シービスケット Seabiscuit (2003) 4.67/5 (3)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

競馬レースを通し、大恐慌で疲弊した人々に勇気と希望を与えた実在の人物達と名馬との関係を描く、製作、監督、脚本ゲイリー・ロス、主演トビー・マグワイアジェフ・ブリッジスクリス・クーパーエリザベス・バンクスウィリアム・H・メイシー他共演による感動のヒューマン・ドラマ。


ドラマ

WebSite(E)


スタッフ キャスト ■

監督:ゲイリー・ロス
製作総指揮
トビー・マグワイア

ゲイリー・バーバー
ロジャー・バーンバウム
アリソン・トーマス
ロビン・ビッセル
製作
キャスリーン・ケネディ

フランク・マーシャル
ジェーン・シンデル
ゲイリー・ロス
原作:ローラ・ヒレンブランド
脚本:ゲイリー・ロス
撮影:ジョン・シュワルツマン
編集:ウィリアム・ゴールデンバーグ
美術・装置
ジャニーン・オッペウォール

レスリー・ポープ
衣装デザイン:ジュディアナ・マコフスキー
音楽:ランディ・ニューマン

出演
ジョン”レッド”ポラードトビー・マグワイア

チャールズ・S・ハワードジェフ・ブリッジス
ロバート・トーマス・スミスクリス・クーパー
マーセラ・サバラ/ハワード:エリザベス・バンクス
ジョージ”アイスマン”ウルフゲイリー・スティーヴンス
”ティックタック”マクグローリン:ウィリアム・H・メイシー
サミュエル・D・リドルエディー・ジョーンズ
アニー・ハワード:ヴァレリー・マハフェイ
ポラード:マイケル・オニール
ポラード夫人:アニー・コーリー
レッド・ポラード(少年期):マイケル・アンガラノ
チャールズ・ストラブ:エド・ローター
ブロジェット:サム・ボトムズ

アメリカ 映画
配給
ユニバーサル・ピクチャーズ
ドリームワークス

2003年製作 141分
公開
北米:2003年7月25日
日本:2004年1月24日
製作費 $86,000,000
北米興行収入 $120,147,445
世界 $148,336,445


アカデミー賞 ■

第76回アカデミー賞
・ノミネート
作品・脚色・撮影・編集・美術
衣装デザイン・音響賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1910年。
ニューヨークからサンフランシスコに移り自転車店を開業したチャールズ・S・ハワード(ジェフ・ブリッジス)は、ある日自動車の修理を頼まれたのがきっかけで、カーディーラーとなる。

その後、先見の目が合ったハワードは、”ビュイック”のセールスで最も成功したディーラーとなる。

カナダアルバータ州。
裕福な暮らしをしていた、ジョン・ポラード(マイケル・アンガラノ)は、両親(マイケル・オニール/アニー・コーリー)に、詩的だと言われるほど乗馬が得意だった。

