スカーフェイス Scarface (1983) 4.11/5 (27)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

監督ハワード・ホークス、脚本ベン・ヘクトによる名作「暗黒街の顔役」(1932)を現代風にアレンジしたリメイク作品。
キューバの政治犯としてアメリカに入国した男が、麻薬組織のを牛耳るまでになり、やがて凋落する姿を描く、監督ブライアン・デ・パルマ、脚本オリバー・ストーン、主演アル・パチーノスティーヴン・バウアーミシェル・ファイファーメアリー・エリザベス・マストラントニオロバート・ロッジアF・マーリー・エイブラハム共演の犯罪ドラマ。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:ブライアン・デ・パルマ
制作:マーティン・ブレグマン
製作総指揮:ルイス・A・ストローラー
脚本:オリバー・ストーン
撮影:ジョン・A・アロンゾ
編集
デイヴィッド・レイ

ジェラルド・B・グリーンバーグ
音楽:ジョルジオ・モロダー

出演
アントニオ“トニー”モンタナ:アル・パチーノ

マニー・リベラ:スティーヴン・バウアー
エルヴィラ・ハンコック:ミシェル・ファイファー
ジーナ・モンタナ:メアリー・エリザベス・マストラントニオ
フランク・ロペス:ロバート・ロッジア
オマー・スアレス:F・マーリー・エイブラハム
メル・バーンスタイン:ハリス・ユーリン
アレハンドロ・ソーサ:ポール・シェナー
ジョージナ・モンタナ:ミリアム・コロン
アルベルト”ザ・シャドウ”:マーク・マーゴリス
エンジェル:ペペ・セルナ
バビロン・クラブの女性:ラナ・クラークソン
バビロン・クラブ司会者:リチャード・ベルザー

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1983年製作 170分
公開
北米:1983年12月9日
日本:1984年4月28日
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $45,598,982
世界 $65,884,703


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1980年5月。
キューバカストロ議長は、アメリカに家族のいる者の出国を許可するが、その中には犯罪者も含まれていた。

マイアミ
政治犯だと言う、キューバ人アントニオ “トニー”モンタナ(アル・パチーノ)は、マニー・リベラ(スティーヴン・バウアー)らと共に移民キャンプに送られる。

8月。
かつて大物だった政治犯殺しを依頼されたトニーとマニーは、暴動の起きている最中、それを実行する。

労働許可を得た二人は、その後、レストランの下働きをしながらチャンスを窺っていた。

現れたオマー・スアレス(F・マーリー・エイブラハム)にヤクの運び屋を任されたトニーは、 彼にナメられないように言いがかりをつけ、デカく稼ぎたいことを伝える。

仕事を辞めたトニーはマニーらと、コロンビア人とのコカインの取引現場に向かう。

しかし、トニーは金だけを要求され、仲間のエンジェル(ペペ・セルナ)を電動ノコで殺されて脅される。

トニーは、それに動ずることなく相手に悪態をつき、自分も切り刻まれそうになる。

そこに、待機していたマニーが現れてトニーを救い、彼は、相手を路上に追い詰めて、人前で容赦なく射殺する。

負傷したマニーを連れて、その場から逃走したトニーは、取引が罠だったとオマーに連絡を入れる。

ブツと現金を、組織のボス、フランク・ロペス(ロバート・ロッジア)に直接手渡すとことをトニーは伝える。

フランクは、トニーからブツを受け取り、彼の度胸と仕事振りを気に入る。

そしてトニーは、フランクの女エルヴィラ・ハンコック(ミシェル・ファイファー)に、一目で心惹かれてしまう。

フランクは、トニーを気に入り右腕に育てようとするが、彼はマニーの忠告も聞かずに、ボスを甘く見て、エルヴィラをものにしようとする。

3ヵ月後。
一筋縄では行かない、エルヴィラの気を引こうとするトニーは、次第に彼女の心を捉えていく。

そんなトニーは、アメリカで暮らしていた母親のジョージナ(ミリアム・コロン)と妹のジーナ(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)と再会する。

