理由なき反抗 Rebel Without a Cause (1955) 4.26/5 (31)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

両親や大人達の考えに順応できない少年が、その思いを、同年代の若者にぶつけながら人生の壁をひとつ乗り越える姿を描く、監督、脚本ニコラス・レイ、主演ジェームズ・ディーンナタリー・ウッドサル・ミネオデニス・ホッパー共演の青春ドラマ。


ドラマ(青春)


スタッフ キャスト ■
監督:ニコラス・レイ
製作:デイヴィッド・ワイスバート
脚本
ニコラス・レイ(原作)
スチュワート・スターン

アーヴィング・シュルマン
撮影:アーネスト・ハラー
編集:ウィリアム・H・ジーグラー
音楽:レナード・ローゼンマン

出演
ジェームズ・ディーン:ジム・スターク
ナタリー・ウッド:ジュディ
サル・ミネオ:ジョン”プラトン”クロフォード
ジム・バッカス:フランク・スターク
アン・ドーラン:キャロル・スターク
コリー・アレン:バズ・ガンダーソン
エドワード・プラット:レイ・フレミック
ウィリアム・ホッパー:ジュディの父
ロチェル・ハドソン:ジュディの母
マリエッタ・キャンティ:クロフォード家のメイド
ヴァージニア・ブリッサック:ジムの祖母
デニス・ホッパー:グーン
ニック・アダムス:ムース

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1955 年製作 110分
公開
北米:1955年10月27日
日本:1956年4月18日
制作費 $1,500,000


アカデミー賞 ■
第28回アカデミー賞
・ノミネート
助演男優(サル・ミネオ)
助演女優(ナタリー・ウッド)
原作賞(ニコラス・レイ)


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ロサンゼルス
高校生のジム・スターク(ジェームズ・ディーン)は、泥酔して警察に連行されてしまう。

レイ・フレミック警部(エドワード・プラット)に質問された、家出少女ジュディ(ナタリー・ウッド)は、父親に嫌われていることを彼に告げる。

ジムは、両親の愛を受けられず、その寂しさから子犬を撃ってしまったジョン”プラトン”クロフォード(サル・ミネオ)と知り合う。

やがて、ジムの両親フランク(ジム・バッカス)とキャロル(アン・ドーラン)が、警察に息子を迎えに来る。

酔ったジムは、両親の話をろくに聞かずに反発するばかりで、フレミック警部に、誰かを殴り倒す前に拘留してくれと頼み込む始末だった。

父親の転勤で、ジムはこの街に越してきたばかりだったが、反抗する自分が、引っ越せば変わると思い込んでいる両親のことを、彼はフレミックに伝える。

父親のフランクは気が弱く、息子に適切な助言もできず、気の強い母親キャロルの言いなりだった。

ジムはそんな両親を見て、やりきれない思いの毎日を送っていた。

フレミックは、そんなジムをただのわがままだとも思うが、見捨てずに、また顔を出すようにと優しく話しかける。

そして、ジムは両親に謝り、その日は大人しく帰宅しする。

新しい高校の登校初日、ジムは警察で見かけたジュディに声をかる。

それをきっかけにして、ジュディのボーイフレンド、バズ・ガンダーソン(コリー・アレン)やグーン(デニス・ホッパー)、ムース(ニック・アダムス)ら不良グループに、ジムは目をつけられる。

