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ナイトクローラー Nightcrawler (2014)


4.18/5 (34)

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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

事故や犯罪事件のスクープ映像を撮るために手段を選ばないフリー・カメラマンの異常な行動を描く、制作トニー・ギルロイ、監督、脚本ダン・ギルロイ、制作、主演ジェイク・ジレンホールレネ・ルッソリズ・アーメッドビル・パクストン他共演の犯罪スリラー。


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:ダン・ギルロイ

製作
ジェニファー・フォックス
ジェイク・ジレンホール
トニー・ギルロイ
デイヴィッド・ランカスター
ミシェル・リトヴァク
製作総指揮
ゲイリー・マイケル・ウォルターズ
ベッツィー・ダンバリー
脚本:ダン・ギルロイ
撮影:ロバート・エルスウィット
編集:ジョン・ギルロイ
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

出演
ルイス”ルー”ブルーム:ジェイク・ジレンホール
ニーナ・ロミナ:レネ・ルッソ
リック:リズ・アーメッド
ジョー・ローダー:ビル・パクストン
リンダ:アン・キューザック
フランク・クルース:ケヴィン・ラーム
ジャッキー:キャスリーン・ヨーク
カメラマン:エリック・ランジ
編集者:キッフ・ヴァンデンヒューヴェル
スクラップ場のオーナー:マルコ・ロドリゲス
質屋のオーナー:ジョニー・コイン
フロンティエリ刑事:マイケル・ハイアット
警備員:マイケル・パパジョン
本人:ケント・ショックネック
本人:パット・ハーヴィー

アメリカ 映画
配給 オープン・ロード・フィルムズ
2014年製作 117分
公開
北米:2014年10月31日
日本:2015年8月22日
製作費 $8,500,000
北米興行収入 $32,381,220
世界 $38,697,220


アカデミー賞
第87回アカデミー賞

・ノミネート
脚本賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ロサンゼルス
立ち入り禁止の建設現場に侵入して金網を盗んでいたルイス”ルー”ブルーム(ジェイク・ジレンホール)は、警備員(マイケル・パパジョン)に見つかってしまう。

警備員の腕時計に目を付けたルーは、彼に襲い掛かる。

腕時計を奪ったルーは、スクラップ場に向かい金網などをに売ろうとする。

オーナー(マルコ・ロドリゲス)と売値の話をつけたルーは、仕事を探していることを伝えて自分を売り込む。

コソ泥は雇わないと言われたルーは、諦めてその場を去る。

その後、ハイウェイ走行中に事故に気づいたルーは、車を停めて現場の様子を見に行く。

映像会社”メイハム”の”ストリンガー”/フリー・カメラマンのジョー・ロダー(ビル・パクストン)が到着し、被害者が救われるのを撮影する様子を見ていたルーは、映像を高く買ってくれる局に売る仕事に興味を持つ。

翌日ルーは、”CBS2”のケント・ショックネックパット・ハーヴィーがメイン・キャスターを務めるニュースで、自分が目撃した事故の生々しい映像を見る。

ロードレース用の自転車を盗んだルーは、それを質屋のオーナー(ジョニー・コイン)に800ドルで売り、ビデオと無線スキャナーを付属させる。

その夜、警察無線を傍受したルーは、事件現場に向かい撮影を始める。

警官に追い払われたルーは、次の事件現場に向かい、そこでも、エース・ビデオのカメラマン(エリック・ランジ)と共に下がるよう指示される。

邪魔したことでカメラマンに罵倒されたルーは、局と交渉する彼が数百ドルで映像を売ろうとしていることを知る。

ローカル局”KWLA6”に向かったルーは、その場にいたリンダ(アン・キューザック)に映像を売りたいことを伝えて、モーニング・ニュースのディレクター、ニーナ・ロミナ(レネ・ルッソ)の元に向かう。

ニーナに映像を売りたいと伝えたルーは、”ストリンガー”かと訊かれるものの意味が分からない。

フリーかと訊かれたルーは、今は一人でやっていると答えて、ニーナから、フランク・クルース(ケヴィン・ラーム)に映像を見せるようにと指示される。

ルーにどんな映像か尋ねたニーナは、カージャックの銃撃で男が撃たれて地面で流血していると言われる。

エース・ビデオから既に買ったと言われたルーは、自分の方が近くで撮っていると伝える。

その場で映像を確認したニーナは、現れた編集のフランクをルーに紹介する。

それを流すことを決めたニーナは、フランクからか過激過ぎると言われるものの考えを変えない。

値段交渉をしてルーから1000ドルと言われたニーナは、問題外であり、他に行くには時間が遅いし画質は最低だと伝え、250ドルで納得させて小切手を渡す。

もっとましな機材を買って関係者の取材もするようにと指示されたルーは、ニーナから、期待しているので何か撮ったら真っ先に連絡してほしいと言われる。

ニーナは、視聴者が求める都市犯罪や事故に関する過激な映像が欲しいとルーに伝える。

翌朝、ニュースで流れる自分の映像を確認したルーは、それを保存し、警察無線で事件をチェックする。

会社組織があることを装い、社員を募集してリック(リズ・アーメッド)の面接をしたルーは、彼が今晩から働けることを確認し、仕事はテレビ・ニュースの仕事だと言って雇うことを決める。