しかし、1929年10月のニューヨークの株価大暴落から端を発した”大恐慌”で、ポラード家も家を失ってしまう。

そしてジョンの両親は、才能ある息子を馬主のブロジェット(サム・ボトムズ)に預けることを決断する。

6年後。
草競馬のジョッキーになったジョン、通称”レッド”(トビー・マグワイア)は、卑劣な手段を使われレースに苦戦する。

その頃、ハワードは愛する息子を車の事故で亡くし、絶望の日々を送り、所有していたレースカーなどをガレージしまいこんでしまう。

1933年、メキシコティファナ
子供が死んだことがきっかけで離婚したハワードは、競馬や闘牛を楽しもうとするが、気晴らしにはならなかった。

そんなハワードは、快活な女性マーセラ・サバラ(エリザベス・バンクス)に出会い、やがて二人は結婚する。

競走馬に興味を持ったハワードは、森で一人暮らしをする調教師ロバート・トーマス・スミス(クリス・クーパー)と出会い意気投合する。

3ヵ月後、ニューヨーク州サラトガ
ハワードに雇われていたスミスは、”シービスケット”という体に傷を持つ馬の目に、とてつもない才能を感じる。

シービスケットを買い取ったハワードは、馬の調教をスミスに任せるが、気性の荒いシービスケットのジョッキーが見つからずにいた。

スミスは、喧嘩っ早くうだつの上がらないジョッキーのレッドを、シービスケットに乗せることにする。

シービスケットの走りは安定せず、スミスは、心の乱れを取り除き”馬”に戻してやる必要性をハワードに指摘する。

そしてスミスは、シービスケットをコースではなく、野山を駆け巡らせるようレッドに指示を出しす。

スミスハワードの屋敷に暮らすようになったレッドは、親元から離れて以来、初めて孤独感から解放される。

元々厩舎だったガレージから車が運び出され、気の立っているシービスケットには、スミスが雌馬を与える。

タンフォラン競馬場”で、シービスケットをテスト的に走らせたレッドは、ハワード夫妻とスミスの前で、いきなりコース記録を出してしまう。

カリフォルニア州、アルカディア
サンタアニタ・パーク競馬場”のレースに出場したレッドは、妨害された馬に腹を立て、それに気をとられて優勝を逃してしまう。

そんなレッドハワードは優しく接し、物事を冷静に考えることを教えられた彼は、次のレースでシービスケットを圧勝させる。

シービスケットは一気に注目の的となり、その後も勝ち続けて6連勝の記録を作る。

有頂天になるハワードレッドに、スミスは大物馬に勝たなくては意味のないことを告げる。

その後ハワードは、ラジオ・アナウンサーの”ティックタック”マクグローリン(ウィリアム・H・メイシー)の番組で、実力No.1の馬”ウォーアドミラル”の馬主サミュエル・D・リドル(エディー・ジョーンズ)に挑戦状を叩きつける。

西部のレースを草競馬呼ばわりし、対等な立場で戦おうとしないリドルに、レッド達は苛立つ。

ハワードは、大金の懸かった賞金レースを開き、東部の名馬を集めようと、競馬場のオーナー、チャールズ・ストラブ(エド・ローター)に話を持ちかける。

しかし、10万ドルがかかったレースにも拘らず、リドルは参加を見合わせる。

2週間後。
レースはスタートし、第4コーナーでトップに立ったレッドは、ゴール寸前で、右から追い上げてきた馬に抜き去られてしまう。

レッドは右目が見えないことスミスに伝えるが、ハワードは現実を受け止めて対策を考える。

ハワードは、マスコミに叩かれているレッドを擁護し、依然挑戦してこないリドルに対し、こちらから東部に出向くことを発表する。

さらにハワードは、マスコミや民衆を巻き込み、リドルを挑発し続ける。

そして、ついにリドルはマッチレースに同意し、条件を提示して日取りが決まる。

スミスは、シービスケットの走りのタイミングを計る、スタートベルを使った、夜間の秘密訓練を始める。

そんなある日、親元から預けられ世話になったブロジェットの馬に騎乗することになったレッドは、落馬して引きずられる事故に遭い、重傷を負ってしまう。

レースを間近に控えたレッドは、骨折した足を、手術すれば歩けるようにはなるのだが、馬に乗ることは不可能だと医師に告げられる。

出走を取り消そうとしたハワードだったが、彼はレッドの意思を尊重し、仲間のジョージ”アイスマン”ウルフ(ゲイリー・スティーヴンス)を騎乗させることを決める。

最強の代役を得たシービスケットだったが、リドルは全く動じずに余裕を見せる。

レッドは、ウルフに、シービスケットの扱い方とレース展開を伝授する。

1938年11月1日。
メリーランド州、ボルティモアピムリコ競馬場
シービスケットウォーアドミラルがコースに現れ、特訓で使われたベルの合図で、シービスケットのゲートなしのスタートが切られる。

