ポリアンナ Pollyanna (1960) 4.61/5 (31)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

1913年に発表された、エレナ・ホグマン・ポーター同名小説の映画化。
孤児の少女が、引き取られた叔母に支配されている町の人々に喜びと勇気を与えていく姿を描く、製作ウォルト・ディズニー、主演ヘイリー・ミルズジェーン・ワイマンリチャード・イーガンカール・マルデン他共演のファミリー・ドラマの秀作。


ドラマ(家族愛)


スタッフ キャスト ■

監督:デヴィッド・スウィフト
製作:ウォルト・ディズニー
原作:エレナ・ホグマン・ポーター
脚本:デヴィッド・スウィフト
撮影:ラッセル・ハーラン
編集:フランク・グロス
音楽:ポール・スミス

出演
ポリアンナ:ヘイリー・ミルズ
ポリー・ハリントン:ジェーン・ワイマン
エドモンド・チルトン:リチャード・イーガン
ポール・フォード牧師:カール・マルデン
ナンシー・ファーマン:ナンシー・オルセン
ペンダーガスト:アドルフ・マンジュー
カール・ウォーレン町長:ドナルド・クリスプ
スノー夫人:アグネス・ムーアヘッド
ジョージ・ドッズ:ジェームズ・ ドゥルーリー
ティリー・ラガロフ:リタ・ショー
アメリア・ターベル:アン・セイモア
ベン・ターベル:エドワード・プラット
ジミー・ビーン:ケヴィン・コルコーラン
ニーリー:イアン・ウルフ

アメリカ 映画
配給 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
1960年製作 134分
公開
北米:1960年5月19日
日本:1963年3月9日


アカデミー賞 ■

第33回アカデミー賞
・受賞
特別賞(ヘイリー・ミルズ)


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

小さな田舎町ハリントンに、両親が亡くなり孤児となり、叔母のポリー・ハリントン(ジェーン・ワイマン)に引き取られた少女ポリアンナ(ヘイリー・ミルズ)が、汽車で到着する。

ポリアンナは、町の名士である富豪ハリントン家の使用人ナンシー・ファーマン(ナンシー・オルセン)に迎えられ、今後、暮らすことになる大邸宅に向かい、 ポリーの元に案内される。

