シャドー・ダンサー Shadow Dancer (2012) 3/5 (1)


■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

最愛の息子と別れるか家族や仲間の行動をスパイするか、究極の選択を迫られたIRA女性活動家の苦悩を描く、主演アンドレア・ライズボロークライヴ・オーウェンジリアン・アンダーソン他共演、監督ジェームズ・マーシュによるドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:ジェームズ・マーシュ
製作
クリス・コーエン

アンドリュー・ロウ
エド・ギニー
製作総指揮
ジョー・オッペンハイマー

ノーマン・メリー
トム・ブラッドビー
ブラヒム・シウア
ヴァンサン・マラヴァル
リタ・ダゲール
原作:トム・ブラッドビー”Shadow Dancer”
脚本:トム・ブラッドビー

撮影:ロブ・ハーディ
編集:ジンクス・ゴッドフリー
音楽:ディコン・ハインクリフェ

出演
コレット・マクビー:アンドレア・ライズボロー

マック:クライヴ・オーウェン
ケイト・フレッチャー:ジリアン・アンダーソン
コレットの母親:ブリッド・ブレナン
ジュリー・マクビー:エイダン・ギレン
コナー・マクビー:ドーナル・グリーソン
ケヴィン・モルヴィル:デヴィッド・ウィルモット
ブレンダン:マーティン・マッキャン

イギリス/アイルランド 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

2012年製作 101分
公開
イギリス:2012年8月24日
アイルランド:2012年8月24日
北米:2013年4月5日
日本:2013年3月16日
北米興行収入 $100,616
世界 $419,953


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1973年、北アイルランドベルファスト
家族がIRAのメンバーである少女コレットは、北アイルランド問題の犠牲となった弟の死を悲しむ。

1993年、ロンドン
IRAの活動に身を投じていたコレット・マクビー(アンドレア・ライズボロー)は、地下鉄で爆破テロ未遂事件を起こして逮捕される。

ホテルの一室に連行されたコレットは、MI5(イギリス情報部保安局)捜査官マック(クライヴ・オーウェン)の尋問を受ける。

コレットは、息子と別れて拘留されるか、同じ活動家である兄ジェリー(エイダン・ギレン)らを裏切り情報提供者となるかの選択を迫られる。

仕方なくそれを承知したコレットは、マックに今後の連絡先などを知らされる。

ベルファスト
自宅に戻ったコレットは、母親(ブリッド・ブレナン)に息子が無事であることを確認して彼を抱きしめる。

ジェリーと弟コナー(ドーナル・グリーソン)が現れ、ロンドンの件などを話したコレットは、リーダーのケヴィン・モルヴィル(デヴィッド・ウィルモット)に会うよう指示される。