仕事の内容を知らされ研修生だと言われたリックは、金が欲しいので、それでは働けないと伝える。

少額でもいいと言われたルーは1晩30ドルだと伝え、リックはそれで納得する。

夕方になり、リックに警察無線のコードを覚えさせたルーは、事件を待つ。

ビル火災を知ったルーは現場に急行するが、ナビゲーター役のリックの指示が悪かったために到着が遅れる。

既に撮影を終えたローダーから、救急車は出たと言われて安物のカメラをからかわれたルーは、リックに指示しながら発砲事件現場に向かう。

そこでも撮るものはないと判断したルーだったが、被害者の家に侵入し、劇的な映像になるよう、家族の写真の配置などを変えて内部を撮影する。

KWLA6。
ニーナに映像を見せたルーは素晴らしいと言われるものの、フランクは不法侵入だと指摘する。

フランクの意見を退けたニーナは、映像を流すことを決める。

ニーナは、学歴はないが、仕事に対する意欲を語るルーの言葉に感心する。

翌朝、自分の映像を流すニュースを確認したルーは、それを保存する。

その後も、リックを助手にして様々な事件映像を撮影するルーは、”ダッジ・チャレンジャーSRT8 392”を購入して機材も揃え、事件現場に急行する。

車の衝突横転事故現場に向かったルーは、警察が到着する前に、倒れている被害者を移動させて映像を撮る。

遅れて来たローダーは、平然として去るルーに驚く。

映像をKWLA6に売ったルーは、ニーナを食事に誘うものの、仕事仲間とはデートする気はなく、年も倍離れていると伝える。

断れば仕事の関係が壊れるかもしれないと言われたニーナは、答えに困る。

翌日、ローダーから声をかけられたルーは、今は活躍しているが直ぐに壁にぶち当たると忠告される。

二人で組むことを提案されたルーは、全く興味がないことをローダーに伝えてその場を去る。

ニーナとメキシカン・レストランで食事をしたルーは、仕事以上の関係を彼女に求める。

付き合ったのは仕事上の礼儀だと言うニーナは、自分との肉体関係を求めるルーに、あなたなしでも仕事は回ると伝える。

深夜番のディレクターで視聴率最低局にいることをニーナに確認したルーは、優先して売っている映像を他に持ち込んでもいいと言って、この”関係”の重要性を語る。

呆れたニーナはこれ以上話すことはないと伝えるが、それならば帰ればいいと言われる。

妥協したニーナは、ギャラとは別に専属契約や制作アシスタントの職も紹介できると伝える。

ニーナが1局に最長2年しかいないことを知っていたルーは、今はその2年目であり、2年契約ならば来月の視聴率が影響することを確認する。

脅しだと言われたルーは交渉だと反論し、進んで払う額が適正な値段であり、君は映像を自分は肉体を求めると伝える。

2か月が過ぎて昇給もないことに不満を抱くリックだったが、ルーから、今の景気ではどこもサラリーは低いし、他の仕事も務まらないだろうと言われる。

飛行機の墜落現場に向かったルーは遅れてしまい、いい映像を撮ったローダーから嫌味を言われる。

その日の映像をニーナにチェックさせたルーは、使いものにならないと言って激怒する彼女から、誰もが注目をするものを撮るよう指示される。

翌日、アパートで怒りがこみ上げるルーは、ローダーの家に向かい車に細工をする。

その夜、自動車事故現場に向かったルーは、重傷を負い搬送されるローダーを撮影する。

その後、グラナダヒルズのある家に向かったルーはリックを車に残し、銃声を聴き、家から出て来た二人が車で逃走する姿を撮影する。

家に入ったルーは、射殺体を確認して誰もいない子供部屋などを撮影する。

現れたリックから銃声がしたと言われたルーは、パトカーが到着する直前にその場を離れ、途中で車を停めて映像をチェックして興奮する。

KWLA6。
事件を知るニーナに、警察より前に映像を撮ってきたことを伝えたルーは、彼女やフランクと共にそれをチェックする。

リンダを呼んだニーナは、射殺体が映っている映像が、法的、道徳的な観点で流せるものかを確認する。

死体の顔を隠して住所を伏せれば大丈夫だと思うとリンダから言われたニーナは、フランクから、倫理的に問題があり常識外れだと言われる。

罰金は覚悟だと言うニーナは、ルーと価格交渉をする。

5万ドルを要求するルーに3000ドルを提示したニーナは、納得しない彼に1万が限度だと伝える。

他の局に向かおうとするルーを引き留めたニーナは、1万5000ドルで譲らない彼から、それ以外に”VPN/ビデオ・プロダクション・ニュース”の社名を口頭とテロップで入れることを要求される。

