スプライス Splice (2010) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

人間と動物の遺伝子を結合(スプライス)させて新種の生命体を誕生させた科学者カップルの苦悩を描く、製作総指揮ギレルモ・デル・トロ他、監督、原案、脚本ヴィンチェンゾ・ナタリ、主演エイドリアン・ブロディサラ・ポーリー他共演のSFサスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
原案
ヴィンチェンゾ・ナタリ

アントワネット・テリー・ブライアント
脚本
ヴィンチェンゾ・ナタリ

アントワネット・テリー・ブライアント
ダグ・テイラー
製作:スティーブ・ホーバン

製作総指揮
ギレルモ・デル・トロ

スーザン・モントフォード
ドン・マーフィー
クリストフ・ランデ
イヴ・シェヴァリエ
ジョエル・シルバー

シドニー・デュマ
撮影:永田鉄男

編集:ミシェル・コンロイ
音楽:シリル・オーフォール

出演
クライヴ・ニコーリ:エイドリアン・ブロディ
エルサ・カスト:サラ・ポーリー
ドレン:デルフィーヌ・シャネアック
ギャビン・ニコリ:ブランドン・マクギボン
ジョアン・ショロ:シモーナ・メカネスキュ
ウィリアム・バーロウ:デヴィッド・ヒューレット

ドレン(少女期):アビゲイル・チュ

カナダ/フランス 映画
配給
ダークキャッスル・エンタテインメント
ワーナー・ブラザーズ
2010年製作 104分
公開
北米:2010年6月4日
日本:2011年1月8日
製作費 $26,000,000
北米興行収入 $16,999,046
世界 $26,857,459


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

”ニューステッド製薬”で、遺伝子工学の研究を続ける科学者クライヴ・ニコーリ(エイドリアン・ブロディ)とエルサ・カスト(サラ・ポーリー)は、”ハイブリッド・アニマル”を誕生させることに成功する。

二人は、人間と動物の遺伝子を結合(スプライス)させた、新種の生命体を生み出す一歩手前まで到達する。

しかし、会社側のジョアン・ショロ(シモーナ・メカネスキュ)とウィリアム・バーロウ(デヴィッド・ヒューレット)は、倫理観を無視した、現実的ではないその研究の中止を決断する。

