ファントム・オブ・パラダイス Phantom of the Paradise (1974) まだ評価されていません。


■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

悪魔のようなレコード・プロデューサーに曲を奪われた男が、純粋な心を持ちながらも怪人と化して復讐を果たすまでを描く、監督、脚本ブライアン・デ・パルマ、主演ウィリアム・フィンレイポール・ウィリアムズジェシカ・ハーパーゲリット・グレアム他共演によるファンタジー・ホラー・ミュージカル。


ミュージカル


スタッフ キャスト ■

監督:ブライアン・デ・パルマ
製作:エドワード・R・プレスマン
製作総指揮:グスタフ・M・バーン
脚本:ブライアン・デ・パルマ
撮影:ラリー・パイザー
編集:ポール・ハーシュ
音楽
ポール・ウィリアムズ
ジョージ・アリソン・ティプトン

出演
ウィンスロー・リーチ/ファントム:ウィリアム・フィンレイ
スワン:ポール・ウィリアムズ
フェニックス:ジェシカ・ハーパー
ビーフ:ゲリット・グレアム
アーノルド・フィルビン:ジョージ・メモリー

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1974年製作 91分
公開
北米:1974年10月31日
日本:1975年5月31日
製作費 $1,300,000


アカデミー賞 ■

第47回アカデミー賞
・ノミネート
編曲・歌曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

悪魔のような男であるレコード・プロデューサーのスワン(ポール・ウィリアムズ)は、作曲家で歌手のウィンスロー・リーチ(ウィリアム・フィンレイ)の曲に目をつける。

お抱えバンド”ジューシー・フルーツ”に代わる企画を考えていたスワンは、部下アーノルド・フィルビン(ジョージ・メモリー)を彼の元に向かわせる。

アーノルドは、スワンがヒットを約束することをウィンスローに伝え、曲を渡すよう要求する。

ウィンスローは、ついに大物の目に留まったと考えて喜びそれに応じる。

1か月後。
スワンから連絡がないため”デス・レコード”に向かったウィンスローだったが、追い払われてしまう。

スワンの屋敷に向かったウィンスローは、多くの歌手志願の女性がコーラスの審査を待つ中、美しいフェニックス(ジェシカ・ハーパー)に惹かれ歌い方を教える。

なぜその曲を知っているのかとフェニックスに聞かれたウィンスローは、それが自分の曲だと答える。

意気投合したフェニックスに協力してほしいと頼まれたウィンスローだったが、スワンの部下に相手にされない。

フェニックスは部屋に案内されるが、歌の審査ではなく襲われそうになり、泣きながらその場から逃れる。

スワンの部下に呼ばれたウィンスローは、審査志願者が戯れる場所に連れて行かれる。

そこにスワンが現れ、摘み出されたウィンスローは痛めつけられる。

路上で、スワンの息がかかる警官に質問されたウィンスローは、ヘロイン所持を偽装されて逮捕される。

シンシン刑務所
有罪となり服役したウィンスローは、我慢の限界に達して脱獄し、”デス・レコード”に侵入する。

ウィンスローは、誤ってレコード・プレス機に顔を挟まれてしまう。

警備員に銃撃されながら何とか脱出したウィンスローだったが、顔面の半分が潰れてしまう。

スワンの劇場”パラダイス”がオープニングを迎え、ウィンスローの曲”ファウスト”は、スワンの作曲として披露されることになる。

ウィンスローは川に落下し、その後、死体は発見されなかった。

”パラダイス”
生きていたウィンスローは楽屋口から侵入し、衣裳部屋で仮面を手に入れる。

スワンが”ファウスト”の稽古を見守る中、舞台のセットである車に爆弾が仕掛けられそれが爆発する。

それは、仮面を被り”ファントム”となっていたウィンスローの仕業で、彼はスワンに襲いかかる。

しかし、スワンに仮面を外され無力だと言われたファントムは、復活させて有名にすることを約束され協力を求められる。

オーディションが始まり、それを受けたフェニックスは熱唱する。

それを聴いたスワンは、フェニックスが使えるかをその場にいたファントムに確認して、彼女を雇うことを決める。

ファントムは、フェニックス用に”カンタータ”を書き直すようスワンに指示される。

スワンは、今回のライブによりフェニックスがスターになるとファントムに伝え、彼と契約を交わす。

ファントムはミキシング・ルームに閉じこもり、フェニックスのために曲を書き直す。

しかしスワンは、フェニックスではなくグラムロックのビーフ(ゲリット・グレアム)を主役に起用することを発表してしまう。

曲を完成させたファントムは疲れ果てて眠ってしまい、何も知らないまま、スワンの指示でその場に監禁される。

それに気づいたファントムは激怒し、その場を脱出する。

ファントムは、シャワーを浴びているビーフに襲いかかり、フェニックスのために書いた自分の曲を二度と口にするなと言って脅す。

入場待ちをする客をチェックしていたフィルビンは、逃げ出そうとするビーフに気づく。

