007/スペクター Spectre (2015) 3.67/5 (3)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

イアン・フレミングの原作による”007シリーズ”第24作。
国際犯罪組織”スペクター”の存在を知ったMI6の諜報員”ジェームズ・ボンド”の戦いと過去に隠された秘密を描く、監督サム・メンデス、主演ダニエル・クレイグクリストフ・ヴァルツレア・セドゥレイフ・ファインズモニカ・ベルッチ他共演のスパイ・アクション。


007


スタッフ キャスト
監督:サム・メンデス

製作
バーバラ・ブロッコリ
マイケル・G・ウィルソン
原作:イアン・フレミング
脚本:ジョン・ローガン
撮影:ホイテ・ヴァン・ホイテマ
編集:リー・スミス
音楽
トーマス・ニューマン
モンティ・ノーマン:ジェームズ・ボンドのテーマ
主題歌:サム・スミスWriting’s On The Wall

出演
ジェームズ・ボンド:ダニエル・クレイグ
エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド/フランツ・オーベルハウザー:クリストフ・ヴァルツ
マドレーヌ・スワン:レア・セドゥ
M:レイフ・ファインズ
ルチア・スキアラ:モニカ・ベルッチ
Q:ベン・ウィショー
イヴ・マネーペニー:ナオミ・ハリス
ミスター・ヒンクス:デヴィッド・バウティスタ
マックス・デンビー/C:アンドリュー・スコット
ビル・タナー:ロリー・キニア
ミスター・ホワイト:イェスパー・クリステンセン
マルコ・スキアラ:アレサンドロ・クレモナ
エストレーリャ:ステファニー・シグマン
M:ジュディ・デンチ

イギリス/アメリカ 映画
配給
MGM
コロンビア・ピクチャーズ
2015年製作 148分
公開
イギリス:2015年10月26日
北米:2015年11月6日
日本:2015年12月4日
製作費 $245,000,000
北米興行収入 $200,074,610
世界 $880,674,609


アカデミー賞
第88回アカデミー賞

・受賞
歌曲賞
Song: “Writing’s On The Wall


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
メキシコ・シティ、”死者の日”。
MI6の諜報員ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、ある考えにより、許可を受けないまま凶悪犯マルコ・スキアラ(アレサンドロ・クレモナ)を追う。

地元の女性エストレーリャ(ステファニー・シグマン)と共にホテルの部屋に向かったボンドは、その場を離れて隣のビルに近づく。

向いのビルの部屋を盗聴したボンドは、スタジアム爆破後に”ペイル・キング/青白い王”に会うと言うスキアラの言葉を確認する。

銃撃したボンドは、スキアラの部屋が爆発しビルが倒れてきたため、その場から逃れる。

無事だったスキアラはビルから現れ、逃げる彼を追うボンドは広場にむかう。

スキアラは着陸したヘリコプターに乗り込み、ボンドもそれに飛び乗る。

ボンドは、スキアラに襲いかかり彼の指輪を奪い、パイロットを羽交い絞めにする。

スキアラとパイロットを蹴落としたボンドは、制御不能となったヘリを操縦して、墜落寸前で立て直す。

ボンドは、スキアラの指輪に、ある印が彫られていることを確認する。

ロンドン
上司M(レイフ・ファインズ)に呼ばれたボンドは、今回の無許可行動を非難される。

諜報部は組織の再構築中で、MI5との合併で”00セクション”が解体される可能性もあるため、Mは、メキシコの件を問題視し、行動の理由をボンドに追及する。

はっきりした回答が得られないため、Mは、ボンドを無期限停職として全ての任務から外す。

それに従うボンドは、今、関わっていることは忘れるようMに指示される。

そこに、保安局長のマックス・デンビー(アンドリュー・スコット)が現る。

デンビーを”C”と読んだボンドは、今回の組織再構築で諜報活動は激変すると言われる。

Q(ベン・ウィショー)の”健診”を受けるようMに指示されたボンドは、その場を去る。

Mの秘書イヴ・マネーペニー(ナオミ・ハリス)から”スカイフォール”の遺留品があると言われたボンドは、夜9時に、それをアパートに届けるよう彼女に指示する。

ボンドのアパートを訪ねて遺留品を渡したマネーペニーは、隠していることがあるはずだと言って彼にそれを尋ねる。

あるビデオを見せられたマネーペニーは、それに映る今は亡き前任のM(ジュディ・デンチ)が、自分に何かあった場合は”マルコ・スキアラ”を追うようにと、ボンドに指示していたことを知る。

