マグノリアの花たち Steel Magnolias (1989) 2.67/5 (3)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1987年に上演された、ロバート・ハーリングの舞台劇”Steel Magnolias”を基に製作された作品。
ルイジアナ州の町の近隣に住む女性達の親交を描く、製作レイ・スターク、監督ハーバート・ロス、主演サリー・フィールドドリー・パートンシャーリー・マクレーンダリル・ハンナオリンピア・デュカキスジュリア・ロバーツトム・スケリットサム・シェパード他共演のコメディ・ドラマ。


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト ■

監督:ハーバート・ロス
製作:レイ・スターク
製作総指揮:ヴィクトリア・ホワイト
原作:ロバート・ハーリングSteel Magnolias
脚本:ロバート・ハーリング

撮影:ジョン・A・アロンゾ
編集:ポール・ハーシュ
音楽:ジョルジュ・ドルリュー

出演
マリー・リン”マリン”イーテントン:サリー・フィールド

トルーヴィジョーンズ:ドリー・パートン
ルイーザ”ウィザー”ボードロー:シャーリー・マクレーン
アネル・デプイ・デソト:ダリル・ハンナ
クレリー・ベルチャー:オリンピア・デュカキス
シェルビー・イーテントン・ラトチェリー:ジュリア・ロバーツ
トーマス・ドラモンド”ドラム”イーテントン:トム・スケリット
スパッド・ジョーンズ:サム・シェパード
ジャクソン・ラチェリー:ディラン・マクダーモット
サミー・デソト:ケヴィン・J・オコナー
オーウェン・ジェンキンス:ビル・マッカチオン

アメリカ 映画
配給 トライスター・ピクチャーズ

1989年製作 117分
公開
北米:1989年11月15日
日本:1990年4月21日
北米興行収入 $83,759,091
世界 $95,904,091


アカデミー賞 ■

第62回アカデミー賞
・ノミネート
助演女優賞(ジュリア・ロバーツ


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ルイジアナ州、チンカピン。
町を訪れた、美容学校を卒業したばかりのアネル・デプイ・デソト(ダリル・ハンナ)は、イーテントン家で行われる結婚式の準備を見て微笑む。

裏庭の木の鳥を追い払おうとするトーマス・ドラモンド”ドラム”イーテントン(トム・スケリット)が放つ銃声に、アネルは驚く。

ドラムの銃声を気にしながら、妻マリー・リン”マリン”(サリー・フィールド)は、花嫁である娘のシェルビー(ジュリア・ロバーツ)と共に慌ただしい日を迎えていた。

美容サロンを経営するトルービィ・ジョーンズ(ドリー・パートン)は、夫のスパッド(サム・シェパード)にイースター・エッグの仕上げを頼む。

訪ねて来たアネルを歓迎したトルーヴィは、自分の髪のセットを任せて彼女の技能をテストして雇うことを決める。

アネルが苦労をしていることを知ったトルーヴィは、現れた元町長夫人クレリー・ベルチャー(オリンピア・デュカキス)に彼女を紹介する。

夫がいるアネルが訳ありらしいとトルーヴィから言われたクレリーは、用心した方がいいと忠告する。

それを否定するトルーヴィは、過去のある女性を雇うことに興味を示す。

式を前に現れた恋人のジャクソン・ラチェリー(ディラン・マクダーモット)に縁起が悪いことを伝えたシェルビーだったが、二人は愛を確かめる。

シェルビーと共にトルーヴィのサロンに向かおうとしたマリンは、隣人の偏屈な未亡人ルイーザ”ウィザー”ボードロー(シャーリー・マクレーン)が愛犬を連れて現れたために、鍵を閉めてその場を去る。

