ショックプルーフ Shockproof (1949) 3.07/5 (29)


■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

仮釈放中の女性を愛してしまい将来を捨ててでも立ち直らせようとする保護監察官と、苦悩する女性の生き様を描く、監督ダグラス・サーク、脚本サミュエル・フラー、主演コーネル・ワイルドパトシリア・ナイト他共演のフィルム・ノワール作品。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:ダグラス・サーク
製作
ヘレン・ドイッチュ

S・シルヴァン・サイモン
脚本
サミュエル・フラー

ヘレン・ドイッチュ
撮影:チャールズ・ロートンJr.
編集:ジーン・ハヴリック
音楽:ジョージ・ダニング

出演
グリフ・マラート:コーネル・ワイルド

ジェニー・マーシュ:パトシリア・ナイト
ハリー・ウェッソン:ジョン・バラグレー
マラート夫人:エスター・ミンチオッティ
サム・ブルックス:ハワード・セント・ジョン
トミー・マラート:チャールズ・ベイツ

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1949年製作 79分
公開
北米:1949年1月25日
日本:未公開


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ハリウッド
保護監察官のグリフ・マラート(コーネル・ワイルド)は、ジェニー・マーシュ(パトシリア・ナイト)の仮釈放証明書にサインし、彼女の更正の手助けをしようとする。

殺人を犯したジェニーは、元恋人で悪党でもあるハリー・ウェッソン(ジョン・バラグレー)との接触も禁じられて、マラートの示す厳しい条件を呑み社会復帰を目指す。

マラートはジェニーに、アパートと会計事務所の仕事を与え、現れたハリーを追い払う。

しかし、ジェニーはハリーと共にノミ屋に向かい、それをマラートに問い詰められる。

ジェニーに探りを入れたマラートは、彼女が根っからの悪人でないことを確認し、ハリーにジェニーには近づくなと警告する。

それを無視してハリーと待ち合わせたジェニーだったが、マラートに自宅での食事に誘われる。

仕方なくマラートの誘いを受けたジェニーは、目の不自由な彼の母親(エスター・ミンチオッティ)に紹介される。

しかし、前科者への同情と思い、気分を害したジェニーはその場を立ち去ろうとする。

マラートはジェニーの誤解を解き、ハリーとの縁を切らせて、彼女を立ち直らせようとしていることを伝える。

ジェニーが何度も職を変えていることについて、支局長サム・ブルックス(ハワード・セント・ジョン)に質問されたマラートは、住み込みの就職先が見つかったことを彼に報告する。

マラートは、ジェニーを自宅で母親の世話をさせることにしたのだが、女性に縁のなかった彼は次第にジェニーに心を寄せるようになる。

それを察したジェニーは、ハリーと密会して、それを彼に伝えるが、サンフランシスコへの移転準備ができるまで、様子を見るように言われる。

ある夜、マラートは悪夢にうなされたジェニーを落ち着かせ、彼女に愛を告白し、規則違反と知りながらプロポーズしてしまう。

それを知ったハリーは、今すぐにマラートとジェニーを結婚させて、彼を陥れようとする。

マラートを騙すことのできないジェニーは旅立とうとするが、彼がそれを引き止め、2人は結婚してしまう。

将来を失ってしまうかもしれないマラートを案ずる母は、結婚を秘密にするよう2人に言い聞かせる。

連絡を取ったジェニーが現れないため、自宅に押し入ってきたハリーを、帰宅したマラートが叩きのめして追い出してしまう。

その後、ハリーはジェニーに銃撃されてしまい、マラートは裏で2人が自分を操っていたと思い込み激怒する。

ジェニーは、ハリーと縁を切ろうとして逆に脅されたため、止むを得ず彼を撃ったことマラートに話す。

マラートは、その話を聞いてジェニーをメキシコに逃がそうとするが、彼女が指名手配されていることを知り、新婚の車を奪い国境に向かう。

しかし、その車の盗難もばれて、2人はバスで逃走するが、マラートも共犯となり新聞で大きく報道される。

ジェニーはブロンドの髪を染め、マラートが時計を質に入れて逃亡資金にしようとした際、質屋の主人は新聞を見て警察に通報する。

質屋に銃を向けられたマラートだったが、彼はそこから逃げ出してジェニーとの逃亡生活が始まる。

所持金がなくなり、盗みまでしてしまったマラートを見て、ジェニーは心が痛む。

マラートは、油井労働者の職を得て地道に働いていたが、自分達の新聞報道を知る。

身元がバレるのが時間の問題だと観念したジェニーは、逃亡生活に疲れ、自首することをマラートに提案する。

それに同意したマラートはジェニーと自首し、一命を取り留めたハリーの元に向かう。

ジェニーが完全に堅気になったと悟ったハリーは、彼女の発砲は事故だと証言し、マラートとジェニーは釈放される。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

優秀な保護監察官グリフ・マラートは、仮釈放中の美しい女殺人犯ジェニー・マーシュを担当する。
その後マラートは、ジェニーの世話をするうちに愛が芽生えてしまう。
ジェニーは、元恋人で悪党のハリーの誘惑と、マラートの愛の狭間で苦悩する。
やがて、ジェニーは、マラートと許されぬ結婚を決意するのだが、ハリーの罠にはまってしまう。
そして、マラートとジェニーはハリーを痛めつけて、逃避行を始める・・・。
__________

仮釈放中の殺人犯と、保護監察官の許されぬ恋を、後年メロドラマを得意として活躍するダグラス・サークが、異色のラブ・ロマンスとしてサスペンスタッチで描いている。

”正義の人”から急転直下、逃亡者になってしまう保護監察官の、女性に対する一途な思いと行動、それを受けとめて改心する女性、その姿に、潔く負けを認める悪人と別れる2人の笑顔も爽やかな、ラストもなかなかいい。

伊達男風に見えるが、物事を的確に処理し、無駄のない身のこなしが実に小気味好い、いかにもスポーツマンらしいコーネル・ワイルド(ベルリン・オリンピックのフェンシング代表)と、鮮やかなブロンドと”殺人犯”とのギャップが、ミステリアスな雰囲気を出しているパトシリア・ナイトは、当時夫婦だけあり、息の合った演技を見せてくれる。

憎き敵役が一転、ラストでは主人公らを助けるジョン・バラグレー、主人公の母親エスター・ミンチオッティなどが共演している。


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