エスター Orphan (2009) 3.67/5 (3)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

ある少女を孤児院から養子にとった家族に襲い掛かる恐怖を描く、主演ヴェラ・ファーミガピーター・サースガードイザベル・ファーマンCCH・パウンダー共演、監督ジャウム・コレット=セラによるホラー映画。


スリラー/ホラー

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スタッフ キャスト ■

監督:ジャウム・コレット=セラ
製作総指揮
スティーヴ・リチャーズ

ドン・カーモディ
マイケル・アイルランド
製作
ジョエル・シルバー

スーザン・ダウニー
ジェニファー・デイヴィソン・キローラン
レオナルド・ディカプリオ
脚本:デヴィッド・レスリー・ジョンソン
撮影:ジェフ・カッター
編集:ティム・アルヴァーソン
音楽:ジョン・オットマン

出演
ケイト・コールマン:ヴェラ・ファーミガ

ジョン・コールマン:ピーター・サースガード
エスター:イザベル・ファーマン
シスター・アビゲイル:CCH・パウンダー
ダニエル・コールマン:ジミー・ベネット
マックス・コールマン:アリアーナ・エンジニア
ブラウニング医師:マーゴ・マーティンデイル
ヴァラヴァ医師:カレル・ローデン
バーバラ:ローズマリー・ダンスモア

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ

2009年製作 123分
公開
北米:2009年7月24日
日本:2009年10月10日
北米興行収入 $41,573,740
世界 $76,699,632


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

三人目の子供を死産で亡くしたケイト・コールマン(ヴェラ・ファーミガ)は、その後、ストレスで精神的に不安定になってしまう。

毎晩のように悪夢にうなされるケイトは、養子をもらもらおうとしていた自分への、それがまだ早いという警告ではないかと、精神科医ブラウニング(マーゴ・マーティンデイル)に話して聞かせる。

かつてアルコール依存症になり、娘マックス(アリアーナ・エンジニア)を溺れさせかけたことのあるケイトは、ワインを買いそうになってしまったこともブラウニング医師に話す。

