狂気の行方 My Son, My Son, What Have Ye Done? (2009) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

作総指揮デヴィッド・リンチ、監督ヴェルナー・ヘルツォーク(脚本兼)、鬼才同士が組んだ異色作であり、アメリカで実際に起きた母親殺害事件を基に製作された作品。
主演マイケル・シャノンウィレム・デフォークロエ・セヴィニー他共演のサスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:ヴェルナー・ヘルツォーク
製作総指揮
デヴィッド・リンチ

アリ・ロウナギ他
製作:エリック・バセット
脚本
ヴェルナー・ヘルツォーク

ハーバート・ゴールダー
撮影:ペーター・ツァイトリンガー
編集
ジョー・ビニ

オマー・デアー
音楽:エルンスト・ライジハー

出演
ブラッド・マッカラム:マイケル・シャノン

ハンク・ヘイヴンハースト:ウィレム・デフォー
イングリッド:クロエ・セヴィニー
テッド:ブラッド・ドゥーリフ
ヴァーガス:マイケル・ペーニャ
リー・マイヤーズ:ウド・キア
ロバーツ夫人の娘:ロレッタ・デヴァイン
マッカラム夫人:グレイス・ザブリスキー
ロバーツ夫人:イルマ・P・ホール

アメリカ/ドイツ 映画
配給 IFC Films

2009年製作 91分
公開
北米:2009年12月11日
日本:未公開


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

サンディエゴ
ハンク・ヘイヴンハースト(ウィレム・デフォー)とヴァーガス(マイケル・ペーニャ)の両刑事は、事件連絡を受けて現場に向う。

閑静な住宅街の、ある家に着いたヘイヴンハーストは、奇妙なことを話す長身の白人男性(マイケル・シャノン)に声をかけられる。

その後、ヘイヴンハーストとヴァーガスは、殺人現場の死体を確認して現場検証を始める。

そして、ヘイヴンハーストは、自分に声をかけた男ブラッド・マッカラムが、殺人の容疑者だと知らされ、事件の目撃者、で家主のロバーツ夫人(イルマ・P・ホール)から、彼が犯人だと知らされる。

夫人によると、ブラッドは、ペルーから戻った後、おかしな言動になったということだった。

ブラッドは銃を持ち、人質を二人とって向かいの自宅に立てこもり、ヘイヴンハーストが彼と交渉を始める。

暫くすると、ブラッドから電話連絡があったという、婚約者のイングリッド(クロエ・セヴィニー)が現われる。

対応したヘイヴンハーストは、自分を”ファルーク”だと言って、オートミールを外に放り出す、ブラッドのことについてをイングリッドから聞く。
__________

未だ、母親(グレイス・ザブリスキー)に付きまとわれるように暮すブラッドは、ペルーで、ラフティング仲間との意見の相違などがあり、また、神を見たなどと言い始めた。

神がキッチンにいるというブラッドは、オートミールのパッケージの人物がそれだと言う。

翌日、ブラッドは、金がなくても住人が住んでいても、家を買うと言い始め、近所の民家を物色する。
__________

どうしてブラッドが、近所の家で隣人を殺したのかを、涙ながらに問うイングリッドに、ヘイヴンハーストは、刺し殺された犠牲者が、ブラッドの母親だと伝える。

突然、叫びだしたブラッドは、ピザを食べたいことと、人質と共に、メキシコに向う方法を考え準備するよう伝える。

ヴァーガスは、ピザに睡眠薬を入れることを提案するが、それを却下したヘイヴンハーストは、時間を稼ぐことを伝え、人質がいること自体を疑う。

役者のブラッドの知人で、舞台演出家のリー・マイヤーズ(ウド・キア)が、ロサンゼルスから到着する。

ヴァーガスが届いたピザを運び、マイヤーズが中に入りブラッドを説得することをヘイヴンハーストに提案するものの、彼はそれを断る。

マイヤーズは、ブラッドのおじテッド(ブラッド・ドゥーリフ)に、舞台で使う小道具の剣を借りに行った時のことと、母親を殺す息子の役を演ずる彼が、勝手な解釈でアドリブを始めるなど、問題が多かったことを語る。

