シャーロック・ホームズ Sherlock Holmes (2009) 3.41/5 (32)


■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

アーサー・コナン・ドイルによる創作キャラクター”探偵シャーロック・ホームズ”を基に、ライオネル・ウィグラムの原案で製作された作品。
監督ガイ・リッチー、主演ロバート・ダウニーJr.ジュード・ロウレイチェル・マクアダムスマーク・ストロング他共演。


ドラマ(サスペンス/犯罪)

ロバート・ダウニーJr. / Robert Downey Jr. 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:ガイ・リッチー
製作総指揮
ブルース・バーマン

マイケル・タドロス
スティーヴ・クラーク=ホール
製作
スーザン・ダウニー

ダン・リン
ジョエル・シルバー
ライオネル・ウィグラム
原作:アーサー・コナン・ドイル
原案
ライオネル・ウィグラム
マイケル・ロバート・ジョンソン
脚本
マイケル・ロバート・ジョンソン
アンソニー・ペッカム

サイモン・キンバーグ
美術・装置
サラ・グリーンウッド

ケイティー・スペンサー
撮影:フィリップ・ルースロ
編集:ジェームズ・ハーバート
音楽:ハンス・ジマー

出演
シャーロック・ホームズ:ロバート・ダウニーJr.

ジョン・ワトソン:ジュード・ロウ
アイリーン・アドラー:レイチェル・マクアダムス
レストレード警部:エディ・マーサン
ヘンリー・ブラックウッド卿:マーク・ストロング
メアリー・モースタン:ケリー・ライリー
ハドソン夫人: ジェラルディン・ジェームズ
トーマス・ロザーラム卿:ジェームズ・フォックス
カワード卿:ハンス・マシソン
スタンディッシュ大使:ウィリアム・ホープ
タナー船長:クライヴ・ラッセル
占い師:ブロナー・ギャラガー

アメリカ/イギリス 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ

2009年製作 128分
公開
北米:2009年12月25日
イギリス:2009年12月26日
日本:2010年3月12日
製作費 $90,000,000
北米興行収入 $209,019,489
世界 $524,028,679


アカデミー賞 ■

第82回アカデミー賞
・ノミネート
美術・作曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1891年、ロンドン
探偵シャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニーJr.)と医師のジョン・ワトソン(ジュード・ロウ)は、産業革命後も世界に君臨するこの地で、多発する犯罪に挑んでいた。

二人は、”スコットランド・ヤード”のレストレード警部(エディ・マーサン)の協力を得て、”黒魔術”という儀式殺人で5人もの女性の命を奪ったヘンリー・ブラックウッド卿(マーク・ストロング)を捕らえることに成功する。

ホームズは、”ベーカー街221B”の自宅アパートで、別の事件に手をつけようともせずに部屋に閉じこもっていた。

同じアパートに住むワトソンは、家主のハドソン夫人(ジェラルディン・ジェームズ)に悪態をついて、2週間も外出しないホームズに、婚約者メアリー・モースタン(ケリー・ライリー)との夕食に同席するよう強要する。

レストランでワトソンとメアリーを迎えたホームズは、独自の推理でワトソンの人物像をメアリーに語り始める。

メアリーが自分についての観察を求めたため、ホームズは家庭教師である彼女が、婚約者がいたことまでを推理する。

概ねそれを認めたメアリーだったが、亡くなった婚約者を、侮辱するようなことを口にしたホームズに気分を害して、席を外してしまい、ワトソンもそれを追う。

頭脳明晰で、抜群の推理力を発揮するホームズだったが、生活はだらしなく、闇で野蛮な格闘技などもしていた。

ホームズは格闘技会場で、女嫌いの彼が、唯一人心を揺さぶられる女性アイリーン・アドラー(レイチェル・マクアダムス)を見かける。

その後、牢獄のブラックウッド卿に呼ばれたホームズは、彼との面会で、殺害された5人が”生贄”だったことを知らされる。

ブラックウッドは、今後さらに3人が殺されるが、ホームズは何も出来ないことを予言する。

そして、予定通りブラックウッドの絞首刑が執行され、ワトソンが彼の死を確認する。

数日後、アパートにアドラーが現れ、ホームズは、ある人物を捜すことを依頼される。

その場を立ち去ったアドラーは、待ち構えていた馬車内にいた人物に、ホームズに捜させた男は、ブラックウッドの計画に関与する重要人物だということを知らされる。

ホームズは、行方不明の男性”ルーク・リオダン”を捜すようにと書かれたアドラーの手紙を読んだワトソンに、彼女が、ある男(馬車内の男)のために動いていることを知り、それにに興味があることを伝える。

