われらが背きし者 Our Kind of Traitor (2016)


3.85/5 (33)

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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

2010年に発表された、ジョン・ル・カレの小説”Our Kind of Traitor”を基に製作された作品。
ロシアン・マフィアの資金洗浄の謀略に巻き込まれた大学教授の命懸けの行動を描く、監督スザンナ・ホワイト、主演ユアン・マクレガーステラン・スカルスガルドダミアン・ルイスナオミ・ハリスジェレミー・ノーサム他共演のサスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:スザンナ・ホワイト
製作
ゲイル・イーガン
ステファン・コーンウェル
サイモン・コーンウェル
製作総指揮
オリヴィエ・クールソン
ロン・ハルパーン
ジェニー・ボーガーズ
テッサ・ロス
サム・ラベンダー
ジョン・ル・カレ
原作:ジョン・ル・カレOur Kind of Traitor
脚本:ホセイン・アミニ
撮影:アンソニー・ドッド・マントル
編集
タリク・アンウォー
ルシア・ズチェッティ
音楽:マーセロ・ザーヴォス

出演
ペリー・マッケンドリック:ユアン・マクレガー
ディマ:ステラン・スカルスガルド
ヘクター:ダミアン・ルイス
ゲイル・マッケンドリック:ナオミ・ハリス
オーブリー・ロングリッグ:ジェレミー・ノーサム
ルーク:ハリド・アブダラ
ビリー・マトロック:マーク・ゲイティス
エミリオ・デル・オロ:ヴェリボール・トピッチ
ナターシャ:アリシア・フォン・リットベルク
タマラ:サスキア・リーヴス
オーリー:マーク・スタンリー
プリンス/ニコライ・ペトロフ:グリゴリー・ドブリギン
アンドレイ:マレク・オラヴェック
カーチャ:カーチャ・エリザローヴァ
青い目の殺し屋:パヴェウ・シャイダ
アインシュタイン・ミュージアムの職員:ジョン・ル・カレ

イギリス 映画
配給 Lionsgate Films
2016年製作 107分
公開
イギリス:2016年5月13日
北米:2016年7月1日
日本:2016年10月21日
製作費 $4,000,000
北米興行収入 $3,153,160
世界 $10,711,030


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
モスクワ
ロシアン・マフィアの資金洗浄担当のディマ(ステラン・スカルスガルド)は、友人であるミーシャに資料を渡して彼を抱きしめる。

組織のボスである”プリンス”ニコライ・ペトロフ(グリゴリー・ドブリギン)は、ロンドンで数十億ドルの資金を調達する計画の一環として、銀行を設立しようと考える。

ミーシャに管理している口座の譲渡書にサインさせたプリンスは、幼い頃に銃をいじっていた時、ただ一度、父に殴られたと言って、その銃をミーシャに渡す。

プリンスは、妻のオルガと娘のアンナをミーシャから紹介される。

帰宅途中にオルガは、留守番をしている幼い双子の娘に電話をする。

待ち伏せされたミーシャらは、青い目の殺し屋(パヴェウ・シャイダ)に殺害され、拳銃は持ち去られる。

モロッコマラケシュ
休暇中のイギリス人の大学教授ペリー・マッケンドリック(ユアン・マクレガー)と妻のゲイル(ナオミ・ハリス)は、関係修復のために旅に出たものの、溝は埋まらなかった。

二人は高級レストランで食事をするが、電話がかかってきたゲイルは仕事があると言って席を立つ。

その場にいたディマに声をかけられたペリーは、一緒に飲むこと誘われ、断り切れずに付き合うことにする。

ボディーガードのニキやアンドレイ(マレク・オラヴェック)を紹介されたペリーは、ディマから、出て行ったゲイルや仕事のことを訊かれ、ロシア式のパーティーに誘われるものの、それを断る。

