プロメテウス Prometheus (2012) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

伝説的SF映画の傑作とも言える「エイリアン」(1979)の前日譚を描くSF超大作であり、リドリー・スコットが第一作の監督以来33年振りにメガホンをとり、弟のトニー・スコットウォルター・ヒルも製作に参加している。
主演ノオミ・ラパスシャーリーズ・セロンイドリス・エルバマイケル・ファスベンダーガイ・ピアース他共演。


SF

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スタッフ キャスト ■

監督:リドリー・スコット
製作総指揮
マーク・ハファム

マイケル・エレンバーグ
マイケル・コスティガン
製作
リドリー・スコット

トニー・スコット
デヴィッド・ガイラー
ウォルター・ヒル
脚本
デイモン・リンデロフ

ジョン・スパイツ
撮影:ダリウス・ウォルスキー
編集:ピエトロ・スカリア
音楽:マルク・ストライテンフェルト

出演
エリザベス・ショウ:ノオミ・ラパス

メレディス・ヴィッカーズ:シャーリーズ・セロン
ヤネック:イドリス・エルバ
デヴィッド:マイケル・ファスベンダー
ピーター・ウェイランド:ガイ・ピアース
チャーリー・ホロウェイ:ローガン・マーシャル=グリーン
フォード:ケイト・ディッキー
ファイフィールド:ショーン・ハリス
チャンス:エミュ・エリオット
ラヴェル:ベネディクト・ウォン
ミルバーン:レイフ・スポール
ショウ:パトリック・ウィルソン
エリザベス・ショウ(少女期):ルーシー・ハッチンソン

イギリス/アメリカ 映画
配給 20世紀FOX

2012年製作 123分
公開

イギリス:2012年6月1日
北米:2012年6月8日
日本:2012年8月24日
製作費 $130,000,000
北米興行収入 $126,464,904
世界 $402,486,687


アカデミー賞 ■

第85回アカデミー賞
・ノミネート
視覚効果賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

地球に似た惑星に飛来した、巨大飛行船から降り立った人間に似た異星人は、泡立つ黒い液体を飲む。

すると、異星人のDNAは破壊され、体は崩れて滝に落ちる。

そして、新たなDNAが生成され新種の生物が生まれる。

2089年、スコットランドスカイ島
考古学者エリザベス・ショウ(ノオミ・ラパス)とチャーリー・ホロウェイ(ローガン・マーシャル=グリーン)は、ある洞窟で、35,000年前の岩壁画の星図を発見する。

ショウはそれを、異星人が人類を招いている絵だと判断する。

2093、12月21日。
宇宙探索船”プロメテウス”、乗員17人。
地球からの距離、3.27X10の14乗Km、目的地”極秘”。

アンドロイドのデヴィッド(マイケル・ファスベンダー)は、人工睡眠状態である、父親(パトリック・ウィルソン)との夢を見るショウの様子などをチェックして飛行を管理し、生命体との交信のために各種言語を学習する。

その後デヴィッドは、目的地”LV-223”に接近したことを確認する。

”ウェイランド・コーポレーション”ミッション・ディレクターのメレディス・ヴィッカーズ(シャーリーズ・セロン)が目覚めたことを知ったデヴィッドは、2年4カ月余りの飛行時間を彼女に伝え、乗組員を起こすよう指示される。

目覚めて食事をとった乗組員は、ヴィッカーズに招集され、社の創設者ピーター・ウェイランド(ガイ・ピアース)のホログラフ映像で、今回のミッションの目的を知らされる。

デヴィッドがアンドロイドだという説明から始り、”人類の起源、生きる目的、死後”についてなどの問いを解こうとする、ミッション・チーム・リーダー、ショウとホロウェイをウェイランドは紹介する。

