ナイト・アンド・ザ・シティ Night and the City (1992) 3.11/5 (28)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1938年に発表された、ジェラルド・カーシュの小説”Night and the City”を基に製作された「街の野獣」(1950)のリメイク。
しがない弁護士が、ボクシングの興行を成功させる夢を実現させるために情熱を注ぐ姿と挫折を描く、製作、監督アーウィン・ウィンクラー、主演ロバート・デ・ニーロジェシカ・ラングジャック・ウォーデンクリフ・ゴーマンアラン・キングイーライ・ウォラック他共演のドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト
監督:アーウィン・ウィンクラー

製作
ジェーン・ローゼンタール
アーウィン・ウィンクラー
製作総指揮
ハリー・J・アフランド
メリー・ジェーン・アフランド
原作:ジェラルド・カーシュNight and the City
脚本:リチャード・プライス
撮影:タク・フジモト
編集:デヴィッド・ブレナー
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

出演
ハリー・フェビアン:ロバート・デ・ニーロ
ヘレン・ナゼロス:ジェシカ・ラング
アル・グロスマン:ジャック・ウォーデン
フィル・ナゼロス:クリフ・ゴーマン
アイラ“ブーンブーン”グロスマン:アラン・キング
ペック:イーライ・ウォラック
トミー・テスラー:バリー・プリマス
バーテンダー:マイケル・バダルコ
コットン:ヘンリー・ミリガン
本人:レジス・フィルビン

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1992年製作 105分
公開
北米:1992年10月16日
日本:1993年2月13日
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $6,202,760


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ニューヨーク
しがない弁護士のハリー・フェビアン(ロバート・デ・ニーロ)は、いつものように、フィル・ナゼロス(クリフ・ゴーマン)と妻ヘレン(ジェシカ・ラング)が経営するバー”ボクサーズ”に向かう。

サンチェスというボクサーがゴーガンという男を殴ったことを新聞で知ったハリーは、ゴーガンに電話をして、相手を訴えれば10万ドルの慰謝料を請求できると伝える。

電話を切ったハリーは、フィルからイカサマ師呼ばわりされ、相手がギャングのアイラ“ブーンブーン”グロスマン(アラン・キング)の手下であるため、訴えても無駄だと言われる。

