スケアクロウ Scarecrow (1973) 3.75/5 (4)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

粗暴で神経質な刑期を終えたばかりの男と陽気で気さくな放浪男、性格の全く違う男同士の友情を描く、監督ジェリー・シャッツバーグ、主演ジーン・ハックマンアル・パチーノ他共演によるロードムービー・タッチの秀作ドラマで、第26回カンヌ国際映画祭では”パルム・ドール”を受賞した。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:ジェリー・シャッツバーグ
製作:ロバート・M・シャーマン
脚本:ギャリー・マイケル・ホワイト
撮影:ヴィルモス・スィグモンド
編集:エヴァン・A・ロットマン

音楽:フレッド・マイロー

出演
ジーン・ハックマン:マックス・ミラン
アル・パチーノ:フランシス・ライオネル”ライオン”デルブッキ
ドロシー・トリスタン:コーリー
アイリーン・ブレナン:ダーリーン
リチャード・リンチ:ジャック・ライリー
アン・ウェッジワース:フレンチー
ペネロープ・アレン:アニー

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1973年製作 112分
公開
北米:1973年4月11日
日本:1973年9月


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

カリフォルニア
放浪者のマックス・ミラン(ジーン・ハックマン)とフランシス・ライオネル”ライオン”デルブキ(アル・パチーノ)は、街道で出会う。

マックスは、ライオンを”洗車”ビジネスに誘い、それを実行に移すために、ピッツバーグに向かおうとする。

6年間服役したマックスは、妹コーリー(ドロシー・トリスタン)に会いにデンバーに向かう途中だった。

ライオンは、デトロイトに置き去りにした妻アニー(ペネロープ・アレン)と、男か女かも知らない子供にに会う予定だった。

粗暴で喧嘩っ早いマックスは、ライオンに裏切ることを許さないと忠告する。

ライオンは、そんなマックスを気に入ってしまう。

ヒッチハイクで車を乗り継ぎ、列車に飛び乗りデンバーに向かった二人は、コーリーの家にたどり着く。

そこでマックスは、コーリーの同居人フレンチー(アン・ウェッジワース)に一目惚れしてしまう。

フレンチーもマックスに惹かれ、ライオンとコーリーも心通うようになる。

4人は酒場に繰り出すが、マックスが町の男と喧嘩を始めてしまい、彼とライオンは逮捕され、1ヶ月、刑務所入りすることになってしまう。

マックスは、それをライオンのせいだと決めつけて、彼を遠ざけてしまう。

ライオンは、囚人の世話係ジャック・ライリー(リチャード・リンチ)に気に入られて洗車係になる。

しかし、ジャックはゲイで、ライオンの体を求めるために自分のそばに置いていたのだった。

その後ライオンは、ジャックの求めを拒否したために袋叩きに遭い、それを知ったマックスはジャックを叩きのめす。

出所した二人は、ライオンの妻の待つデトロイトに向かうが、途中マックスは、再び喧嘩をして騒ぎを起す。

呆れたライオンはマックスを見限り、その場を去ろうとする。

それに対しマックスは、突然、道化のように振舞い始め、厚着の服を脱ぎだしストリップを始めてしまう。

その場にいた者達には大うけして、仕方なくライオンは、マックスを許すことにする。

そして、身支度をして自宅前に着いたライオンは、家に入る前に妻アニーに電話をすることにする。

アニーは、ライオンからの突然の電話に驚き、怒りを露にする。

結婚したと言うアニーは、雪の日に階段で転び、子供は、お腹の中で死んだという嘘をついてしまう。

アニーは、さらに5歳になる子供を育て、洗礼も受けられずに死んだ子供は男の子で、ライオンのせいで、地獄に送られたとまで言ってしまう。

ショックを受けたライオンだったが、マックスには、わざと陽気に振る舞い、アニーが再婚したので、会いにはいかないことを彼に告げる。

マックスは、公園の噴水で一人の子供を抱き上げ、水に入っていく挙動不審のライオンを見て、病院に連れて行き、彼が統合失調症であることを知らされる。

ライオンは、マックスの問いかけに返事すらできなかった。

マックスは、もはや離れることのできないライオンのために、開業資金を使おうと決意し、ピッツバーグまでの往復切符を買って旅立つ。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

カリフォルニア
放浪者のマックス・ミランとフランシス・ライオネル”ライオン”デルブキは、ある街道で出会う。
6年間服役していたマックスは、ライオンを”洗車”ビジネスに誘い、妹コーリーの元に向かい、ライオンは、妻アニーと生まれているはずの子供に会う予定だった。
ライオンは、粗暴で喧嘩っ早いマックスと意気投合して、ヒッチハイクや列車を乗り継ぎコーリーの家にたどり着く。
その後、マックスが酒場で喧嘩を始めてしまい逮捕され、ライオンと共に1ヶ月の刑務所入りとなってしまう。
マックスは、それをライオンのせいだと言って、彼を避けるようになる。
しかし、マックスが、ライオンに迫ったゲイの囚人を叩きのめす。
そして、出所した二人は、ライオンの妻の元に向かうために、再び旅に出るのだが・・・。
__________

第26回カンヌ国際映画祭では、グランプリの”パルム・ドール”と国際カトリック映画事務局賞を受賞した作品。

長い下積み生活の末、「フレンチ・コネクション」(1971)、「ポセイドン・アドベンチャー」(1972)と、立て続けに話題作に出演して、一躍ハリウッドのトップ・スターになったジーン・ハックマンと、こちらも「ゴッドファーザー」(1972)で大役を掴み、若手のホープとして最も注目されていたアル・パチーノが、お互いの持ち味を生かし、実力派らしい見事な演技を見せてくれる。

監督は、前作「哀しみの街かど」(1971)でもアル・パチーノと組んだジェリー・シャッツバーグ

腕っ節が強く逞しいが、どこか抜けている感じの主人公マックスが、あれほど執着する開業資金を、精神を病んでしまった友のために、惜しみなく使おうとする友情は、ホロリとさせてくれる。

マックスの妹ドロシー・トリスタン、端役に近いのが残念だが勝気な酒場の女が印象に残るアイリーン・ブレナン、刑務所の囚人でゲイのリチャード・リンチ、マックス(G・ハックマン)と息の合う、妹の同居人アン・ウェッジワース、ライオン(A・パチーノ)の妻ペネロープ・アレンなどが共演している。


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