ウェイランドから説明を受け継いだホロウェイは、地球上各地の古代文明の遺跡で発見された、共通の星図を知らせる。

星図に示された銀河は、地球からの距離があまりに遠いため、古代人がそれを知るはずもなかった。

調査の結果、そこには太陽や月があり、さらに、生命存在の可能性がある惑星が確認され、ホロウェイは、自分達が、その場に到着したことを語る。

ミッションに疑問を投げかける地質学者ファイフィールド(ショーン・ハリス)は、人類を生み出した”エンジニア”に招かれたという、ショウの説明を理解できない。

生物学者ミルバーン(レイフ・スポール)も、更に詳しい説明を求めるが、ショウは、根拠はないがただ信じると答える。

その後、ショウとホロウェイはヴィッカーズに呼ばれ、生命体”エンジニア”を神格化するようなことは考えずに、それを発見した場合は、直ちに報告するよう指示される。

ホロウェイは、秘密のミッションがあることを指摘するが、ヴィッカーズには、生命の存在を信じる自分達を、参加させただけだと言われ、余計な詮索を禁じられる。

惑星に接近しているものの、依然、何の交信もなく、船長ヤネック(イドリス・エルバ)は、着陸の準備を始める。

大気圏に突入したプロメテウスは飛行を続け、ホロウェイが直線の道路のようなものを発見し、その場に着陸する。

ホロウェイは、人工ドームのような山を前にして、ヤネックに調査の許可を取り、ショウ、デヴィッド、ファイフィールド、ミルバーン、医師フォード(ケイト・ディッキー)らを伴い現場に向かう。

