レインマン Rain Man (1988) 4.97/5 (33)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
5star

父の遺産に執着していた拝金主義者の青年が、辛い過去の中で唯一心に残っていた自閉症の”兄”との再会で人間的に成長していく姿を描く、監督バリー・レヴィンソン、主演ダスティン・ホフマントム・クルーズヴァレリア・ゴリノ共演によるヒューマン・ドラマの秀作。


ドラマ(ヒューマン)

トム・クルーズ / Tom Cruise 作品一覧


スタッフ キャスト ■

督:バリー・レヴィンソン
製作:マーク・ジョンソン
製作総指揮
ピーター・グーバー

ジョン・ピーターズ
原作:バリー・モロー
脚本
バリー・モロー

ロナルド・バス
撮影:ジョン・シール
編集:ストゥー・リンダー
美術
リンダ・ディセナ

アイダ・ランダム
音楽:ハンス・ジマー

出演
レイモンド・バビット:ダスティン・ホフマン

チャーリー・バビット:トム・クルーズ
スザンナ:ヴァレリア・ゴリノ
ブルナー医師:ジェラルド・R・モレン
アイリス:ルシンダ・ジェニー
レニー:ラルフ・シーモア
ヴァーン:マイケル・D・ロバーツ
サリー・ディッブス:ボニー・ハント
マーストン医師:バリー・レヴィンソン

アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ

1988年製作 133分
公開
北米:1988年12月16日
日本:1989年2月
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $172,825,435
世界 $354,825,435


アカデミー賞 ■

第61回アカデミー賞
・受賞
作品・監督
主演男優(ダスティン・ホフマン)
脚本賞
・ノミネート
撮影・編集・作曲・美術賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ロサンゼルス
高級外車専門ディーラー、チャーリー・バビット(トム・クルーズ)は、相棒のレニー(ラルフ・シーモア)や恋人スザンナ(ヴァレリア・ゴリノ)と、EPA(環境保護丁)の検査のごたごたなどを切り抜ける。