特訓の成果で、シービスケットは序盤に2馬身の差をつける。

その後、作戦通り速度を抑えたウルフは、シービスケットウォーアドミラルの目を見せ、第4コーナーで一気に加速し、4馬身の大差をつけて圧勝する。

ハワード夫妻とスミスは歓喜し、ウルフレッドに騎乗させたかったというコメントを残す。

退院したレッドだったが、回復には時間がかかり、その後もシービスケットにはウルフが騎乗する。

しかし、シービスケットサンタアニタのレース中にじん帯を断裂してしまい、ハワードは医師から安楽死を勧められてしまう。

レッドシービスケットを迎え、怪我をしている者同士、焦らずに復帰に向けて治療を続ける。

ある日、レッドシービスケットの仕草で、走る意思があることを感じ取る。

休養中、食欲旺盛だったレッドが再び小食になったことを確認したハワード夫妻とスミスは、レッドシービスケットの復帰を前提としたテストを始める。

シービスケットが復帰しても、自分が騎乗できないと知ったレッドはショックを受ける。

レッドのためを思ってのハワードの選択だったのだが、歩けなくなることも覚悟の彼や周囲の熱意に負けてしまう。

そしてハワードは、レッドサンタアニタのレース出場を許可する。

レース当日、レッドシービスケットの復帰を見るために7万5000人の観衆がつめかける。

レッドは特性のレガースを付け、シービスケットに騎乗して
コースに向かう。

スタートしたレッドは、痛みをこらえながらシービスケットを走らせるが、集団から徐々に引き離されていく。

その時、ウルフが後方に下がりレッドを激励する。

そしてシービスケットは、スピードを上げて集団に追いつき、トップに立ち、ゴールを目指して疾走する。


解説 評価 感想 ■

2001年に発表された、ローラ・ヒレンブランドのベストセラー小説”Seabiscuit: An American Legend”を基に製作された作品。
同じ題材で、1949年にシャーリー・ テンプル主演で、「The Storyof Seabiscuit」も製作されている。

*(簡略ストー リー)

自動車販売から身を起こした富豪チャールズ・S・ハワードは、愛する息子を亡くし失意の時を過ごす。
それがきっかけでハワードは離婚するが、快活な女性マーセラに出会い再婚する。
その後、ハワードは競走馬に興味を持ち、調教師ロバート・トーマス・スミスと出会い、運命の名馬シービスケットを手に入れる。
気性の荒いシービスケットに手を焼くスミスだったが、彼は、喧嘩っ早く、うだつの上がらない若いジョッキーのジョン”レッド”ポラードに目をつける・・・。
__________

第76回アカデミー賞では、受賞は逃したものの、作品、脚色、撮影、編集、美術、衣装デザイン、音響賞の7部門にノミネートされた。

北米のみで約1億2000万ドルの興行収入を記録するものの、意外にも海外で伸びず、全世界では約1億4800万ドルに留まった。

史実をかなり忠実に描いている物語でもあり、当時の社会情勢の描写や美術、セット、衣装なども見事に再現されている。

実在した主人公3人の人物像が、突出することなく平均且つ繊細に描かれ、伝説の名馬である”シービスケット”の存在も目立ち過ぎず”品良く”描かれている。

圧巻は、スピードや緊迫したレースの雰囲気、そして臨場感溢れる映像で、レースシーンでの、CGや特撮を使わない、迫力ある本物を見せるショットの連続は驚きだ。

思わずガッツポーズが出てしまう、ランディ・ニューマンの感動を盛り上げる、美しい音楽も素晴らしい。

撮影のために減量し、数週間の特訓を受けた、伝説の名ジョッキー、ジョン”レッド”ポラードを演ずるトビー・マグワイアの、体を張った演技は半端ではなく、製作にも参加した彼のプロ意識に感心する。

人並みはずれた成功と、家族を失う悲しさの中で、騎乗の主人公を温かく支える馬主チャールズ・S・ハワード役のジェフ・ブリッジスは、押さえ気味の演技で好演している。

スペシャリストに有りがちなストイックな調教師、ロバート・トーマス・スミスを演ずるクリス・クーパーも、演技派らしい出色の名演を見せてくれる。

ハワードを献身的に支える妻役エリザベス・バンクス、主人公の盟友ジョージ・ウルフゲイリー・スティーヴンス、ラジオ・アナウンサーのウィリアム・H・メイシー、東部の馬主サミュエル・D・リドルエディー・ジョーンズ、競馬場オーナーのエド・ローター、主人公の里親サム・ボトムズ、主人公の少年期のマイケル・アンガラノなどが出演している。


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