ノア 約束の舟 Noah (2014) 3/5 (28)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

旧約聖書に登場する“ノアの箱舟”の物語を基に製作された作品。
神のお告げを受けたアダムの末裔ノアが、大洪水による世界の終わりを知り箱舟を建造して新世界を作ろうとする叙事詩。
製作、監督、脚本ダーレン・アロノフスキー、主演ラッセル・クロウジェニファー・コネリーレイ・ウィンストンエマ・ワトソンローガン・ラーマンアンソニー・ホプキンス他共演のドラマ。


ドラマ

ラッセル・クロウ / Russell Crowe 作品一覧


スタッフ キャスト
監督:ダーレン・アロノフスキー

製作
ダーレン・アロノフスキー
アーノン・ミルチャン
メアリー・ペアレント
スコット・フランクリン
製作総指揮
クリス・ブリガム
アリ・ハンデル
脚本
ダーレン・アロノフスキー
アリ・ハンデル
撮影:マシュー・リバティーク
編集:アンドリュー・ワイスブラム
音楽:クリント・マンセル

出演
ノアラッセル・クロウ
ナーマジェニファー・コネリー
トバルカインレイ・ウィンストン
イラ:エマ・ワトソン
ハムローガン・ラーマン
メトシェラアンソニー・ホプキンス
セムダグラス・ブース
ヤフェト:レオ・マクヒュー・キャロル
オグフランク・ランジェラ
ノア(若年期)ダコタ・ゴヨ
レメクマートン・チョーカシュ
ナエル:マディソン・ダヴェンポート
シェムハザニック・ノルティ
マゴグ:マーク・マーゴリス
ラミールケヴィン・デュランド
トバルカイン(若年期):フィン・ウィットロック
ハム(若年期):ノーラン・グロス
アダム:アダム・グリフィス
イヴ:アリアン・ラインハート
セム(若年期):ギャヴィン・カザレンニョ
イラ(若年期):スカイラー・バーク

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
2014年製作 138分
公開
北米:2014年3月28日
日本:2014年6月13日
製作費 $125,000,000
北米興行収入 $101,160,530
世界 $362,637,470


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
禁断の実を食べてエデンの園を追われたアダムイヴは、カインアベル、そしてセトの三人の子供を授かる。

カインアベルを殺して逃亡し、”ウォッチャー”と呼ばれる堕天使に命を救われた。

その地でカインの子孫は文明を築き、同時に悪を撒き散らした。

セトの子孫のみが、神が創造されたものを守り続け、その最後の末裔が成人に達しようとしていた。

レメクマートン・チョーカシュ)からアダムの子孫としての仕事を引き継ぐようにと言われたノアダコタ・ゴヨ)は、神と共に常に正しい道を歩むことを教えられる。

ノアは、現れたカインの末裔であるトバルカインフィン・ウィットロック)が、レメクを殺すのを目撃する。

成長して家族を持ったノアは、妻ナーマジェニファー・コネリー)と三人の息子セム(ギャヴィン・カザレンニョ)、ハム(ノーラン・グロス)、ヤフェトと共にトバルカインから身を隠して暮らしていた。