クレジットカードを見せろと言われたペリーは、ディマから、直ぐに隠したその番号を当てたらパーティーに来るようにと言われる。

間違えたら5000ドル払うと言うディマは番号を当てたため、ペリーはパーティーに行くことになる。

ゲイルに電話の留守電にメッセージを残したペリーは、ディマと共に会場に向かいマリアを紹介される。

マリアと話し、大学で何を教えているのかと訊かれたペリーは、詩だと答える。

その後、暴行されている女性を助けようとしたペリーは男と争いになり、ディマに制止される。

ディマの家に向かうことになったペリーは、揉めた男がマフィアの大物だと知って驚き、ディマが母親のためにKGBを殺した話も聞く。

その後ペリーは、ディマと彼の息子と共にテニスを楽しむ。

そこに、伝言を見てその場に現れたゲイルは双子と話し、両親は死んだと言われる。

ゲイルに挨拶したディマは妻のタマラ(サスキア・リーヴス)を紹介し、彼女が法廷弁護士であることを知る。

今夜は娘のナターシャ(アリシア・フォン・リットベルク)の18歳の誕生日だと伝えたディマはゲイルを誘うものの、休暇の最終日だと言われる。

説得されたゲイルはパーティーに出席することになり、ペリーと共に会場に向かう。

マリアと話してどこかに向かうペリーを追ったゲイルは、彼を見失ってしまう。

屋上にいたディマの元に案内されたペリーは、”ヴォーリー”を知っているかと言われ、それがマフィアを意味していることを知る。

口座を統括するのが仕事だと言うディマは、友人だったミーシャと共にマネーロンダリングで皆を裕福にした、先代のプリンスのよき時代のことを話す。

しかし、息子のプリンスは組織を国に売った裏切り者で、クレムリンと取引し、合法化して仲間内で大儲けしているとディマはペリーに伝える。

双子の親であるミーシャが管理していた口座を譲渡させたプリンスは、彼と妻子を殺したのだった。

金の流れを知っている自分も同じ目に遭うと言うディマは、組織に家族と共に殺されるだろうとペリーに話し、助けを求める。

USBメモリを取り出したディマは、ロンドンに戻った際にMI6に渡してほしいとペリーに伝える。

空港で、ロシアン・マフィアの資金洗浄屋からの贈り物だと言うようにと指示されたペリーは、監視されていて誰にも頼めないと話すディマからUSBメモリを受け取りその場を去る。

ホテルに向かう途中、苛立つゲイルは車を降り、後を追ったペリーは、マリアと何をしていたのかと訊かれる。

案内されてディマと話しただけだと答えたペリーは、ゲイルと口論になる。

ロンドン
ペリーの入国審査で2時間以上待たされたゲイルは、現れたMI6のヘクターと共にある部屋に向かう。

ヘクターの部下ルーク(ハリド・アブダラ)と話していたペリーは、ゲイルを巻き込んだヘクターを非難する。

ディマに頼まれ物を渡したことをゲイルに伝えたペリーは、ヘクターに質問される。

USBメモリを手にするヘクターは、他には何もないことを確認して、ペリーが謝礼金を断ったことを知る。

協力しないと子供達が殺されると言われ、ディマが怯えていたと話すペリーは、ロシアン・マフィアと知りながら引き受けたことを伝える。

渡せば終わりなので中身は見ていないと言うペリーは、ヘクターから、なぜ自分が選ばれたと思うか訊かれ、チャンスに賭けたのではないかと答える。

中身を確認してまた話を聞くとペリーに伝えたヘクターは、書類にサインをさせる。

自宅に戻ったペリーは、断れなかったことをゲイルに伝えるものの、教え子に手を出したことと同じで、結果を伴う行動に責任を感じていないからだと言われる。

二人を監視するヘクターの部下オーリー(マーク・スタンリー)は、尾行はいないことを報告する。

エミレーツ・スタジアム
上司のビリー・マトロック(マーク・ゲイティス)と共にプリンスを監視する車に乗ったヘクターは、彼の資金洗浄担当からの確かな情報を入手したことを伝える。