ビーフはファントムに脅されたと言って怯えるが、フィルビンは彼を劇場に連れ戻す。

舞台の幕は開き観客は熱狂し、ファントムの警告を無視したビーフはステージに上がる。

ステージの上からそれを監視していたファントムは、ビーフを攻撃して殺害する。

フィルビンは、ビーフの代わりとして歌うようにフェニックスに指示し、照明係に襲いかかったファントムは彼女にスポットライトを当てる。

フェニックスの歌は観客に大いに受け、満足したスワンは彼女に花束を贈る。

スワンにスターの地位を約束されたフェニックスは夢見心地となる。

ファンが殺到する中、現れたファントムに屋上に連れて行かれたフェニックスは、自分がウィンスローであることを伝える。

フェニックスはウィンスローは死んだはずだと答えるが、ファントムは、このままではスワンに利用されるだけで破滅すると警告する。

しかし、フェニックスはスワンが待つ車に向かってしまい、彼女はファントムが屋上にいることを知らせる。

スワンは警察を呼ぶようフィルビンに指示し、フェニックスと共に屋敷に向かう。

その場で二人が愛し合うのを目撃したファントムは怒りに震えるが、スワンはそれに気づいていた。

絶望したファントムは自ら命を絶とうとするが、現れたスワンは、自分と共に滅びるという契約書を見せられて、新たな曲作りを命ぜられる。

自分が死ねないことに気づいたファントムは、スワンの胸をナイフで突き刺すが、彼も同じ契約をしていたため殺すことができない。

その後、スワンとフェニックスは”ファウスト”の生放送中に結婚することが発表される。

劇場の保管室に忍び込んだファントムは、20年前に永遠の若さを保つ契約をするスワンの映像を確認する。

それが消去されればスワンが消え去ることを知ったファントムは、自分やフェニックスが契約される映像も見る。

そして、生放送中にフェニックスが殺されることを知ったファントムは、映像と共にその場の装置を破壊してしまう。

ショーは始まり、スワンが登場してフェニックスを迎え、彼女を銃口が狙う。

結婚の儀式は始まるが、ファントムが狙撃を阻止し、銃弾は司祭役のフィルビンに命中する。

その場は混乱し、ファントムはスワンのマスクを奪い、化け物のような彼の素顔を見たフェニックスは驚く。

スワンはフェニックスに襲いかかるが、ファントムが彼女を救う。

それと同時に、映像が消去されたためスワンは死に、マスクを外したウィンスローも息絶える。

フェニックスは、ウィンスローが善人であったことを知り、彼に寄り添い抱擁する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

作曲家で歌手のウィンスロー・リーチは、悪魔のようなレコード・プロデューサー、スワンに曲を奪われてしまう。
スワンの手が回り、ウィンスローは逮捕されて服役するものの脱獄する。
スワンの”デス・レコード”に侵入したウィンスローだったが、誤ってレコード・プレス機に顔を挟まれ、その半分が潰れてしまう。
スワンは、新劇場”パラダイス”でウィンスローの曲”ファウスト”を披露する準備をしていたが、そこに”ファントム”と化したウィンスローが現れる。
ファントムは、スワンの巧みな話術にかかり協力を要請され、惹かれていた歌手志願のフェニックスのために、”カンタータ”を書き直すよう指示されそれに従うのだが・・・。
__________

ガストン・ルルーの”オペラ座の怪人”、オスカー・ワイルドの”ドリアン・グレイの肖像”、ゲーテクリストファー・マーロウ(フォースタス博士)の”ファウスト”を基に、それらを断片的にミックスして製作された作品。

その後、ホラー・ムービー他の鬼才として注目作を世に出すブライアン・デ・パルマの出世作でもあり、その映像センスや斬新な演出は高く評価された。

主人公のファントムが、シャワーを浴びるグラムロック歌手(ゲリット・グレアム)に襲いかかるシーンは、アルフレッド・ヒッチコックの「サイコ」(1960)のパロディまたはオマージュであり、ブライアン・デ・パルマらしいお遊び。

第47回アカデミー賞では、編曲・歌曲賞に、ゴールデングローブ賞でも作曲賞(いずれもポール・ウィリアムズ)にノミネートされた。

アクション映画を観ているようなスピーディーな展開、古典的な怪奇嗜好と先端の文化の融合など、公開当時はかなりショッキングな内容が話題になり、今観ても古さを感じない。

当時のブライアン・デ・パルマ作品には欠かせないスタッフとして、ポール・ハーシュの巧みな編集技術も注目だ。

作曲を愛しながら”悪魔”のような男に利用されてしまう主人公と、純粋な心をもちながら復讐に燃える怪人を演ずるウィリアム・フィンレイ、見た目からは極悪人には見えないが、全てを支配しようとするレコード・プロデューサーを怪演するポール・ウィリアムズ、彼に翻弄される歌手志願の女性ジェシカ・ハーパーグラムロック歌手のゲリット・グレアム、スワン(ポール・ウィリアムズ)の部下ジョージ・メモリーなどが共演している。


スポンサードリンク
ウェブ・ムービー・シアター

ウェブ・ムービー・シアター