大陸横断超特急 Silver Streak (1976) 4.33/5 (3)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

監督アーサー・ヒラー、名コンビ、ジーン・ワイルダーリチャード・プライアーの初共演作。
ヒッチコック作品を髣髴させるサスペンスとロマンス、全編を通しての抜群のユーモア・センス、さらにはクライマックスで驚きの大スペクタクルという、ジル・クレイバーグパトリック・マクグーハンネッド・ビーティ他共演の娯楽作。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:アーサー・ヒラー
製作
トーマス・L・ミラ
エドワード・K・ミルキス
製作総指揮
フランク・ヤブランス

マーティン・ランソホフ
脚本:コリン・ヒギンズ
撮影:デヴィッド・M・ウォルシュ
編集:デヴィッド・ブレザートン
音楽:ヘンリー・マンシーニ

出演
ジーン・ワイルダー:ジョージ・コールドウェル
ジル・クレイバーグ:ヒルデガード”ヒリー”バーンズ
リチャード・プライアー:グローヴァー・マルドゥーム
パトリック・マクグーハン:ロジャー・デヴェロー
ネッド・ビーティ:ボブ・スウィート/スティーヴンス
レイ・ウォルストン:エドガー・ホワイニー
リチャード・キール:リース
スキャットマン・クローザース:ラルストン
クリフトン・ジェームズ:オリヴァー・チョンシー保安官
ルシール・ベンソン:リタ・バブトゥリー
ステファン・ギーラシュ:シュライナー教授/ジョンソン
ヴァレリー・カーティン:プレイン・ジェーン
フレッド・ウィラード:ジェリー・ジャービス

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1976年製作 113分
公開
北米:1976年12月3日
日本:1977年4月16日
北米興行収入 $51,079,064


アカデミー賞 ■

第49回アカデミー賞
・ノミネート
録音賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ロサンゼルス
編集者のジョージ・コールドウェル(ジーン・ワイルダー)は、シカゴ行きの特急列車”シルバー・ストリーク”に乗車する。

ジョージは車中のバーで、セールスマンのボブ・スウィート(ネッド・ビーティ)から、列車の旅の楽しみ方を教えられる。

スウィートは、カウンターにいた女性ヒルデガード”ヒリー”バーンズ(ジル・クレイバーグ)に声をかけるが相手にされなかった。

その後、既に隣部屋ということで顔を合わせていたジョージとヒリーは、食堂車で同席することになる。

ジョージは、ヒリーが美術史学者シュライナー教授(ステファン・ギーラシュ)の秘書だと知り、自分が出版の仕事をしていることを告げる。

意気投合したジョージとヒリーは、部屋に戻り楽しい時を過ごし、愛し合おうとする。

その時、ジョージが、窓の外の逆吊りの男(ステファン・ギーラシュ)の死体を見て驚いてしまうが、 ヒリーは錯覚だと言って彼をなだめる。

翌朝、ジョージは、シュライナー教授の著書の写真を見て昨夜の殺された男が彼だとヒリーに伝えるが、信じてもらえない。

教授の様子を見に行ったジョージは、部屋にいた怪しげな男エドガー・ホワイニー(レイ・ウォルストン)に言いがかりをつけられ、大男リース(リチャード・キール)に列車から放り出されてしまう。

