海の底 Seas Beneath (1931) 3/5 (13)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

第一次大戦中でのドイツ軍Uボートとアメリカの偽装船との戦いを描く、まだ30代のジョン・フォードが製作も兼ねた、ジョージ・オブライエン主演の戦争アクション。


アクション/アドベンチャー

ジョン・フォード / John Ford 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:ジョン・フォード
製作:ジョン・フォード
脚本
ダドリー・ニコルズ

ジェームズ・パーカーJr.
撮影:ジョセフ・H・オーガスト

編集:フランク・E・ハル
音楽:ジョージ・リップシュルツ

出演
ロバート”ボブ”キングスリー少佐:ジョージ・オブライエン
アンナ・マリー・フォン・シュトイベン:マリオン・レッシング
“ラグ”カウフマン:ウォーレン・ハイマー

エルネンスト・フォン・シュトイベン男爵:ヘンリー・ヴィクター
ロリータ:モナ・マリス
フランツ・シラー大尉:ジョン・ローダー
リチャード”ディック”キャボット少尉:スティーヴ・ペンドルトン
ジョー・コッブ:ウォルター・マッグレイル
エリック:フランシス・フォード

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX

1931年製作 89分
公開
北米:1931年3月29日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1918年、第一次大戦下。
Qボートと呼ばれる偽装船の艦長でアメリカ海軍のロバート”ボブ”キングスリー少佐(ジョージ・オブライエン)は、極秘の内に出航する。

有能な艦長エルネスト・フォン・シュトイベン男爵(ヘンリー・ヴィクター)のUボートに、囮となり護衛の潜水艦に魚雷攻撃をさせるのが目的の作戦だと聞かされた乗組員は、戸惑ってしまう。

カナリア諸島
キングスリーは、ドイツ軍Uボートの補給基地と思われる
港に着き、乗組員と共に下船する。

そしてキングスリーは、現地にいた女性アンナ・マリー(マリオン・レッシング)に出会う。

その後アンナ・マリーは、港に到着した恋人フランツ・シラー大尉(ジョン・ローダー)と会い、彼から商船がアメリカの船らしいことを知らされる。

シラーに雇われた、酒場の女ロリータ(モナ・マリス)は、船員(少尉)のリチャード”ディック”キャボット(スティーヴ・ペンドルトン)に言い寄り情報を得ようとする。

キャボットを眠らせたロリータは、彼がアメリカ海軍の少尉だと知る。

一方、アンナ・マリーと再会後に、出航のため別れを告げたキングスリーは、酒場でシラーに声をかけられ、互いに牽制しながら酒を酌み交わす。

その後キングスリーは、部下を乗船させるよう命じ、出航の準備をさせる。

キングスリーはキャボットがいないことに気づくが、潮の流れなどもあり、仕方なく出向を命ずる。

ようやく目覚めたキャボットは、自分が取り残されたことに気づき、ロリータの後をつけ、彼女に報酬を渡した男達の乗る船に侵入する。

その船は沖合いのUボートに向い、実はアンナ・マリーの兄だった艦長シュトイベンに、彼女やシラーは迎えられる。

キャボットは、船の燃料のドラム缶に火を放ち、破壊活動をしようとするが、それが見つかり射殺されてしまう。

シュトイベンは、キャボットの遺体に救命胴衣を着けて海に葬る。

アンナ・マリーは、これが戦争だというシュトイベンの言葉に納得するしかなく、船で港に戻る。

その船は、キャボットが船腹に穴をあけたたため沈没してしまい、アンナ・マリーらは救命ボートで港に向かう。

その後、キングスリーは、海上で燃えるドラム缶とキャボットの遺体を発見し、漂流していたアンナ・マリーらを救助する。

キングスリーは、キャボットの死にアンナ・マリーが関わっていたと判断し、彼女を拘束する。

その後キングスリーは、アンナ・マリーがシュトイベンの妹だと知り、Uボートが接近しているとの報告を受ける。

シュトイベンも偽装船を発見し、浮上して砲撃を始める。

キングスリーは、アンナ・マリーを救命ボートに乗せて脱出させて状況を見守る。

Uボートが接近したところで、キングスリーは攻撃を命じ、激しい砲撃戦が始まる。

そしてUボートは、偽装船の護衛についていたアメリカの潜水艦の魚雷攻撃を受けて損害を受ける。

シュトイベンは覚悟を決め、甲板に上がりUボートは沈没する。

生存者を救出したキングスリーは、アンナ・マリーとの新生活を望むが、彼女は祖国ドイツを見捨てるわけにはいかないことを告げる。

アンナ・マリーは、キングスリーに再会を約束して別れを告げ、救助されたシュトイベンとシラーの元に向かう。

そして、キングスリーは、アンナ・マリー達をいつまでも見つめていた。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

第一次大戦中での、ドイツ軍Uボートとアメリカの偽装船との戦いを描いた、まだ30代のジョン・フォードが、製作も兼ねた戦争アクション。

*(簡略ストーリー)
第一次大戦中、Qボートと呼ばれる偽装船の艦長でアメリカ海軍のロバート・キングスリー少佐は、ドイツ軍Uボートを倒すため、護衛の潜水艦と共に極秘任務で出航する。
Uボートの補給基地に着いたキングスリーは、情報収集のため下船し、現地にいた女性アンナ・マリーに出会う。
アンナ・マリーの恋人シラー大尉は、商船(偽装船)がアメリカ船だと見破り、それを彼女に伝えて警戒する。
シラーは、酒場の女ロリータに船員(少尉)のキャボットを探らせて、彼がアメリカ海軍の将校だと知る。
キングスリーは、アンナ・マリーに惹かれながらも彼女に別れを告げ、眠らされていたキャボットを見つけられないまま、船に戻り出航する。
実は、Uボートの艦長シュトイベンの妹だったアンナ・マリーは、燃料を積んだ船で兄の元に向かう。
燃料補給を済ませたUボートだったが、意識を取り戻し補給船に潜んでいたキャボットは、破壊工作を試みて射殺されてしまう。
シュトイベンは、キャボットを海に埋葬して、アンナ・マリーは、港に戻る途中で船が沈みボートで漂流する。
その後キングスリーは、キャボットの遺体とアンナ・マリーを見つけ、彼女を拘束する。
そして、キングスリーは迫るUボートとの戦いに挑む・・・。
__________

まだ若いジョン・フォードではあるが、その大胆な演出は冴え、サスペンス・タッチの陸上戦から、偽装工作でUボートを罠にかける海上の頭脳戦の手に汗握る展開、またそれをさらに盛り上げる、迫力ある攻撃場面など、トーキー作品初期の時代背景を考えると、画期的とも言えるアクション作品に仕上がっている。

サイレントの名残りとも言える、字幕が登場する際に、その専用画面に変わる場面が、いかにも古風に感じるが、ドラマの内容や描写映像に古臭さは感じない。

12本ものフォード作品に出演した、盟友であり、お気に入りスター、ジョージ・オブライエンは、30代前半にしては、かなり貫禄ある演技を見せてくれる。

男のドラマの中で、”一輪の花”のような存在に見えるマリオン・レッシングだが、その後のフォード作品によく登場する、鉄火娘を髣髴させる、気の強い愛国心に燃える女性を好演している。

Uボートの艦長で、ヒロインの兄ヘンリー・ヴィクター、その部下でヒロインの恋人ジョン・ローダー、主人公の部下スティーヴ・ペンドルトンウォーレン・ハイマーウォルター・マッグレイルドイツ軍に加担する酒場の女役のモナ・マリス、そしてフォードの実兄フランシス・フォードが、トロール船の船長役で登場する。


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