ブーンブーンなど怖くないと言うハリーは、彼が店にいることをフィルから知らされて焦ってしまう。

店を終えて通りを歩いていたヘレンは、現れたハリーに誘われて、その場で愛し合う。

西海岸に行き義兄のレストランを買う考えがあるヘレンは、フィルとは別れるとハリーに話す。

無茶だと言うハリーは、ニューヨークにいるべきだとヘレンに伝える。

翌日、オフィスに現れたゴーガンと共に、サンチェスを騙し慰謝料を請求する方法を考える。

バーに向かったハリーは、記者のトミー・テスラー(バリー・プリマス)に、サンチェスに殴られた男が訴えるというネタを話す。

ブーンブーンに半殺しにされるとトミーから言われたハリーだったが、それを気にしない。

翌早朝、ハリーはそれが記事になったことを確認する。

眠っていたハリーは、ブーンブーンからの電話で起こされ、告訴を取り下げるようにと言われるものの、それを断る。

ブーンブーンの部下とサンチェスの弁護士に脅されたハリーだったが、動じることなく法廷で争うことになる。

サンチェスに会うためジムに向かったハリーは、トレーナーから、往年のボクシング界の素晴らしさを知らされ、その世界に魅かれてしまう。

ブーンブーンの兄アル(ジャック・ウォーデン)が名ボクサーだったことを知ったハリーは、興行主になろうとする。

高級店の”エレイン”に向かったハリーは、その場にいたテレビ番組のパーソナリティ、レジス・フィルビンに声をかける。

自分が興行主兼弁護士だと伝えたハリーは、試合を組んだ場合には招待すると言って名刺を渡す。

バーで興行の件をトミーに話したハリーは、2万5000ドルの資金が必要だと伝える。

裁判は始り、判事から、巨漢のゴーガンと小柄なサンチェスの体格を比較するようにと言われたハリーは、法廷から追い出され告訴は却下される。

バーでブーンブーンに会ったハリーは、自分も興行主になったことを伝えるが脅されてしまう。

ジミーからアルが対戦したことがある相手の名前を聞いたハリーは、彼に会いに行く。

心臓病のため施設にいるアルを訪ねたハリーは、かつて対戦した相手の名前を出し、適当に彼を持ち上げる話をして気に入られる。

弟ブーンブーンを嫌うアルに、昔の興行を復活させるために組むことを提案したハリーは、正直に話せば手を組むと言われる。

フィルに1万5000ドルの投資を持ち掛けたハリーだったが、詐欺師まがいの話を聞いていられないエレンは、7500ドル工面できたらフィルが残りを貸すと伝える。

3日間で7500ドルを用意しろとフィルから言われたハリーは、出資者を探すものの見つからず、高利貸しのペック(イーライ・ウォラック)の元に向かう。

興行の件を聞いたペックは、まともな話には思えず、ブーンブーンに痛い目に遭わされるだけだとハリーに忠告する。

帰宅したハリーは、待っていたエレンから、バーで話したことは計画の一部で、調達する約束の7500ドルを渡すので、売りに出されている店の営業許可を5000ドルで取り、フィルに一泡吹かせることをハリーに伝える。