現地入りしたマックは、支部のケイト・フレッチャー(ジリアン・アンダーソン)から、コレットがケヴィンに調べられることを知らされる。

訪ねて来たケヴィンに都合が悪いことを伝えたコレットは、マックと約束した場所に現れなかったために連行される。

マックは、兄弟に会ったかをコレットに確認し、ジェリーの計画を知ろうとする。

コレットが何も話そうとしないためにその場を去ろうとしたマックだったが、彼女は翌日に襲撃があることを伝える。

マックはコレットを解放し、コナーが恨みを持つ刑事を殺すことを知らされたのだが、ケイトらは特殊部隊の配置を考える。

それを知ったマックは、情報提供者が危険にさらされることを指摘するが、ケイトは、組織を一掃するチャンスだと主張する。

マックの意見は聞き入れられず、彼はコナーを差し出すよう指示される。

翌朝、コレットはコナーに起こされて計画に協力するよう言われて行動を共にする。

コレットはトイレに行くと言ってマックに連絡を取り、その場に仲間のブレンダン(マーティン・マッキャン)が現れたために焦る。

その後コレットは、刑事の家に向かい襲撃に加担するが、ブレンダンは狙撃され、当局の者達が現れたため彼女は逃走する。

コレットはマックに電話をして、入院したブレンダンが助かった場合は、自分の正体がバレると言って動揺する。

マックは、その件は何とかするとコレットに伝える。

ケヴィンと話をすることになったコレットは、ロンドンから無事に戻ったことや、連行されても何事もなく釈放されたことについて聞かれる。

コレットがイギリス人と接触し、話をしたことを知ったケヴィンは、彼女に監視することを伝える。

帰り際にコレットは、自分が殺される可能性があったことを知る。

ケヴィンを嫌うコナーは、コレットを尋問することを止めさせるようジェリーに迫るが、ブレンダンが死んだ状況ではそれもやむを得ないことだった。

二人の話を耳にしたコレットはマックに会い、ブレンダンを殺したことを責めるものの、彼はそれを否定する。

殺す気があったことが問題だと言うコレットは、ケヴィンが自分を疑っていると伝え、死者を出したことを批判しその場を去る。

イギリス当局が監視する中、ブレンダンの葬儀は行われ、ジェリーは指揮官に引き上げることを要求する。

コナーは危険を承知しながら、ブレンダンのために上空に向かって銃を放ち、その場は騒然となる。

その後、ケヴィンはコレットの部屋を調べるが、彼女が隠したポケベルなどは見つからなかった。

和平の道も考えられるものの、ジェリーはそれに従おうとしない。

別の事件を調べたマックはケイトの自宅に向かい、他の密告者を守るためにコレットを囮に使ったことについてを問い詰める。

自分の計画を放棄するわけにはいかないケイトは、コレットを救おうとするマックの意見を聞き入れようとしない。

ジェリーの身近にいる密告者が誰かを探ろうとしたマックは、彼が冷酷なケヴィンの言いなりだと同僚に言われ、必ず誰かが殺されると指摘される。

コレットに会ったマックは、不安を隠せない彼女に必ず守ることを伝え、惹かれ合ってしまったことに二人は気づく。

マックは、反逆行為を承知で、コレットと息子を逃亡させることを約束する。

ケヴィンは、身近にいる密告者を排除することをジェリーに伝える。

コナーを拷問したケヴィンは、コレットに襲撃の件を話したかを聞き出そうとする。

ケヴィンは、何も話そうとしないコナーを密告者ではないと判断する。

同僚の協力で、ある古い資料を調べたマックは、コレットの母親が息子ジェリーを守るために密告したことを知る。

母親に電話をしたマックは、コレットが殺されることを伝え、自分が彼女を雇ったと付け加える。

覚悟を決めた母親は、迎えに来たケヴィンの車に乗り、何も知らないコレットは息子を学校に送り帰宅する。

郊外で母親の死体が発見され、彼女を雇っていたケイトは、現場に現れたマックを無視してその場を立ち去る。

マックはコレットとの待ち合わせ場所に向かうが、彼女は現れず、車の中で鳴っている電話に出ようとした瞬間、彼は爆殺される。

旅立つために息子を迎えに行ったコレットは、車で待っていたナーに、全てが済んだことを知らされる。


解説 評価 感想 ■

トム・ブラッドビーの小説”Shadow Dancer”を、彼自身が脚色して製作された作品。

*(簡略ストー リー)

1993年、ロンドン
北アイルランド問題の犠牲となり、かつて弟を失ったコレット・マクビーは、IRAの活動家に身を投じていた。
地下鉄爆破テロ未遂の容疑で逮捕されたコレットは、MI5(イギリス情報部保安局)捜査官マックの元に連行される。
コレットは、息子と別れるか家族や仲間の情報を提供するかの選択を迫られる。
仕方なく密告者を選んだコレットはベルファストに戻り、弟コナーが計画する刑事襲撃事件に加担しながら、その情報をマックに流す。
コレットは、組織のリーダー、ケヴィンに疑われながら、情報を提供するしかない苦悩の日々が続く。
マックは、もう一人の密告者がいることに気づき、命の危険にさらされているコレットを救おうとするのだが・・・。
__________

当事国で、北アイルランド問題が、一家族や幼い子供にまで深く関わっていることを痛感させられる、重苦しい雰囲気に終始する作品。

スペシャリストが計画するスパイ活動にしては、やや隙があるようにも感じる脚本だが、実際の諜報活動とはこんなものなのかもしれないとも思える。

考えが浅い日本人は、スパイと聞けばタキシードを着てカジノにでも出現すると思っているのかもしれないが、誰の目から見ても平凡に見える人物が、諜報活動をしている現実などを知らねばいけない時期に来ているのではないだろうか。

サスペンスのように宣伝をされている作品だが、反英活動やテロ行為を一つのテーマにしているだけで、母親である女性の苦悩をひたすら描くドラマとして見応えはある。

近年、活躍が目立つ、一貫して苦悩の表情で通す辛い立場の女性活動家を演ずるアンドレア・ライズボローは、実力を兼ね備えた次代を担う女優として注目したい一人だ。

主人公を操るものの感情移入してしまうMI5捜査官クライヴ・オーウェン、現地支部の同僚ジリアン・アンダーソン、主人公の母役ブリッド・ブレナン、兄弟エイダン・ギレンドーナル・グリーソン、活動家のリーダー、デヴィッド・ウィルモット、活動家のマーティン・マッキャンなどが共演している。


スポンサードリンク
ウェブ・ムービー・シアター

ウェブ・ムービー・シアター