ウエスタン Once Upon a Time in the West (1968) 5/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

スパゲッティ・ウエスタン”の人気を世界に広めたセルジオ・レオーネ(監督、原案、脚本)が、アメリカで製作した野心作にして代表作とも言える作品。(原案ダリオ・アルジェントベルナルド・ベルトルッチ)
殺された農場主の妻が謎のガンマンやならず者の手を借りて、彼女の土地を狙う鉄道会社の陰謀と戦う姿に絡む復讐を描く、主演ヘンリー・フォンダクラウディア・カルディナーレジェイソン・ロバーズチャールズ・ブロンソン他共演の西部劇。


西部劇


スタッフ キャスト ■

監督:セルジオ・レオーネ
製作:フルビオ・モルセッラ
原案
ダリオ・アルジェント

ベルナルド・ベルトルッチ
セルジオ・レオーネ
脚本
セルジオ・レオーネ

セルジオ・ドナティ
撮影:トニーノ・デリ・コリ
編集:ニーノ・バラグリ
音楽:エンニオ・モリコーネ

出演
フランク:ヘンリー・フォンダ

ジル・マクベイン:クラウディア・カルディナーレ
シャイアン:ジェイソン・ロバーズ
ハーモニカ:チャールズ・ブロンソン
モートン:ガブリエル・フェルゼッティ
ストーニー:ウディ・ストロード
スネイキー:ジャック・イーラム
保安官:キーナン・ウィン
ブレット・マクベイン:フランク・ウルフ
サム:パオロ・ストッパ
バーマン:ライオネル・スタンダー

イタリア/アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

1968年製作
145分(165分:復元版/171分:イタリア公開版)
公開
イタリア:1968年12月21日
北米:1969年5月28日
日本:1969年10月4日
製作費 $5,000,000
北米興行収入 $5,321,508


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

殺し屋フランク(ヘンリー・フォンダ)の手下、ストーニー(ウディ・ストロード)、スネイキー(ジャック・イーラム)らは、汽車を降りた後、ハーモニカを吹く謎のガンマン(チャールズ・ブロンソン)に撃ち殺される。

ストーニーの放った弾丸を受け気を失っていたハーモニカは、意識を取り戻す。

西部の地に移住していたアイルランド人ブレット・マクベイン(フランク・ウルフ)は、ニューオリンズから来る再婚相手ジル(クラウディア・カルディナーレ)を迎える準備をしていた。

そこに現れた、手下を連れたフランクは、マクベインと三人の子供を容赦なく射殺する。

駅に着いたジルは、マクベインの迎えがないことを不思議に思いながら、彼の農場に向かう。

途中、駅馬車の中継所に立ち寄ったジルは、そこで、役人を殺し拘束を逃れたならず者シャイアン(ジェイソン・ロバーズ)とハーモニカを目撃する。

その後、シャイアンの手下が現れ、ハーモニカは、駅で自分が殺した相手も彼らと同じようなダスター・コートを着ていた事に気づく。

農場に着いたジルは、マクベインと子供達が殺されたことを知り愕然とする。

家族の葬儀を済ませたジルは、シャイアン達の仕業だという証拠を見せられる。

フランクを追っていたハーモニカは、マクベイン一家を殺したのがシャイアンでないことを察していた。

数日後、町には戻らずにいたジルの前に、シャイアンと手下達が現れる。

悪党ではあるが、子供までは殺さないというシャイアンは、自分が罠にはめられたことをジルに伝える。

その頃、マクベインの土地を狙う鉄道会社のモートン(ガブリエル・フェルゼッティ)は、脅すことを命じたにも拘らず一家を虐殺したフランクを責める。

しかし、鉄道の通過する土地の障害を、長年モートンと組んで排除してきたフランクは、今回の殺しもビジネスだと割り切り気にもしない。

そしてフランクは、マクベインの農場についての秘策があることをモートンに告げる。

やがて、シャイアンは手下を連れ、そしてジルも農場を去ろうとするが、そこにハーモニカが現れる。

ハーモニカはジルを引き止め、現れたフランクの手下を撃ち殺し、シャイアンは丘の上でその様子を窺っていた。

町に向かったジルは、フランクと通じている男に、全てお見通しだという事を伝えさせる。

その男をつけたハーモニカは、フランクとモートンがいる汽車の車両を見つけるが、それを見破られてしまう。

シャイアンが車両に潜み、ハーモニカは捕らえられ、フランクは、彼が自分に用があったことを知る。

フランクは、何が目的かをハーモニカに吐かせようとするが、姿を消したジルを捜しに向かう。

その後、シャイアンがハーモニカを助け、マクベインの農場に戻り、同じ頃、フランクはジルを捕らえる。

水場のある自分の土地に、マクベインは鉄道が通ることを見越し一つの町にする計画を持ち、その中心である駅をまず建設しようとしていたことを、ハーモニカはシャイアンに語る。