チームにも紹介し、局の上層部やキャスターにも会いたいと言うルーは、社員に自分をVPN社長だと伝え、過去の映像にも触れるよう求める。

値段交渉も無駄だと言うルーは、自分が提示した金額が最低額であり、要求するものは必要なので二度も言わせるなと伝える。

プライベートな関係でも同じだと言うルーは、おまけでフリー・カメラマンの事故映像をタダで渡すと伝えて、取引するかをニーナに問う。

要求を聞き入れたニーナはルーをキャスターに紹介し、グラナダヒルズの事件は報道され、独占映像が流れVPNの提供であることが伝えられる。

ルーは、警察より前に到着したカメラマンが救助のために家に入ったというキャスターの解説に満足する。

翌朝、各局のニュースはグラナダヒルズの事件をトップで報道し、ルーはそれを確認する。

現れたフロンティエリ刑事(マイケル・ハイアット)とリーバーマン刑事を部屋に招き入れたルーは、警察が来る前にグラナダヒルズの事件現場に行ったことを認める。

ドアが開いていたので手助けのつもりで入ったと言うルーは、男二人が逃げる姿は見たことを話し、彼らの容姿などを伝える。

車はSUVだったが二人の姿などは撮影していないと言うルーは、映像のコピーの提出を求められたためにそれに応ずる。

映像をチャックしたルーは、犯人の車のナンバーから住所を突き止めて、リックと共にその場に向かう。

被害者の一人は撮影時には生きていて、逃げる車の映像と共にカットしたとリックに話したルーは、犯人の住所も調べたと伝える。

大金を稼ぎ事業を拡大するチャンスがきたと言うルーは、VPNの取締役副社長に昇進させることをリックに伝え、昇給も約束する。

金額を提示させたルーは、1晩75ドルだと言われて納得する。

アイラべた住所の家に向かったルーは、犯人がいることを確認して逮捕の撮影現場を選ぶことをリックに伝える。

ルーから、犯人を尾行して通報し、大ごとになるだろう逮捕劇を撮影すると言われたリックは、上乗せの金額を要求する。

犯罪者の犯行を待ち撮影するのは違法だと言われたルーは、警察に追及されると考えるリックから、今夜の稼ぎを山分けすることを要求される。

1万ドルを提示したルーは、金額を決めるのは自分だと言うリックから半額を要求されて納得する。

やる気になったと言うリックは、他人の気持ちを考えて人間扱いするべきだとルーに意見する。

暫くしてSUVで出かけた犯人の一人を追ったルーとリックは、もう一人を乗せた車を尾行する。

犯人がチャイニーズ・レストランに着いたところでルーは警察に通報し、二人の様子と銃を所持しているように思えると伝える。

無線で警察の動きを確認するルーは、店内に客がいるために動揺するリックに、通りに出て反対側から撮影するよう指示する。

それを拒むリックを指示に従わせたルーは、到着して店内に向かう警官を撮影する。

犯人の二人は、警官に質問されながら一人が隠し持つ銃を構える。

別のパトカーが着いて警官が店内に向かい、銃撃戦が始まる。

犯人の一人は射殺され、もう一人はSUVで逃走し、パトカーがそれを追跡する。

それを追ったルーは、その様子をリックに撮影させる。

犯人は暴走して1台のパトカーは事故を起こし、もう1台と衝突したSUVは横転する。

SUVに近づきいたルーは、犯人は死んでいると言ってリックに撮影を任せる。

生きていた犯人はリックを銃撃して車から降り、駆け付けた警官に射殺される。

その様子を撮影したルーは瀕死のリックに近づき、信用できない従業員を雇い続けることで、会社の成功を逃すわけにはいかないと伝える。

狂っていると言われたルーは、自分の交渉方法を学んだつもりで使ったことをリックに確認する。

それは分からないと言うリックに、必ずまたおなじことをするだろうと伝えたルーは、彼が息を引き取るのを見届けてカメラを持ち去る。

KWLA6。
映像を見たニーナは、リックがパートナーであることを確認しながら、素晴らしいとルーに伝える。

映像を提供してくれたことに感謝するニーナは、ルーに要求額を訊く。

暫くして現れたフロンティエリ刑事は、映像を渡すことをニーナに求める。

局の資産であるためそれを拒んだニーナは、死傷者が出た重犯罪の証拠だと言われるものの、業者から購入した映像だと伝える。