洪水で人々が溺れ死ぬ悪夢を見たノアは、神のお告げと考えて、祖父メトシェラアンソニー・ホプキンス)に会うために、家族を連れて旅立つ。

襲撃されて全滅した村落にたどり着いたノアは、傷を負った少女イラ(スカイラー・バーク)を見つけて、ナーマが手当をする。

襲撃されたノアは、息子達に母を守るよう伝えて立ち向かおうとするが、泥の塊の巨人である堕天使に叩きのめされる。

家族と共に堕天使に連れ去られたノアは、祖父メトシェラに会いたいことを伝えるが、長のシェムハザニック・ノルティ)から神を裏切った人間だと言われる。

神に遣わされたと伝えたノアだったが、それを信じようとしないシェムハザは、この場で死ねと言い放つ。

その夜、ノアを信じた堕天使のオグフランク・ランジェラ)は、堕落した人間の中で唯一人、味方になったのがメトシェラだったことを伝える。

神のお告げを聞いたことをシェムハザは信じないと言うオグだったが、かつて助けようとしたアダムの面影をノアに見た。

メトシェラの住む山に着いたノアは、セムを連れて山を登る。

山の中腹にいたメトシェラノアに気づき、紹介された曾孫のセムに話しかけて眠らせる。

神のお告げのことを知っていたメトシェラは、世界の破滅は避けられないとノアが考えていることを確認し、それが火ではなく水による災いであると言われる。

新しい生命が生まれることも夢で見たと言うノアは、行うべきことが分かったとメトシェラに伝えて、再び悪夢を見る。

エデンの園の種をメトシェラから渡されたノアは、神に選ばれた者であることを忘れるなと言われて家族の元に戻る。

生きていた祖父から道を示されたとナーマに話したノアは、悪に染まった人間に罰が下り、全てが破壊されて悲劇が起きるため、自分達は大きな使命を負わされたと伝える。

汚れ亡きものを救うと言ノアは、できるだけ多くの動物を救うことをナーマと子供達に伝え、よりよい新しい世界で暮らすことになると話す。

大洪水が起きると言うノアは、メトシェラから受け取った種を地面に埋めながら、その洪水を乗り切る箱舟を造ることを家族に伝える。

翌朝、オグを連れ去ろうとするシェムハザに手を貸してほしいと伝えたノアはそれを断られる。

その時、地面から水が湧き出して流れ始め、一瞬にして樹木が生えて、その場は森林になる。

ノアは、これが箱舟になると家族に話し、堕天使は協力することを伝える。

時は流れ、巨大な箱舟の建造は進む。

成長したセムダグラス・ブース)とイラ(エマ・ワトソン)は愛し合うようになり結婚する。

鳥の大群が集まり、それをヤフェト(レオ・マクヒュー・キャロル)から知らされたノアは、いよいよ始まったと考える。

鳥達は箱舟に入り、ナーマと共にそれを眠らせたノアは、ほとんどがつがいの動物達を守るのが自分達の仕事だとヤフェトに伝える。

独り身だったハムローガン・ラーマン)は父ノアに悩みを伝えるが、神は必ずよき伴侶を与えてくださると言われる。

やがて蛇の大群が押し寄せるが、ノアはそれも一緒に箱舟に乗せることをナーマに伝える。

その後、トバルカインレイ・ウィンストン)が仲間達と共に現れ、王だと言う彼を追い払おうとしたノアは、建造中の”砦”のことを訊かれる。

箱舟だと言うノアは、神が起こす洪水から汚れなき者を救うとトバルカインに伝える。

それを信じないトバルカインは、神に見捨てられた自分達は略奪するしかないと話し、以前、会ったことがあることをノアに確認する。

レメクの息子だと言うノアは立ち去れと伝えるが、独りで立ち向かうのかとトバルカインは問う。

独りではないと言って堕天使と共に立ちはだかるノアは、箱舟に乗り込む気のトバルカインの話を聞こうとせずにその場を去る。

大軍で襲い掛かると言うものの、堕天使に威嚇されたトバルカインは、一旦、退却する。

森に戻ったトバルカインは、武器を作り軍を再編成して戦いに備えようとする。

やがて、大量の動物達が現れ、ノアは箱舟に入っていくその姿を見守る。

今後、起こることをノアと話したイラは、子供が産めない体の自分でははなく、セムには本当の女が必要だと伝える。

自分は妻ではいられないと言うイラに、大切な宝だと伝えたノアは、彼女を抱きしめる。

しかし、セムに妻を探すようにとノアに伝えたイラは、その場を去る。

女を探しに行ったノアは、人々が憎しみ合う姿を見て絶望して家族の元に戻る。