チャーリーは一仕事終えて、スザンヌと週末の休暇旅行に出かける。

しかし、不仲だった父の死の知らせでシンシナティの葬儀へと向かうことになる。

葬儀を済ませたチャーリーは、父と絶縁になるきっかけとなった車、1949年型ビュイック・ロードマスターとバラの木を遺される。

その他の、300万ドルの遺産は、ある人物の信託預金に預けられ、それを任された管財人の名前も伏せられた。

ショックを受けたチャーリーは、信託銀行で巧みに管財人の名前を聞き出し、精神医療施設のブルナー医師(ジェラルド・R・モレン)の元を訪ねる。

チャーリーは、ブルナー医師から遺産の受取人を聞き出そうとするが、彼はそれを明かさなかった。

諦めて帰ろうとしたチャーリーは、ビュイックに興味を持ち勝手に乗り込んでいた、レイモンド(ダスティン・ホフマン)という男性に出会う。

ブルナー医師から、チャーリーは、レイモンドが兄で、彼が父の財産の相続人だということを知らされる。

自閉症だが知能の高いレイモンドを、チャーリーは療養所から連れ出して、ロサンゼルスへと向かう。

医者が許可を出したと言ってスザンナを巻き込み、ホテルに部屋を取ったチャーリーは、遺産の半分を手に入れる考えを彼女に話す。

チャーリーが、レイモンドや自分を利用していることを知ったスザンナは、ショックを受けてホテルから立ち去る。

翌日、ダイナーに寄ったチャーリーとレイモンドだったが、ウエイトレスのサリー・ディッブス(ボニー・ハント)の名札を見て、レイモンドが彼女の電話番号を当ててしまう。

レイモンドは昨晩、電話帳の”G”まで暗記していたのだったが、チャーリーやサリーはそれが信じられない。

チャーリーは電話で、ブレナー医師に150万ドルを要求し、訴訟を起すこともちらつかせる。

レイモンドは、サリーの落とした、200本以上の楊枝の本数を瞬時に数えてしまい、チャーリーを驚かす。

仕事の借金返済が過ぎ、EPAの検査もパスしていないことをレニーから聞いたチャーリーは、空路ロサンゼルスに向かおうとする。

しかし、飛行機事故の記録を、全て完璧に記憶しているレイモンドが、搭乗を嫌がり興奮したため、チャーリーは車での旅に戻る。

レイモンドに、高速道路の危険性、雨の日は外に出ない、下着を買う店まで指定されたチャーリーは、彼の扱いに困り果ててしまう。

仕方なくチャーリーは、レイモンドを町医者に連れて行き指示を仰ぐが、我慢して付き合う以外になく、改めて計算と記憶力だけは天才的だと分かる。

ある夜チャーリーは、子供の頃の悪いことばかりの思い出の中で、だだ一人、心を許した存在 “レインマン”がレイモンドだということに気づく。

自閉症のレイモンドが、幼いチャーリーを傷つけることを心配した家族が、彼を無理矢理病院に入れてしまったのだった。

チャーリーの心は動かされ、レイモンドに対する気持ちは変化し、彼はスザンナに謝罪の電話をする。

そんな時チャーリーは、ロサンゼルスの会社から借金返済の催促の連絡を受ける。

絶望的な状況の中でチャーリーは、レイモンドの天才的な記憶力を利用して、ギャンブルに勝つことを思いつき、通り過ぎていたラスベガスに引き返す。

チャーリーの思惑は見事に当たり、二人は8万5000ドルを手に入れる。

レイモンドは、バーでアイリス(ルシンダ・ジェニー)という女性と知り合い、デートの約束をする。

そのためレイモンドは、スイートルームでチャーリーからダンスを習い、アイリスとのデートに備える。

そこにスザンヌが現れ、彼女はチャーリーと寄りを戻す。

しかし、アイリスは現れず、カジノの警備主任に呼ばれたチャーリーは、カードを数えたのを見破られ、州外退去を言い渡される。

アイリスにカードを数えたと言ってしまったレイモンドが、警備側のスパイである彼女の罠にはまったのだった。

スザンヌはレイモンドを気の毒に思い、エレベーターの中で彼を慰めてキスをする。

ロサンゼルスに着いたチャーリーは、自宅でレイモンドとの生活を始める。

チャーリーは、レイモンドの件で開かれる審問会のために、ロサンゼルスに来ていたブルナー医師に呼ばれる。

ブルナー医師はチャーリーに、25万ドルの小切手でレイモンドから手を引くように提案する。

しかしチャーリーは、今では金の問題でなく、心が通じ合う兄を見捨てることが出来ないことを医師に伝えて小切手を返す。

ブルナー医師も立ち会った、マーストン医師(バリー・レヴィンソン)との面談で、チャーリーは、レイモンドが自分と暮らした方が幸せであることを心から主張する。

しかし、マーストン医師の、チャーリーと暮らしたいかという問いかけに、レイモンドは、自分の意思を伝えられない。

それを見たチャーリーは、レイモンドに心は通じ合えたことを伝え、兄の幸せを考えて、ブルナー医師に彼を託すことを決断する。

そして別れの日、チャーリーはレイモンドと再会を約束し、彼の乗る列車が遠ざかるのをいつまでも見つめていた。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ロサンゼルス
高級外車専門ディーラー、チャーリー・バビットは、一仕事終えて、恋人スザンヌと休暇旅行に出かける。
しかしチャーリーは、不仲だった父の死の知らせで、シンシナティの葬儀へと向かう。
葬儀を済ませたチャーリーは、1949年型ビュイック・ロードマスターとバラの木を遺され、300万ドルの遺産は、ある人物の信託預金に預けられることになる。
ショックを受けたチャーリーは、信託銀行で、遺産を任された管財人の名前を聞き出し、精神医療施設のブルナー医師の元を訪ねる。
チャーリーは、遺産の受取人を聞き出そうとするが、医師はそれを明かさなかった。
諦めて帰ろうとしたチャーリーは、ビュイックに興味を持ち勝手に乗り込んでいた、レイモンドという男性に出会い、医師から、彼が兄だと教えられ、父の財産の相続人だということを知らされる。
チャーリーは、自閉症ではあるが、非常に知能が高いレイモンドを療養所から連れ出し、許可を得たと言ってスザンナを巻き込み、遺産の半分を手に入れるようとするのだが・・・。
__________

前年の「グッドモーニング,ベトナム」(1987)に続くバリー・レヴィンソンの快作で、心揺れ動く弟と、感情のない自閉症の兄の対照的な人物描写、ドラマにも登場する、アボット&コステロの凸凹コンビを彷彿させる、ロードムービー的コミカルな演出は新鮮味もある。

第61回アカデミー賞では、作品、監督、主演男優(ダスティン・ホフマン)、脚本賞など、主要部門を受賞した。
・ノミネート
撮影、編集、作曲、美術賞

実力派のダスティン・ホフマンと、人気急上昇中のトム・クルーズの共演が話題になり、地味な作品ながら、北米だけでも約1億7300万ドルの興行収入を記録し、全世界では約3億5500万ドルの大ヒットとなった。

アカデミー賞にノミネートされた、ハンス・ジマーのテーマ曲も印象に残る。

主人公のレイモンドのモデルとなったのは、テレビなどで何度も紹介されたことのある、驚異的な記憶力の持ち主である、サヴァン症候群患者のキム・ピーク氏。

その自閉症患者に成りきったダスティン・ホフマンの演技は絶賛され、「クレイマー、クレイマー」(1979)に続く2度目のアカデミー主演賞を受賞した。

患者の気持ちを理解するため、研究と努力を重ねた彼の役者魂には頭が下がる。

トップガン」(1986)でブレイクし、若くしてハリウッドの頂点を極めつつあったトム・クルーズが、アイドルを脱皮し、演技派としても認められるきっかけとなった作品で、自分を含め、本作以降で彼のファンになった方は多いはずだ。

拝金主義者で、苦い過去から、人への思いやりや優しさが欠如している若者を見事に演じた彼を、ダスティン・ホフマンが、アカデミー賞受賞の際に称えたスピーチは感動を呼んだ。

彼の恋人役ヴァレリア・ゴリノは、見かけは派手だが思慮深く、優しい心の持ち主を好演している。

また、レイモンドが、楊枝の本数を瞬時に数えてしまうシーンのウェイトレス役で、ボニー・ハントが端役としてデビューを果たし、クライマックスで主人公二人に面談する医師役でバリー・レヴィンソンも出演し、自然な会話が実にいい。

主人公の後見人である医師ジェラルド・R・モレンラスベガスで主人公らのイカサマを見破るルシンダ・ジェニー、チャーリー(T・クルーズ)の仕事仲間のラルフ・シーモア、療養所の世話係マイケル・D・ロバーツなどが共演している。


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