ソラリス Solaris (2002) 3/5 (12)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1961年に発表された、ポーランドのSF作家スタニスワフ・レムの”ソラリスの陽のもとに”を基に、1972年に公開されたアンドレイ・タルコフスキーによるソ連映画「惑星ソラリス」に続く二度目の映画化。
惑星ソラリスの探査をする宇宙ステーションで起きる異常現象と、その調査のために現地に赴いた精神科医の体験を描く、製作ジェームズ・キャメロン、監督、脚本、撮影、編集スティーヴン・ソダーバーグ、主演ジョージ・クルーニーナターシャ・マケルホーンヴァイオラ・デイヴィスジェレミー・デイビス他共演のSF映画。


SF


スタッフ キャスト ■

監督:スティーヴン・ソダーバーグ
製作総指揮:グレゴリー・ジェイコブズ
製作
ジェームズ・キャメロン

ジョン・ランドー
レイ・サンキーニ
原作:スタニスワフ・レムソラリスの陽のもとに
脚本:スティーヴン・ソダーバーグ

撮影:ピーター・アンドリュース
編集:メアリー・アン・バーナード
音楽:クリフ・マルティネス

出演
クリス・ケルヴィン:ジョージ・クルーニー

レイア・ケルヴィン:ナターシャ・マケルホーン
スノー:ジェレミー・デイビス
ヘレン・ゴードン:ヴァイオラ・デイヴィス
ジバリアン:ウルリッヒ・トゥクール

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX

2002年製作 99分
公開
北米:2002年11月27日
日本:2003年6月21日
製作費 $47,000,000
北米興行収入 $14,970,038
世界 $30,002,758


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

臨床心理学者のクリス・ケルヴィン博士(ジョージ・クルーニー)は、惑星ソラリスを探査中の宇宙ステーション”プロメテウス”の、友人ジバリアン博士(ウルリッヒ・トゥクール)からメッセージを受け取る。

ジバリアンは、ソラリスで起きている状況に対処するため、クリスの力を借りたいことを伝える。

宇宙ステーションを運営する”DBA”側は、警備部隊を派遣するものの消息を絶ったことなどをクリスに伝え、仕方なく彼はソラリスに向かうことを承諾する。

現地に到着したクリスは、ジバリアンともう一人の遺体を確認し、クルーのスノー(ジェレミー・デイビス)から、警備部隊との交戦があったことなどを知らされる。

閉じ篭っているという、ヘレン・ゴードン博士(ヴァイオラ・デイヴィス)の部屋に向かったクリスは、自殺したというジバリアンのことなどを聞こうとする。

しかし、ゴードンは怯えるだけで、”これ”がクリスにも起きるまでは、何も理解できないだろうと伝える。

その後、少年を見かけたクリスは、それがジバリアンの子供だということをスノーから知らされ、尚も彼らから詳しい話を聞きだそうとする。

ようやくゴードンと話ができたクリスは、彼女が躁鬱状態で、不眠や精神的に限界に近いことを知らされる。

その夜、クリスは、自殺した妻レイア(ナターシャ・マケルホーン)と出会った時の夢を見るのだが、現実に彼女が現われる。

困惑したクリスは、レイアを脱出ポッドに乗せ、宇宙の彼方に放出する。

そのことをスノーに話し、不安を感じながら眠りについたクリスは、レイアの夢を見た後、再び彼女が現われる。

レイアは、記憶の中で自分が情緒不安定になり、今が記憶にある自分でないことをクリスに伝える。

ソラリスを眺めながら、レイアは記憶の中で、妊娠を知りクリスには内緒で堕胎し、彼にそれを責められて捨てられ、自ら命を絶ったことを思い起こす。

レイアは、それをクリスに確認して、彼はゴードンに意見を求める。

クリスは、レイアを地球に連れ戻そうとするが、ゴードンはそれが危険なことだと警告する。

そして、前にも現われた自分を、クリスが追放したことを知ったレイアはショックを受ける。

ゴードンは、レイアが死んでいてコピーであり、彼女に操られていることをクリスに伝え、激しい口調で連れ帰ることを拒む。

その夜、クリスの前にジバリアンが現われ、レイアが本人でなく、ソラリスの一部であり、早急にこの場を去るよう忠告する。

その後、レイアは液体酸素を飲み意識不明となるが、死んだはずの彼女は蘇生される。

ゴードンはそれを確認し、彼女が作った装置で、自分の前に現われた”もの”を消滅させたことをクリスに伝えるが、彼はそれをレイアには使わせないと言張る。

意識の戻ったレイアは、自分がクリスの記憶の再生だと、苦しい胸の内を訴えるが、彼はかつて見捨てた償いだと言って彼女を慰める。

レイアは自ら消滅することを望み、ゴードンがそれを実行したことを知ったクリスは激怒する。

その時、クリスは、天井に隠されていたスノーの死体を見つけ、今、存在している彼がレプリカだということを確認する。

宇宙ステーションが、ソラリスに近づいていることを知ったクリスとゴードンは、地球に帰還しようとするs。

しかし、地球上で、手を切った傷が即消えてしまった記憶が甦ったクリスは、宇宙ステーションに戻る。

そして、記憶の中に現われたレイアに、自分が生きているか死んでいるのかを尋ねたクリスは、それは問題ではなく、全てが許されたと彼女に言われて安堵し、二人は固く抱き合う。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

精神科医でもある臨床心理学者のクリス・ケルヴィン博士は、”惑星ソラリス”を探査中の友人ジバリアン博士からのメッセージを受け取る。
ジバリアンは、ソラリスで起きている状況に対処するため、クリスの力を借りたいことを伝える。
現地に向かったクリスは、ジバリアンが自殺したことを確認して、意味不明な言動のクルー、スノーや、怯えて躁鬱状態である科学者ゴードンらの話を聞くことになる。
”何か”が現われると聞かされたクリスは、その夜、自殺した妻レイアと出会った時の夢を見る。
そしてクリスは、ベッドの自分に寄り添う、現実に現われたレイアに気づき驚き動揺してしまう。
困惑するクリスは、レイアを脱出ポッドに乗せ追放するのだが、夢の後、彼女は再び現われる・・・。
__________

ソ連の亡命監督アンドレイ・タルコフスキー自身の概念を大きく取り入れた、原作にはない映像表現で製作された旧作は、SF映画の金字塔「2001年宇宙の旅」(1968)などと並び称されるほどの評価を得た。

有人宇宙探査が現実化する未来、人間性などを失いつつある人類が、”惑星ソラリス”の無限の力で、それを再確認していく姿を鋭く描いた、スティーヴン・ソダーバーグの卓越した感性が窺える作品。

製作にはジェームズ・キャメロンが参加し、スティーヴン・ソダーバーグが、脚本と別名クレジットで撮影、編集も担当している。

その実力と共に、演技派としても成長していくジョージ・クルーニーの渾身の演技は注目で、名コンビとなるスティーヴン・ソダーバーグの演出の下、彼の新たな魅力を堪能できる。

謎の惑星ソラリスの影響による異常現象が強調されて描かれる作品ではあるが、元来、実際に宇宙空間での生活を体験した人物が、神秘性を感じて帰還する話はよくあることで、その延長と考えると信憑性もある。

主人公の自殺した妻ナターシャ・マケルホーン、実はレプリカだったクルーを、彼らしい表現力で好演するジェレミー・デイビス、”体験”を恐怖と感じて怯える科学者ヴァイオラ・デイヴィス、主人公の友人の科学者ウルリッヒ・トゥクールなどが共演している。


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