ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記 National Treasure: Book of Secrets (2007) 3.41/5 (29)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

大ヒットした「ナショナル・トレジャー」(2004)の続編。
第16代アメリカ大統領リンカーン暗殺犯の日記に隠された謎を、それに関ったと思われる曾祖父と、一家の名誉をかけて解明しようとする歴史学者の活躍を描く、監督ジョン・タートルトーブニコラス・ケイジダイアン・クルーガージャスティン・バーサジョン・ヴォイトヘレン・ミレンハーヴェイ・カイテルエド・ハリスブルース・グリーンウッド共演のアドベンチャー・アクション。


アクション/アドベンチャー

ニコラス・ケイジ / Nicolas Cage 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・タートルトーブ
製作総指揮:オーレン・アヴィヴ
製作:ジェリー・ブラッカイマー
脚本:マリアンヌ&コーマック・ウィバーリーズ
撮影:ジョン・シュワルツマン
編集
ウィリアム・ゴールデンバーグ
デヴィッド・レニー
音楽:トレヴァー・ラビン

出演
ニコラス・ケイジ: ベン・ゲイツ
ジャスティン・バーサ:ライリー・ブール
ダイアン・クルーガー:アビゲイル・チェイス
ジョン・ヴォイト:パトリック・ゲイツ
ハーヴェイ・カイテル:セダスキー
ヘレン・ミレン:エミリー・アップルトン
エド・ハリス:ジェブ・ウィルキンソン
ブルース・グリーンウッド:アメリカ大統領

アメリカ 映画
配給 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
2007年製作 124分
公開
北米:2007年12月13日
日本:2007年12月21日
制作費 $130,000,000
北米興行収入 $219,961,500
世界 $457,364,600


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
南北戦争終結から5日後、1865年4月14日。
第16代アメリカ合衆国大統領リンカーンが銃撃され、翌日に亡くなる。

一方、暗殺者ジョン・ウィルクス・ブースの所属した秘密結社ゴールデン・サークル騎士団(KGC)のメンバーが、ある暗号解読をトーマス・ゲイツ(ベン・ゲイツの曾祖父)に依頼する。

しかし、ゲイツは彼のKGCのバッジに気づき、暗号が記されていた日記帳を破り暖炉に捨ててしまう。
__________

その日記が破り捨てられなかったら、南北戦争の勝敗は変わっていたかもしれないという仮設を、曾祖父の業績と共に学会で発表する、ベン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ)とパトリック(ジョン・ヴォイト)親子の前に、ある男が現れる。

ジェブ・ウィルキンソン(エド・ハリス)と名乗る男は、リンカーンの暗殺者ブースの失われた日記の一部を二人に見せる。

ブースの日記に、ベンの曾祖父の名前が記されていて、暗殺の共犯者だとウィルキンソンは指摘する。

ウィルキンソン家の、祖先からの言い伝えを信じないゲイツ親子だったが、彼の持参した切れ端と日記の断面が一致してしまい、パトリックは自分の目を疑う。

恋人アビゲイル・チェイス(ダイアン・クルーガー)と仲違いしてしまい、豪邸を追い出されたベンは、”テンプル騎士団”の宝探しについての著書を出版して、一攫千金の夢を狙う相棒ライリー・ブール(ジャスティン・バーサ)に協力を要請する。

国立公文書館に忍び込むため、アビゲイルのIDカードを盗もうとしたベンとライリーは、彼女に見つかってしまう。

ベンはアビゲイルを秘宝で買収し、密かにブースの日記の切れ端を調べる。

3人は、切れ端の裏側に暗号が隠されていることを発見してライリーが解読を始める。

一方、FBIのセダスキー(ハーヴェイ・カイテル)は、ベンの動きが気になる部下を尻目に、ウィルキンソンに目を付けて調査を始め、彼が骨董品の闇取引にも手を出していることを知る。

その後、学会が日記の切れ端を証拠に、ゲイツ家の祖先がリンカーンの暗殺に関わったということを認めたためにパトリックは傷つく。

ベンは、曾祖父がKGCから宝を守ろうとしたことを証明するべきだと、父パトリックを励まして宝探しを始める。

パトリックが祖父から聞いた記憶から、キーワードが”死”だということを突き止めたベン達は、自由の女神像を思いついた人物エドワルド・ラブレの名前にたどり着く。

まず、パリ自由の女神像に向かったベンとライリーは、像の松明に刻まれた、フランス語の文字を警官に読んでもらい、新しいヒントを得て、ロンドンバッキンガム宮殿に向かう。

