スチームバス Steaming (1985) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

憩いの場であるサウナ風呂に集う女性達の交流を描く、監督ジョセフ・ロージーヴァネッサ・レッドグレイヴサラ・マイルズダイアナ・ドース共演の異色のドラマ。


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト ■

監督:ジョセフ・ロージー
製作:ポール・ミルズ
脚本
ネル・ダン
パトリシア・ロージー
撮影:クリストファー・チャリス
編集:レジナルド・ベック
音楽:リチャード・ハーヴェイ

出演
ナンシー:ヴァネッサ・レッドグレイヴ
サラ:サラ・マイルズ
ヴァイオレット:ダイアナ・ドース
ジョージー:パッティ・ラヴ
メドウズ夫人:ブレンダ・ブルース
ドーン・メドウズ:フェリシティ・ディーン
セリア:サリー・サゴー

イギリス 映画
配給  コロンビア・ピクチャーズ
1985年製作 95分
公開
北米:1986年8月29日
日本:未公開
製作費 $3,000,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

あるサウナ風呂。
夫との不仲で殴られた常連客のジョージー(パッティ・ラヴ)は、職を得て自立しなければと嘆きながら、店長のヴァイオレット(ダイアナ・ドース)に慰められる。

ジョージーは、サウナで汗を流すようヴァイオレットに勧められる。

数日後。
上品な女性ナンシー(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)は、友人サラ(サラ・マイルズ)と待ち合わせてサウナに向かう。

日々の生活の何気ない話しをしながら、二人は冷水に入り、再びサウナに向う。

トップレス・バーのダンサーとなったジョージーは、子供や夫のことをナンシーとサラに尋ねる。

ナンシーは、そこでようやく離婚したことをサラに知らせて、子持ちの女が、再び恋をするのは無理だと伝える。

母親に病気だと言われて悩むドーン・メドウズ(フェリシティ・ディーン)も仲間に加わり、服を着替えて休息するナンシーらは、男を侮辱する話で盛り上がる。

そんな時、店長のヴィヴィアンが、店の閉鎖が決まり、レジャー・センターに建て替えられるという連絡を受けて戸惑いを隠せない。

ジョージーは、唯一の憩いの場である店がなくなることに不満を漏らし、ドーンは取り乱してしまう。

翌日、目にアザを作って店に現われたジョージーの、男性と愛欲談義に付き合いきれず、ナンシーは閉鎖反対のプラカード作りをドーンと始める。

サラも現れ、トップレス・バーで働くしかないジョージーに、他の仕事もあるはずだとナンシーは意見する。

労働者階級の者はナンシーら金持ちとは違うと憤慨し、ジョージーは、自分を卑下してわめき散らす。

ナンシーらが、何も楽しみを持てないことを痛烈に批判したジョージーだったが、言い過ぎたことを後悔もする。

離婚した自分も、今のままでは子供を養っていけないと話すナンシーは、サラとジョージーとで、腹を割っ語り合う。

サラは、仕事などは全て順調なのだが、子供を産むチャンスもなく、日々が不安でたまらないことを、涙ながらに訴える。

ヴァイオレットの召集で、ドーンの母(ブレンダ・ブルース)や、店員のセリア(サリー・サゴー)なども参加する、店を守るための会議が始まる。

市議会で意見を発表するため、その代表者にジョージーが決まる。

準備は整い、ナンシーらは、メドウズ夫人を残して議会に向う。

そして、店は補助金を得られることが決まり、ナンシーらは喜び勇んで店に戻る。

祝杯を挙げたナンシー達は、今後のことを考えると夢が広がり、全裸ではしゃぎまわる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

中年女性ナンシーは、友人サラとサウナ風呂で待ち合わせをする。
その店を仕切る、客から慕われている店長のヴァイオレット、離婚した自分や恋に縁のないサラ、そして夫と不仲のジョージーなどが集い、不安や不満を抱えた彼女らは、それぞれの思いを語る。
そんな時、店が閉鎖されることが決まり、その後にレジャー・センターが建設されることになる。
憩いの場がなくなることに不満の客達は、気落ちするヴァイオレットを励まし、市議会に意見して、補助金を得ようとキャンペーンを始めるのだが・・・。
__________

鬼才ジョセフ・ロージーの遺作にして、究極の異色作であり、彼らしさが感じられる、最後を飾るに相応しい、実に印象的な作品である。

尚、ジョセフ・ロージーは1984年6月22日に亡くなったために、本作の公開はその後となった。

また、”イギリスのマリリン・モンロー”と言われたダイアナ・ドースも、同じく1984年5月4日に亡くなっているので本作が遺作となった。

静、動、嘆き、様々な女性の感情が交差する、戯曲家らしいネル・ダンの脚本も面白味がある。

舞台設定がサウナ風呂だけに、女性が裸体を露にするシーンが多く、まさかと思ったヴァネッサ・レッドグレイヴまでもが、ラストで、後姿ではあるが全裸になるのには驚いた。

裕福ではあったが、離婚して今後に不安を抱えるヴァネッサ・レッドグレイヴ、キャリア・ウーマンではあるが、婚期を逃しているサラ・マイルズ、店長を貫禄で演ずるダイアナ・ドース、登場人物の中で、最も印象に残る力強い熱演を見せる、夫との不仲に悩む口が達者な女性パッティ・ラヴ、娘フェリシティ・ディーンと共に、病気療養を兼ねる常連客ブレンダ・ブルース、店員サリー・サゴーなどが共演している。


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