Mは、スキアラを殺して葬儀にも参列することをボンドに指示したのだった。

驚くマネーペニーは、Mの死後、郵便で映像が届いたことをボンドから知らされ、3日後にローマで行われるスキアラの葬儀に参列すると言われる。

それをMが許可するはずがないと言うマネーペニーに、ボンドは、”ペイル・キング”とは何者か調べてほしいと頼む。

マネーペニーが帰った後で遺留品を調べたボンドは、後見人だった”オーベルハウザー”と共にスキー場で撮った、12歳の時の自分の写真を確認する。

一緒に写っていた、オーベルハウザーの息子フランツの顔の部分は焼けていた。

爆破されたMI6本部ビルが解体されることを、Mの補佐ビル・タナー(ロリー・キニア)から知らされたボンドは、”CNS/新国家保安センター”ビルをテムズ川のボートから眺める。

今回の再構築でCが勧める提案が東京の国際会議で通れば、9か国の機密情報を彼が入手することになると、ボンドはタナーから知らされる。

新体制に従う気になれないQが移設した場所に向かったボンドは、血流にマイクロチップを注入され、地球上どこにいても居場所と生体データが分かると言われる。

最新装備の”アストンマーティン・DB10”を見せられたボンドは、それが”009”用だと知らされ、腕時計(オメガ・シーマスター 300 マスター コーアクシャル/爆破装置付き)だけを渡される。

ボンドは、その場で修復中の愛車”アストンマーティン・DB5”を確認する。

自分の居場所を消してもらいたいとボンドに頼まれたQは、躊躇するものの、開発段階であるため最初の24~48時間は、機能が不安定の場合があると伝える。

翌日、マネーペニーは、ボンドから送られて来た携帯電話を受け取る。

Qは、ボンドがアストンマーティン・DB10を持ち出したことを知る。

ローマ
葬儀に参列し、ある男の後姿が気になったボンドは、スキアラの妻ルチア(モニカ・ベルッチ)に声をかける。

その夜、ルチアの屋敷に忍び込んだボンドは、彼女に近づく二人を射殺する。

夫を殺したボンドを責めるルチアはだったが、ボンドは彼女に迫り、”ペイル・キング”のことを聞き出そうとする。

スキアラが死んだために、後継者を選ぶ組織の集会が開かれることを知ったボンドは、その場所を知り彼女と愛し合う。

CIAのフェリックス・ライターを連絡員として、アメリカ大使館に保護を手配したことをルチアに伝えたボンドは、彼女に別れを告げる。

カルデンツァ宮殿。
世界各国の諜報機関の裏をかく計画は順調に進んでいるという報告を受けた組織のリーダーは、スキアラの件を完結しさせるための実行者を募る。

メンバーのグエラが名乗り出るものの、現れた巨漢のヒンクス(デヴィッド・バウティスタ)が、彼の目を潰して殺害してその役目を果たす意思を示す。

メキシコの一件で遠い過去を思い出したと言うリーダーは、その場にいたボンドに再会できたことを伝える。

ボンドは、そのリーダーが、後見人オーベルハウザーの息子フランツ(クリストフ・ヴァルツ)であることに気づく。

近づいて来た男を叩きのめしたボンドは、その場から脱出して車で逃走し、ヒンクスが”ジャガー・C-X75”でそれを追う。

アストンマーティン・DB10の装備が完璧でないことに気づきながら逃走するボンドは、マネーペニーに連絡して、世界各国にメンバーを置く組織が存在することを伝える。

”ペイル・キング”が、”クァンタム”で関わったミスター・ホワイト(イェスパー・クリステンセン)だと伝えたマネーペニーは、彼が4か月前にオーストリアアルタウスゼーにいたことをボンドに知らせる。

