フェノミナン Phenomenon (1996) 3.97/5 (31)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

奇妙な体験をして、超能力を身につけた気のいい優しい青年が、友人や恋人に見守られ、人々に幸せを与えながらこの世を去っていくまでを描く、監督ジョン・タートルトーブ、主演ジョン・トラボルタキーラ・セジウィックフォレスト・ウィテカーフォレスト・ウィテカーロバート・デュヴァルジェフリー・デマン共演によるファンタジー・タッチのヒューマン・ドラマ。


ファンタジー


スタッフ キャスト ■

監督:ジョン・タートルトーブ
製作総指揮
チャールズ・ニューワース

ジョナサン・D・クレイン
製作
バーバラ・ボイル

マイケル・テイラー
脚本:ジェラルド・ディペゴ
撮影:フェドン・パパマイケル
編集:ブルース・グリーン
音楽:トーマス・ニューマン

出演
ジョン・トラボルタ:ジョージ・マレー
キーラ・セジウィック:レイス・ペンナミン
フォレスト・ウィテカー:ネイト・ポープ
ロバート・デュヴァル:ブランダー医師
ジェフリー・デマン:ジョン・リンゴールド博士
リチャード・カイリー:ウェリン医師
ブレント・スパイナー:ボブ・ニードルフ医師
ヴィト・リギニス:テッド・ローム捜査官
ブルース・A・ヤング:ジャック・ハッチ捜査官
デイヴィット・ギャラガー:アル・ペンナミン
アシュレー・バクセール:グローリー・ペンナミン
ショーン・オブライアン:ベインズ
トロイ・エバンズ:ロジャー
エレン・ギアー:ボニー
エリザベス・ナンツィアート:ミカエラ

アメリカ 映画
配給 タッチストーン・ピクチャーズ
1996年製作 123分
公開
北米:1996年7月3日
日本:1997年1月18日
製作費 $32,000,000
北米興行収入 $104,632,573
世界 $142,100,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