自分の相手を連れて帰らなかったノアから、与えられた仕事をするようにと言われたハムは、憤慨して森に向かい、イラが彼を追う。

慰めてくれるナーマに、人間は皆、弱くて身勝手だと伝えたノアは、自分の子供達に情けをかけるようにと彼女から言われる。

今の世に情けはなく、懲罰が下るとノアナーマに伝える。

メトシェラの元に向かったナーマは、家族のそれぞれが孤独であることを伝えるが、心を決めたノアの選択に従うようにと言われる。

息子達が子を持ち幸せになれることを願うナーマは、孤独で死ぬのは惨いとメトシェラに伝える。

少女ナエル(マディソン・ダヴェンポート)に出会ったハムは、彼女に食べ物を渡して優しく接する。

ハムを捜すイラはメトシェラに出くわし、10年共に暮らした自分の家族を愛しているかを訊かれる。

家族が自分を救ってくれたと伝えたイラは、曾孫同然の自分を祝福していなかった言われ、メトシェラは彼女の傷口部分に触れる。

一瞬苦しんだイラは、セムの呼ぶ声を聞いて、メトシェラから行くようにと指示される。

イラは、迎えに来たセムと、その場で愛し合う。

やがて雨が降り始め、トバルカインは、攻め込んで箱舟を乗っ取ろうとする。

イラとセムは箱舟に戻り、ノアハムを捜すために森に向かう。

トバルカインは突撃を開始し、ナエルが罠に足を挟まれたためにハムは覚悟を決めるが、ノアが現れる。

ハムにノエルを諦めさせて逃がしノアは箱舟に戻り、襲い掛かる人間を蹴散らすシェムハザにその場を任せる。

トバルカインに襲われたシェムハザは、力尽きて神の元に戻る。

箱舟に押入ろうとする者達を倒すノアは、オグも天に戻ったことを知り情況を見守る。

トバルカインは、傷つきながらも箱舟によじ登る。

探していた野イチゴを見つけたメトシェラは、それを食べて、その時を待つ。

大洪水が箱舟を襲い、トバルカインは壁を壊して中に入り、それをハムが確認する。

難を逃れたノアは、箱舟の中に戻る。

イラとセムから、兵士ではない溺れかけている人々を救うようにと言われたノアだったが、そんな余裕はないと伝える。

家族の前で、ノアはこの世の始りについてを話し始める。

アダムイヴが禁断の実を食べて、汚れを知らぬ心を失い、それから十世代、人間は罪を犯し続けた。

楽園に戻ることを話すノアは、そこに人間がいると全てを破壊してしまうと言って、家族全員が葬られた後に、神が想像した美しく安全な世界が残ると語る。

ナエルを見捨てたことをハムに謝罪したノアは、望みよりも使命が大事だったと話す。

その場を離れたハムトバルカインの元に向かい、ナエルを見殺しにした父を許せないために助けることを彼に伝える。

陸は沈み全てが滅んだことを確認したノアは、やり遂げたことで重荷を下ろすべきだとナーマから言われる。

ノアに殺されると言うトバルカインは、ハムを自分の考えに従わせようとする。

夜中に苦しむイラが身籠ったことを知ったナーマは、メトシェラがしたことだと気づく。

ナーマセムと共にそれをノアに知らせたイラは、祝福してほしいことを伝える。

しかし、神の教えに背いたことで天罰が下ると言って、ノアは激怒する。

外に出て神に許しを乞うノアが、御心に従うと伝えた瞬間に雨はやみ、イラは神に祝福されたと考える。

祝福はされていないと言うノアは、生まれる子が男なら最後の人間になるが、女なら子を産むので殺すと伝える。

その後、イラとセムが旅立つ決心をしたため、ナーマは、全て自分のせいだと言って、自分を罰するようにとノアに伝える。

罰を受けるのは自分達人間で、正しいことをすると言うノアは、それに納得しないナーマの話を聞き入れようとしない。

ノアを殺すために誘き寄せるようにと、ハムトバルカインから指示される。

旅立とうとするイラとセムに別れを告げるナーマだったが、ノアが筏に火を放ってしまう。

イラは破水してしまい、怯える彼女にナーマは寄り添う。

動物が目覚めて共食いを始めたとハムから知らされたノアはその場に向かい、襲い掛かってきたトバルカインと格闘になる。

苦しむイラは、ナーマセムに見守られながら、女の子の双子を出産する。

子供は殺させないと言って、セムノアの元に向かう。

その時、箱舟は岩に衝突して、ノアは倒れたトバルカインを殺そうとする。

ノアに襲い掛かったセムは、トバルカインに殴り倒される。