フランクの策略で、土地を売ることになったジルは、郡保安官(キーナン・ウィン)の管理下で競売を始める。

わずか500ドルで、フランクの手下に土地が落札されようかとした時、ハーモニカが5000ドルの値をつける。

ハーモニカは、5000ドルの価値があるお尋ね者シャイアンを保安官に差し出し土地を手に入れる。

フランクは、ハーモニカに現金5000ドルを渡して土地を手に入れようとする。

しかし、ハーモニカは焦ろうとせず、フランクの5000ドルに目もくれない。

その後、町の通りに出たフランクは、モートンに買収された手下に命を狙われるが、それに気づいたハーモニカが手助けして彼らを始末する。

それを見たジルは、ハーモニカがフランクを守ろうとしたのではなく、何か目的を果たすために彼を生かしたのだということを察する。

汽車に戻ったフランクは、手下が殺されていることを知り、病気で息絶える寸前のモートンを見逃しその場を立ち去る。

刑務所に移送される途中、シャイアンは手下の手助けで逃走し、鉄道工事の始まったマクベインの農場に戻る。

そして、ハーモニカのことが気になるフランクは農場に戻り、彼の目的を知ろうとする。

フランクと向かい合ったハーモニカは、かつて、彼に兄を吊るされたことを思い起こしながら引き金を引く。

同時に放たれた二人の弾丸は、一瞬早くフランクの体を貫き彼は崩れ落ちる。

ハーモニカは、何者だと尋ねるフランクに対し、兄を殺された時に、口にくわえさせられたハーモニカを取り出す。

そしてハーモニカは、それをフランクにくわえさせ、彼は全てを理解して息絶える。

その後ハーモニカは、工事が続く土地を見て、いい町になるとジルに言い残し去って行く。

シャイアンもハーモニカの後を追うが、彼はモートンに撃たれた傷が悪化し息を引き取る。

やがて、ジルの土地に汽車が到着し、彼女は労働者達に飲み物を振舞う。

そして、ハーモニカは、シャイアンの遺体を馬に乗せて旅立って行く。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

自分の土地に、鉄道が敷かれることを見越していた農場主マクベインが殺され、その再婚相手のジルにも危険が迫る。
マクベインを殺したフランクは、その土地を奪おうとする鉄道会社のモートンに雇われていた。
その頃、フランクを追う謎のガンマン、ハーモニカとお尋ね者のシャイアンは、ジルの窮地を知り彼女に手を貸す。
しかし、執拗にフランクを追い意識するハーモニカが彼を追うのには、ある理由があったのだった・・・。
__________

スパゲッティ・ウエスタン”の最高傑作とも言える、クリント・イーストウッド主演の「続・夕陽のガンマン」(1966)に続く、セルジオ・レオーネの超大作。
上記と同じく、3時間に迫る長編で(イタリア公開版:175分)、そのスケール感と独特の雰囲気でアメリカ国内でも非常に評価、人気共に高い作品。

実力派の大スターのヘンリー・フォンダを、悪役として主演させる大胆な配役が話題を呼び、この時期まだトップ・スターとまで言えなかった、個性派チャールズ・ブロンソンジェイソン・ロバーズ、そして、紅一点のクラウディア・カルディナーレのマッチングも絶妙。

鉄道の通る土地の利権の奪い合いに、地主となる未亡人と復讐の時を待つ謎のガンマン、そして人間味あるお尋ね者との微妙な絡み合いも、実に興味深く描かれている。

いかにもという雰囲気を醸し出すエンニオ・モリコーネの音楽、後に活躍するベルナルド・ベルトルッチが脚本に参加し、”モニュメントバレー”まで登場させるサービス精神旺盛な見所の多い作品だ。

クライマックスまで全く隙のない殺し屋に扮するヘンリー・フォンダの悪役ぶりも圧巻だが、その彼をも上回るつわものを演ずるチャールズ・ブロンソンの、寡黙なガンマンのキャラクターは出色だ。

悪党に思えない、人情味も見せるジェイソン・ロバーズ、彼らに一歩も引けを取らない地主となるクラウディア・カルディナーレも、大物女優が登場しない男臭い作品の中で美しさが際立つ。

鉄道会社のオーナー役のガブリエル・フェルゼッティ、フランク(H・フォンダ)の手下ウディ・ストロードジャック・イーラム、郡保安官キーナン・ウィン、牧場主フランク・ウルフ、ジル(C・カルディナーレ)を牧場に案内する男パオロ・ストッパ、中継所のバーテン役でライオネル・スタンダーなどが共演している。


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