サッカー場に入ったプリンスを、ウェイターに扮したルークが隠しカメラで撮影し、ヘクターとマトロックはその様子を確認する。

成功した実業家を装うプリンスは、父の後を継いでロシアン・マフィア”ヴォーリー”のトップになったことを、ヘクターはマトロックに話す。

横にいるのが相談役のエミリオ・デル・オロ(ヴェリボール・トピッチ)だと言われたマトロックは、ロシアン・マフィアは自分達とは無関係だとヘクターに伝える。

そこに、元MI6で有力政治家である貿易金融委員会のトップ、オーブリー・ロングリッグ(ジェレミー・ノーサム)が現れてプリンスに会うものの、サッカー観戦に来ただけで偶然だと言うマトロックは、ヘクターの話に関心を示さない。

プリンスがロングリッグに大金を提供したと言うヘクターは、組織の銀行がロンドンで銀行開設の申請をして資金洗浄を行うつもりだとマトロックに伝える。

申請の保証人には著名な政治家、法律家、銀行家が必要で、それをロングリッグが集めたのだった。

ロングリッグは裏切り者だと言うヘクターは、情報源と取引することをマトロックに提案する。

情報源の望みを訊いたマトロックは、彼と家族の亡命だと言われ、外務省はロシアを避け、内務省は犯罪者の亡命を認めないという考えを伝える。

裏切り者の一掃をするべきだと言うヘクターだったが、ロシアン・マフィアの情報でロングリッグの捜査はできないと伝える。

自分もロングリッグは憎いが、やめるのが身のためだとヘクターに伝えたマトロックは、その場を去る。

戻ってきたルークにヘクターは、マトロックの許可だ出たことを伝える。

ペリーとゲイルを呼んだヘクターは、メモリの中を確認したことを話し、今後の交渉に同席してほしいと伝えるものの、関与したくないと言われる。

メモリを預かった時点で、ディマや家族の命は自分次第になったと言われたペリーは困惑する。

ゲイルから、家族が危険になったのはディマ自身の責任だと言われたヘクターは、双子の両親ミーシャとオルガと姉アンナが殺害された写真を見せる。

巻き込みたくはないが、ディマは来週、ベルンで重要な口座をプリンスに譲渡する予定で、ミーシャと同じようにディマが家族ともども殺されるだろうと言うヘクターは、ディマは自分達だけとは接触しないらしいとペリーとゲイルに伝える。