カストロ組織のまとめ役を気取り、成功したというトニーは羽振りのよいところを見せるが、 母ジョージナは、彼が危ない橋を渡っているのを見抜いていた。

母に罵倒されて追い払われたトニーだったが、ジーナは、たった一人の兄を見捨てることは出来なかった。

ジーナを気に入ったマニーだったが、トニーに、妹には手を出すなと警告される。

ボリビアコチャバンバ
トニーは、麻薬王アレハンドロ・ソーサ(ポール・シェナー)に会い、フランクの代理のオマーを無視して、交渉を始めてしまう。

ソーサの右腕アルベルト”ザ・シャドウ”(マーク・マーゴリス)が、警察と通じているオマーに気づき、 彼はトニーの目の前で抹殺される。

オマーのような男を、側に置くフランクを疑い、トニーが信用できると判断したソーサは、彼と取引することを考える。

1800万ドルの取引を、トニーが独断で決めてきたことに驚くフランクだったが、彼が一気にビジネスを広げようとする気迫に圧倒される。

しかし、ソーサの本性を知るフランクは、オマーの件を疑いもしないトニーが、裏で手を組んだことを察する。

フランクは、この世界で生き残る方法をトニーに再度伝えるが、彼は聞く耳を持たず、エルヴィラに言い寄り結婚を申し込む。

同じ頃、トニーが大きな取引をしたことを嗅ぎつけた地元の刑事メル・バーンスタイン(ハリス・ユーリン)は、事を円滑に運ぶために賄賂を要求する。

その後トニーは、それがフランクの差し金だと気づき、彼の目の前でエルヴィラを口説く。

クラブに出入りし、裏社会の男達と付き合うるようになっていたジーナを見たトニーは、彼女を殴ってしまうが、傷ついた彼女をマニーが慰める。

その後、クラブに残っていたトニーは、フランクの手下に襲われ、負傷するものの難を逃れる。

マニーに連絡を入れたトニーは、フランクのオフィスに押し入り、命乞いする彼と、その場にいたバーンスタインを殺し、エルヴィラを迎えに行く。

そして、トニーはソーサとのビジネスで、その世界を牛耳り、彼の王国を作り上げ、エルヴィラと結婚する。

トニーは、対抗勢力の動きを異常なまでに気にして、広大な屋敷の警備などに巨費を投じて周囲を気にする。

そして、エルヴィラとの仲も冷え切ったトニーはヤクに溺れ、マニーの信用もなくして孤立していく。

そんな時、トニーは囮捜査で逮捕されてしまい、500万ドルで保釈されるものの、脱税罪は免れることは出来ず、実刑を受ける恐れが出てきた。

ボリビアに飛んだトニーは、ソーサの協力で懲役を免れる代わりに、彼らを陥れようとしている人物の抹殺を請け負う。

ヤクに溺れる自分を罵倒するトニーに対し、エルヴィラは人間らしい生活もできない自分達が、負け犬だと言い切り彼の元を去る。

ニューヨーク
トニーは、ソーサからの依頼のターゲットの抹殺を実行しようとするが、殺し屋アルベルトが、子供まで巻き添えにしようとすることを許せず、彼を射殺してしまう。

マイアミに戻ったトニーは、姿を消したマニーを捜し、暗殺が失敗に終わり、捜査の手が伸びることを恐れるソーサから罵られて憤慨する。

トニーは、母親からジーナの行方が分からないことを知らされ、マニーが妹に手を出したことを知り、彼を射殺してしまう。

半狂乱のジーナを連れて屋敷に戻ったトニーは、コカインを大量に吸い朦朧としながら、ソーサら敵を皆殺しにすることを考える。

しかし、既にソーサの手下がトニーの屋敷に侵入し、彼の命を狙おうとしていた。

ジーナは、自分に嫉妬してると言ってトニーを銃撃し、押し入ってきた殺し屋に射殺される。

マニーを殺したことを後悔したトニーは、息絶えたジーナに寄り添うが、手下達は殺されて敵が迫る。

トニーは、自動小銃などで押し入ってくる敵を殺すものの、銃弾を受けて止めを差され息絶える。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

キューバカストロ議長に追放され、アメリカに渡ったアントニオ “トニー”モンタナは、度胸と行動力を、マイアミの麻薬組織のボス、フランク・ロペスに買われて認められる。
ボリビアの麻薬王ソーサとの交渉に向かったトニーは、フランクを出し抜き裏取引を考える。フランクはそれに気づき、トニーの存在が邪魔になったために、彼を排除しようとする。
しかし、それを知ったトニーはフランクを抹殺し、組織を支配して麻薬帝国を作り上げ巨万の富を得る。
フランクの女だった、エルヴィラもものにして結婚したトニーだったが、ヤクや酒に溺れ、対抗勢力の台頭を異常なまでに気にする。
やがて、エルヴィラとの仲も冷め、右腕のマニーの信用もなくしたトニーは、次第に孤立してしまう・・・。
__________

監督ハワード・ホークス、脚本ベン・ヘクトによる「暗黒街の顔役」(1932)のリメイクで、エンドロールにあるように、本作はその二人に捧げられている。

批評家、観客からは高い評価は受けているものの、映像的な、ブライアン・デ・パルマらしさはそれ程感じられず、彼独特のショットが見れれるかと思っていると、期待が外れてしまう場面などが多々ある。
また、ブライアン・デ・パルマラジー賞にノミネートされてしまった。

監督としてよりも脚本家としての仕事が目立っていたオリバー・ストーンがそれを担当し、ジョルジオ・モロダーの音楽も印象に残る。

公開当時に話題になったバイオレンス・シーンも、今見るとそれほどではないように思えてしまう。

冒頭から、破滅へと向かうだろうことは予測できるものの、類まれな度胸と行動力の持ち主を演ずるアル・パチーノの熱演は見ものだ。
若くは見えるが、既に40歳を過ぎていた彼の、円熟の演技には圧倒される。

主人公の右腕となる同胞スティーヴン・バウアー、主人公と結婚する魔性の女を期待するものの、結婚した後半は単なるジャンキーで終わるミシェル・ファイファー、結局は兄と同じ道を歩んでしまう、主人公の哀れな妹メアリー・エリザベス・マストラントニオ、麻薬組織を牛耳るロバート・ロッジア、その右腕で、翌年、「アマデウス」(1984)でアカデミー主演賞を獲得するF・マーリー・エイブラハム、主人公に賄賂を要求する汚職警官のハリス・ユーリンボリビアの麻薬王ポール・シェナー、その右腕の殺し屋マーク・マーゴリス、主人公の母ミリアム・コロンなどが共演している。


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