そんなジムは、”グリフィス天文台”でのプラネタリウムの課外授業で、バズらに近づくなとプラトンから忠告される。

授業の帰り、ジムはバズらに因縁をつけられ、ナイフを渡されて挑発される。

臆病者と言われたジムはバズに挑み、彼のナイフを叩き落し攻勢に出るが、ナイフを捨てて、他の方法で決着をつけようとする。

二人はその夜、海岸の崖で”チキン・ラン”で勝負をつけることになる。

帰宅したジムは、祖母(ヴァージニア・ブリッサック)の食事の仕度をする、エプロン姿の情けない父フランクに呆れてしまう。

ジュディは、父(ウィリアム・ホッパー)にキスしようとして、それを拒まれ殴られてしまい、家を飛び出してしまう。

母(ロチェル・ハドソン)は、年頃だと言って、娘の気持ちを夫に伝える。

ジムは、自分の質問に即答できない父フランクに嫌気がさし、バズとの約束の場所に向かう。

現場に着いたジムは、友情が芽生えかけていたプラトンを見つける。

ジュディは、一人で立ち向かうジムのことを、プラトンに尋ねて興味を抱く。

バズは、ジムの勇気を一応は認め、いよいよ勝負が始まる。

崖に向けて車を走らせ、早く車から飛び降りた方が臆病者だというゲーム”チキン・ラン”で、バズは、上着がドアに引っかかり、脱出できずに崖から転落してしまう。

ジュディとプラトンを車に乗せ、自宅に向かったジムは、彼女との別れ際に警察で拾ったコンパクトを返す。

そして、帰宅したジュディは、急速にジムに惹かれていく。

自宅に戻ったジムは、事件のことを両親に正直に話し、父フランクに、どうすればいいか指示を仰ぐ。

ジムが、警察へ届けようと相談しても、両親は正しい判断を下せない。

フランクに襲い掛かったジムを、母キャロルが制止しするが、ジムはその場を立ち去り警察に向かう。

フレミック警部に会いに行ったジムだったが、彼には会うことが出来ず帰宅する。

ジムはジュディに電話をするが、父親は取り次がず、彼女は家の前でジムを待つ。

出くわした二人は家に帰る気になれずに、”グリフィス天文台”の近くにある屋敷廃墟に行こうとする。

グーン達は、ジムが、チキン・ランのことを警察に密告することを恐れて口封じをしようとする。

プラトンを自宅前で待ち伏せしたグーンらは、彼を脅してアドレス帳を奪う。

親から送られてきた、養育費の小切手を見てショックを受けたプラトンは、拳銃を持ってジムの家に向かう。

ジムの家を突き止めたグーンらは、父フランクを脅しジムの居場所を探ろうとする。

そこにプラトンが現れ、ジムがいないことを知り、彼の行き先が廃墟だとわかりそこに向かう。

フランクやジュディの親、プラトンのメイド(マリエッタ・キャンティ)は、警察のフレミックに連絡を入れる。

廃墟で合流した3人は、屋敷内を探索して楽しみ、その後プラトンは、プールの脇で眠ってしまう。

ジムとジュディは、二人だけの時を過ごし、愛を深めていく。

その頃、グーンらはジムの車を見つけ、プラトンに襲い掛かり、彼は拳銃を持ち屋敷内に脱げ込む。

巡回中の警官も彼らの車を見つけて、応援を呼ぶ。

プラトンは気が動転し、持っていた銃を発砲して相手を銃撃してしまう。

そこにジムが現れ、プラトンは自分を独りにしたことを責めて逃げ出してしまう。

警官は、発砲するプラトンを追い、彼が、自分達を家族にしたいのだと察したジムとジュディもそれに続く。

プラトンは”グリフィス天文台”に侵入し、警察の応援が駆けつけ、ジムの両親も、フレミックに連れられて現場に向かう。

到着したフレミックは、拡声器でプラトンを説得するが、隙を見てジムとジュディが天文台に侵入する。

ジムはプラネタリウムでプラトンを見つけ、彼を安心させて、拳銃を受け取り弾丸を抜く。

フレミックに、入り口を照らしたライトを消すよう要求したジムは、プラトンとジュディを連れて建物の外に出ようとする。

しかし、プラトンが拳銃を所持していることを確認した警察が再びライトを照らす。

動揺したプラトンは走り出したために、射殺されてしまう。

プラトンの銃の弾を抜いたことを、泣き崩れながら訴えるジムを、”今度こそ自分を頼りにしなさい”と父フランクは強く抱きしめる。

ジムは、プラトンを失った悲しみを乗り越えようと、両親にジュディを紹介しその場を立ち去る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス
高校生のジム・スタークは、泥酔し警察に連行される。
そこでジムは、フレミック警部に質問されていた、父親に嫌われていると思い込み家出をした少女ジュディを見かけ、両親の愛を受けられずに、寂しさから子犬を撃ってしまった少年プラトンと知り合う。
やがて、ジムの両親が警察に息子を迎えに来るのだが、二人に反発する彼は話しを聞こうとしない。
ジムは、この街に引っ越せば、自分が変わると思い込んでいる、気が弱く息子に適切な助言もできず、気の強い母親の言いなりの父を見てやりきれない毎日を送っていた。
高校の登校初日、ジムは、ジュディに声をかけるが、それをきっかけにして、彼女のボーイフレンド、バズら不良グループに目をつけられる。
そんなジムは、プラトンから、バズらに近づくなと忠告されるのだが、早速、彼らに因縁をつけられる・・・。
__________

ジェームズ・ディーン主演2作目の作品。

公開時には、ジェームズ・ディーンは既に事故死していたこともあり、さらなる話題を呼んだ作品でもある。

原作者のニコラス・レイが、自ら監督した作品ではあるが、その演出はやや平凡で、「エデンの東」(1955)で衝撃的なデビューを果たしたジェームズ・ディーンも、その主人公キャルと見間違えるほど雰囲気が似ている。

鬱積する若者達の、やり場のない不満や苦悩を伝える、原作の面白味は感じるが、その日の一日に起きる出来事が、余りにも劇的過ぎる展開など、脚本に無理があるような気もする。

1990年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

第28回アカデミー賞では、サル・ミネオが助演男優、ナタリー・ウッドが助演女優、ニコラス・レイが原作賞にノミネートされた。

個人的には、あまり好きな俳優ではないが、それは抜きにして、ジェムズ・ディーンの魅力は計り知れない。

小柄ながら、清潔感のある上品な顔立ち、悲しい表情と独特の息づかい、恵まれない生い立ちや孤独さを感じさせる表現力は、天性のものだろう。

それを、20代前半で表現できる彼の才能に驚くと共に、その後の活躍も見てみたかった気がする。

しかし、わずか3本の主演作を残して世を去ったという事実が、今日まで彼の名声を支えているのかもしれない。伝説とはそういうものだ。

彼の遺作「ジャイアンツ」(1956)でも共演する、デニス・ホッパーサル・ミネオの初々しさも印象に残る。

サル・ミネオの高校のロッカーに、アラン・ラッドの写真が貼られていのが気になる。
ヒーロー願望があたために、彼は拳銃を所持していたのかもしれない・・・。

また、翌年「捜索者」(1956)でも重要な役を演じる、撮影当時まだ17歳のナタリー・ウッドの美しさと好演も光る。

主人公の両親ジム・バッカスアン・ドーラン、祖母のヴァージニア・ブリッサック、不良グループのリーダー、コリー・アレン、警部エドワード・プラット、ジュディ(N・ウッド)の両親ウィリアム・ホッパーロチェル・ハドソン、プラトン(S・ミネオ)のメイドのマリエッタ・キャンティ、不良グループの一員役で、J・ディーンの親友だったニック・アダムスも共演している。


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