砂漠でサーモン・フィッシング Salmon Fishing in the Yemen (2011) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

砂漠の国イエメンで鮭釣りをするというプロジェクトへの協力を依頼された水産学者と投資アドバイザーが、プライベートな問題を抱えながらの芽生えるロマンスを描く、監督ラッセ・ハルストレム、主演ユアン・マクレガーエミリー・ブラントクリスティン・スコット・トーマス他共演のドラマ。


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト ■

監督:ラッセ・ハルストレム
製作総指揮
ガイ・アヴシャロム

スティーヴン・ギャレット
ポーラ・ジャルフォン
ジギー・カマサ
ジェイミー・ローレンソン
製作:ポール・ウェブスター
原作:ポール・トーディ”Salmon Fishing in the Yemen”
脚本:サイモン・ボーファイ

撮影:テリー・ステイシー
編集:リサ・ガニング
音楽:ダリオ・マリアネッリ

出演
アルフレッド”フレッド”ジョーンズ:ユアン・マクレガー

ハリエット・チェトウォド=タルボット:エミリー・ブラント
パトリシア・マクスウェル:クリスティン・スコット・トーマス
シャイフ・ムハンマド・ビンザイディ・バニ・ティハーマ:アムール・ワケド
ロバート・マイヤーズ:トム・マイソン
メアリー・ジョーンズ:レイチェル・スターリング
バーナード・サグデン:コンリース・ヒル

イギリス 映画
配給
ライオンズゲート

CBS Films
2011年製作 107分
公開
イギリス:2012年4月20 日
北米:2012年3月9 日
日本:2012年12月8日
製作費 $14,500,000
北米興行収入 $9,047,981
世界 $34,564,651


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ロンドン
フィッツハリス&プライス投資アドバイザーのハリエット・チェトウォド=タルボット(エミリー・ブラント)は、水産学者アルフレッド・ジョーンズ博士(ユアン・マクレガー)にあるメールを送る。

イエメンに鮭を泳がせて釣りをするという、同国の大富豪の考えるプロジェクトについての話合いをしたいという内容だった。

その日の仕事を終えたハリエットは、付き合い始めた軍人のロバート・マイヤーズ(トム・マイソン)と待ち合わせて愛し合う。

メールを受けたジョーンズは、砂漠の国イエメンに鮭を生息させるという馬鹿げた話に対し、不可能だと断言して返事を返す。

ジョーンズは、仕事を第一優先する妻メアリー(レイチェル・スターリング)に不満を感じていた。

首相広報室。
担当官パトリシア・マクスウェル(クリスティン・スコット・トーマス)は、アフガニスタン情勢の悪化によるイギリス批判を回避するための方法を考える。

中東での良い情報を収集したパトリシアは、イエメンに鮭釣りを紹介するプロジェクトに目を付け、それを首相に伝える。

漁業・農業省。
パトリシアからその件について指示を受けたバーナード・サグデン(コンリース・ヒル)は、ハリエットに会うよう部下ジョーンズに命ずる。

仕方なくハリエットに会ったジョーンズは、イエメンの大富豪シャイフ・ムハンマド・ビンザイディ・バニ・ティハーマ(アムール・ワケド)の資産管理をする彼女に、水や気候の問題を話す。

ジョーンズは、ダムもあり山岳地帯が涼しいことなどを知らされるが、納得することができずにその場を去る。

職場に戻ったジョーンズは、解雇かプロジェクトに協力かをサグデンに迫られ、それを承諾する。

仕事を辞めて子供を作り、自分が育てることも考えたジョーンズだったが、メアリーはそれに関心がなかった。

ハリエットは、中東方面への派兵が決まったロバートを案ずる。

気乗りしないまま、最低でも5000万ポンドはかかるという計画をハリエットと共に進めていたジョーンズは、メアリーが6週間もの間、出張でジュネーブに向かうことになり、不満を抱きながら一応それに理解を示す。

