ワイルド・レンジ Open Range (2003) 4/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

牛追いの男達がある町の大物に仲間を殺されたため、その復讐を遂げるまでを描く、製作、監督、出演ケヴィン・コスナーロバート・デュヴァルアネット・ベニングマイケル・ガンボンマイケル・ジェッター他共演の西部劇。


西部劇


スタッフ キャスト ■

監督:ケヴィン・コスナー
製作総指揮
アーミアン・バーンスタイン

クレイグ・ストーパー
製作
ケヴィン・コスナー

ジェイク・エバーツ
デヴィッド・ヴァルデス
原作:ローラン・ペイン
脚本:クレイグ・ストーパー
撮影:ジェームズ・マイケル・ミューロー
音楽:マイケル・ケイメン

出演
ブルーボネット”ボス”スピアマン:ロバート・デュヴァル

チャーリー・ウェイト/チャールズ・トラヴィス・ポストルウェイト:ケヴィン・コスナー
スー・バーロウ:アネット・ベニング
デントン・バクスター:マイケル・ガンボン
パーシー:マイケル・ジェッター
バトン:ディエゴ・ルナ
プール保安官:ジェームズ・ルッソ
モーズ・ハリス:エイブラハム・ベンルービ
バーロウ医師:ディーン・マクダーモット
バトラー:キム・コーツ
マック:ピーター・マクニール
カフェの男:ハーブ・コーラー

アメリカ 映画
配給
タッチストーン・ピクチャーズ

ビーコン・コミュニケーションズ
2003年製作 138分
公開
北米:2003年8月15日
日本:2004年7月3日
製作費 $26,000,000
北米興行収入 $58,328,680
世界 $68,296,293


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1882年、モンタナ
西部の大平原で牛を追う男達、リーダーの”ボス”スピアマン(ロバート・デュヴァル))、その右腕で銃の名手のチャーリー・ウェイト(ケヴィン・コスナー)、気のいい大男の料理人モーズ・ハリス(エイブラハム・ベンルービ)、メキシコ人少年のバトン(ディエゴ・ルナ)の4人は、自然に逆らわない旅を続けていた。

雨が止んだ翌日、スピアマンはモーズに町まで買い物に行かせるが、数日が経っても彼は戻って来ない。

スピアマンとチャーリーは町に様子を見に行き、モーズが雑貨店で暴れて、留置場に入れられたことを、厩のパーシー(マイケル・ジェッター)から知らされる。

保安官のプール(ジェームズ・ルッソ)に会った二人は、牛追いを嫌う、町を牛耳る牧場主デントン・バクスター(マイケル・ガンボン)から、この土地を離れるよう警告される。