そこに、ブラックウッド卿の墓が破壊されたという連絡が入り、ホームズはワトソンと墓地に向かう。

レストレード警部は、部下に棺を運び出させ、ブラックウッドの死を確認したワトソンは、処刑後には間違いなく彼の脈がなかったことを、自信を持って警部に伝える。

そして、棺からはリオダンの遺体が見つかり、墓の管理人は、ブラックウッドが、墓から歩き去るのを目撃したと証言する。

ホームズは、レストレードに気づかれぬように、遺体から懐中時計を盗み出し、それを手がかりにリオダンの住所を突き止める。

その後ワトソンは、ホームズが格闘技で稼いだ金の分け前を要求し、それでメアリーに贈る指輪を買い、彼女の元に向かおうとする。

しかし、ワトソンは、リオダンの家に向かったホームズが気になり同行する。

リオダンの家で行われた、化学実験の痕跡などを発見したホームズとワトソンは、彼がブラックウッドと関係していたことを知る。

その後、部屋を焼き払いに来た者達に襲われた二人は、何とか難を逃れ、ホームズが大男を造船所に追い詰める。

大男は反撃し、ホームズを船の下敷きにしようとするが、ワトソンが現れて寸前でホームズを助け、造船中の船は港に沈んでしまう。

騒ぎの責任を取らされ、警察に連行された二人だったが、ワトソンだけがメアリーの助力で釈放される。

レストレードにより釈放されたホームズは、オカルト秘密結社”第4修道会”の本部に連行され、リーダーのトーマス・ロザラム卿(ジェームズ・フォックス)と顔を合わせる。

続いてホームズは、アメリカ大使スタンディッシュ(ウィリアム・ホープ)と内務大臣カワード卿(ハンス・マシソン)とも面会し、彼らの活動の正当性を聞かされる。

ホームズは、ロザラム卿がブラックウッドの父親だということを見抜き、彼を止められない結社に代わり、その計画阻止を引き受ける。

アドラーに会いに行ったホームズは、彼女に危険が迫っていることを知らせるが、彼は睡眠薬入りのワインを飲まされて眠らされたしまう。

その夜、ロザラム卿は、ブラックウッドの手によって入浴中に殺害され、結社の指輪を奪われる。

ロザラム卿の殺害現場に連れて行かれたホームズは、秘密の部屋を発見して手がかりになる物を持ち出す。

結社の集会を召集したカワード卿は、新しいリーダーとしてブラックウッドを推薦する。

その場に現れたブラックウッドは、南北戦争で弱体化したアメリカから、世界の支配権をイギリスに取り戻す計画を発表する。

しかし、スタンディッシュがそれに協力することを拒んだため、ブラックウッドは彼の体に火を放ち殺害する。

そしてブラックウッドは、警察を支配するようカワード卿に指示を出す。

ホームズは、リオダンの遺体を、引っ越すワトソンの部屋に運び、彼が食肉工場の工員だったことを知る。

工場に一人で向かおうとしたホームズだったが、再びそれが気になったワトソンは彼に同行する。

タナー船長(クライヴ・ラッセル)の船で、現場に向かった二人は、ブラックウッドに捕らえられていたアドラーを見つけて救出する。

工場を脱出した三人は、仕掛けられた爆薬で吹き飛ばされ、助かったホームズは、カワード卿の命令で逮捕状が出されて指名手配されてしまう。

ワトソンも無事だと知ったホームズは姿を消し、アドラーはロンドンを離れようとする。

しかし、依頼人は、リオダンがブラックウッドのために作った物を手に入れるよう、アドラーに指示を出す。

傷を負って入院したワトソンを、ホームズは医師に扮して見舞い、それに気づいたメアリーは、友人を傷つけてしまい、責任を感じるホームズを励まして、事件解決に向かわせる。

ロザラム卿が所持していた魔術書に、秘密が隠されていると気づいたホームズは、考えをめぐらせる。

翌朝、回復したワトソンとアドラーに起されたホームズは、事件に対する推理を二人に語り始めるが、レストレード警部が押し入ってくる。

ワトソンとアドラーを逃がしたホームズは、レストレードに連行されてカワード卿の元に向かう。

レストレードも結社の一員だったことがわかり、カワード卿はホームズを殺そうとする。

ブラックウッドの次のターゲットが、”イギリス議会”であることに気づいていたホームズは、暖炉を塞ぎ煙の中に姿を隠して手錠をはずし、窓からテムズ川に飛び込み脱出する。

待ち構えていたワトソンらがホームズを助け出し、彼は、レストレードが手錠の鍵を渡し、一芝居打ってくれたことを知らせる。

ホームズらは、イギリス議会地下の下水道に侵入して、シアン化物を噴出させる装置を発見し、ブラックウッドが、それで貴族院に集まる議員達を抹殺しようとしていることに気づく。