マトロックに民間人を使う許可を得たのかをルークから訊かれたヘクターは、問題ないと答える。

ディマの家族を見捨てられないペリーは、ゲイルを説得してユーロスターで旅立つ。

パリ
ディマは、美術館で開かれるファッションショーの会場にプリンスと共に向かう。

その場で偶然に会ったように見せかけるよう指示されていたペリーとゲイルは、彼から声をかけられ、同行していたナターシャと再会する。

エミリオを紹介されたペリーとゲイルは、明後日まで滞在することをディマに伝えてテニスの約束をする。

その後、地下鉄でヘクターとルークに会ったペリーとゲイルは、ディマとクラブでテニスをすることを伝える。

翌日、クラブに向かいエミリオに迎えられたペリーは、ゲイルにナターシャを任せて、ディマと共にマッサージ室に向かう。

その場にいたヘクターとルークに会ったディマは、情報の入ったメモリを渡す。

部屋を出たディマとペリーはテニス・コートに向かい、エミリオは部下に二人を監視させる。

メモリをチェックしたヘクターは、ペリーと戻ってきたディマに、名前と個人情報では不十分であり、プリンスに買収されている証拠が必要だと伝える。

家族を渡英させてくれれば全てを教えると言うディマは、協力者には各500万ポンド、ロングリッグには2000万がスイスの秘密口座に入ることを話す。

口座番号を教えるようにと伝えたヘクターは、ディマから、それはベルンの後だと言われたため、家族の保護もその後になると伝える。

署名の日時を訊かれたディマは、水曜の10時にベルンの提携銀行で行われ、その後ホテルでパーティーが開かれることを話す。

口座番号を教えればイギリスに向かう手配をすると言うヘクターだったが、ディマは家族の保護を求める。

家族のことは保証すると言われたディマは、信じようとせずに去ろうとする。

ヘクターから交渉決裂だと言われたディマは、プリンスとベルンに行けば口座番号は分かると伝える。

エミリオと話したゲイルは、夫に満足しているか訊かれ、結婚10年の夫婦が1月に2度も休暇旅行するのは不思議だと言われる。

ディマの部下ニキに送ってもらったペリーとゲイルは、下層階級の居住地域に向かう。

ニキから女を待つと言われたペリーとゲイルは、団地の部屋に連れて行かれる。

その場にいた殺し屋が、お茶をこぼした女を痛めつけたために、それを制止したペリーは、医者を呼ぶようにと言って興奮し、ニキに制止される。

ペリーとゲイルは、タクシーで市街に向かう。

マトロックの許可を得ず、単独行動をしてウソをついていたことを知りヘクターを批判するルークは、いつでも元の部署に戻っていいと言われる。

口座番号が入手できれば本部も話を聞くと言うヘクターは、現れたペリーとゲイルに、ユーロスターの手配をすると伝える。

ディマの家族のことを心配する二人に、彼が水曜に署名するが家族のことは分からないと伝えたヘクターは、この作戦は認可されていないことを話す。

ディマをイギリスに連れて行き、家族の保護を申請すると言うヘクターは、資金も人手もないことを二人に話す。

家族を守ることだけがディマの望みだと言うペリーだったが、情報は不十分なので本部が認めないことを知る。

この場にいる者しか人員がいないことを確認したペリーは、家族を救えなければ、ディマは口座番号を教えないとヘクターに伝える。

スイスに向かう列車内で、ポーランドの哲学者コワコフスキの善悪の考えに賛成するとペリーとゲイルに話すヘクターは、”悪は悪であり、社会環境にに関係なく、貧しさでもなく、神の定めでもない固有の人間の力だ”と伝える。

自分にも息子がいて、麻薬売買の罪で刑務所にいることを伝えたヘクターは、政治家になる前に上司だったロングリッグが、自分と揉めたことの腹いせで警察にタレ込んだせいで息子が逮捕されたことを話す。

それが理由ではないが、自分も子を持つ親だということを、ヘクターはペリーとゲイルに伝え、ディマの家族のために最善を尽くすことを約束する。

ベルン
家族を”アインシュタイン・ミュージアム”に向かわせたディマは、プリンスやロングリッグが待つ銀行での会合に出席し、口座を譲渡する書類にサインする。

その際、賄賂を受け取る者達と口座番号を、ディマは確認して記憶する。

ペリーとルークは、会合後のパーティーが行われる”ホテル ベルビュー パレス”に到着する。

ゲイルとオーリーは、”アインシュタイン・ミュージアム”に向かう。

ヘクターは、一行がホテルに向かったら合図することをペリーらに伝える。

出席者の連署が済み、全資金がアリーナ銀行に移送される。

ミーシャに渡した拳銃がディマの前に置かれ、彼がそれを確認したと同時に立ち上がったプリンスは、一度だけ父に殴られたことがあると話し始める。

その話は覚えていると言って席を立ったディマは、少年だったニコライ(プリンス)を連れて、カラの父である先代のボスと共に狩りに行った時のことを話す。

鹿を目の前にしたニコライは撃つことができず、少女のように泣き出したため、自分が彼のために撃ち殺したと話しながら拳銃を手にしたディマは、それをポケットに入れてその場を去る。

一行の車列がホテルに向かうことを確認したヘクターは、ルークをロビーに、ペリーを車内で待機させて、ゲイルにはミュージアムの館内に入るよう指示する。

エミリオのスピーチでパーティーは始り、プリンスはロングリッグら協力者に感謝する。

館内の暗闇の中で、ゲイルがディマの子供達を外に誘導し、タマラは子供達がいないことをボディーガードに伝える。

トラックで待機していたオーリーは、ゲイルと現れた子供達とタマラを保護し、それをヘクターとペリーーに伝える。

会場を離れたディマを追ったニキは、トイレに行くだけなので付いてくるなと言われる。

ルークは、ボディーガードがいるためにディマを連れて行けないことを、ヘクターとペリーに伝える。

車を降りてホテルに入ったペリーは、ディマを捜す。

厨房でニキに襲い掛かったディマは、格闘になり彼を殺す。

現れたペリーに制止されたディマは、ルークが運転する車に乗り、家族の無事を確認する。

ニキが殺されたことを知ったエミリオは、殺し屋にディマを捜すよう指示する。

ロンドンに電話をしたロングリッグは、内務大臣に話を聞き情報を集めるよう部下に命ずる。

飛行場に向かい家族と共にイギリスに向かうことになったディマだったが、マトロックからの電話を受けたヘクターは、ロングリッグが内務省を脅して入国を拒否されたことを知る。