痛めつけられたモーズは釈放され、スピアマンとチャーリーは町医者バーロウ医師(ディーン・マクダーモット)の元に彼を連れて行く。

バーロウと妹のスー(アネット・ベニング)の治療を受けたモーズは、スピアマンとチャーリーと共にキャンプに戻る。

やがて、バクスターの手下と思われる4人組が偵察に現れ、チャーリーはモーズの仇を討つことをスピアマンに提案する。

スピアマンとチャーリーは、野営をしていた4人組に近づき、彼らを痛めつけて脅しキャンプに戻る。

しかし、キャンプは襲われ、モーズが殺されバトンも撃たれ瀕死の重傷を負ってしまう。

それを知ったスピアマンとチャーリーは、モーズと愛犬を埋葬し、バトンを救うために、危険を承知でバーロウの元に向かう。

バーロウが留守だったため、彼の助手でもあるスーがバトンの傷を手当てする。

スーに事情を話したスピアマンとチャーリーは、馬車と馬をパーシーに預け、嵐に中、町に向かい、カフェで保安官のプールに出くわす。

プールは、バクスターの手下を襲った容疑でスピアマンとチャーリーを逮捕しようとする。

しかし、スピアマンは人々の前で、仲間を殺され痛めつけられたことと、自分達の権利を主張する。

プールは二人に脅しをかけるものの、その場では手出しをしなかった。

チャーリーは、保安官を捕まえてバクスターの出方を見ることを考えスピアマンにそれを伝える。

一旦バトンの様子を見に行った二人は、彼の様態が落ち着いていたことで安心し、その後、スーから持て成しを受ける。

スーは、二人とバクスターらの対決を避ける方法を探るが、スピアマンとチャーリーは彼女らを巻き込まずに事を終わらせようとする。

緊張感から、敵が忍び込む夢を見たチャーリーは、落ち着きを取り戻し酒場に向かう。

そこがバクスターの店だったため、バーテンは二人に酒を出さず、チャーリーが騒ぎ立て自分達に従わせる。

カフェで会った男(ハーブ・コーラー)や、モーズの事件を知る雑貨店のマック(ピーター・マクニール)らは、スピアマンとチャーリーに敵意は見せず、二人はバーロウの妻だと思っていたスーが、彼の妹だと言うことを知らされる。

その後、パーシーは、保安官らが待ち伏せしていることを二人に知らせる。

スピアマンは、プールやバクスターを嫌うパーシーに感謝し、事務所にいる保安官を監禁する。

バーロウの家から麻酔薬を盗んできたスピアマンは、プールと現れたバクスターの手下を拘束して眠らせる。

二人はバーロウの家に向かい、バトンが目覚めたことを喜び、朝方、軽く会話を交わしたチャーリーとスーは心を通わせる。

そして、スピアマンとチャーリーは、スーにバトンを任せて町に向かおうとする。

スピアマンは、チャーリーとスーのことを察し、別れを告げるよう彼に促す。

チャーリーは、言葉少なく自分の気持ちを伝え、スーは彼にネックレスを渡し、待っていることを伝える。

保安官事務所で、再びプールらを眠らせたスピアマンとチャーリーは、バクスターを迎え撃つ準備を始める。

マックの雑貨店で、スピアマンはキャンディーと葉巻を買い、厩に向かいパーシーにそれを渡す。

チャーリーはパーシーの協力に感謝し、彼に何かを手渡す。

スピアマンは、対決の展開を予想するチャーリーの話を聞き覚悟を決める。

パーシーは、自分が死んだ際には銃などを売って、スーにティーセットを贈ってくれという、チャーリーの手紙とカタログを確認する。

モーズに腕を折られた、殺し屋バトラー(キム・コーツ)らを従え、バクスターが厩に向かう。

パーシーの報せで敵が近づいたことを知ったチャーリーは、自分の本名が”チャールズ・トラヴィス・ポストルウェイト”であることをスピアマンに伝え、彼の名前が”ブルーボネット”だと知る。

死を覚悟した二人は握手を交わし、バクスターらを迎え撃つ。

バトラーが、モーズを殺してバトンも撃ったことを確認したチャーリーは、間髪入れずに彼を射殺する。

双方が撃ち合いとなり、スピアマンが弾丸を受けながら建物の中に避難し、チャーリーはバクスターを銃撃する。

銃弾を受けたバクスターはバーロウの家に押し入り、彼を連れて保安官事務所に向かう。

チャーリーは、パーシーの援護で敵を次々に倒し、傷を負った者も皆殺しにしようとする。

外に出たスピアマンはそれを制止し、復讐と殺人が違うことをチャーリーに悟らせる。

しかし、スーを追ってきたバトンが通りで銃撃されてしまい、彼女も捕らえられてしまう。

それを知ったチャーリーは、スーを羽交い絞めにしている男に容赦なく銃弾を浴びせる。

バトンを人質に、チャーリーらを誘き出そうとしたバクスターだったが、スーが彼らに罵声を浴びせながら、傷を負ったバトンに歩み寄る。

バクスターは、スピアマンとチャーリーに銃を捨てるよう伝え、町の人々に脅しをかける。

しかし、人々はスピアマンとチャーリーに加勢する姿勢を見せ、銃撃戦が始まる。

バトンは撃たれ、チャーリーも足に銃弾を受け、バクスターは保安官事務所に逃げ込む。

スピアマンは、チャーリーに援護を頼みながら事務所に押し入り、バクスターに銃撃を加える。

死を前にしたバクスターに、止めを刺すのを思い留まったスピアマンは、留置場に閉じ込められていたバーロウを助け出し、バトンの治療をさせる。

チャーリーは、バクスターの支配から町の人々が自立したことを確認し、バトンの治療を手伝っていたスーを呼び寄せる。

数日で町を出ることをスーに告げたチャーリーだったが、彼女は愛する人ができたことを伝える。

チャーリーもスーへの愛を伝えるが、人を殺したことで彼女から遠ざかるべきだと語る。

スーは、今日の行為は人殺しではないことをチャーリーに告げ、彼が返そうとするお守りだったというネックレスを受け取らずに、再び戻ってきて欲しいとだけ伝えその場を去って行く。