フランツ・オーベルハウザーの生前と死後の情報をマネーペニーに調べるよう指示したボンドは、車の後部に仕掛けられた火炎放射器を使い、ヒンクスの車は炎に包まれる。

脱出装置のボタンを押してしまったボンドは車から飛び出し、車体はテヴェレ川に沈んでしまい、彼はパラシュートで降下する。

マネーペニーは、オーベルハウザー親子が雪崩事故により死亡したことを知る。

東京。
各国諜報機関による国際会議が開かれ、Cは、世界中の情報網を統合する計画”ナイン・アイズ”を提案するが、一か国が反対したため、全会一致のルールに従いそれは否決される。

会議に出席していたタナーは、アストンマーティン・DB5テヴェレ川に沈んだことを知り、ボンドの所在を同席するMに尋ねる。

Mからの連絡を受けたQは、ボンドの所在を訊かれ、オーストリアアルタウスゼーにいることを知るものの、ロンドンにいると答えてしまう。

オーストリア
湖の畔の家に侵入したボンドは、地下室にいたホワイトに再会する。

ボンドから指輪を見せられたホワイトは、携帯電話に仕掛けられたタリウムの毒により、寿命が数週間であることを話す。

リーダーに逆らったとためだと言うホワイトが、誰かを庇っていることに気づいたボンドは、それが娘だと知り守ることを約束する。

それを信じないホワイトは、その証拠としてボンドから銃を渡され、娘を救ってくれれば、”アメリカン”の場所を教えるはずだと伝える。

ホフラー診療所に行くようボンドに指示したホワイトは、銃で自殺する。

指輪と銃を手にしたボンドは、ホワイトの財布にあった娘の写真を確認する。

ロンドン
時代遅れの”00セクション”を廃止する考えのCは、あくまで存続させようとするMの意見を聞こうともせず、マネーペニーの協力を得て、ボンドが許可なく行動していることを知らせる。

MI6の職員まで監視対象にしていることを知ったMは、例外はないとCに言われる。

ホワイトの家を調べたヒンクスは、その場にあった監視カメラ映像を入手する。

ホフラー診療所。
心理学者のマドレーヌ・スワン(レア・セドゥ)の診察を受けたボンドは質問され、職業を殺し屋だと答える。

ボンドが父親のことを知っていることに気づいたマドレーヌは、父親は亡くなったと言われてボンドが殺したと思うが、それは否定される。

マドレーヌは、父が自ら命を絶った現場にいたというボンドの話を聞く。

危険を知らせるために来たと言うボンドは、守ることをホワイトに約束したとマドレーヌに伝える。

そのために協力してほしいと言われたマドレーヌは、”アメリカン”のことを訊かれる。

マドレーヌにその場から追い出されたボンドは、診療所内のカフェに現れたQから、フランツ・オーベルハウザーは死んでいると言われる。

ボンドは、自分とマネーペニーが巻き込まれることを恐れるQから、帰国するようにと言われる。

間違いなくオーベルハウザーを見たと言うボンドから、手掛かりが”アメリカン”だと知らされたQは、指輪を調べるよう指示される。

Qとホテルで会うことを約束したボンドは、現れた警備員と外に出ようとするが、ヒンクスを目撃する。

警備員を叩きのめしたボンドは、ヒンクスに連れ去られるマドレーヌを助けるために汎用機で追跡する。

指輪を調べたQは、スキアラ、ラウル・シルヴァ、ル・シッフル、ドミニク・グリーンらが名前を連ねる組織の概要を知る。

ゴンドラを降りようとしたQは不審な男達に気づき、その場から逃れる。

ヒンクスの車を追ったボンドは、木に衝突して両翼を失い不時着する。

車に衝突したボンドは、マドレーヌを助ける。

自分を責めるマドレーヌを説得したボンドは、Qの部屋に向う。

ボンドの話が正しかったため謝罪したQは、オーベルハウザーが生きている証拠が指輪であり、スキアラ、シルヴァ、ル・シッフル、グリーンがメンバーだった組織の存在を知らせる。

