ロッキー2 Rocky II (1979) 4.5/5 (2)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

映画史上に残る感動のドラマ、大ヒット作「ロッキー」(1976)の続編。
世界戦でアポロに敗れたものの、死力を尽くしたロッキーが、妻や生活のために再びリングに上がり戦いに挑む姿を描く、監督、脚本、主演シルヴェスター・スタローンタリア・シャイアバート・ヤングバージェス・メレディスカール・ウェザース共演のドラマ。


ドラマ(スポーツ)

シルヴェスター・スタローン / Sylvester Stallone 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:シルヴェスター・スタローン
製作
アーウィン・ウィンクラー

ロバート・チャートフ
脚本:シルヴェスター・スタローン
撮影:ビル・バトラー
編集
スタンフォード・C・アレン

ジャニース・ハンプトン
音楽:ビル・コンティ

出演
ロッキー・バルボア:シルヴェスター・スタローン

エイドリアン・ペニノ・バルボア:タリア・シャイア
ポーリー・ペニノ:バート・ヤング
ミッキー・ゴールドミル:バージェス・メレディス
アポロ・クリード:カール・ウェザース
トニー”デューク”エヴァース:トニー・バートン
トニー・ガッツォ:ジョー・スピネル
精肉工場の職長:フランク・マクレー

アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ

1979年製作 119分
公開
北米:1979年6月15日
日本:1979年9月15日
製作費 $7,600,000
北米興行収入 $85,182,160
世界 $200,182,160


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

世界タイトルマッチを終えたチャンピオン、アボロ・グリード(カール・ウェザース)と、ロッキー・バルボア(シルヴェスター・スタローン)は、試合終了直後に、再試合を否定して病院に運ばれる。

しかし、病院で今この場ででも戦うと息巻くアポロは、戦う意思のないロッキーを、卑怯者呼ばわりする。

治療を終えたロッキーは、その後、アポロの病室に行き、全力を尽くしたかを問い、うなずく彼に礼を言う。

数日後、退院しようとするロッキーに、早くもコマーシャルの契約依頼が舞い込むが、彼はそれに関心を示さずに、恋人エイドリアン・ペニノ(タリア・シャイア)と動物園に向かい、プロポーズする。

そしてロッキーとエイドリアンは、彼女の兄ポーリー・ペニノ(バート・ヤング)、トレイナーのミッキー・ゴールドミル(バージェス・メレディス)、そして高利貸しのトニー・ガッツォ(ジョー・スピネル)に祝福され、結婚式を挙げ新生活を始める。

