わたしを離さないで Never Let Me Go (2010) 4/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

2005年に発表された、カズオ・イシグロディストピア・SF小説”Never Let Me Go”を基に製作された作品。
幼き頃から生活を共にした三人の男女の関係と、彼らを待ち受ける避けることのできない運命を描く、製作総指揮、監督マーク・ロマネク、主演キャリー・マリガンアンドリュー・ガーフィールドキーラ・ナイトレイシャーロット・ランプリング他共演のSFドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:マーク・ロマネク
製作総指揮
マーク・ロマネク

アレックス・ガーランド
カズオ・イシグロ
製作
アンドリュー・マクドナルド

アロン・ライヒ
原作:カズオ・イシグロNever Let Me Go

脚本:アレックス・ガーランド
撮影:アダム・キンメル
編集:バーニー・ピリング

音楽:レイチェル・ポートマン

出演
キャシー・H:キャリー・マリガン

トミー・D:アンドリュー・ガーフィールド
ルース:キーラ・ナイトレイ
エミリー:シャーロット・ランプリング
ルーシー:サリー・ホーキンス
ロドニー:ドーナル・グリーン
クリッシー:アンドレア・ライズボロー
マダム・マリー=クロード:ナタリー・リシャール
キャシー(少女期):イゾベル・ミークル=スモール
ルース(少女期):エラ・パーネル
トミー・D(少年期):チャーリー・ロウ

イギリス/アメリカ 映画
配給 フォックス・サーチライト・ピクチャーズ

2010年製作 103分
公開
イギリス:2011年11月11日
北米:2010年9月15日
日本:2011年3月26日
製作費 $15,000,000
北米興行収入 $2,434,652
世界 $9,455,232


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1952年、医学の画期的進歩により、不治の病の治療が可能となる。

1967年、人類の平均寿命は100歳を超えた。

介護人である、28歳のキャシー・H(キャリー・マリガン)は手術台に横たわる、幼馴染のトミー・D(アンドリュー・ガーフィールド)を見つめながら、寄宿学校の”ヘールシャム”とコテージで何があったかを思い起こす。

1978年、”ヘールシャム”。
外界と隔絶された生活を送る、内気なキャシー(イゾベル・ミークル=スモール)は、奔放なルース(エラ・パーネル)と違い、何かと友達にからかわれるトミー・D(チャーリー・ロウ)のことを気にかけていた。

その後、キュシーとトミーは親交を深め、恋心に近いものを感じ始める。

そんな二人を見守る教師ルーシー(サリー・ホーキンス)は、ある日、生徒達に運命を知らせる。

将来ある子供達の人生のはずだったが、ルーシーは、やがて、何度かの臓器提供の末に一生を終えることを生徒達に伝え言葉に詰まる。

数日後、厳格なエミリー校長(シャーロット・ランプリング)は、ルーシーが学校を辞めたことと、自分達を排除しようとする対抗勢力に屈しない決意を生徒達に伝える。

そんな時キャシーは、ルースがトミーと親密になっていることを知りショックを受ける。

数年後、二人の恋が続いているのを気にしながら、キャシー(キャリー・マリガン)は学校を離れることになる。

1985年、コテージ。
18歳になったキャシー、そしてトミー(アンドリュー・ガーフィールド)とルース(キーラ・ナイトレイ)らは、”提供”の開始を待つために、”コテージ”と呼ばれる施設に向かう。

三人は、ロドニー(ドーナル・グリーン)やクリッシー(アンドレア・ライズボロー)らとの共同生活を始める。

キャシーは、ルースとトミーの関係にあからさまに不快感を示していた。

ある日ルースは、自分にそっくりな女性を目撃したという話を聞き、キャシーとトミーを誘い、ロドニーとクリッシーの案内でそれを確かめに行く。

ルースは、その女性が”オリジナル”で、自分がそのコピーではないかと考える。

レストランに寄ったキャシーらは、ロドニーとクリッシーから、愛し合うカップルには、数年の”提供猶予”があるらしいということを尋ねられる。

キャシーは、それが噂話だと言って、ロドニーとクリッシーを失望させる。 その後、5人は、女性の職場に向かいそれを確認し、自分に全く似ていないと言って、ルースはショックを受ける。