しかし、ウィルキンソンもそれに気づき、パトリックを襲い、彼の携帯電話のクローンを作りベンの動向を追う。

バッキンガム宮殿の、女王執務室の机にヒントが隠されていることを突き止めたベンは、そこに侵入しようとする。

パトリックから情報を聞いた、アビゲイルに出くわしたベンは、ライリーの指示でわざと騒ぎを起こす。

警備室に連れて行かれたベンとアビゲイルは、システムに入り込んだライリーの指示を受けながら、女王執務室に侵入する。

ベンとアビゲイルは、机に隠されていた文字板を発見し、ライリーがシステムを混乱させる隙に二人は逃亡する。

しかし、彼らを追っていたウィルキンソンらに追跡されたベンは、文字板を、警察の監視カメラに撮影させてから川に投げ捨ててしまう。

ワシントンD.C.
ベン達は、スコットランド・ヤードのデータベースに侵入し、文字板の写真から、伝説の黄金都市”シボラ”を発見するヒントをつかむ。

その謎を解ける人物、ベンの母親エミリー・アップルトン博士(ヘレン・ミレン)に会うことになるが、彼女と離婚して32年間も絶縁状態のパトリックは、それを拒否する。

息子のために、仕方なくそれを承諾するパトリックは、ベン達と共にエミリーのいるメリーランド州立大学に向かう。

予想通り、言い争いになったパトリックとエミリーだったが、彼女のおかげで謎が半分解ける。

残りのヒントが、大統領のレゾリュート・デスクにあることを知っているベンは、ホワイトハウスの大統領執務室に侵入する方法を探る。

ベンは、ホワイトハウスのアビゲイルの友人をおだてて、執務室を見学させてもらうことに成功する。

そしてベンは、もう半分の文字板のあった場所の写真を撮り、”巻物を持つ鷲”のマークを発見する。

それは、ライリーの著書に登場する”大統領の本”のマークで、”ケネディ大統領暗殺事件”、”ウォーターゲート事件”、”エリア51”、”アポロ計画陰謀論”などについて書かれた本だった。

FBIのセダスキーに協力を要請したベンは、”大統領の本”が実在することを知る。

ベンは大統領誘拐を計画し、マウントバーノンで開かれる大統領(ブルース・グリーンウッド)の誕生パーティーに紛れ込む。

大統領に接近したベンは、マウントバーノンから脱出する、秘密の通路探索に興味を持った彼と地下室に向かう。

思惑通り大統領を閉じ込めたベンは、”シボラ”へ向かうヒントとなる、”大統領の本”の保管場所を聞き出すことに成功する。

アメリカ議会図書館に向かったベンは、ライリーとアビゲイルと落ち合い、ついに”鷲の巻物・大統領の本”を見つける。

それには、1924年のクーリッジ大統領の最後の記述に、ラシュモア山に歴代の大統領を彫刻した、ガットストン・ボーグラムに目印を消滅させたとあった。

ライリーとアビゲイルを逃がしたベンは、父パトリックに、レゾリュート・デスクにあった文字板の写真を携帯電話で送り、母エミリーに解読を依頼する。

しかし、その写真はクローン携帯のせいでウィルキンソンにも知られ、彼は先回りしてエミリーに解読を迫る。

現れたパトリックに、偽情報をつかませるようエミリーに指示したウィルキンソンだったが、既にラシュモア山には、ベン、ライリー、アビゲイル、パトリックが待ち構えていた。