ヒーローとなったロッキーは、コマーシャル出演で30万ドルの契約を交わし、浮かれた彼は、エイドリアンの制止も聞かずに、車や家を購入してしまう。

一方、世間の目はアポロに厳しく、彼の戦いぶりに非難が集中し、ロッキーの健闘を称える声に彼は苛立つ。

やがて、エイドリアンは妊娠し、喜ぶロッキーは、家族を養うための準備として、コマーシャル撮影に挑む。

しかし、不器用なロッキーには、コマーシャルの仕事など出来るはずもなかった。

仕事を探すロッキーは、事務職に就こうとするが、学歴も実績もない彼を雇うところはなく、義兄ポーリーが勤めていた精肉工場で肉体労働者として働くことになる。

しかし、間もなく工場の人員整理で、ロッキーはその職も失ってしまう。

その後ロッキーは、ガッツォの下で働き羽振りの良くなっていたポーリーに、仕方なく車を売り渡してしまう。

ロッキーは、死闘を繰り広げた結果、目の傷が悪化してしまいボクシング続行を諦めていたが、再びリングに上がることも考える。

しかし、 エイドリアンはそれに反対し、自分が働くと言い出したため、ロッキーは、一家の主としての役目を果たせない情けなさを痛感する。

ミッキーのジムに向かったロッキーは、ボクシングを再開することを彼に告げる。

しかし、ミッキーのパンチでさえかわせないロッキーは、選手生命の終わりを告げられてしまう。

ロッキーは、ヒーローとなった自分が軽蔑されるのを承知で、ジムの下働きの仕事をすることになる。

その頃、完全にプライドを傷つけられて不満のアポロは、トレイナーのトニー”デューク”エヴァース(トニー・バートン)の忠告も聞かずに、ロッキーとの再戦を計画する。

トニーは、ロッキーの精神力などに危機感を感じ、それをアポロに伝える。

しかし、アポロは聞く耳を持たず、手段を選ばずにロッキーをリングに上げようとする。

アポロは、再戦する考えのないロッキーを、マスコミを利用して挑発する。

ロッキーはそれを気にしながらも雑用係を続け、ガッツォの誘いも断ってしまう。

執拗に再戦を迫るアポロは、ロッキーを再び卑怯者呼ばわりする。

ロッキーとミッキーは、反対するエイドリアンの意見も聞かずに、遂にリターン・マッチに挑む決心をする。

しかし、失明を心配するエイドリアンの、心の支えを得られないロッキーは、トレーニングに身が入らずミッキーは苛立つ。

一方、アポロは、激しいトレーニングをこなし、殺人兵器のような仕上がりを見せる。

ポーリーから、ロッキーがやる気にならないのは、自分のせいだと言われたエイドリアンは、ショックで倒れてしまう。

ミッキーは、抜け殻のようなロッキーに愛想を尽かして縁を切ろうとする。

その時、ロッキーはエイドリアンが意識不明になったことを知らされ病院に急行する。

エイドリアンは早産で男の子を出産するが、彼女の意識は戻らなかった。

過労が原因だというエイドリアンの病状を聞き、罪の意識を感じるロッキーは、彼女に付き添い、必死の看病と祈りを続ける。

ミッキーは、礼拝堂で祈り続けるロッキーを、世界戦に向けて奮い立たせようとする。

しかし、ロッキーの心がエイドリアンと共にあることを悟ったミッキーは、彼と一緒に静かに祈りを捧げる。

そして、長い眠りから覚めたエイドリアンは、自分を救ってくれたロッキーに、試合に勝つことを望む。

エイドリアンの励ましで、一気に燃え上がったロッキーの闘志は、ハードなトレーニングにぶつけられる。

そして試合当日、会場の”フィラデルフィア・スペクトラム”を埋め尽くした観衆の前で、世紀のリターン・マッチが始まる。

アポロの連打を浴びたロッキーは、第1ラウンドで早くもダウンを喫してしまう。

ロッキーは反撃するものの、アポロは余裕を見せ、彼が優勢のまま試合は最終ラウンドを迎える。

作戦通り、サウスポーに切り替えたロッキーは攻勢に出るが、その後、激しい打ち合いとなり両者共にダウンする。

そして、カウント10寸前でロッキーが立ち上がり、彼は遂にチャンピオン・ベルトを手にする。

マイクを向けられたロッキーは、アポロの健闘を称え、観衆やセコンドのミッキーらに感謝する。

そしてロッキーは、生まれたばかりの子供と共に、自宅で待つエイドリアンに向けて、”ついに、やったぞ!”と叫びミッキーと抱き合う。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「ロッキー」(1976)
・「ロッキー2」(1979)
・「ロッキー3」(1982)
・「ロッキー4」(1985)
・「ロッキー5」(1990)
・「ロッキー6」(2006)
・「クリード」(2015)
・「クリード2」(2017)

*(簡略ストー リー)
世界戦を戦ったロッキー・バルボアとアポロは、再戦はしないことを確認する。
しかし、世間はロッキーの健闘を称え、アポロは負け犬呼ばわりされてしまう。
ロッキーは失明を心配して引退を決意し、恋人のエイドリアンと結婚する。
CMの契約金を当てにして、贅沢な生活を始めてしまったロッキーだったが、結局はボクシングしか出来ない自分に気づき、リングに復帰することを考える。
一方、プライドを傷つけられたアポロは、あらゆる手段を使いロッキーを挑発し、遂に再戦を実現させる。
そんな時、ロッキーを案ずるエイドリアンが、妊娠している身で、過労により倒れてしまう。
罪の意識を感じるロッキーは、抜け殻のようになり、ただひたすらエイドリアンの回復を待つのだが・・・。
__________

前年の「パラダイス・アレー」(1978)に続き、シルヴェスター・スタローンが、監督、脚本、主演を兼ねた作品。

全世界トータルでは興行的に成功したとは言えるが、残念ながら前作を上回る評価は得られず、今後シリーズ化されるものの、スタローンのワンマン映画として批判を受けることにもなる。

北米、全世界共に、興行収入は前作を上回ることは出来なかったが、当時としては大ヒットと言える成績を残した。
北米興行収入 $85,182,160
世界 $200,182,160

前作と似たような盛上げ方をするストーリー展開でも、斬新なシーンも多くあり、娯楽作品としては十分に楽しめる。

例えば、意識を取り戻したエイドリアンから、”Win !/勝って!”と言われ、突然、奮起したロッキーが、トレーニングを始める場面などの、見ている側を興奮させる演出は実にうまい。

さらには、スクラップ場でハンマーを振り下ろしたり、丸太を背負い体を鍛えるシーンなど、野暮ったさと力強さのマッチングが絶妙で、前作を上回る盛り上がりを見せる。
あのような発想は、なかなか出来るものではない。

リターン・マッチのシーンで、前作はエキストラさえ雇えず、空席が目立った会場は、増えた予算のおかげで満員となり、試合内容も迫力を増している。

チャンピオン・ベルトを掲げながら、エイドリアンに向かい”I did it !!”と叫び、ミッキーと抱き合うラストも感動的だ。

次回作から、突如として洗練されてしまうロッキーが、まだ不器用な生き方しか出来ない設定も、前作から継承されいい雰囲気を出してはいる。

主演のシルヴェスター・スタローンだが、大絶賛された前作のプレッシャーを感じながら、30代前半で、これだけの作品を作れたということだけでも個人的には評価したい。

その後も現在に至るまで、トップスターの地位を維持しているのだから、彼の才能を疑う余地はない。

前作と同じ共演陣は、タリア・シャイアバート・ヤングの演技がやや控えめな感じを受けるが、72歳のバージェス・メレディスと、怒れるチャンピオンのカール・ウェザースは、前作以上の熱演を見せてくれる。

アポロのトレイナー、シリーズ全作に登場するトニー・バートン、高利貸しのジョー・スピネル、精肉工場の職長でフランク・マクレーも出演している。


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