ジョーンズは、シャイフから5000万ポンドが振り込まれたことをザグデンから知らされ、パトリシアに会う。

パトリシアは事務的にジョーンズと会話をするが、釣り人口が国内に200万人いると言われ、首相を釣り好きとイメージさせて選挙に役立てようとする。

スコットランド
ジョーンズとハリエットは、シャイフが所有する城に招待される。

興味本位でなく、釣りを愛するシャイフの人間性に触れたジョーンズは、このプロジェクトに真剣に取り組んでみる気になる。

三峡ダム”の技術者に会いたいと言う、ジョーンズの要望に応えたハリエットは、彼の職場に中国人技術者を連れて行く。

ジョーンズとランチを共にしたハリエットは、ロバートが戦地で行方不明になったという連絡を受ける。

軍から何の情報も得られないハリエットは、家に引き篭ってしまう。

その間も計画を勧めたジョーンズは、ハリエットに連絡をとるものの、彼女は仕事をする気になれない。

ハリエットを心配したジョーンズは、彼女の家を訪れて励まそうとする。

調査のためのイエメン行きに誘ったジョーンズは、今ではプロジェクト推進に意欲が出てきたことと、ハリエットの協力が必要だということを伝える。

イエメン
現地を視察したジョーンズとハリエットは、意外にもその場が鮭の生息に適していることを確認してシャイフに迎えられる。

その頃ザグデンは、1万匹の鮭を集めるよう指示され、環境局に圧力をかけるものの、国中の釣り愛好家から非難される。

尚も不安な日々が続くハリエットは、ジョーンズの抱える夫婦の問題を知り、幸せになるべきだと助言する。

ダム建設が、聖地を西洋化することと考える反シャイフ派は、彼の暗殺を考える。

世論の批判を気にする首相は、プロジェクト中止も考えるものの、パトリシアは、それを思い留めさせるためにシャイフの元に向かう。

国内で鮭の捕獲が不可能であることを伝えたパトリシアは、食用の養殖魚を使う提案をする。

自分の理想を無視したパトリシアの意見に納得できないシャイフは、プロジェクトの中止を決めて、ジョーンズは職場を辞めることを決める。

スコットランド
ジョーンズと共に釣りをしていたシャイフは、暗殺の危機を彼に救われる。

シャイフは、プロジェクトを続ける決意をジョーンズとハリエットに伝え、協力が得られることを確認する。

軍事作戦についての発表があり、ロバートの所属部隊が全滅したことが伝えられる。

ジョーンズはハリエットを励まして、彼女に寄り添い一夜を過ごす。

帰宅したジョーンズは、戻っていたメアリーに仕事を辞めたことを伝える。

報酬は受取れることを話したジョーンズだったが、メアリーは彼とハリエットの関係を疑う。

ジョーンズは、好意を抱くかというメアリーの質問を否定せず、彼女は夫が再び戻ると確信しながら家を去る。

養殖の鮭でも遡上する可能性を確認したジョーンズは、それをシャイフに伝え、イエメンに向かい魚を運ぶ。

同じ頃、ロバートが生存していたことがパトリシアに知らされ、プロジェクトが進んでいることで、彼女はそれを公表しないようにと指示を出す。

メアリーが、元の生活に戻ると言ったことをハリエットに話したジョーンズは、自分達の関係についてを尋ねる。

ハリエットはそれに可能性があると答え、少し時間が欲しいことをジョーンズに伝える。

首相は釣りができないため、外務大臣を連れて現地入りしたパトリシアは、シャイフに歓迎される。

パトリシアにとってはプロジェクトなど頭になく、生還して現地に移送したロバートとハリエットを再会させ、政府のイメージ回復を狙っただけだった。

ロバートに駆け寄るハリエットは記者達にかっ込まれ、パトリシアと外務大臣は役目を果たす。

失意のジョーンズは、シャイフに励まされる。

その夜ロバートは、シャイフがこのプロジェクトを利用していると言って、強かなアラブ人の考えをハリエットに伝える。

しかし、シャイフの人柄を知るハリエットは、それに同意できない。

”自分の元から去らないで”というメアリーからのメールを受取ったジョーンズは、謝罪して、これが最善策だと返信する。