宝を探すため、協力することになったベンとウィルキンソンは目印を見つけ、”シボラ”の入り口が開き、一行は中へと進むが、入り口は閉ざされてしまう。

パットリックとエミリーははぐれてしまい、共に助け合う間にわだかまりが消えていく。

そして、ついに一行は黄金都市を発見し、ウィルキンソンはこれを見つけるために、ゲイツ家の名誉を傷つけたことを謝罪する。

パットリックとエミリーも合流し、新大陸発見以前の歴史が明らかになる、その大発見に驚嘆する。

しかし、都市に大量の水が流れ込み、一行は必死に出口を探し、扉を開けるためベンが残ることになる。

激流が流れ込み、一度は裏切ったウィルキンソンが、一行を脱出させて犠牲になる。

現地に駆けつけたセダスキーに、黄金都市の発見を知らせるベンだったが、ライリー、アビゲイルと共に捕らえられてしまう。

ベン達は大統領の元に連行されるるが、大統領は、祖国や家族に栄誉をもたらした大発見を称える。

その後、ゲイツの曾祖父は、南北戦争の英雄として名誉を回復され、命を落としたウィルキンソンを含めた、現場にいた全員が、黄金都市の発見者として認められる。

エミリーとパトリックは、黄金都市調査の責任者に任命され、ライリーは、ようやく著書と名前を知られるようになり、大統領からフェラーリが贈られる。

そして、ベンは大邸宅に戻り、再びアビゲイルと暮らすことになる。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「ナショナル・トレジャー」(2004)
・「ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記」(2007)

*(簡略ストー リー)
1865年4月14日。
アメリカ大統領リンカーンが銃撃され、暗殺者のブースが所属した秘密結社”ゴールデン・サークル騎士団”が、ある暗号解読をトーマス・ゲイツに依頼する・
しかし、トーマスは相手の招待に気づき、暗号が記されていた日記帳を破り、暖炉に捨ててしまう。
曾祖父トーマスの行いが、南北戦争の勝敗を変えていたかもしれないという仮設を唱える、歴史学者ベン・ゲイツとパトリック親子の前にウィルキンソンと名乗る男が現れる。
ウィルキンソンは、リンカーン暗殺者ブースの失われた日記の一部を見せ、それにベンの曾祖父の名前が記され、彼が暗殺に関ったと指摘する。
確たる証拠を見せられたベンとパトリックは、一家の名誉に関ることにショックを受ける。
恋人アビゲイルと仲違いして、豪邸を追い出されていたベンは、相棒ライリーの協力を得て、国立公文書館に忍び込み手がかりを見つける。
ベンはアビゲイルを秘宝で買収して、ライリーと共に、曾祖父が秘密結社から宝を守ろうとしたことを証明するため、謎を解明し始めるのだが・・・。
__________

パリロンドンワシントンD.C.、そしてラシュモア山で繰り広げられるクライマックスまで、目まぐるしく変わる、スピード感溢れる展開とスケールの大きさが、巧みな謎解きストーリーを大いに盛り上げ、見応え十分だ。

久しぶりに映画ロケに登場したラシュモア山のクライマックスでは、誰もがアルフレッド・ヒッチコックの傑作「北北西に進路を取れ」(1959)以上のスペクタクルを期待したであろう。
しかし、まるでディズニーランドのアトラクションのようなシーンの連続は、斬新味がなく、大掛かりな割には満足感はない。

しかし、1億3000万ドルをかけた超大作として見せ場は満載で、北米で約2億2000万ドル、全世界では、前作を1億ドル以上も上回る約4億5700万ドルの大ヒットとなった。

ニコラス・ケイジは、大スターの貫禄も漂い、彼が画面に登場するだけで満足感があり、さすがに人を引き付ける魅力がある。
本作が、彼のN.o.1ヒット作になったことで、それは証明されている。

一方、ニコラス・ケイジの魅力が薄れる程の存在感を見せるのが、エド・ハリスヘレン・ミレンの熱演だ。

エド・ハリスは、アップで見る顔のシワがかなり増え一層渋さを増している。

彼を初めて知ったのは、約四半世紀前の傑作「ライトスタッフ」(1983)での、アメリカ人初となる地球周回軌道飛行に成功する宇宙飛行士ジョン・グレン役だったが、その時の好演も忘れられない。
ニコラス・ケイジとは「ザ・ロック」(1996)でも共演している。
どんな役を演じても様になる役者で、彼の出演により、作品に重みが加わるのも事実だ。

ヘレン・ミレンは、前年の「クィーン」(2006)とは対照的に、ジョン・ヴォイトと共に茶目っ気のある夫婦役が実に微笑ましい。
知性と教養がある気性の荒い、主人公の母親役を見事に演じている。

ベンの相棒ジャスティン・バーサは、ラストも飾り全編で大活躍をするが、恋人役のダイアン・クルーガーは、前作のような新鮮味無がなかったのは残念。

お馴染みハーヴェイ・カイテルも貫禄十分で、大統領役で後半活躍するブルース・グリーンウッドなどが共演している。


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