ケイトは、夫ジョン(ピーター・サースガード)と息子ダニエル(ジミー・ベネット)、難聴の娘マックスとで暮らしていた。

ジョンに相談したケイトは、養子をもらう決心をして彼と二人で孤児院に向う。

二人は、9歳のロシア人少女エスター(イザベル・ファーマン)に出会い、絵に親しむ快活な彼女を一目で気に入る。

孤児院のシスター・アビゲイル(CCH・パウンダー)の推薦もあり、エスターを引き取ることにしたジョンとケイトは、 彼女を連れて自宅に向う。

以前、エスターを引き取った家族は火事で焼死してしまったということで、それを知ったケイトは彼女を気の毒に思う。

自宅に着いたエスターは、マックス、ジョンの母バーバラ(ローズマリー・ダンスモア)、そしてダニエルに歓迎される。

ダニエルは、両親がエスターにばかり気を使うのを不満に思い、彼女の存在を煙たがる。

学校に通うようになったエスターは、クラスメイトに古風な洋服を笑われたりする。

それを気にすることもなかったエスターだったが、ダニエルがペンキ玉で撃ったハトを石で殺してしまう。

学校でクラスメイトの嫌がらせに遭い、興奮状態になったエスターは、帰宅後、生まれる前に亡くなった子供のことをケイトから聞き涙したりもする。

その夜エスターは、ジョンとケイトがキッチンで愛し合っているのを見てしまい、翌日、いじめられたクラスメイトを滑り台から突き落とす。

食事の際、そのことをエスターに穏やかに尋ねたジョンだったが、彼女はそれを否定する。

しかし、我慢の限界に達したダニエルは、エスターを罵倒して席を立ってしまう。

シスター・アビゲイルからの電話にも出たがらないエスターは、自分が起こした問題を、ケイトがシスターに話したことを知る。

その後、音楽教師だったケイトは、ピアノが弾けないと言っていたエスターが、完璧にチャイコフスキーを弾いたことに驚き、更に嫌味まで言われてしまう。

ケイトは、シスター・アビゲイルの、エスターの異変に気づいていた言葉が気になり、急変した彼女のことをジョンに話す。

しかし、ジョンはそれを考え過ぎだと言い、ケイトは彼が隣人女性を誘ったという、エスターから聞いた話をし始めて、それをきっかけに二人は言い争いになる。

翌日、シスター・アビゲイルが現れ、エスターには問題があり、彼女は必ずトラブルの現場にいたということをジョンとケイトに知らせる。

シスターは、養親の火災事故死も放火だったことを二人に伝え、それを聞いていたエスターは、ツリーハウスの鍵をマックスに探させる。

マックスは鍵を見つけ、その中の鍵で金庫を開けて、中に入っていた拳銃を彼に向けて脅す。

エスターはマックスを家から連れ出し、用事を終えて立ち去ったシスターの車を追い先回りをする。

マックスをシスターの車の前に着き飛ばしたエスターは車を止める。

そしてエスターは、マックスに歩み寄り無事を確認したシスターをハンマーで殴り殺す。

それを見て怯えるマックスは、エスターに従うしかなく、彼女に目撃したことを口止めされる。

ツリーハウスに、凶器などを隠して降りてきたエスターの姿を見たダニエルは、その夜、彼女に脅される。

エスターに、精神科のブラウニング医師のカウンセリングを受けさせたジョンとケイトだったが、彼女には異常が見られなかった。

アルコール依存症と、マックスの事故から立ち直れないケイトに、問題があるのではないかとブラウニング医師は指摘する。

その後、シスター・アビゲイルが消息不明となったという連絡がケイトに入り、そして彼女は遺体で発見される。

エスターに対し不信感を募らせるケイトは、ロシアの孤児院に問い合わせをしようとしたり、子供達に何か異変はないかを尋ねる。

ジョンを油断させようとするエスターは、彼に心を許したかに見せて、ケイトに嫌がらせをする。

エスターは、亡くなった子の遺灰を撒いてケイトが育てていたバラを切り落とし、プレゼントだと言ってそれを彼女に渡す。

ショックを受けたケイトは、エスターを突き飛ばしてしまう。

エスターは、万力で自分の腕を締め付け骨を折り、ジョンにそれを伝えて病院に運ばれる。

そのことを自分のせいにされたケイトは、遂に酒屋に向かいワインを買ってしまう。

しかし、ケイトはアルコールの誘惑に勝ち、開けたワインを捨ててしまう。

翌日、学校に子供達を送ったケイトだったが、エスターがマックスだけ乗る車を暴走させて彼女の命を奪おうとする。

ジョンやブラウニング医師はエスターをかばい、ワインを見つけて、ケイトに施設での治療を強要する。

その後、ダニエルはマックスを説得し、両親に自分達を守ってもらおうとする。

そしてダニエルは、エスターがシスターを殺したことや、ツリーハウスに重要な証拠を隠してあることをマックスから知らされる。

しかし、それを聞いていたエスターは、子供達を連れて家から逃げ出そうとするケイトを待ち伏せし、彼女に脅しをかける。

エスターが隠し持っていた聖書を手掛かりに、ケイトは彼女がいたエストニアの孤児院を突き止めるが、そこは精神病院だった。