内部に入り通路のようなものを発見し、ファイフィールドが装置を使い、その見取り図をプロメテウスに送る。

正常な大気が造られていることを確認したホロウェイは、惑星が地球化されていることに気づきヘルメットを外す。

その後デヴィッドが、壁の粘着物と共に制御盤のようなものを操作すると、襲われて追われるエンジニア達が逃げるホログラムが現れる。

一行は、頭部を切断されたエンジニアの死骸を発見し、デヴィッドが壁に書かれた文字を解読する。

動揺したファイフィールドは、ミルバーンと共に船に戻ろうとする。

ショウは、横たわる死骸が、約2000年前に死んだものだと確認する。

その後、巨大な人間のような頭部の像を発見した一行は、完全保存された死骸の頭部を見つける。

絵や人工物体、デビッドは、ある容器と有機物などを確認して、壁画が動いているのに気づいた一行は、頭部を運び出し、嵐が近づく中、船に戻る指示を受ける。

デヴィッドは、有機物が噴出していた容器を船内に持ち帰ろうとする。

一行は船に戻るが、ショウが嵐に巻き込まれそうになり、ホロウェイとデヴィッドが彼女を助ける。

デヴィッドに感謝したショウは、ファイフィールドとミルバーンが戻っていないことをヤネックから知らされる。

出口を見つけられないファイフィールドとミルバーンは、嵐の去る朝まで待機するようヤネックに言われる。

その後ショウは、フォードやデヴィッドと持ち帰った頭部を調べ、それがヘルメットであることに気づく。

中から、人間に似た頭部が現れ、ショウは、”青斑核”に電気ショックを与えるようフォードに指示する。

頭部が反応を始めたため、二人はそれを格納するが粉砕してしまい、ショウは検体を採取する。

デヴィッドは、人工睡眠を続ける人物からの指示を受けるが、それを聞き出そうとするヴィッカーズに何も語らない。

ショウは、頭部から採取したDNAが、人間と完全に一致したために驚き、彼らがなぜ絶滅したのか疑問に思う。

デヴィッドは、持ち運んだ容器の内部を調べ、黒い液体を確認する。

ホロウェイの元に向かったデヴィッドは、その液体が何であるかを調べるため、彼の酒に入れて飲ませてしまう。

その頃、ファイフィールドとミルバーンは、大量の死骸を見つけ、それが、内臓からはじけている状態だということを確認する。

ヤネックは、見取り図の反応に気づき、二人に生命体の存在を知らせる。

それが消えたと言われた二人は、反対方向に移動する。

ホログラフを解析していたショウは、現れたホロウェイと愛し合う。

ファイフィールドとミルバーンは、頭部の像ある場所で、蛇のような生物を発見し、それをプロメテウスに報告するが、二人はそれに襲われてしまう。

翌朝、ホロウェイは体や眼球の異変に気づき、ショウは、ドームに残っていた、ファイフィールドとミルバーンとの連絡が取れないことをヤネックに知らされる。

ドームに向うヤネックは、生命体反応の件をデヴィッドに任せて、ファイフィールドとミルバーンを捜す。

ヤネックらはミルバーンの遺体を発見するが、内部から生命体が飛び出す。

ホロウェイの様子がおかしいことに気づいたショウは、彼を船に連れ帰ろうとする。

デヴィッドは、宇宙船と思われる司令室で、エンジニアのホログラムを確認する。

更にデヴィッドは、その場にエンジニアが保存されていることを確認する。

ヴィッカーズは、戻ったホロウェイを船内に入れることを拒否し、変化する彼を焼き殺す。

ショックで気を失っていたショウは、デヴィッドの検査を受け、妊娠三か月だと知らされる。

ショウは、ホロウェイとの性交渉を認めるが、10時間前の行為であることをデヴィッドに伝える。

胎児が異常だとも知らされたショウは、堕胎処置ができる者がいないために、人工睡眠で地球に戻すとデヴィッドに言われる。

腹部に痛みを感じたショウは、デヴィッドに鎮静剤を打たれて眠る。

その後、フォードに起こされたショウは、隙を見てその場から脱出して、ヴィッカーズ専用の医療ポッドに向かい、帝王切開を行おうとするが、それができないことを知る。

他の症状で指示を出したショウは、腹部切開手術を受けて、摘出された生物をポッドに隔離してその場を去る。

ヤネックは、ファイフィールドが船の近くにいることに気づきハッチを開けるが、彼は乗組員に襲いかかる。

パイロットのチャンスを伴い、その場に向かったヤネックは、暴れ回るファイフィールドを焼き殺す。

ショウはデヴィッドの元に向かい、彼女は、ウェイランドが、今回のミッションに同行していたことを知る。

死期が迫るウェイランドは、生き残っているというエンジニアに会う考えをショウに伝え、それを否定する、彼女の意見を遮る。

人類が求め続けていたものを目の前にして、それを確かめずに去るかを、ウェイランドはショウに問う。

ヤネックは、この場が、エンジニアの破壊兵器を作る軍事基地で、彼らが、自分達の創造物に滅ぼされた可能性をショウに伝え、地球に戻ることを提案する。

ショウは、まだ一人残っていることをヤネックに知らせて、彼は、何があろうとも、それを倒し地球には連れ帰らないと約束する。

地上に降りる準備を始めたウェイランドは、ヴィッカーズがミッションに参加していたことを知る。

ヴィッカーズは、社のトップが宇宙に向かうのを、黙って見てはいられないことを伝えてウェイランドに寄り添うが、彼はそれを拒絶して多くを語らない。

ウェイランドは、他に話はないかとヴィッカーズに尋ねるが、彼女は、”ないわ、お父様・・・”と答えてその場を去る。

補助装置で歩行が可能になったウェイランドは、ショウやデヴィッドを伴いドームに向かう。

無数の容器が保管された倉庫を通り、ショウは、その内部映像をヤネックに見せる。

ヤネックは、それを参考にして、そこが宇宙船の一部だということに気づく。

指令室に入ったデヴィッドは、宇宙船の出発前に何かが起きたことをウェイランドに知らせて、エンジニアの目的地が、地球であったことも伝える。