苦情は業者にと伝えたニーナは、令状がなければ放送すると言い張る。

局内にルーがいることに気づいたリーバーマン刑事は、それをフロンティエリに知らせる。

フランクから、グラナダヒルズの事件現場の家から麻薬が出たことを知らされたニーナは、強盗ではなく麻薬絡みだということが特ダネになると言われる。

郊外に迫る都市犯罪という”物語”が台無しになると言うニーナは、フランクの意見を聞き入れようとしない。

ルーのようだと言われたニーナは、彼が局内をレベルアップさせたと伝えてフランクを黙らせる。

フロンティエリから事情聴取を受けたルーは、チャイニーズ・レストランに行った経緯を訊かれ、朝から犯人に監視され、夜になり、うまくまいて二人を逆に尾行したと話す。

レストランで犯人と確信し、銃を所持しているとも思えたため通報したと話すルーは、情報を隠していたというフロンティエリの意見を聞く。

グラナダヒルズで犯人を見ていたために撮影のネタに使ったと言われたルーは、業界ではプロとして許されない行為だと伝える。

殺人だと言われたルーは、それを否定する。

ウソだと断言するフロンティエリから、パートナーを見捨てたと言われたルーは、救急隊員に任せただけだと伝える。

リックが愛した仕事で起きた事故だと言うルーに対し、リックの死まで撮影したことを批判したフロンティエリは、その場を去る。

ルーは、それが自分の仕事であり、人が破滅する瞬間に立ち会うと、部屋を出るフロンティエリに伝えて警察署を出る。

その後、規模を拡大して研修生を応募したルーは、VPNの正社員になる最終目標を達成してほしいことを伝える。

指示に従うのがスキルアップへの近道だと言うルーは、自分がしないようなことは皆に求めないと伝えて、活動を開始する。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス
コソ泥のルイス”ルー”ブルームは、ある交通事故に遭遇して、現場を撮影して映像を売るフリー・カメラマンの仕事に興味を持つ。
ハンディ・カメラと無線スキャナーを手に入れたルーは、警察無線を傍受して事故または事件現場に向かい映像を撮る。
ローカル局の”KWLA6”のニュース・ディレクターのニーナに映像を売ったルーは、職がない金に困る青年リックを助手にしてスクープ映像を撮影し続ける。
事業拡大を考え始めたルーは、巧みな話術でニーナを翻弄して契約条件を有利にし、より過激な映像を撮るために手段を選ばない行動を始めるのだが・・・。
__________

ボーン・レガシー」(2012)などの脚本で知られるダン・ギルロイの初監督作品であり本作の脚本も兼ね、兄のトニー・ギルロイが製作に参加し、双子の兄ジョン・ギルロイが編集を担当している。

コソ泥として登場する主人公は、単なる金儲けに走る青年ではなく、反社会的人格を持つ精神病質者であることがポイントで、殺人を犯すまでには至らないまでも、サイコパスに近い言動を繰り返しながら一般社会に存在するという恐ろしさを描いた作品でもある。

犯罪と知られないだけで、手段を選ばない行動を続ける主人公が、視聴率至上主義のメディアの世界に順応し業界人を翻弄していく姿が、ダン・ギルロイのシャープな演出で生々しく描かれている。

第87回アカデミー賞では、ダン・ギルロイが脚本賞にノミネートされた。

主演のジェイク・ジレンホールは、異常者風に見せるために減量して役になり切って主人公を怪演し、ゴールデングローブ賞の主演男優賞(ドラマ部門)にノミネートされた。

主人公に翻弄されるテレビ局のディレクターで、ダン・ギルロイ夫人でもあるレネ・ルッソ、主人公の助手として雇われ、最後には利用される青年リズ・アーメッド、主人公のライバルであるフリー・カメラマンのビル・パクストン、テレビ局の局員アン・キューザックケヴィン・ラームキャスリーン・ヨークキッフ・ヴァンデンヒューヴェル、フリー・カメラマンのエリック・ランジ、主人公の行動を疑う刑事のマイケル・ハイアット、スクラップ場のオーナー、マルコ・ロドリゲス、質屋のオーナー、ジョニー・コイン、警備員のマイケル・パパジョン、ニュース・キャスターで本人役のケント・ショックネックパット・ハーヴィーなどが共演している。


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