町には平和が訪れ、スーの元に向かったチャーリーは、彼女と別れるのが恐ろしいと伝え、よい夫になることを誓う。

チャーリーはスーにプロポーズし、彼女もそれを受け入れ二人はキスをして硬く抱き合う。

スピアマンとチャーリーそしてバトンは、牛を移動させるために一旦キャンプに戻ろうとする。

スピアマンは牛追いを辞めて、町の酒場をチャーリーと経営する考えを彼に伝える。

スーにもそれを手伝ってもらうことを確認し、チャーリーは彼女に別れを告げ、スピアマンと共に最後の旅に出る。


解説 評価 感想 ■

1990年に発表された、ローラン・ペインの著書”The Open Range Men”を基に製作された作品。

*(簡略ストー リー)

大草原で牛追おう4人の男のリーダーであるブルーボネット・スピアマンは、料理人モーズを町に買い物に行かせる。
戻らないモーズを、右腕のチャーリー・ウェイトと共に迎えに行ったスピアマンは、町を牛耳る男バクスターと、その手下の保安官プールに対面する。
スピアマンは、モーズが痛めつけられていたのを知り、余所者の牛追いを嫌うバクスターから、この土地から出て行くよう警告される。
モーズを、町医者のバーロウに診せて治療しキャンプに連れ帰ったスピアマンとチャーリーは、自分達を監視し始めたバクスターの手下を痛めつける。
しかしキャンプは襲われ、モーズが殺されてしまい、少年バトンも重傷を負わされる。
スピアマンとチャーリーは復讐を誓い、バトンをバーロウの元に連れて行く。
そんな時チャーリーは、バーロウの妹スーと出会い、彼女に心惹かれるようになる。
そして、スピアマンとチャーリーは、バクスター一味を倒すために町に向かう・・・。
__________

近年、全く生彩のなかったケヴィン・コスナーが、久々に放った快作で、製作、監督も兼ねた、彼独特の、ゆったりとした演出が見所の本格的な西部劇。

全編を通しての牧歌的な雰囲気、オーソドックスな正義と誇りを強調する、力強い描写が素晴らしい。

また、コスチュームなどのこだわりも注目であり、特に、ケヴィン・コスナーのテンガロンハットや、彼らの着けているバンダナなど、当時を再現することに妥協を許さないプロ意識を感じる。

舞台となる町並みの整備されていない道路の状況、歪んでいる窓ガラスなど、セット細部まで気を使っているところも見逃せない。

さらに、演出過剰で作られた、従来の西部劇の対決や決闘シーンの概念を打ち破る、リアルな銃撃戦などは往年の西部劇ファンをも唸らせる、見事な仕上がりとなっている。

原題の”Open Range”とは、放牧をして牛を飼い移動させる手段のことであり、相変わらずウケ狙いの安っぽい邦題には言葉がない・・・。

70歳を過ぎていた主演のロバート・デュヴァルは、荒っぽさを見せながらも、正しい人間性を兼ね備えた老カウボーイを、燻し銀の演技で見事に演じている。

終盤で、一気に物語の中心人物となる、ガンマンとしての過去を背負った男を好演するケヴィン・コスナーは、上記のように、本作で復活したかに見えたものの、その後も低迷が続いているのは残念だ。

彼を支え、そして愛する町医者の妹役を演ずる、演技派アネット・ベニングの、大人の女性としての美しさも際立つ。

町を牛耳る悪党マイケル・ガンボン、彼や保安官に反旗を翻す厩の男マイケル・ジェッター、主人公の仲間の少年役のディエゴ・ルナ、料理人役のエイブラハム・ベンルービ、悪徳保安官ジェームズ・ルッソ、町医者ディーン・マクダーモット、殺し屋キム・コーツ、主人公達に好意的に接する雑貨店店主のピーター・マクニール、カフェの男ハーブ・コーラーなどが共演している。


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