その後ヘイヴンハーストは、木に叩きつけられたフラミンゴだというオブジェをブラッドから渡される。

同じ役者でもある、舞台では母親役のイングリッドは、母親が天国に行く方法を知りたいと、ブラッドが言い出したことをヘイヴンハーストに伝え、マイヤーズは、結局、彼を役から外したことを付け加える。

やがて、SWATが到着し、建物を包囲して銃口を向け、イングリッドとマイヤーズが協力することになる。

マイヤーズは、カナダ公演の際にブラッドがよく泣いていたことを話し、イングリッドは、2日前に、メキシコティファナから連絡があり、彼を迎えに行った時のことを話し始める。

天国と地上をつなげているという、テーブルに並べた眼鏡とライトを見せられたイングリッドは、彼を連れ戻し、海軍病院に行きたいと言い出したので安心する。

しかし、患者に枕を贈ると言うブラッドは、イングリッドと共に病院を追い出され、彼女の家に向かう。

ブラッドは、機械が嫌いだと言って電化製品のコンセントを抜き、車を壊し始めたので、イングリッドは帰って欲しいと頼んだとのことだった。

その後ヘイヴンハーストは、ブラッドが殺人を犯すまでの状況を、ロバーツ夫人と娘(ロレッタ・デヴァイン)から聞く。
__________

早朝、ブラッドが母親と共に現われ、彼女は、息子に枕で殺されそうになったことをロバーツ夫人に伝える。

自分のカップを、自宅から持ってきたブラッドはコーヒーを飲み、車からバットを持って現われる。

それを夫人の娘に渡したブラッドは、手遅れになる前に自分を殴り殺せと叫び、剣を取り出して母親を刺し殺す。
__________

イングリッドとマイヤーズは、ブラッドの説得を始めるが、人質が、二匹のフラミンゴだと分かる。

ブラッドは、たちまちSWATに包囲されて拘束される。

そしてブラッドは、ヘイヴンハーストに、フラミンゴのことは忘れて、ダチョウが走っていたことを話し、”バルボア・パーク”の木の枝に置いて来たバスケットボールが、どうなったかを気にしながら連行される。

その後、女性がそのボールを写真に取り、少年がそれを持ち去る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

サンディエゴ
ハンク・ヘイヴンハーストとヴァーガス両刑事は事件連絡を受け、女性の殺害現場を調べ始める。
向かいの家の住人ブラッド・マッカラムが容疑者だと分かり、人質二人と銃を持って立てこもった彼を、ヘイヴンハーストが説得し始める。
意味不明な言動を繰り返すブラッドだったが、ペルーから戻った頃から、挙動がおかしくなったらしい。
そこにブラッドの婚約者イングリッドが現われ、彼が神を見たなどという話を始める。
結婚しようかという息子に付きまとうブラッドの母親の話なども語るイングリッドは、被害者が隣人ではなく、その母親だと知り驚いてしまう。
その後、役者でもあるブラッドとイングリッドの知人で演出家、マイヤーズも現われる。
そしてマイヤーズも、最近のブラッドの言動に異常を感じていたことを語り始める・・・。
__________

閑静な住宅街で起きる、無残な女性殺人事件、容疑者は特定され逮捕は必至なのだが、人質を取った立てこもりという、序盤は緊張感溢れる展開で進む。

しかし、単純明快な事件に見えるドラマは、容疑者の意味不明な言動と、婚約者や知人の証言により、担当刑事がというよりも、観客が混乱してしまうというところがポイントだ。

結局は、人質たてこもり事件自体は、子供のイタズラのような結末を見せるが、早朝に、実の子が、隣人の目の前で母親を殺害するという事実があったことを考えると恐ろしい物語であり、さらに謎めいたて終わるラストも興味深い。

正に異常者の表情、個性際立つ主人公を熱演するマイケル・シャノン、冷静に事件に対処する刑事ウィレム・デフォー、同僚マイケル・ペーニャ、主人公の婚約者のクロエ・セヴィニー、おじブラッド・ドゥーリフ、演出家役のウド・キア、主人公の母親グレイス・ザブリスキー、殺人の目撃者で隣人のイルマ・P・ホール、その娘役ロレッタ・デヴァインなどが共演している。


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