そのリーダーがオーベルハウザーであり、組織名が”スペクター”だと言うマドレーヌは、父ホワイトがメンバーだったとボンドに伝える。

スペクターによるケープタウン南アフリカ)のテロのニュースを確認したボンドは、ロンドンに戻りMの手助けをするようQに指示する。

ボンドは、”アメリカン”が人ではなく、場所であることをマドレーヌから知らされる。

タンジェ
ボンドとマドレーヌは、両親がハネムーンで泊まったホテル”アメリカン”の部屋を調べようとする。

その後も父がこの場に来ていたとことをボンドに伝えたマドレーヌは、全てを忘れて縁を切ろうとしていたにも拘らず、ここに来ることになったのは皮肉だと話す。

疲れて酔ったマドレーヌは眠ってしまい、ボンドは、現れたネズミが壁の穴に逃げたことから、その奥に何かがあると考える。

壁を壊したボンドは部屋を見つけてその場を調べ、ヴェスパーを尋問した際のビデオを見つける。

自分の写真などを確認したマドレーヌは座標を見つけ、ボンドは、ホワイトが衛星電話で誰かを追っていたことに気づく。

その始末を自分に任せたことを知ったボンドは、目的地が砂漠だということを確認する。

ロンドン
”ナイン・アイズ”に反対票を入れた南アフリカがテロにより賛成票を投じたため、新体制が発足することになったとCに言われたMは、”00セクション”が廃止されることを知らされる。