その後トミーは、ヘールシャムでの”ギャラリー”が、”提供猶予”に必要なことだったのではないかと考えるが、彼は自分が絵を一枚も提出していなかったことをキャシーに伝える。

ルースは、キャシーがトミーを思い続けていることに関して彼女を追求して動揺させる。

キャシーは、”介護人”になる申請をしてコテージを離れ、トミーとルースも別れ、三人の絆は断ち切られる。

1994年、完了。
介護人となり二人のことを忘れていたキャシーは、ルースが2度”提供”をして体が弱っていることを知る。

10年振りにルースと再会したキャシーは、彼女を伴い提供者となっていたトミーの元に向かい、三人で時を過ごす。

ルースは、キャシーとトミーの仲を裂いたことを謝罪し、二人に”提供猶予”の申請をさせようとする。

トミーは、申請に必要だと思われる絵を描き、そしてキャシーと結ばれる。

キャシーに、申請のことを知らされたルースは、最後の”提供”を終え、息を引き取る。

申請のために、キャシーとトミーは、マダム・マリー=クロード(ナタリー・リシャール)の元を訪ねる。

トミーは、絵で作者の魂を探り”猶予”に相応しいかを判断するはずだと言って、自分の絵をマダムに見せる。

しかし、トミーとキャシーは、現われたヘールシャムの校長エミリーとマダムに、”猶予”はもともとなかったことを知らされる。

さらにエミリーは、”ギャラリー”が、その絵で魂を探るのではなく、それがあるかを判断するためのものだったことを伝える。

失意のトミーは、帰り道で車を止めさせて、子供の頃の様に絶叫する。

その後トミーは、キャシーに見守られながら、最後の処置を受ける。

2週間後。
キャシーは、最初の”提供”が、1ヶ月後だという通知を受ける。

そしてキャシーは、トミーと出会えたことだけでも幸せだと思い、”生きる”ことを理解しないまま、命が尽きていくことを考えながら涙する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

外界から隔絶した寄宿学校”ヘールシャム”で生活するキャシー・Hは、仲間達に馴染めないトミーのことを気にかけていた。
やがて、二人は親交を深め、恋心に近いものを感じ始める。
そんな時、教師のルーシーは、生徒達が、やがて臓器提供者となり、人生を全うすることのない運命だということを語る。
その後、トミーに親友のルースが近づき、二人は親密になっていく。
数年後、トミーとルースの恋は続いたまま、キャシーら三人は、”提供”開始を待つ施設”コテージ”に向かう。
キャシーは、トミーとルースの関係に対して、あからさまに不快感を示しながら生活を続けるのだが・・・。
__________

原作を知らないまま、冒頭の注釈とその後のシーンを深く考えずに観始めると、幼馴染み同士の微妙な三角関係を描く、恋愛ドラマなのかと思ってしまう。

やがて、寄宿学校が、ある思想に基づく臓器提供者のための養成施設だと分かる衝撃から、再び三人の関係が浮き彫りになり、そして、生と死についてを考えさせられ展開に、思わず引き込まれる。

イギリス期待の若手俳優であり、実力と人気を兼ね備えた三人の演技は、マーク・ロマネクの丁寧な演出と共に心に深く訴える。

陰鬱な雰囲気に対するレイチェル・ポートマンの美しい音楽が、非常に印象に残る。

抑え気味に多くを語らずも、その表情だけで感情表現ができる演技は、若くしてその才能を高く評価されるに値する、今後、最も期待のできる女優に成長したとも言えるキャリー・マリガン、二人の女性の狭間で、多くの苦悩を経験する間もなく命を閉じる青年アンドリュー・ガーフィールド、二人への嫉妬から、その仲を裂き、後悔しながらも息を引き取るキーラ・ナイトレイ、寄宿学校の校長役のシャーロット・ランプリング、教師役のサリー・ホーキンス、コテージのカップル役のドーナル・グリーンアンドレア・ライズボロー、子供達の絵で魂があるかを判断するナタリー・リシャール、主人公達の子供時代を演ずるイゾベル・ミークル=スモールエラ・パーネルチャーリー・ロウなどが共演している。


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