翌朝ジョーンズは、ハリエットを愛していることを率直に
ロバートに伝える。

ハリエットが同じ気持ちかは不明だと答えたジョーンズ
は、ロバートが生きていたことで、戸惑っていることも
伝える。

その後、シャイフは感謝の言葉と共に鮭を放流して、ジョーンズとハリエットらは、魚が遡上する姿を見て
喜ぶ。

その姿を見て思うものがあったロバートは、シャイフや外務大臣と釣りをする写真を記者達に撮られる。

ところが、反シャイフ派はダムの水を放出し、その場の者達は水に飲み込まれる。

ジョーンズはシャイフに助けられるものの、鮭はほぼ全滅してしまう。

破壊工作をする者達を一方的に責める気にもなれないシャイフは、ロバートが帰りたがっているというハリエットと、夫婦の問題を抱えるジョーンズと共にプロジェクトを進めるかを考える。

旅立つことになったハリエットは、自分に遠慮せずに今後のことを決めるようロバートに言われる。

心残りのままハリエットに別れを告げたジョーンズだったが、鮭が生き残っていることをシャイフに知らされる。

ジョーンズは、小規模でもプロジェクトを続ける決心ができたためその場に残ることをハリエットに伝える。

それを聞いたハリエットは、ジョーンズに助手が必要かを尋ねて、パートナーとなることを彼に伝える。

その様子を見たロバートは一人旅立ち、ジョーンズとハリエットは、水の中で泳ぐ鮭を見つめながら手を取り合う。

パトリシアは、無能な外務大臣の処遇について、首相とチャットで協議し、彼を農水省に移動させることを考える。


解説 評価 感想 ■

2007年に発表された、ポール・トーディの小説”Salmon Fishing in the Yemen”を基に製作された作品。

*(簡略ストー リー)

水産学者のアルフレッド・ジョーンズ博士は、砂漠の国イエメンで釣りをするという、富豪の考えるプロジェクトへの協力を求められる。
イエメンの大富豪シャイフ・ムハンマドの資産を管理する投資アドバイザー、ハリエットは、ジョーンズと話し合うものの、砂漠の国で鮭が生息できるはずのないことを指摘される。
その頃、首相広報室の担当官パトリシアは、アフガニスタン問題のイメージを払拭するため、イエメンの鮭釣りプロジェクトに目を付け、それを実現させるようにと漁業・農業省に指示する。
その場に勤めるジョーンズは、解雇か協力かを問われ、仕方なくそれに同意してシャイフに会う。
快く莫大な金額を提供したシャイフが、興味本位でなく、釣りを愛する人間味溢れる人物だと知ったジョーンズは、プロジェクトに意欲を燃やし始める。
しかし、仕事第一の妻メアリーとの関係に不満を抱くジョーンズ、中東に派兵された恋人を案ずるハリエット、二人にとって、問題を抱えながらの計画のスタートとなる・・・。
__________

監督ラッセ・ハルストレム、主演にはユアン・マクレガーエミリー・ブラントという、ファンにとっては、この上ない魅力的な組み合わせが注目の作品。

コメディ・タッチで始まる物語は、美しい映像にこだわり、登場人物の人間性などを繊細に描写するラッセ・ハルストレムらしい演出でヒューマン・ドラマ的な展開となり、爽やかな感動と共にラストを迎える。

主人公二人の、恋の行方はどうなるのだろうかと興味津々で、うまくまとめたクライマックスもいい。

イギリス映画らしいどぎついジョークや、強引な広報官の存在、言動もどこかユーモラスで心地よい気分に浸れるお勧めの作品。

こんな役には正に打って付け、水産学者を演ずるユアン・マクレガーと、キャリアウーマンとして登場するエミリー・ブラントの相性も抜群で、その好演で二人は、ゴールデングローブ賞にノミネートされた。

強引な広報官役ながら、どこか憎めない怪演が光るクリスティン・スコット・トーマス、人間味溢れるイエメンの富豪アムール・ワケド、軍人であるヒロインの恋人トム・マイソン、主人公の妻レイチェル・スターリング、主人公の上司コンリース・ヒルなどが共演している。


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