Cを痛烈に非難したMは、マネーペニーと共にその場を去る。

ボンドとマドレーヌは、列車で目的地に向かう。

Mは、ボンドの現在位置が北アフリカであることをQとマネーペニーから知らされ、クレーターの中にある施設の衛星写真を見せられる。

Cが監視しているため何もするなと二人に指示たMは、血流チップのデータも消すよう命ずる。

正装して、食堂車でマドレーヌを待っていたボンドは、現れたドレス姿の美しい彼女に見とれてしまう。

しかし、二人はヒンクスに襲われてマドレーヌは殴り倒され、ボンドは格闘になる。

貨物室に移動したボンドは、銃を持って現れたマドレーヌに加勢されながら、ヒンクスを車両から突き落とす。

その後、ボンドとマドレーヌは激しく愛し合う。

翌日、停車地点で降りたボンドとマドレーヌは、迎えに来た1948年型”ロールス・ロイス・シルバーレイス”に乗り、クレーターの施設に向かう。

別々の部屋に案内された二人は、その後、クレーターをつくった地球上で最も古い隕石”カルテンホフ”を保管してある場所に案内され、オーベルハウザーと対面する。

オーベルハウザーは二人との再会を喜び、”00セクション”が消滅したにも拘らずこの場に来た、ボンドの目的を尋ねる。

自分を殺しに来たと言われたオーベルハウザーは、死ぬために来たと思ったと答え、部下達を前に辞職するMの映像をボンドとマドレーヌに見せる。

作った情報網に各国を引き入れたオーベルハウザーの考えを語るボンドは、Cを操っていることも認めさせる。

スキアラ、シルヴァ、ル・シッフル、グリーン、愛したヴェスパー、そしてM、全て自分が仕組んで殺したことを、オーベルハウザーはボンドに伝える。

オーベルハウザーは、マドレーヌに父ホワイトが死ぬ瞬間の映像を見せようとするが、ボンドが映像を止めようとする。

痛めつけられたボンドは、映像ではなく自分を見るようマドレーヌに指示する。

オーベルハウザーから、映像の出来事によりマドレーヌと結び付けられたと言われたボンドは、殴られて意識を失う。

拘束されたボンドは、マドレーヌの目の前で、視覚、聴覚、平衡感覚に刺激を与えるドリルを刺されて拷問される。

動揺するマドレーヌに、自分とボンドの兄弟のような関係を話したオーベルハウザーは、父親を殺したことを認める。

ボンドに対する父親の愛情に嫉妬して殺す気になったと話すオーベルハウザーは、自分”フランツ”は20年前に父親と共に死んだと言って、今は”エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド”とボンドに伝え、母方の苗字だということを知らせる。

