底抜け西部へ行く Pardners (1956) 3.44/5 (32)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

人気コンビ、ディーン・マーティンジェリー・ルイスの”底抜け”シリーズ。
牧場主と資金援助を申し出たドジな富豪の御曹司が巻き起こす騒動を描く、監督ノーマン・タウログ、主演ディーン・マーティンジェリー・ルイスアグネス・ムーアヘッド他共演、無名時代のクリント・イーストウッドもエキストラで登場するコメディ。


コメディ

クリント・イーストウッド / Clint Eastwood 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:ノーマン・タウログ
製作:ポール・ジョーンズ
原案
マーヴィン・J・ハウザー(“Rhythm on the Range”)
ジェリー・デイヴィス
脚本:シドニー・シェルダン

撮影:ダニエル・L・ファップ
編集:アーチー・マーシェク
音楽:フランク・デ・ヴォール

出演
ディーン・マーティン:スリム・モーズリーJr./Sr.
ジェリー・ルイス:ウェイド・キングスリーJr./Sr.
ロリ・ネルソン:キャロル・キングズリー
ジャッキー・ローリー:ドリー・リリー
ジョン・バラグレイ:ダン・ホリス/サム・ホリス
アグネス・ムーアヘッド:マチルダ・キングズリー
ジェフ・モロー:ピート・リオ
ロン・チェイニーJr.:ホワイティー
リー・ヴァン・クリーフ:ガス
ジャック・イーラム:ピート
クリント・イーストウッド:エキストラ

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1956年製作 90分
公開
北米:1956年7月25日
日本:1956年12月12日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1885年。
12人の覆面団が、キングズリー・ブラザーズ牧場を襲う。

牧場主のウェイド・キングスリー(ジェリー・ルイス)と牧童頭のスリム・モーズリー(ディーン・マーティン)は、幼い息子達をウェイドの妻マチルダ(アグネス・ムーアヘッド)らに託して避難させる。

その後、スリムは銃弾を浴び、ウェイドは覆面団のリーダー、ダン・ホリス(ジョン・バラグレイ)を捕らえるものの銃撃され、二人は息絶えてしまう。

1910年、ニューヨーク
マチルダは、製鉄事業を興し大成功して莫大な財産を築く。

頼りにならない息子のウェイド(ジェリー・ルイス)に手を焼くマチルダは、事業拡大のために、彼と船舶会社社長令嬢とを結婚させようとする。

ある日、西部のK牧場に戻っていた牧童頭の息子スリムJr.(ディーン・マーティン)が、恋人でウェイドのいとこキャロル(ロリ・ネルソン)と共に、キングズリー邸に現れる。

スリムは、ロデオの賞金で種牛を買うためにニューヨークにやって来たのだが、資金が足りず、それをマチルダに援助してもらおうとする。

牧場のことなどに興味のないマチルダは援助を断るが、それを聞いていたウェイドはロデオ会場に向かう。

ドジなウェイドのせいで、スリムはロデオで失格になってしまい、歌うカウボーイ部門だけの優勝に留まり、彼は種牛が買えなくなってしまう。

父の育った西部に憧れていたウェイドは、婚約者から逃げたい一心で、スリムへの謝罪の意味も込め、種牛を買い取ることにする。

それを知ったスリムは喜ぶものの、ドジなウェイドを連れて西部を目指すことになる。

途中、スリムは、ウェイドのせいで列車に置いていかれてしまい、仕方なく一人で種牛を連れて徒歩で先に進む。

その後、資金力に物を言わせ、ウェイドが車を調達してスリムに追いつく。

そんなウェイドの、母親への手紙を読んでいたスリムは、彼を”相棒”と認め目的地に向かう。

K牧場に近づく二人だったが、ウェイドの素性が知られた場合のことを考え、スリムは彼を、”殺し屋ジョーンズ”と名乗らせることにする。

覆面団に襲われていたK牧場に戻ったスリムは、キャロルと牧童頭のピート・リオ(ジェフ・モロー)に、”殺し屋ジョーンズ”(ウェイド)を紹介する。

リオは、町の銀行の経営者で、覆面団のリーダーのホリスの息子サム・ホリス(ジョン・バラグレイ)と通じていて、スリムが男を連れて戻ったことを彼に知らせる。

ホリスはリオと裏で手を組み、牧場をダム用地として政府に売るために、共謀して乗っ取りを画策していた。

キャロルは、”殺し屋ジョーンズ”がいとこのウェイドだと分かり、彼を連れてスリムと共に集会に向かう。

その途中、暴走した馬車をスリムが止めるのだが、成り行きでウェイドが止めたことになり、彼は、それに乗っていた踊り子のドリー・リリー(ジャッキー・ローリー)に感謝される。

