アメリカの影 Shadows (1959) 4/5 (1)


■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

従来の映画製作とは違う”インディペンデント”映画の世界を切り開いたジョン・カサヴェテスの記念すべき初監督作品(脚本、編集兼)。
マンハッタンで暮すアフリカ系のミュージシャンの兄弟と彼らが可愛がる妹、その兄妹の平凡な暮らしを人種問題を絡めリアルに描く、製作シーモア・カッセル、出演レリア・ゴルドーニベン・カルーザス他共演のドラマ。


・ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:ジョン・カサヴェテス
製作
モーリス・マッケンドリー
シーモア・カッセル

脚本:ジョン・カサヴェテス
撮影:エリック・コールマー
編集
ジョン・カサヴェテス

モーリス・マッケンドリー
音楽:チャールズ・ミンガス

出演
レリア:レリア・ゴルドーニ
ヒュー:ヒュー・ハード
ベン:ベン・カルーザス

トニー:アンソニー・レイ
デヴィッド:デヴィッド・ポキティロウ
ルパート:ルパート・クローゼ

アメリカ 映画
1959年製作 82分
公開
北米:1959年11月11日
日本:1965年2月5日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ニューヨークマンハッタン
仲間達と遊び歩き、歌手の兄ヒュー(ヒュー・ハード)を頼ってばかりいる、自称ミュージシャンのベン(ベン・カルーザス)は、今日も兄に小遣いをねだる。

フィラデルフィアに向かうヒューを見送りに来た妹のレリア(レリア・ゴルドーニ)は、タクシーで帰宅するようにと言う兄の忠告を守らず、夜の街を歩いて自宅に向かう。

マネージャーのルパート(ルパート・クローゼ)とクラブに着き、ステージに立ったヒューだったが、彼の歌は受けず、気乗りしないままコーラスガールを紹介する。

翌日、レリアは、ベンや友人デヴィッド(デヴィッド・ポキティロウ)らと、目的も無く語り合っていた。

その後、あるパーティーに出席していたレリアは、自分の書いた小説のをデヴィッドに批評される。

その場でレリアは、デヴィッドに、青年トニー(アンソニー・レイ)を紹介される。

三人はセントラルパークに向かい、デヴィッドは二人と逸れてしまい、トニーはレリアをアパートに誘う。

そして二人は愛し合ってしまうが、肌の白いレリアは、自分がアフリカ系だと知らずに付き合おうとするトニーとの関係を考えると、不安が募る。

数日後、レリアは、フィラデルフィアから戻った兄ヒューをトニーに紹介する。

動揺するトニーは、恐れていたことが起きて傷ついたレリアに、まともな言葉がかけられず、トラブルを避けようとするヒューに追い出されてしまう。

ヒューは、ショックを受けて涙する妹を優しく抱き寄せる。

翌日の夜、ヒューが人を呼んでパーティーを開き、現われたデヴィッドが、トニーのことでレリアと話をしようとするが、彼女はそれを拒む。

その場でベンが騒ぎを起し、ヒューが彼を追い出してしまう。

その後、戻ってきたベンとヒューは話し合い、兄弟はわだかまりを消す。

翌日、トニーはレリアに謝罪に来るが、彼女は知り合った男性とダンスに出かけてしまう。

トニーは、ヒューに追い払われそうになるが、ベンがそれを制止し、彼のレリアへの謝罪の言葉を、妹に伝えることを約束する。

うだつの上がらない仕事に嫌気がさしたルパートは、興奮してヒューに不満をぶつけるが、二人は気を取り戻してシカゴに向かう。

あるバーで、見知らぬ女性達に声をかけたベンらは、彼女らの連れの男達に袋叩きに遭う。

その後、仲間達と別れたベンは、夜の街に姿を消す。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

三流クラブの歌手であるアフリカ系のヒューは、仲間達と遊び歩く、同じミュージシャンの弟ベンと、美しい妹レリアとで仲良く暮らしていた。
ある日レリアは、友人のデヴィッドの紹介で、白人青年トニーと出会う。
肌の白いレリアをアフリカ系とは思わず、トニーは彼女に惹かれてアパートに誘い、そして二人は結ばれてしまう。
その後も交際を続けた二人だったが、レリアは、兄ヒューをトニーに紹介する。
そして、レリアの不安は現実となり、トニーは動揺してしまう。
ヒューは、傷ついた妹を慰め、後日、冷静さを取り戻したトニーは、レリアに謝罪しようとするのだが・・・。
__________

弱冠29歳、既に俳優としてのキャリアは積んでいたジョン・カサヴェテスが切り開いた、新たな映画製作への道筋、その金字塔的な存在として貴重な作品。

エンドロールで紹介されるが、即興的な手法で製作された本作は、マンハッタン・ロケの生々しい映像とその臨場感で、人々の生活感や息遣いが伝わってくる、ドキュメンタリー・タッチで描かれている。

ハリウッド、黄金の1950年代の終りと共にそれまでの作品とは一線を画する、革新的な考えを打ち出したジョン・カサヴェテスの功績は、後年、高く評価されることになる。

音楽を担当するチャールズ・ミンガスの楽曲も注目だ。

実名が役名というのも面白い出演者、ミュージシャン兄弟ヒュー・ハードとベン・カルーザス、彼らの妹レリア・ゴルドーニ、彼女と愛し合う白人青年アンソニー・レイ、知人デヴィッド・ポキティロウ、ヒューのマネージャー役のルパート・クローゼなどが共演している。


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