紡錘状回を刺激すれば人を認識できなくなると言うブロフェルドは、マドレーヌも誰か分からなくなり、そして絶命するとボンドに伝えて拷問する。

近づいて来たマドレーヌに顔が分かると伝えたボンドは、外した時計をセットし、1分だと言ってそれを彼女に渡す。

ブロフェルドは、ボンドの目にドリルを近づけるが、マドレーヌが時計を投げて爆発させる。

拘束を逃れたボンドは、マドレーヌと共にその場から逃れて次々と敵を倒し、施設の爆発を確認してヘリで脱出する。

ロンドン
ボンドの元に向かったMはマドレーヌを紹介され、爆死したスペクターのリーダー、ブロフェルドとCが、世界の情報網を支配する気だと知らされる。

新システム稼働が午前0時であり、それを阻止するため、Cを始末する間にQにシステムを止めさせると、ボンドはMに伝える。

ボンドが生き方を変える気がないことを理解したマドレーヌは、この場で別れることを彼に伝えて立ち去る。

マネーペニーとタナーと共に行動するQは、別の車でボンドと移動するMから、システムへの侵入について訊かれる。

もう少しだと言われたMの車は衝突され、ボンドは連れ去られる。

隙を見て車から降りたMは、Qらの車に乗ってCNS/新国家保安センター・ビルに向かう。

乗せられたトラックが停車した場所でボンドは男達を倒し、閉鎖されているMI6本部だったその場に入り、矢印で誘導される。

オフィスに向かったCは、その場にいたMとQがシステムを制御しようとしていることを知る。

職を失っていると言われたMは、システムを止めてから逮捕することをCに伝える。

逮捕の理由を訊かれたMは、友達の選択が悪かったと答える。

Mに銃を向けたCだったが、弾を抜いかれていた。

システム稼働まで約5分、Qはそれを停止することができない。

ブロフェルドが、右目を失いながらも生きていたことを知ったボンドは、マドレーヌをビル内に拘束していると言われる。

ビルが3分で爆破すると知らされたボンドは、ブロフェルドが起爆装置のスイッチを入れて逃げたため、マドレーヌを捜す。

ブロフェルドは、用意されていたヘリでビルを離れる。

システムは停止され、Mに襲いかかったCは揉み合いになり、足を踏み外して落下死する。

マドレーヌを見つけたボンドは地下に向い、爆破されたMI6本部ビルは崩壊する。

ボンドとマドレーヌは、モーターボートでテムズ川に脱出し、MらはCNSビルでそれを確認する。

ブロフェルドを追ったボンドは、ヘリを銃撃する。

銃弾を受けたヘリは制御不能となり、ウェストミンスター橋に墜落する。

橋は閉鎖され、ヘリから脱出したブロフェルドに近づいたボンドは、撃てと言う彼に弾切れだと伝える。

マドレーヌが現れたことに気づいたボンドは、大事な用があると言ってその場を去る。

銃を川に捨ててマドレーヌに歩み寄ったボンドは、彼女を抱きしめる。

ブロフェルドに近づいたMは、逮捕することを伝える。

その後、仕事をに戻ったQは、現れた辞職したはずのボンドに、忘れ物をしたと言われる。

修理が済んだ愛車アストンマーティン・DB5のエンジンをかけたボンドは、マドレーヌを乗せて走り去る。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
MI6の諜報員ジェームズ・ボンドは、メキシコで凶悪犯のスキアラを殺害し、ある手掛かりを掴む。
無許可の行動を上司Mに批判されたボンドは無期限の停職になる。
Mの秘書マネーペニーを呼んだボンドは、今回の件が、亡くなった前任のMの指示だったことを知らせる。
スキアラの葬儀にも参列するよう指示されていたボンドは、ローマに向いスキアラの妻ルチアに接触し、ある組織の会議が開かれることを知る。
その場に向かったボンドは、自分の後見人だった、オーベルハウザーの息子で、兄弟のような関係であるフランツ・オーベルハウザーが組織のリーダーだということを知る。
その頃、組織の再構築を進める保安局長デンビーは、Mらを排除して”00セクション”を解体することを考えていた。
メキシコの手掛かりを基に、Qやマネーペニーの協力を得たボンドは、”クァンタム”で関わったミスター・ホワイトの存在が浮上したため、彼を追いオーストリアに向かうのだが・・・。
__________

新たなるシリーズと言っていい「カジノ・ロワイヤル」(2006)以降の三作と繋がる、世界的犯罪組織”スペクター”の存在が明らかになる劇的な展開が注目の作品。

また、主人公”ジェームズ・ボンド”の宿敵であるスペクターのリーダー”エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド”の登場など、ファンにはたまらない内容だ。

しかし、前三作で確立したシリーズのイメージが若干、崩れるような内容が気になる。
前三作以前の、純粋なスパイ劇から逸脱した”コメディ・アクション”化してしまっていた時代に戻したいようなシーンや、殆どなかったラブ・シーンが増えた演出も、ストイックさを強調している主人公の描き方に合わない気がする。

そのせいか、批評家、観客の評価は低く、北米興行収入は約2億ドル、全世界では約8億8000万ドルという、並の作品であればメガヒットと言えるのだが、シリーズ最高を記録した「スカイフォール」(2015)を大きく下回ってしまったため、期待を裏切ったとも言える。
*「スカイフォール
北米興行収入 $304,360,277
世界 $1,108,561,013

第88回アカデミー賞では、サム・スミスの “Writing’s On The Wall“が歌曲賞を受賞した。

前作に続くサム・メンデスの演出も平凡で、何となく納得いかないままクライマックスを迎えるのだが、修理された愛車アストンマーティン・DB5に、恋人となったヒロインを乗せて走り去る主人公と共に流れる、モンティ・ノーマンのジェームズ・ボンドのテーマで終わるラスト・・・それが最も盛り上がったと思えてしまうのもやや悲しい。

4作目の主演となるダニエル・クレイグは、隠された過去の秘密に向き合いながら、宿敵となる”スペクター”と”ブロフェルド”に戦いを挑む主人公ジェームズ・ボンドを熱演している。

ジェームズ・ボンドとは兄弟のような関係だったという過去が明かされる、”スペクター”のリーダー”ブロフェルド”を演ずるクリストフ・ヴァルツ、ミスター・ホワイト(イェスパー・クリステンセン)の娘で、ボンドに反発しながらも彼に協力して愛し合うようになる心理学者のレア・セドゥ、”00セクション”消滅の危機に立ち向かう、ボンドの上司Mのレイフ・ファインズ、出演は嬉しいが、ゲスト程度の役柄が寂しい凶悪犯の妻モニカ・ベルッチ、ボンドの協力者として活躍するQのベン・ウィショー、同じくMの秘書マネーペニーのナオミ・ハリス、スペクターの一員としてボンドに襲いかかるデヴィッド・バウティスタ、”00セクション”を解体しようとする保安局長アンドリュー・スコット、Mの補佐ロリー・キニアメキシコでボンドに殺される凶悪犯アレサンドロ・クレモナ、冒頭でボンドと共に登場するメキシコ人女性ステファニー・シグマン、そして前任のM役でジュディ・デンチが映像のみで出演している。


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