町の集会では、スリムが覆面団に対抗し協力して立ち上がろうと気勢を上げる。

ホリスは、銀行を経営する自分が一番の被害者だと言い、現れた”殺し屋ジョーンズ”を、自分の都合のよいように保安官にしようとする。

スリムとキャロルは当然それに反対するが、ウェイドはやる気満々でそれを受けてしまう。

ウェイドはスリムを保安官補に任命するが、思い通りになったホリスはK牧場を襲おうとする。

その後、ドリーはウェイドに恋したことを伝えるが、彼女に惹かれていたリオはそれに嫉妬する。

リオはウェイドに喧嘩を売り、勝ち目がないと見たスリムが加勢しようとする。

スリムが暗闇でリオを叩きのめし、それがウェイドの手柄になってしまう。

ウェイドはいい気になり、リオに対しドリーに謝るよう強要し、彼は人々に持ち上げられ浮かれていると、覆面団がK牧場を襲うという連絡が入る。

牧場に戻り、覆面団を追い払ったスリムとウェイドだったが、ホリスは牧場の借金を返済するようるよう彼らに迫る。

好意を抱くキャロルに結婚も迫るホリスだったが、彼女はそれを断り、必ず借金は返すと言い放つ。

それを知ったウェイドは借金を払ってしまい、ホリスに自分の正体を明かしてしまう。

ホリスはリオに銀行を襲わせ、ウェイドが預けた金を強奪させようとする。

ウェイドは強盗一味に扮し、金を奪い覆面団のアジトに向かい、スリムもそれを追う。

強奪金を分ける際に、ウェイドの正体がバレてしまい、リオらは彼を縛りダイナマイトに火を点ける。

そこにスリムが駆けつけウェイドを助けようとするが、現れたホリスに殴られて気を失ってしまう。

目を覚ましたスリムは、ウェイドを助けダイナマイトで悪党達のアジトを爆発させる。

スリムとウェイドは、殴ったホリスが覆面団のリーダーだと知り町に向かう。

スリムとウェイドはホリスの手下を捕らえ、彼が保安官を決めようとしていることを知りK牧場に向かう。

覆面団のリーダーがスリムだと言うホリスは、リオを保安官にしようとする。

そこに現れたスリムとウェイドは、ホリスとリオを倒し、自分達の親達のように本当の”相棒”になったことを喜ぶ。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

牧場主スリム・モーズリーは、ロデオの賞金で種牛を買うためニューヨークに来ていたのだが、資金が足りず、恋人キャロルを頼り彼女のおばマチルダの元に向かう。
かつて、マチルダの夫のものであった牧場を受け継いでいたスリムだったが、製鉄業で財を成した彼女には興味のないことで援助を断る。
しかし、父の故郷の西部に憧れを抱く、マチルダの息子ウェイド・キングスリーがスリムに手を差し伸べる。
ウェイドは、スリムのために種牛を買い取り彼と共に憧れの西部に向かうことになる。
しかし、スリムの牧場は、父親達の世代から続く覆面団の襲撃を受けていた。
スリムは、敢然とそれに立ち向かおうとするが、その一団のリーダーのホリスは、ドジなウェイドを保安官にしてしまう・・・。
__________

シリーズでお馴染みのノーマン・タウログ作品ではあるが、残念ながら主演のディーン・マーティンジェリー・ルイスに初期の頃のような切れがない。
コンビとしては同年の「底抜けコンビのるかそるか」(1956)が、コンビの最後の作品となる。

ディーン・マーティンは、この頃、演技派としての道を歩み始め、ジェリー・ルイスは仕草や声は無邪気で子供っぽいが、30歳にして、見た目もやや老け込んでしまったようにも思える。

半西部劇という内容であり、ロデオ、馬車の暴走、ロマンスと酒場の喧嘩に撃ち合いと、一通り娯楽の要素は盛り込まれていて、もちろん二人の歌も聴ける楽しい作品には仕上がっている。

後半での登場がなかったのが残念な、気の強いウェイド(J・ルイス)の母親アグネス・ムーアヘッドの、迫力ある演技が印象に残る。

主人公スリム(D・マーティン)の恋人であり、ウェイド(J・ルイス)のいとこロリ・ネルソン、ウェイドに恋する酒場の踊り子ジャッキー・ローリー、銀行の経営者で覆面団のボス、ジョン・バラグレイ、その手下役のジェフ・モローなどが共演している。

ベテランのロン・チェイニーJr.に加え、若手のリー・ヴァン・クリーフジャック・イーラム、そして、演技者として扱われていない程度の役エキストラのクリント・イーストウッドの顔がチラリと見える。
(イーストウッドは撮影当時25歳)


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