”NERD”(核交換 開発研究所)その後もクライヴとエルサは、会社側には秘密で研究を続け、ついに遺伝子の結合に成功する。

それを凍結させる予定の二人だったが、エルサがそれを人間の卵子に注入しようとする。

クライヴは、それを止めさせようとするが、研究の成功を確認したいだけだと言うエルサに説得され、実験を進めてしまう。

そして二人は、実験の成功と共に、ついに新種の生命体を誕生させる。

しかし、思いつめたクライヴは、生命体を処分することを決めて研究室に向かう。

容器の中で、生命体が死んでいることを確認した二人だったが、エルサが、その中から二足歩行する生命体が産まれていたことに気づく。

クライヴはそれを処分しようとするが、エルサがそれを制止して眠らせ、正体を突き止めようとする。

結局、二人はその生命体”H-50”を処分することは出来ず、それは急激に成長していく。

人間の体に近づいてきた”H-50”は知能も発達し、エルサは、彼女に”ドレン”という名前を付ける。

そんな時、クライヴの弟ギャヴィン(ブランドン・マクギボン)が、ドレンの存在を知ってしまう。

クライヴは、ギャヴィンにこの件を説明するが、彼は事の重大さを考え、到底それに納得できない。

その後、ドレンは体調を崩して発熱してしまい、水風呂で彼女を冷やそうとしたクライヴは、無理矢理水に沈めてしまう。

死んだように見えたドレンは水中で呼吸し、彼女が両生の肺を持っていることをクライヴはエルサに説明する。

カップルの生命体の発表イベントで、二体が殺し合いを始めてしまい、その失態の責任を、クライヴとエルサはショロに追求される。

クライヴは、メスがオスに性別変化したという見解を示すが、ショロはそれに納得しない。

さらに成長したドレン(デルフィーヌ・シャネアック)を、隠さなくてはならないクライヴは、 空き家となっているエルサの育った農場に向かう。

納屋に閉じ込められたドレンは、エルサに反抗し始めて、その後クライヴは、二人のDNAが同じだと直感で感じる。

自分のDNAを使ったことを、エルサに問質したクライヴは彼女を非難する。

その後エルサは、凶暴性を増したドレンの毒腺と尾針を除去し、それを利用して、難題だった主研究のタンパク室の合成に成功する。

その頃、ドレンと心通じるものを感じたクライヴは、彼女に誘われて愛し合ってしまうが、それをエルサに見られてしまう。

言い争いになったクライヴとエルサは、身の破滅を感じて、仕方なくエルサを処分しようとする。

しかし、ドレンは死亡してしまい、二人は彼女を埋葬して研究に使っていた物を処分する。

そこに、ギャヴィンに連れられた、全てを知ったバーロウが現れ、ドレンに会わせるようクライヴとエルサに強要する。

その時、息を吹き返して、性別が変化したドレンが現れ、バーロウを殺し、続いてギャヴィンも犠牲になる。

ドレンはエルサに襲いかかり彼女を犯すが、クライヴがそれを助ける。

しかし、クライヴはドレンの尾針で刺されてしまい、エルサが彼女を殺す。

その後、ドレンの組織が、会社にとって利益をもたらすことが分かり、妊娠したエルサは、一件を口外しないことを条件に、高額の提示額で、会社側にそれを提供することに同意する。

ショロはそれを強制することなく、エルサに中絶を検討することも勧めるが、彼女は産むことを決心する。


解説 評価 感想 ■

ヴィンチェンゾ・ナタリとアントワネット・テリー・ブライアントの原案を、彼ら自身の脚本により製作された作品。

*(簡略ストー リー)

大手製薬会社で、遺伝子工学の研究を続ける科学者クライヴ・ニコーリとエルサは、”ハイブリッド・アニマル”を誕生させることに成功する。
二人はそれを利用し、人間と動物の遺伝子を結合(スプライス)させる研究を進めようとする。
しかし会社側は、非現実性を指摘して二人の倫理観なども疑い、利益の上げられる研究を優先させる方針を伝える。
その後も二人は、会社には秘密で研究を続けてしまい、遺伝子の結合に成功する。
サンプルを凍結保存する予定でいた二人だったが、エルサは研究結果の確認のため、それを人間の卵子に注入し、ついに新種の生命体を誕生させる。
思いつめたクライヴは、それを処分しようとするが、エルサがそれを制止し、施設内で育て始める。
やがて、”ドレン”と名付けられた生命体は、エルサの育った農場に連れて行かれ監視される。
そんな時、ドレンに接していたクライヴは、彼女にエルサを感じ、二人のDNAが同じだということに気づく・・・。
__________

生命科学の、倫理観を無視した研究実験に挑む、科学者カップルの、野心溢れる行動はなかなか興味深く、特にそれをリードする女性科学者の逞しさが注目だ。

若くして監督、脚本家として高い評価を受けるサラ・ポーリーが、キャリア十分の演技派エイドリアン・ブロディを相手に、存在感と実力を見せつけている。

それほど多額の製作費がかかっているわけではないが、CGなどを駆使した、人間と動物の結合による”ドレン”や生命体のリアルでグロテスクな造形などもよく出来ている。

禁断の実験に疑問を感じながら研究を続け、結局は意外と呆気なく命を落とすエイドリアン・ブロディは、上記の通り、主役ではあるが、生命体に母性本能を感じて愛情を注ぐパートナーの、サポート役に徹しているようなところもある。

新種の生命体を、異様なムードで演ずるデルフィーヌ・シャネアック、主人公の弟で同じく研究員のブランドン・マクギボン、会社の利益を優先させるプロジェクト・リーダーのシモーナ・メカネスキュ、監督ヴィンチェンゾ・ナタリの盟友で、主人公らの上司のデヴィッド・ヒューレット、アビゲイル・チュ(少女期のドレン)などが共演している。


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