自動車整備士のジョージ・マレー(ジョン・トラボルタ)は、野菜作りなどに励む気のいい独身男性で、町の人々に愛されていた。

ジョージは、家具職人のレイス・ペンナミン(キーラ・セジウィック)に惹かれていたのだが、彼女はジョージに冷たかった。

レイスは、自分の作った椅子などを、ジョージの整備工場の脇のガレージ・セールで売っていた。

ジョージは、レイスをその夜の自分のパーティーに誘うが、二人の子供の面倒を見るという理由で断られてしまう。

37歳の誕生パーティーの夜、独り通りにいたジョージは、空からの閃光を見て気を失ってしまう。

それ以来、ジョージは眠れぬ夜が続き、不思議な能力が身についてしまう。

一日に数冊の本を読み、急激に頭が冴えてしまったように感じるジョージを、町の人々は心配するようになる。

親友の医師ブランダー(ロバート・デュヴァル)は、ジョージに、診察に来るよう伝える。

ジョージは、友人ネイト・ポープ(フォレスト・ウィテカー)から誕生祝いに貰ったソーラー・パネルを、当初は取り付ける
気がなかった。

しかし、突然、好奇心が沸いたジョージは、パネルを屋根に設置し、それにヒントを得て、メタンで動くエンジンなどを開発してしまう。

さらにジョージは、ネイトが無線で受信したモールス信号を、解読しようとする。

そしてジョージは、触れずに物を動かせる、超能力まで身についてしまったことに気づき、それをブランダーに伝える。

相変わらず素っ気無いレイスだったが、ジョージは彼女の子供達、アル(デイヴィット・ギャラガー)とグローリー(アシュレー・バクセール)を見かけて、二人を家まで送る。

自分の作ったトマトと、途中で摘んだ花を差し出すジョージの優しさに触れて、心を許したレイスは、彼と森に散歩に出かける。

他人からの干渉を嫌うレイスに、何があったのか気にするジョージだったが、彼はそこで地震を予知してしまう。

ジョージはそれを通報し、レイスは彼を信じて地震に備えてから食事をする。

そして、ジョージが帰った直後に地震が起き、レイスは彼の自宅に向かう。

そこでレイスは、ジョージが、自分の作った椅子を買っていることを知り、気分を害してその場を立ち去る。

翌日、ネイトにモールス信号を解読していたことを知らせたジョージは、超能力も見せて彼を驚かせてしまう。

そんな時、食中毒にかかったらしい老人の元に向ったブランダーは、同じものを食べた彼の孫を捜すために、ジョージの助けを借りようとする。

その頃、大学教授で地震学者のジョン・リンゴールド博士(ジェフリー・デマン)が、ジョージの家を訪ねてくる。

リンゴールドは、ジョージを自分達の観測に参加させたい意向を伝える。

そこに、ブランダーの迎えが現れ、ジョージは、車の中でポルトガル語を習得してしまう。

そしてジョージは、老人から、少年が果樹園にいると聞き出し、超能力で彼を発見する。

それに同行して、一部始終を見ていたリンゴールドは驚き、ジョージと大学で再会することを約束する。

ジョージは、少年の母親ミカエラ(エリザベス・ナンツィアート)が職を探していることを知り、ネイトの家事の世話をするよう彼を紹介する。

レイスの子供達はジョージが気に入るが、再び自分の元を去るかもしれない男性を、彼女は受け入れられない。

町の人々は、ジョージの能力に関心を示すが、彼は多くを語ろうとしない。

その後、ジョージは町で見かけたレイスに、椅子のことなどを謝罪し、バークレーに、リンゴールド博士を訪ねる旅に同行して欲しいことを伝える。

レイスは約束はしなかったものの、それに付き添う可能性を含めた返事をする。

ネイトは、ジョージに紹介されたミカエラを迎え、一目で彼女に惹かれてしまう。

その頃、ジョージが、ネイトのモールス信号を解読したことが問題となり、二人はFBIに連行されテッド・ローム(ヴィト・リギニス)とジャック・ハッチ(ブルース・A・ヤング)両捜査官らの取調べを受ける。

