソフィア・ヴァジリーヴァ、献身的な妻と家族を支える父親役ジェイソン・パトリック、息子のエヴァン・エリングソン、貫禄がでてきたのには驚いた、人間味のある判事ジョーン・キューザック、母(C・ディアス)の妹で家族のために尽くすヘザー・ウォルクイスト、ケイト(S・ヴァジリーヴァ)と愛し合う、同じ白血病の青年役のトーマス・デッガー、担当医デヴィッド・ソーントンエミリー・デシャネルなどが共演している。


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