箱舟も動物も女も全て自分が奪うと言うトバルカインノアを殺そうとするが、背後からハムに刺されて息絶える。

神はまだ共にあるとハムに伝えたノアは、娘の名はナエルで汚れのないいい娘だったと言われるものの、その場を去る。

ナーマに制止され、生まれた子が一人ではなかったことを知ったノアは、泣き声が聴こえる場所に向かう。

せめて泣き止むまで待ち死を迎えさせてほしいとイラから言われたノアは、剣を手にする。

泣き止んだ子供に剣を向けたノアだったが、思い止まった彼は子供に口づけする。

殺すことはできないと神に伝えたノアは、剣を捨てて立ち去る。

セムがイラと娘達に駆け寄り、それをナーマが見守る。

その後、陸地が現れ、使命を果たせず家族を苦しめたことで一人で暮らすノアは、後悔する日々を送る。

ハムは、イラに別れを告げて独り旅立つ。

子供を殺さなかった理由をイラから訊かれたノアは、二人の顔を見た時に、自分の心には愛しかなかったと答える。

それならばなぜ家族から離れたのかをイラは問い、使命を果たせず家族を苦しめたとノアは答え、神が自分を選んだのだと彼女から言われる。

人間の悪から目を背けない善を見ている自分に、神はどちらをとるかを委ねたのだとイラから言われたノアは、人間を救う価値があるかの選択で、慈悲と愛を選んだのだからやり直せると励まされる。

父、祖父、そして夫として悔いを残さないようにやり直せるとことを確信したノアは、ナーマの元に戻り彼女を抱きしめる。

家族を集めたノアは、アダムが自分達に託したことを孫達に継承すると語り、”子を産み、子孫を増やし、地に満ちよ”と言って祝福する。

天を見つめるノアと家族は、現れた虹が神の祝福であると考える。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
アダムの末裔ノアは神のお告げを受け、洪水により世界が滅びることを知り祖父メトシェラに会い、何を行うべきかを確信して巨大な箱舟を造り始める。
ナーマと、息子のセムと家族に命を救われ彼と結婚したイラ、そして次男のハムと三男ヤフェトと共に準備を進めるノアは、あらゆる動物達を箱舟に乗せる。
しかし、カインの末裔である支配者のトバルカインが、箱舟を奪おうと考える・・・。
__________

旧約聖書に登場する“ノアの箱舟”の物語を壮大なスケールで映画化した作品。

レスラー」(2008)や「ブラック・スワン」(2010)のダーレン・アロノフスキー製作、監督、脚本、「ビューティフル・マインド」(2001)でも夫婦役を演じたラッセル・クロウジェニファー・コネリー他豪華スター競演が話題になった作品でもある。

しかし、繊細な人間描写に定評があるダーレン・アロノフスキーの演出に制裁はなく、壮大な叙事詩と言える物語に深みを感じない、批評からは酷評されてしまった作品。

旧約聖書を基にした重厚なドラマを期待するものの、ファンタジー映画に出てくるような怪物のような堕天使などが登場し、スペクタクル映像に新鮮味もなく、薄っぺらい物語になってしまっているのも気になる。

北米興行収入は1億ドルを突破するものの、製作費の1億2500万ドルは回収できなかった。
全世界では約3億6200万ドルの大ヒットとなった。

神のお告げを受けたアダムの末裔ノアを熱演するラッセル・クロウ、彼を支えるその妻ナーマジェニファー・コネリーカインの末裔である支配者で、箱舟を奪おうとするトバルカインレイ・ウィンストンノアの家族に命を救われるイラのエマ・ワトソン、彼女の夫であるノアの長男セムダグラス・ブース、伴侶を見つけられないことで悩む次男ハムローガン・ラーマンノアの祖父メトシェラアンソニー・ホプキンス、三男ヤフェトのレオ・マクヒュー・キャロル、泥の巨人となった堕天使オグフランク・ランジェラ、長シェムハザニック・ノルティ、マゴグのマーク・マーゴリスラミールケヴィン・デュランドノアの父親レメクマートン・チョーカシュハムが出会う少女マディソン・ダヴェンポートノアの若年期ダコタ・ゴヨトバルカインの若年期フィン・ウィットロックハムの若年期ノーラン・グロス、セムの若年期ギャヴィン・カザレンニョ、イラの若年期スカイラー・バークアダムのアダム・グリフィス、イヴアリアン・ラインハートなどが共演している。


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