同じ頃、ツリーハウスに向ったダニエルは、それをエスターに見つかり、証拠品と一緒に火をつけられ閉じ込められる。

ダニエルは、ハウスから逃げ出すものの地上に落下し、エスターは彼の息の根を止めようとする。

しかし、マックスがそれを阻止し、火事に気づいたケイトが現場に向かい、ダニエルを病院に運ぶ。

ジョンが、未だにエスターの恐ろしさを信じないことにケイトは苛立つ。

二人が言い争っている間に、エスターはダニエルを殺そうとする。

それに気づいたマックスが両親にそれを伝えるのだが、ダニエルは心拍停止となり、取り乱したケイトはエスターを殴り倒してしまう。

ケイトは鎮静剤を打たれ、ダニエルが無事だと知ったジョンは、それを病院の彼女に伝え帰宅する。

エスターはマックスの補聴器を奪い、自分で作り直したドレスを着て化粧し、酔ったジョンの元に向かい彼を誘惑する。

家族に亀裂が入り動揺するジョンに、エスターは尚も迫るが、彼はそれを突き放す。

その頃、病院で安静にしていたケイトの元に、エストニアの精神病院のヴァラヴァ医師(カレル・ローデン)から電話が入る。

ヴァラヴァ医師は、家族を避難させて、その後、通報するようにケイトに警告する。

そして、ケイトはヴァラヴァ医師から、エスターがホルモンの異常で成長の止まった、33歳の大人の女性だという事実を知らされる。

凶暴なエスターは、エストニアのある家族の夫を誘惑し、それに失敗すると一家を皆殺しにして家に火を放った、 精神病院の脱走者だというのだ。

ケイトは病院を抜け出し自宅に急行し、ジョンもエスターの部屋で、彼女が描いていた奇怪で卑猥な絵を見つける。

ジョンは、かかってきた電話に出ようとするが、エスターに配電盤を壊され家中が停電してしまう。

エスターは、ジョンに襲い掛かり彼をナイフで刺し殺し、ケイトが自宅に車で突っ込んだのに気づき、金庫の拳銃を手にする。

ジョンの死を知り、動揺しながらもマックスを探すケイトは、腕をエスターに銃撃される。

温室に逃げ込んだマックスを見つけたケイトは、天窓のガラス越しにそこを動かないよう彼女に指示をする。

ケイトは温室に現れたエスターに飛び掛かり、彼女の銃を奪い、マックスを連れて現れたパトカーの元に向おうとする。

しかし、エスターはケイトに襲い掛かり、凍った池の上で格闘になる。

マックスが銃を拾い引き金を引くが、銃弾は氷に当たりケイトとエスターは氷の割れ目から池に落ちる。

ケイトは、エスターにナイフで刺されながらも、氷の上に何とか這い上がる。

尚もエスターはケイトの足を掴むが、彼女はエスターを足蹴りにして池に沈めてしまう。

そしてケイトは、マックスを抱き寄せ警察に保護される。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

流産で心に深い傷を負ったケイト・コールマンは、夫ジョンの合意を得て、引き取った孤児の少女エスターに心の安らぎを求める。
知的で才能豊かなエスターは、家族の一員として生活を始めるが、やがて、彼女の周辺では不可解な出来事が頻発する。
ケイトはいち早くエスターの異変に気づき警戒を始める。
しかし、ジョンや周囲の人々は、アルコール依存症だったケイトの言動を信じきれないまま時間は過ぎる。
そして、エスターは悪魔のような本性を現し、家族に襲い掛かる・・・。
__________

可愛らしさは感じるものの、どこか異質な雰囲気を持つ孤児エスターの、子供にしては異常に思える言動が続き進行する物語。
一般的なホラー作品とはかなり違った雰囲気を感じて頭を傾げていると、その謎が解けるクライマックスは衝撃的だ。

幼気な子供達に、容赦なく迫る恐怖シーンはかなりショッキングでもある。

アルコール依存症、更に娘を溺れさせかけた”前科”のある主人公が、周囲から信頼されずに苦悩する筋立ては、物語をスリリングに展開させる上で必要かもしれないが、新鮮味には欠ける。

監督は、スペイン人のジャウム・コレット=セラで、製作にはレオナルド・ディカプリオも参加している。

そのディカプリオとは「ディパーテッド」(2006)で共演した、実力派女優としてキャリアを積むヴェラ・ファーミガは、心に傷を負った内向的な女性から、中盤以降は家族を守ろうとする強い母親に変貌し、体を張った演技で熱演している。

妻を信頼しきれずに、魔の手の犠牲になる主人公の夫ピーター・サースガード、撮影当時11歳とは思えない、恐怖の殺人鬼を演ずるイザベル・ファーマン、表情や表現力が素晴らし、実際に聴覚に障害を持つ娘役のアリアーナ・エンジニア、息子ジミー・ベネット、祖母ローズマリー・ダンスモア、孤児院のシスター、CCH・パウンダー、精神科医マーゴ・マーティンデイルエストニアの精神病院医師カレル・ローデンなどが共演している。


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