空軍の、最高機密信号を解読してしまったジョージは、そのシステムを破棄せざるを得なくなった損失を知らされる。

ジョージは、ボブ・ニードルフ医師(ブレント・スパイナー)のテストを受け、彼が舌を巻くほどの能力を見せ付ける。

政府機関で才能を生かしてはと、ハッチ捜査官に提案されたジョージだったが、彼は町に戻ることを希望する。

ローム捜査官はリンゴールドに会い、ジョージが国防を脅かす存在になりかねないことを伝える。

町には帰ったものの、FBIに監視されているジョージは、彼を心配していたレイスの元に向かう。

今後のことを考えると不安だと、レイスに言われたジョージは、彼女の元を去ろうとする。

ジョージは、町の人々からテストについて聞かれ、奇異な目で見られ、恐れられていることに気づき混乱してしまう。

ブランダーから、精密検査を受けるよう言われたジョージだったが、彼は精神的に疲れ果ててしまう。

そんなジョージを気遣ったレイスは、彼の家を訪れて癒しを与え彼を抱きしめる。

数日後、図書館のセールが行われ、ジョージは人々の前で話をすることになる。

ハッチ捜査官はジョージを監視して、テレビ局の取材班も現れ、彼は質問を受けようとする。

ジョージは、自分を恐れて工場を辞めてしまったベインズ(ショーン・オブライアン)の問いかけに答え、サングラスを、手を触れずに動かしてみせる。

その後、質問攻めにあったジョージは押し倒され、上空に再びあの閃光を見てしまう。

気を失ったジョージは、病院に運ばれて精密検査を受け、彼を見舞ったブランダーは、レイスとネイトを病室に呼ぶ。

検査の結果、脳腫瘍が発見され、その刺激で脳が活性化され、それがジョージの驚異的能力の原因だったことが分かる。

余命が短いことをジョージに告げたブランダーは、息子を失う悲しみと同じだと彼に伝える。

ネイトは畑についての助言を受け、レイスは自分が死ぬまで愛し続けることジョージに伝える。

その後、貴重な脳サンプルを欲しがる、脳外科医ウェリン(リチャード・カイリー)の研究チームの要望をジョージは断る。

それでもウェリンは、ジョージに判断能力ないことを理由に手術をしようとするが、ブランダーは彼を非難する。

さらに、ジョージをけなして恐れるベインズらにうんざりしたブランダーは、彼らに声を荒げる。

病院を抜け出したジョージは、自宅で身の回りの物を整理して、ネイトに別れを告げる。

レイスの元に向かったジョージは、彼女や子供達と最後の時を過ごそうとする。

ハッチ捜査官がレイスの家に現れ、彼女の表情などでジョージがいることを察する。

しかし、ジョージの人柄を知るハッチは、それを見逃してしまう。

午後のひと時をレイスと過ごしたジョージは、その夜、就寝中に死が近づいたことを感じ、彼女に別れを告げて静かに息を引き取る。

翌日、ジョージに会いに来たリンゴールド博士は、レイスに彼の死を知らされる。

レイスは、ジョージから預かっていた、アイデアをまとめた資料を渡し、その後の研究をリンゴールドに任せる。

そして、悲しみがこみ上げたレイスは涙するが、子供達と共に大木の揺れる様子を見てジョージを感じる。

1年後。
ネイトは、ジョージの指示通りに裏の畑を耕し、見事にトウモロコシを実らせる。

ミカエルと結婚していたネイトは、近く子供が産まれる喜びに満ちていた。

そして、ジョージの誕生日を祝うパーティーが、町の人々によって開かれる。

傍らでは、ジョージの写真が微笑みかけていた。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

独身の自動車整備工ジョージ・マレーは、優しく気さくな人柄で、誰からも愛されていた。
ジョージは、自分の誕生日を祝ってもらった帰りに、突然現れた閃光を見て気を失ってしまう。
それをきっかけに、次々とアイデアが浮かぶようになり、超能力まで身に付いてしまったジョージは、町の人々から奇異な目で見られるようになる。
家具職人の子持ちの女性レイスに、心惹かれていたジョージだったが、彼女との仲もしっくりいかないでいた。
そんな時、友人のネイトの趣味の無線で受信した、空軍モールス信号を解読してしまったジョージは、FBIに目を付けられてしまう。
ジョージから相談を受けていた、医師ブランダーやレイスは、彼を守ろうとするのだが・・・。
__________

後に「ナショナル・トレジャー」(2004)シリーズを大ヒットさせることになるジョン・タートルトーブが、3年前の「クール・ランニング」(1993)に続き、世界中から注目されるきっかけとなった作品。

北米興行収入は1億ドルを超えて、全世界では約1億4200万ドルのヒットとなった。

落ち着いた雰囲気のトーマス・ニューマンの音楽も印象に残る。

エリック・クラプトンベイビーフェイスの、主題歌”Change the World”が流れるラストは涙を誘う。

サタデー・ナイト・フィーバー」(1977)や「グリース」(1978)で、若くして頂点を極めたジョン・トラボルタが、1980年代の低迷期を乗り越え、本作の2年前の「パルプ・フィクション」(1994)で復活し、再び脚光を浴び始めた頃の作品。

派手なイメージがあるトラボルタだが、私生活の彼は、人当たりが良い好人物であるのは有名で、本作の穏やかな表情の主人公は、彼の人柄そのままで演じているようにも思える。

気さくな主人公トラボルタとは対照的に、気難しいシングル・マザーを演ずるキーラ・セジウィックの、終盤で心を開き、優しさを見せる抑えた演技もなかなかいい。

彼女はケヴィン・ ベーコン夫人である。

無線マニアのフォレスト・ウィテカーと、主人公の父親代わりのロバート・デュヴァルの好演も見逃せないし、彼らの主人公との友情も、実に爽やかに描かれている。

主人公の協力者で、地震学者のジェフリー・デマン、脳外科医リチャード・カイリー、試験官ブレント・スパナーFBI捜査官のヴィト・リギニスブルース・A・ヤング、レイス(Kセジウィック)の子供達デイヴィット・ギャラガーアシュレー・バクセール、主人公の同僚役ショーン・オブライアン、町民トロイ・エバンズエレン・ギアー、ネイト(F・ウィテカー)と結婚するエリザベス・ナンツィアートなどが共演している。


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