農家にたどり着いたジョージは、リタ・バブトゥリー(ルシール・ベンソン)という中年女性に出会い、 複葉機で最寄の町まで送られて列車に追いつく。

列車に戻ったジョージは、食堂車でスウィートに呼び止められ、ヒリーと話している男が美術商のロジャー・デヴェロー(パトリック・マクグーハン)だと知らされる。

部屋に戻ったジョージは、教授を殺した者達に列車から放り出されたことをヒリーに伝える。

そこにデヴェローが現れ、ジョージを放り出した知恵遅れのリースやホワイニーが自分の部下であることを認め、彼らのしたことを謝罪する。

さらに、死んだはずのシュライナー教授やホワイニーが現れ、ジョージは全てが自分の思い違いだと納得して部屋に戻る。

ラウンジで酒を飲んでいたジョージは、実はデヴェローを追っているFBI捜査官だというスウィートから、教授が殺されたのは事実だと知らされる。

スウィートは車両の屋根に上り、教授の衣服の破片を見つけて、それをジョージに見せる。

美術品の密売人デヴェローは、レンブラントの絵の贋作を美術館に売り、教授がその証拠をつかんでいたために 殺害したのだった。

ジョージとスウィニーは、その絵が贋作だという、教授が知っていた証拠を探そうとする。

そして、教授の本に挟まっていた、レンブラント自筆の文書を見つけた二人は、それが証拠だと確信する。

しかし、スウィートも殺されてしまい、ジョージはホワイニーに見つかり、リースに追われてしまう。

車両の屋根でリースを倒したジョージだったが、再び列車から落ちてしまう。

ジョージは線路を歩き、ヒッチハイクをしてある町にたどり着き、保安官オリヴァー・チョンシー(クリフトン・ジェームズ)に助けを求める。

列車内で起きた殺人事件を、ジョージはチョンシーに説明する。

しかし、チョンシーはジョージが殺人容疑で、指名手配されていることを知る。

自分の言うことを信じてもらえないジョージは興奮してしまい、無能な保安官チョンシーの銃を奪い、パトカーで逃走する。

その後ジョージは、パトカーの後部座席にいた、泥棒のグローヴァー・マルドゥーム(リチャード・プライアー)と逃げることになってしまう。

運転を代わったグローヴァーは、チョンシーの無線を傍受して非常線を突破し、カンザス州に入る。

中古車ディーラーで車を盗んだ二人は、駅で列車に追いつき、手配中のジョージは変装して乗車する。

自分の部屋に戻ったジョージは、ホワイニーに殴られてしまい、レンブラントの文書をデヴェローに奪われてしまう。

ジョージとヒリーはデヴェローの元に連れて行かれ、教授の替え玉だったジョンソンも現れる。

ヒリーとジョージが、手を組んで教授を殺した犯人にされることになるが、グローヴァーがボーイに扮してその場に現れ、デヴェローに銃を向ける。

ジョージは、デヴェローがFBIの捜査対象になっていることを伝え、貨物室の文書を取り戻しに行く。

そこにジョンソンが現れ銃撃戦となり、仕方なくジョージとグローヴァーは列車から飛び降り川に落ちる。

警官に連行された二人は、ジョージが指名手配されたのは、犯人でないことを承知で、保護するためだったことを捜査官から知らされる。

事件解決への協力を依頼されたジョージは、グローヴァーに感謝して彼と別れる。

カンザス・シティで列車を止め、乗客を降ろした捜査官は、 デヴェロー一味を捕らえようとするが銃撃戦となる。

そこにグローヴァーが現れジョージに加勢し、デヴェローは列車を奪い発車させる。

ジョージとグローヴァーは列車に乗り込み、ジョンソンを射殺してヒリーを助ける。

デヴェローは銃撃されて対抗車両に激突し、機関士も殺された列車はシカゴユニオン駅に向かって暴走を続ける。

非常ブレーキが切られていることを知ったジョージは、車掌のラルストン(スキャットマン・クローザース)の協力で、車両を切り離そうとする。

捜査官から連絡を受けた、駅の係官ジェリー・ジャービス(フレッド・ウィラード)は、列車衝突を前に構内の人々を避難させる。

ジョージが車両の連結器を外し彼らは助かるが、機関車両は駅に突入してしまう。

車両は構内を破壊して停車し、ジョージらも無事に駅に到着する。

グローヴァーは、展示品の車を奪いジョージ達に別れを告げる。

そして、ジョージとヒリーは、愛を確かめ固く抱き合う。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

編集者ジョージ・コールドウェルは、ロサンゼルスからシカゴ行きの特急列車”シルバー・ストリーク”に乗車する。
美しい女性秘書ヒリーと知り合ったジョージは、彼女と楽しい時間を過ごすのだが、列車の窓の外に男の死体を目撃してしまう。
それは、ヒリーが秘書をする美術史学者シュライナー教授だと分かる。
ジョージはそれを確かめようとして謎の男ホワイニーと大男リースに襲われ、列車から放り出されてしまう。
何とか列車に戻ったジョージは、美術商デヴェローの部下が起こした間違いだったことと、教授が生きていることを知る。
自分の勘違いだと気づくジョージだったが、車内で知り合った、実はFBI捜査官だったスウィートから、教授がデヴェローの陰謀にはまり、殺されたことが事実だとを知らされる・・・。
__________

ドタバタコメディに、これだけ多くの娯楽の要素が盛り込まれている作品は珍しい。
特に、クライマックスで特急列車が駅に突入していくシーンは圧巻であり、パロディ映画「フライングハイ」(1980)でも使われるなど、その迫力ある映像は評判になった。

ある愛の詩」(1970)などのアーサー・ヒラーの演出はシャープ且つスピード感があり、多くの登場人物のキャラクターを活かした見事な仕上がりとなっている。
同じ主演コンビで13年後に「見ざる聞かざる目撃者」(1989)も監督している。

思わぬヒットとなった本作は、北米興行収入だけで5000万ドルを突破した。

第49回アカデミー賞では、録音賞にノミネートされた。

ヘンリー・マンシーニの、広大な大陸を横断する列車をイメージさせる、力強い主題曲も素晴しい。

主演のジーン・ワイルダーは、美女に惚れ殺人事件に巻き込まれ、3度も列車から放り出されるという、アクションスター顔負けの大奮闘を見せてくれるが、危機に直面しながら、真顔でそれに立ち向かおうとする姿が実に可笑しい。

ヒロインのジル・クレイバーグは、嫌味のない大人の女性の魅力を漂わせ、ストーリーにアクセントを加えている。

ドラマ半ば過ぎまで登場しない、若々しいリチャード・プライアーは、覚めたギャグも抜群に冴えている。

紳士的な悪党パトリック・マクグーハンFBI捜査官ネッド・ビーティ、殺し屋には見えないものの印象的に悪人を演ずるレイ・ウォルストン、巨漢リチャード・キール、ベテランの名脇役、車掌のいキャットマン・クローザース、そして”007”シリーズの保安官役でも印象に残るクリフトン・ジェームズなど、共演者の充実振りも見ものだ。

主人公に協力して、複葉機を操縦する勇ましい婦人ルシール・ベンソン、教授と殺し屋の二役ステファン・ギーラシュ、ロマンスに絶望感を感じている乗客の女性役のヴァレリー・カーティン、駅の係官役フレッド・ウィラード等も共演していいる。


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