西海岸に行く気はなく、フィルと暮らすのはうんざりだというエレンは、逮捕歴があるために営業許可が取れないことをハリーに話す。

組んで店を経営することを提案されたハリーは、今は興行のことしか考えられないと伝え、7500ドルはあげるとヘレンから言われる。

生きがいに思えると言う興行についてを語るハリーは、早速、その準備を始める。

営業許可証の原本を1500ドルで手に入れたハリーは、それを2000ドルで偽造して許可証を作り、ヘレンに渡す。

ハリーから7500ドルを見せられたフィルは驚き、それで準備をするよう伝え、残りは必要な時に必ず渡すと約束する。

会場として使うディスコをアルと共に下見したハリーは、バーに向う。

アルに気づいたブーンブーンは、ハリーを呼んで痛めつけようとするが、アルがハリーを助ける。

会場の準備を始めたハリーは、ブーンブーンの元に連れて行かれて脅される。

その場に現れたアルはハリーを助けたため、なぜ味方をするのかをブーンブーンから訊かれる。

ブーンブーンを殴ったアルは、ハリーを連れて帰ろうとする。

ハリーと二人だけで話すことをアルに許されたブーンブーンは、金を渡すので手を引けとハリーに伝える。

弱者のために働いた修業時代から、金の魅力に負けてそれに操られるようになった自分が嫌になったとハリーは話す。

心臓が悪いアルの身に何かあったら殺すと、ハリーはブーンブーンに脅される。

ジムに向かったハリーとアルは、対戦させるボクサーを探す。

別れると言われたフィルはヘレンを殴り、店の許可証の件などを訊かれた彼女はその場を去る。

アパートの前で待っていたヘレンから、自由の身だと言われたハリーは、西海岸に行くべきだと助言する。

二人の様子を、サンチェスが監視していた。

ブーンブーンと話したフィルは、ハリーとヘレンが関係していることを知らされ、7500ドルの出所は彼女だと言われる。

ディスコのオーナーと契約のことで揉めたハリーは、アルが興奮したために落ち着かせる。

店の準備を始めたヘレンに会ったハリーは、5000ドルを借りようとするが、備品を買ったために手元にはまとまった金はないと言われる。

フィルに頼むことを提案されたハリーは、壁に飾られた許可証を見て、後ろめたさを感じながらその場を去る。

その後ハリーは、フィルから1万2000ドルを貸してもらえることになり、試合の前日に渡すと言われ、ヘレンが出て行き店を出した話をする。

ヘレンを悪く言うハリーを牽制しながら、フィルは、なぜ彼女が許可証を取れたのか疑問に思う。

試合の前夜祭を店で開くことを提案されたハリーは、その時に金を渡すとフィルから言われ、感謝しながらその場を去る。

フィルは、営業許可の件を認可係に問い合わせる。

興行前日、予定通りバーで前夜祭が開かれるが、フィルは、現金は翌朝まで待ってほしいとハリーに伝える。

翌朝、眠っていたハリーは、訪ねて来たヘレンを招き入れて、今夜、開店することを知らされる。

自分も今夜、興行主デビューだと話す自ハリーは、店を持てたことでヘレンから感謝される。

ボクシング・グローブのペンダントをヘレンからプレゼントされたハリーは、複雑な思いでそれを受け取る。

計量と尿検査を終えてバーに向かったハリーは、フィルが外出中だと知り焦りながら彼を待つ。

ようやく現れたフィルから、金を貸す気などなかったと言われ叩きのめされたハリーは、店から追い出される。

ペックに会ったハリーは、24時間以内に必ず返すことを約束して、小切手を受け取る。

ディスコのボディーガードに挑発され喧嘩になったアルは、ハリーに制止されるものの、発作を起こして息を引き取る。

ブーンブーンへの言い訳を考えながらヘレンの店に向かったハリーは、開店していなかったために、許可証が偽造だったことを話す。

昼間、役人が来て知ったと言うヘレンに、ペックから借りた1万2000ドルで許可証を手に入れるようにと伝えたハリーは、アルが死んだことを話す。

夢が消え命も狙われていると話すハリーは、現金をペックに返すようようにとヘレンから言われる。

義兄の店とここを交換すると言うヘレンは、一緒に来てほしいとハリーに伝える。

時間が経てばブーンブーンの気持ちも収まるとヘレンから言われたハリーは、もう疲れたと答えながら彼女を抱きしめる。

ブーンブーンの部下が現れたため裏から逃げたハリーとヘレンは、路地に隠れるものの彼女が見つかる。

ヘレンを守ろうとするハリーは、襲われたアルを必至に助けようとしたことを伝えて、その場を去ろうとする。

ハリーは背後から撃たれてしまい、騙してしまった報いだとヘレンに伝える。

救急車で運ばれるハリーは、西海岸の店を成功させる新たな夢をヘレンに語る。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
しがない弁護士のハリー・フェビアンは、あるボクサーの揉め事で痛めつけられた相手側の弁護を引き受け、訴訟を起こそうとする。
ボクシングの世界を知り魅了されたハリーは、自分が興行主になり試合を組むことを考える。
行きつけのバーのオーナー、フィルに1万5000ドルを借りようとしたハリーは、フィルの妻ヘレンから、7500ドルを用意すれば夫が残りを貸すと言われる。
実はハリーと関係を持っていたヘレンは、フィルと縁を切ることを考え、ハリーに7500ドルを貸して、自分の店を持つための許可証を取ってもらおうとする。
ヘレンには黙って許可証を偽造して渡したハリーは、同じ興行主であるギャングのブーンブーンに脅されながら、彼の兄であるかつての名ボクサー、アルと共に、興行の準備を始めるのだが・・・。
__________

赤狩りの影響で”ハリウッド・ブラックリスト”としてヨーロッパに逃れていたジュールス・ダッシンの演出、リチャード・ウィドマークジーン・ティアニー共演によるフィルム・ノワールの名作「街の野獣」(1950)のリメイク。

詐欺師まがいの日々を送るしがない弁護士の夢に賭ける情熱と挫折を描く、犯罪が絡むシリアス・ドラマではあるが、ユーモアも交えた内容の作品。

挫折してどん底に陥る主人公が悲惨な最後を迎えるのかと思いきや、楽天的なセリフで終わるラストも面白い。

アーウィン・ウィンクラーの演出は平凡で、主人公の興行主を夢見る弁護士を熱演するややオーバー・アクション気味のロバート・デ・ニーロの演技も気になるが、夫とバーを経営する、不倫関係にあるジェシカ・ラングとの「ケープ・フィアー」に続く共演は注目だ。

ハリウッドの黄金期、個性派スターとして一時代を築いた、主人公に協力するかつての名ボクサー役のジャック・ウォーデン、高利貸し役のイーライ・ウォラックの出演は映画ファンには嬉しい。
二人は、その後も活躍を続けることになる。

主人公の行きつけのバーのオーナー、クリフ・ゴーマン、主人公を脅すギャングのアラン・キング、スポーツ記者バリー・プリマス、高級店のバーテンダー、マイケル・バダルコ、ボクサーのヘンリー・ミリガン、テレビ番組のパーソナリティである本人役のレジス・フィルビンなどが共演している。


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