戦略を練る間もなく、アドラーが単独で敵に攻撃を仕掛け、ホームズとワトソンもすれに続く。

そして、カワード卿は、議員達にブラックウッドを紹介して、彼は世界制覇計画を高らかに宣言する

装置を解除できないホームズらだったが、”ビッグ・ベン”の12時の鐘が鳴り、ブラックウッドが装置を作動させる。

地下では、現れた大男にホームズとワトソンが立ち向かい、アドラーが拳銃の弾丸の火薬を使い、シアン化物のシリンダーを外しブラックウッドの計画を阻止する。

ブラックウッドは姿を消し、カワード卿は議員達に非難される。

シリンダーを持ったアドラーは、逃げ延びた先が未完成の”タワーブリッジ”の上だと気づく。

アドラーを見つけたホームズだったが、そこにブラックウッドが現れる。

ブラックウッドは、アドラーの持っていたシリンダーを奪い、彼女突き落とす。

ホームズはブラックウッドと一騎打ちとなり、ブラックウッドが足に鉄柱のロープが絡まり滑り落ちそうになる。

ブラックウッドの目の前で、ホームズは、全ての儀式や魔術にからくりがあったことを明らかにする。

鉄骨が落下し、ブラックウッドの首にチェーンが絡まり、彼は宙吊り状態で死亡する。

そしてホームズは、テムズ川への転落を免れたアドラーを救い出す。

アドラーは、自分の依頼人が、才気溢れる暗躍する悪党モリアティー教授だったことをホームズに伝える。

事件解決後、メアリーを連れてホームズを訪ねたワトソンは、ブラックウッドが絞首刑を逃れた方法の推理を彼から聞く。

さらにホームズは、ブラックウッドが仮死状態になった謎もワトソンに説明する。

その時、警官が現れ、ブラックウッドを倒した日に、一人の警官が下水道で射殺されていたことを、ホームズらに知らせる。

ホームズは、その犯人がモリアティーだと確信し、アドラーはおとりで、自分が彼女を追っている間に、モリアティーが、ブラックウッドの装置から無線装置を奪ったと推理する。

そしてホームズは、新たな事件捜査に闘志を燃やす。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「シャーロック・ホームズ」(2009)
・「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」(2011)

*(簡略ストー リー)

悪事が多発するロンドンで、名探偵として名高いシャーロック・ホームズが、相棒の医師ジョン・ワトソンとの捜査で、儀式殺人を繰り返すブラックウッド卿を捕らえる。
その後、ブラックウッド卿は処刑されるのだが、予言どおり復活する。
そしてブラックウッド卿は、秘密結社を動かし、世界の覇権を手に入れようと企む。
しかし、ホームズとワトソンらは、それを阻止しするため、ブラックウッドの陰謀に立ちはだかる・・・。
__________

行動力があり、尚且つ沈着冷静な人物でもない、やや外れた”スーパー・ヒーロー”として描かれている主人公の活躍を、監督ガイ・リッチーは誰もが期待する推理サスペンスに捻りを加え、アクション・アドベンチャーの要素を強烈に印象付けながら、見応えある作品仕上げている。

特撮を駆使し、本物と見間違う程の、精巧な19世紀末のロンドンの街並と、その時代の雰囲気を見事に映し出した映像は素晴らしく、スローモーションを使った斬新な描写なども見所の一つだ。

イギリスの繁栄の象徴のように、度々画面に映し出される、建設中の”タワーブリッジ”の、異様にも見える姿が印象的で、クライマックスの対決シーンでは、これ以上ない舞台としても登場する。

北米だけでも2億ドルを超す興行収益を上げて、全世界では約5億2400万ドルの大ヒットとなった。

第82回アカデミー賞では、美術と作曲賞にノミネートされた。

いつもながらの独創的な楽曲で、ドラマの緊張感を高めるハンス・ジマーの音楽だが、劇場の設備のせいなのか、映像を邪魔するほどに大音量で挿入され、気になって仕方がなかった。

また、全く予備知識を持たずに鑑賞していたのか、主人公シャーロック・ホームズのイメージに違和感を持ち、頭を傾げている人達も多く見られた。

主演のロバート・ダウニーJr.は、頭脳や行動力は人並み外れているものの、自堕落な生活や人間味を加えたキャラクターとして観客を驚かせる、新感覚のシャーロック・ホームズを、体を張った演技で熱演している。

ジュード・ロウも、その修正役として最適な人物のジョン・ワトソンを好演し、堅物のようで、ウィットに富んだ個性的な助手として、主人公に引けをとらないインパクトのある役柄を見事に演じている。

二人に負けないタフな女性として印象に残る、ホームズ憧れの人レイチェル・マクアダムス、やや頼りない風貌のレストレード警部エディ・マーサン、黒魔術で世界を手中にしようとする、ドラマを引き締めるマーク・ストロング、ワトソンの婚約者ケリー・ライリー、アパートの家主ハドソン夫人ジェラルディン・ジェームズ、秘密結社のリーダー、ジェームズ・フォックス内務大臣役のハンス・マシソン、アメリカ大使のウィリアム・ホープなどが共演している。


スポンサードリンク
ウェブ・ムービー・シアター

ウェブ・ムービー・シアター