それをディマに知らせたヘクターは、ロンドンで説明するために口座番号が必要だと伝える。

家族をロンドンに向かわせた後に番号を教えると言うディマは、考えを変えようとしない。

ペリーとゲイルからもディマらと残ると言われたヘクターは、車を替えて国境を越え、アルプスの隠れ家に向かうようルークとオーリーに指示する。

ロンドン
マトロックに協力を求めたヘクターは、明日、内務長官に会うのでディマの情報の重要性を訴えるようにと言われる。

フレンチ・アルプス
ペリーらは、隠れ家で待機していたダニーに迎えられる。

ロングリッグの家に向かったヘクターは、MI6と国まで裏切ったことを追求し必ず吊るしあげると伝える。

ヘクターを相手にしないロングリッグだったが、プリンスと手を組む計画は、予想しているようにはいかないはずであり、失脚を見届けると言われる。

愛し合う仲だったアンドレイに電話をしたナターシャは、居場所は教えなかったものの、話をしている間に逆探知されてしまう。

内閣官房長官と話すヘクターは、情報提供者と家族を保護すれば、ロングリッグら裏切り者の賄賂が証明できると訴える。

ヘクターからの連絡を受けたペリーは、明朝、ヘリコプターが迎えに来るために、先にロンドンに向かうようにとディマを説得する。

マラケシュで自分を選んだ理由をディマに尋ねたペリーは、店に他にいなかったからだと言われて思わず笑ってしまう。

ペリーに感謝して友情すら感じるようになったディマは、彼とゲイルに家族を任せることを伝えて、ウィンブルドンでテニスをする約束をする。

ディマと家族に尽くすペリーの気持ちを理解したゲイルは、彼との愛を確かめる。

ナターシャからアンドレイのことを相談されたディマは、彼女が妊娠していることを知り憤慨する。

アンドレイを殺すと言われたナターシャは、自分達も守れないのに殺せるはずがないと泣きながらディマに伝える。

ダニーの犬が吠えているために警戒して家族を地下に向かわせたディマは、ペリーに銃を渡す。

オリーが森に向かい、暫くして銃撃戦が始まり、様子を見に行ったペリーは、肩を撃たれたルークから二人を殺したことを知らされる。

ディマが一人を追って森に向かったことも知ったペリーは、ルークに制止されるものの、ディマを捜しに行く。

ディマを痛めつけて殺そうとする殺し屋を、ペリーは銃撃する。

殺し屋を殴り殺したディマは小屋に戻り、ヘリには乗らずに家族と一緒に行くとルークに伝える。

家族はオリーが安全な場所に移すと言われたディマは、タマラから、ルークと行くべきだと言われる。

ペリーも同行することになり納得したディマは、家族に別れを告げる。

後でゆっくり話そうとナターシャに伝えたディマは、ルークとペリーと共に出発する。

待機するヘリに乗るディマは、一人で行くとペリーに伝える。

飛び立つヘリを見守りゲイルに電話をしたペリーだったが、操縦不能となったヘリは爆発する。

それを知らされたタマラは、車から降りて泣き崩れる。

連絡を受けたヘクターも愕然とする。

プリンスのアリーナ銀行はロンドンで業務を開始し、その場にはロングリッグの姿もあった。

ゲイルとオリー、そして亡命したタマラと子供達と共に無事にロンドンに着いたペリーは、ヘクターの家を訪ねる。

一人で趣味の料理をしていたヘクターはペリーを歓迎し、ディマの家族やゲイルのことを尋ねる。

ペリーは、ディマがプリンスから受け取った拳銃をヘクターに渡し、彼からだと伝える。

自殺しろということかと言って笑うヘクターは、手紙などがないことをペリーに確認する。

謝罪したヘクターは、ペリーから、家族が無事であることがディマの望みだったと言われる。