ポリーとそこに居合わせたポール・フォード牧師(カール・マルデン)に挨拶したポリアンナは、姪にも拘らず、物置部屋の奥の粗末の部屋を与えられる。

食事を済ませたポリーは、町の名でもあるハリントン家に相応しい振る舞いをするよう、ポリアンナに厳しく言い聞かせる。

翌日、ポリーに洋服を買い与えられたポリアンナは、寄り道をして遅れて屋敷に戻り、そこでは町の集会が開かれようとしていた。

町長カール・ウォーレン(ドナルド・クリスプ)は、ハリントン家が寄付した養護施設の老朽化を懸念し、 建替えることを主張する。

しかし、ポリーは修繕費を支払うことで対処すると、町長の意見に反対してしまう。

大人の話し合いを隠れて聞いていたポリアンナは、ポリーと語り合う姿が気になっていた、町長の甥で、医師であるエドモンド・チルトン(リチャード・イーガン)と知り合う。

日曜のミサで、温厚そうなフォード牧師が、突然、厳しい口調で説教を始めたのを見て、ポリアンナは驚いてしまう。

その後、施設を抜け出した少年ジミー・ビーン(ケヴィン・コルコーラン)と知り合ったポリアンナは、川に遊びに行く。

そこでポリアンナは、釣りをしていたチルトンと出くわし、ポリーと何があったのかを尋ねる。

それが聞き出せないまま、ポリアンナはジミーと、町一番の変わり者であるペンダーガスト(アドルフ・マンジュー)の私有地に忍び込む。

しかし、ジミーはペンダーガストに捕まってしまい、それを助けようとしたポリアンナは屋敷に入っていく。

ジミーは隙を見て逃げ出してしまい、ポリアンナも今回だけは見逃してもらう。

ペンダーガストは、自分を恐れずに何にでも興味を持つポリアンナな気になる。

その頃、ポリーが独りでいると、ポリアンナに言われていたチルトンは、彼女の屋敷に向かう。

チルトンはポリーと昔話をしようとするが、施設の件などで意見が合わず、彼は立ち去ってしまう。

数日後、ポリーが用意した施し物を、町の人々に配っていたポリアンナは、気難しいスノー夫人(アグネス・ムーアヘッド)の家を訪ねる。

物怖じせず、誰とでも気さくに話をするポリアンナは、夫人とも打ち解け、翌日も訪ねることを約束する。

その頃、ウォーレン町長は、施設の建替えのための資金集めに動き出そうとする。

そして、ついに、町を支配するポリーに反抗することにした町長は、日曜に、募金集めのためのバザーを開催することを決める。

バザーは、ナンシーの恋人ジョージ・ドッズ(ジェームズ・ドゥルーリー)が仕切ることになる。

それを知ったポリアンナは、叔母ポリーに反旗を翻す人々の手伝いをしようとする。

ポリアンナは、自分も手伝いたいと言うジミーを連れて、ペンダーガストを訪ねる。

先日ペンダーガストが見せてくれた、スノー夫人にも喜ばれた、プリズムを利用したガラズ飾りをバザーで売る提案を、ポリアンナは彼にする。

堅物のペンダーガストだったが、ポリアンナのことが気に入っていたため、それに協力することを決める。

次に、パッチワーク用の布を大量に持参して、スノー夫人の元に向かったポリアンナは、彼女が死ぬ準備をしていることを知り驚いてしまう。

前向きに生きようともせず、棺おけの準備をする夫人に腹を立てたポリアンナは出て行ってしまうが、夫人は彼女の依頼通りキルトを作り始める。

ポリアンナが、バザーに協力すると知ったポリーは、当然それを禁ずる。

町の人々はポリーの仕返しを恐れ、バザー参加に消極的な意見が出始める。

その様子を見たチルトンは、ポリーに会い妥協するように意見するが、頑固な彼女はそれを拒んでしまう。

町の全てを牛耳るポリーに、頭を悩ませるチルトンだったが、ポリアンナが教会だけは別だと助言する。

チルトンは、中立だと言うフォード牧師に、説教で、バザーに賛同するように、人々に呼びかけてもらいたいことを伝える。

それを拒んだ牧師だったが、現れたポリアンナの言葉で心を動かされ、ポリーから受け取った、説教の参考にする手紙を見た瞬間、中立だと言いながら、支配されていた自分に気づく。

日曜のミサで、牧師は自分の言葉で簡潔な説教をして、そしてバザーへの賛同を人々に訴える。

バザーは始まるが、ポリーはポリアンナの外出は許さず、それを知ったジミーが木に登り、彼女を部屋の窓から誘い出す。

大盛況のバザー会場には、外出などしたこともないスノー夫人も姿を現す。

バザーは大成功に終わり、ポリアンナはポリーに知られぬよう、木に登って部屋に戻ろうとするが、屋根から転落してしまう。

それを知ったポリーはショックを受け、その後、ポリアンナの足が動かなくなってしまったことを知る。

ポリーはそれを、ポリアンナを案ずるナンシーやティリー・ラガロフ(リタ・ショー)ら使用人達に告げる。

打ちひしがれたポリーは罪の意識を感じ、フォード牧師は、人々に幸福と笑顔を与えた、ポリアンナに感謝すべきだと語る。

その後チルトンは、ポリアンナに、手術をすれば歩けるようになると伝える。

ナンシーは、ベッドの中でも楽しいことはあるとポリアンナを励ますが、彼女は落ち込んでしまう。

愛を注ぐ努力が足りなかったことに気づいた、ポリーに寄り添うチルトンは、彼女を優しく抱き寄せる。

するとその時、スノー夫人を先頭にして、ポリアンナを励ますために、町の人々が屋敷に集まってくる。

ポリーは人々を歓迎し、チルトンは、暗い表情のポリアンナを抱きかかえて階下に連れて行く。

スノー夫人らに励まされたポリアンナには笑顔が戻り、彼女は、ジミーがペンダーガストの養子になったことも知る。

そして、”喜びの町”となったハリントンの人々に見送られながら、ポリアンナはポリー、そしてチルトンと共に、治療のために旅立つ。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

両親が亡くなり孤児となったポリアンナは、叔母ポリー・ハリントンに引き取られる。
ポリーは、傲慢ではないが、町の全てを支配し、人々の意見を一切受け付けようとしない、頑固な女性だった。
ポリアンナを、物質的には不自由させないポリーだったが、愛を注ごうとはしない。
その後、ポリアンナは誰とでも気さくに話し、奔放で快活な彼女は、人を引き付ける魅力を持っていた。
そんなポリアンナは、医師チルトンとポリーの、打ち溶け合えない関係を気にしたりもする。
ある日ポリアンナは、孤児院のジミーと知り合い、変わり者のペンダーガストの敷地に忍び込む。
ポリアンナは、意外にもペンダーガストに気に入られ、気難しいことで有名なスノー夫人にも可愛がられるようになる。
そして、抑圧された生活を送る町の人々は、ポリアンナの出現で、心が一つとなり始め、ポリーに反旗を翻す、バザーを開催することを決めるのだが・・・。
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物事を、楽天的に捉えることの代名詞のような存在の、主人公の少女の活躍が生き生きと描かれているディズニー映画で、1920年にメアリー・ピックフォード主演で公開された「青春の夢」以来となる二度目の映画化。

人間の幸福や愛の素晴らしさを、シンプル且つ軽快に描写する、デヴィッド・スウィフトの演出も素晴らしい、心温まる作品。

ポール・スミスの、楽しく美しい音楽も心地よい。

名だたる名優、演技派俳優の中で、撮影当時13歳になったばかりの、ヘイリー・ミルズの素朴な魅力なくしてこの作品は語れない。

第33回アカデミー賞では、その彼女の演技に対し、アカデミー特別賞が贈られた。

不幸な身の上を全く感じさせない、物怖じせず奔放で快活な少女の姿は、全ての人々に、夢と希望そして勇気を与える。
その物語通りのキャラクターを、ヘイリー・ミルズは健気に、そして溌剌と演じている。

頑固ではあるが、傲慢な人物には描かれていない、主人公の叔母役である実力派ジェーン・ワイマン、彼女との愛を掴みきれずにいた医師リチャード・イーガン、主人公から教えを得られる牧師カール・マルデン、使用人ナンシー・オルセンリタ・ショー、主人公との交流で心を開く、変わり者の老人アドルフ・マンジュー、町の支配者ポリー(J・ワイマン)に抵抗する町長のドナルド・クリスプ、気難しいが人間味のある夫人アグネス・ムーアヘッド、ナンシー(N・オルセン)の恋人ジェームズ・ ドゥルーリー、町の婦人アン・セイモア、その夫エドワード・プラット、主人公の友人になる少年ケヴィン・コルコーラン、町の住人イアン・ウルフなどが共演している。


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