ショウはそれを疑問に思うが、創造する前には、破壊が必要であるとデヴィッドは答える。

デヴィッドは、エンジニアのポッドを開けて、それが生存していることをウェイランドに知らせる。

ショウは、容器を作った理由などをエンジニアに追求するが、ウェイランドはそれを止めさせようとする。

エンジニアは、話しかけるデヴィッドの首を引きちぎり、ウェイランドらを殺害し、ショウはその場を脱出する。

ヴィッカーズは、ヤネックに帰還することを命じて、彼はチャンスに離陸の準備をさせる。

エンジニアは宇宙船を稼働出せて、その場から脱出したショウはヤネックに連絡を入れる。

宇宙船の出発は、地球の死を意味すると伝えたショウは、自分を信じるようヤネックを説得する。

ヤネックは、パイロットのラヴェル(ベネディクト・ウォン)にイオン・エンジン点火を命じ、船ごとエンジニアの宇宙船に突っ込むことを考える。

ラヴェルとチャンスは、ヤネックと運命を共にすることを伝えるが、ヴィッカーズはシャトルで脱出する。

ヤネックは宇宙船に衝突して、ショウとヴィッカーズは、その場から退避する。

ヴィッカーズは、墜落した宇宙船の下敷きになり、ショウは助かる。

着陸したシャトルに乗り込んだショウは、自分の体内から摘出された、成長した生命体が生存していることを確認する。

デヴィッドからの連絡を受けたショウは、宇宙船を脱出したエンジニアから逃げるようにと指示される。

ショウはエンジニアに襲われるが、医療スペースから生命体が現れる。

生命体はエンジニアに襲いかかり、ショウはシャトルから脱出する。

ショウは、この惑星から脱出するための別の宇宙船があることをデビッドから知らされ、自分を助けるようにという連絡を受ける。

宇宙船に向かったショウは、デヴィッドを見つけて、地球には戻らず、エンジニアの星に向かうことを伝える。

人類を創造して滅ぼそうとしたエンジニアが、なぜ考えを変えたのかを知りたいと言うショウは、デビッドの頭部と胴体を運び出す。

デヴィッドは、ショウの考えが理解できないのだが、それが、人間とロボットの違いだと彼女は答える。

2094年1月1日。
決してこの星に近づかないようにという交信記録を残して、ショウは、デヴィッドと共に宇宙船で飛び立つ。

その頃、エンジニアの腹部を突き破り、新種のエイリアンが姿を現す。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「エイリアン
」(1979)
・「
エイリアン2」(1986)
・「
エイリアン3」(1992)
・「
エイリアン4」(1998)

・「プロメテウス」(2012)

*(簡略ストー リー)

2089年。
スコットランドスカイ島
考古学者エリザベス・ショウとホロウェイらによって、古代壁画の星図が発見される。
2093年。
宇宙探索船”プロメテウス”に搭乗していたショウとホロウェイは、時代の違う各文明で発見された同じ星図を基に、地球から8億キロ離れた惑星LV-223に接近する。
飛行を管理するアンドロイドのデヴィッドは、人工睡眠からショウらを目覚めさせる。
”ウェイランド・コーポレーション”のミッション・ディレクター、ヴィッカーズは、乗組員を集めて、今回の目的を社の創設者ウェイランドのヴァーチャル映像で知らせる。
生命反応を確認していたことで、それを調査するため、船長ヤネックら乗組員は惑星に着陸する。
その場で、巨大な人工ドームのような山を発見し、ヤネックは、ショウやホロウェイに調査の許可を出す。
そして、ドーム内部に入ったショウらは、頭部を切り落とされた、生命体の死骸を発見するのだが・・・。
__________

エイリアン」(1979)の前日譚のため、その内容とイメージを気にし過ぎながら観ると、それとは大分違った雰囲気で進行するため逆に興味深い。

それはともかく、70代半ばを迎えるリドリー・スコットの、衰えを知らない、力感溢れる演出、映像は見応え十分だ。

得体のしれない生命体”エイリアン”に襲われるショックを描いた前シリーズとは違い、”その始り”原因となる”人類の起源”などが大きなテーマとなっているところがポイントだ。

どちらかと言えば、淡々と進むドラマなのだが、第一作で登場する、朽ち果てた宇宙船の概観デザインや、ラストで姿を現す”エイリアン”の姿などは、ファンには嬉しい。

当然ながら、33年前とは比較にならないほど進歩したVFXなども見事だが、”プロメテウス”船内の様子などは、一作目の”ノストロモ号”のデザインの方が斬新だったとも言える。

第85回アカデミー賞では、視覚効果賞にノミネートされた。

1億3000万ドルをかけた本作は、北米興行収入約1億2600万ドル、全世界では4億ドルを超える大ヒットとなった。

「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」(2009)で世界的に有名になったノオミ・ラパスが、主人公ということでファースト・クレジットなのだが、学者でもある彼女は地味な存在だ。

アンドロイドを演ずるマイケル・ファスベンダーの怪演などが目立ち、ミッション・ディレクターシャーリーズ・セロンや一癖ある船長イドリス・エルバも印象深い演技を見せ、各キャラクターの役割分担なども巧みに描かれ、まとまりのある仕上がりになっている。

”ウェイランド・コーポレーション”の創設者である、人類の起源を追求し、永遠の生命を求めるガイ・ピアース、主人公の同僚ローガン・マーシャル=グリーン、医師のケイト・ディッキー、地質学者のショーン・ハリス、生物学者役のレイフ・スポール、パイロットのエミュ・エリオットベネディクト・ウォン、主人公の父親役パトリック・ウィルソン、主人公の少女期ルーシー・ハッチンソン等どが共演している。


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