ペリーはその場を去り、拳銃を手にしたヘクターは、薬室の中に隠されていたメモを見つける。

ロングリッドの名前と口座番号をはじめとした、プリンスの協力者のリストを確認したヘクターは微笑む。


解説 評価 感想

簡略ストー リー)
モロッコマラケシュ
夫婦仲の関係改善のために休暇旅行中だったイギリス人の大学教授ペリー・マッケンドリックと弁護士の妻ゲイルは、ロシアン・マフィアの資金担当者ディマと知り合い、パーティーなどに招かれる。
組織のボス”プリンス”が、ロンドンで数十億ドルの資金を調達する計画の一環として銀行を設立しようと考え、管理する口座の譲渡を要求されていたディマは、家族と共に殺されることを恐れてペリーに協力を求める。
マフィアと関わる気のないペリーだったが、親しくなったディマの子供達のことなどを考え、彼に協力して資金洗浄に関する情報が入ったUSBメモリを受け取る。
帰国してメモリをMI6のヘクターに渡したペリーは、ゲイルを巻き込んでしまったことを後悔しながら、ディマと家族を助けるために協力しようとするのだが・・・。
__________

スパイ小説の第一人者ジョン・ル・カレの原作の映画化ということで注目された作品で、監督はテレビ界でも活躍するイギリスの女性監督スザンナ・ホワイト、人気スターのユアン・マクレガー他豪華スター競演による見応えあるサスペンスに仕上がっている。

ジョン・ル・カレ(製作総指揮兼)は、”アインシュタイン・ミュージアム”の職員役で出演している。

主人公が休暇旅行先で組織的な陰謀に巻き込まれていくという設定は、舞台も同じモロッコマラケシュということもあり、アルフレッド・ヒッチコックの傑作サスペンス「知りすぎていた男」(1956)を思い起こさせる。

一般人が、あまりにも安易にロシアン・マフィアと付き付き合わざるを得ない状況になる展開はやや無理があるが、特別な状況下で家族の命に関わる問題であることから、そのあたりは納得して観ないと先に進むことができない。

上層部の認可がないまま巨悪の陰謀に対抗す、バックアップ・クルーもいない、わずか三名で作戦を実行するMI6の工作員の行動など、現場の苦悩が伝わって来る演出もスパイ劇ファンは見逃せない。

ロシアン・マフィア内部の問題と、MI6の汚点である事件を解決しようとする男臭い内容の中で、女性が重要な役柄として要所要所で注目されるような描写は、スザンナ・ホワイトならではの演出とも言える。

主演のユアン・マクレガーは、犯罪とは無関係の詩を教える大学教授でありながら、人命のために命懸けで協力する男性を熱演している。

ロシアン・マフィアの資金担当者で粗野な悪党のような雰囲気で登場するものの、人間味を感じさせる役柄を好演するステラン・スカルスガルドMI6の名誉のために最善を尽くして作戦を実行するダミアン・ルイス、主人公の妻であり弁護士のナオミ・ハリスロシアン・マフィアの協力者で元MI6である政治家のジェレミー・ノーサム、作戦に参加するMI6の工作員でヘクター(ダミアン・ルイス)の部下ハリド・アブダラマーク・スタンリー、ヘクターの上司マーク・ゲイティスロシアン・マフィアのボス、グリゴリー・ドブリギン、その相談役ヴェリボール・トピッチ、ディマ(ステラン・スカルスガルド)の娘アリシア・フォン・リットベルク、その母親サスキア・リーヴス、ディマの娘と愛し合うボディーガードのマレク・オラヴェック、プリンス(グリゴリー・ドブリギン)の恋人カーチャ・エリザローヴァ、青い目の殺し屋パヴェウ・シャイダなどが共演している。


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