対応したドラムに、銃声で愛犬がノイローゼになったと苦情を言うウィザーは、彼の銃弾をプールに投げ込んでしまう。

マリンやクレリーと共にトルーヴィとアネルにセットをしてもらっていたシェルビーは、ジャクソンのことや仕事を続ける話をする。

糖尿病であるシェルビーの話を聞いていたマリンは、それを気にする。

その後、結婚式やパーティーのことを話していたシェルビーは、血糖値が下がり発作を起こしてしまう。

シェルビーにキャンディーを食べさせようとするマリンだったが、取り乱すシェルビーはそれを食べることができない。

冷静に対処するマリンは、シェルビーにジュースを飲ませて落ち着かせる。

子供を諦めなくてはならないことでシェルビーが悩んでいるとトルーヴィらに伝えたマリンは、ジャクソンが養子をもらえばいいと言っていると聞いて安堵する。

ボウガンを息子達と倉庫から持ち出したドラムは、それで鳥を追い払おうとする。

サロンに現れたウィザーは、ドラムのことでマリンに不満を訴え、初対面のアネルに気づき、彼女の素性を探ろうとする。

夫のことを聞かれたアネルは、自分の宝石などを持って蒸発した夫が、麻薬取引に絡んでることを話す。

雇ってもらえないかと思い話さなかったことをトルーヴィに謝罪したアネルは、仕事では迷惑をかけないと約束する。

アネルの前で結婚の話をしたことを後悔したシェルビーは、彼女を式にに招待してドレスも貸すと伝える。

爆竹を矢にセットしたドラムは木に向かって発射し、ウィザーらはその音に驚く。

マリンとシェルビーは家に向い、繫いであった愛犬が走り出したために慌てたウィザーは、車のトランクを閉めてしまい、トルーヴィが用意した大量のイースター・エッグを割ってしまう。

騒ぎは収まり、その日の午後、ピンク色で飾られた教会で式は始り、シェルビーはドラムに寄り添われてジャクソンの元に向かう。

式は無事に終わりパーティーが始り、シェルビーが心配なマリンは、ジャクソンに家族設計についてなどを話す。

招待を受けたアネルは、ケータリングで飲物を担当するサミー・デソト(ケヴィン・J・オコナー)に声をかけられる。

ドラムを嫌うウィザーは、彼に嫌みを言って追い払う。

出席者はパーティーを楽しみ、シェルビーとジャクソンは、皆に祝福されながらハネムーンに旅立つ。

仕事を終えたサミーに送ると言われたアネルは、歩いて帰ると答える。

クリスマス・シーズン。
フェスティバルのため町に戻ったシェルビーは、夫と別れたアネルが気持ちを一新して変わり、シャイだった彼女が町の人気者人になったことをトルーヴィから知らされる。

ラジオ局のオーナーになったクレリーは、フットボールの試合の解説と取材をすることをシェルビーに伝える。

帰宅したトルーヴィは、仕事を入札できずに気落ちする、建設業者のスパッドを励ます。

チームのロッカールームで取材をするクレリーに付き合ったウィザーは、くだらない質問を止めるようにと口を出す。

シェルビーから妊娠していることを知らされたマリンは驚き、出産予定が7月だと言われても喜ぶ気にはなれなかった。

養子の申し込みをしたことを確認したマリンだったが、持病のある自分に、役所が許可を出すはずがないとシェルビーは答える。

探し続けるべきだと言い張るマリンに対してシェルビーは、夫婦の絆である自分の子供が欲しいと伝える。

納得しないマリンに、昔から望んでいた幸せになるために子供を産むのだと言うシェルビーは、母に理解を求める。

短くても空虚な長い人生よりもましだと言われたマリンは、何も答えずにその場を去る。

店のデコレーションをトルーヴィに頼まれたアネルは、付き合い始めていたサミーの協力で飾りつけを終え、現れたマリンとシェルビーを驚かせる。

シェルビーが点灯した飾りつけを見たトルーヴィとクレリーも喜ぶ。

そこに現れたウィザーに、町に戻ったオーウェン・ジェンキンス(ビル・マッカチオン)が気にしていたことを伝えたシェルビーだったが、ウィザーは興味を示さない。

クリスマス・パーティーの夜、ウィザーとオーウェンを対面させたシェルビーは、彼女から迷惑に思われる。

ドラムはシェルビーの妊娠を発表し、トルーヴィらはマリンを祝福する。

喜ぶことができないマリンだったが、トルーヴィ、ウィザー、クレリー、アネルに励まされる。

その後、シェルビーは無事に男の子を出産し、ジャクソン・ジュニアは1歳の誕生日を迎える。

シンプルがいいと言って、トルーヴィにショート・ヘアーにしてもらったシェルビーは、自分のヘアスタイルを見て動揺してしまう。

事あるごとにお祈りするようになったアネルが、聖書研究会に行くようになってから変わってしまったことを気にするトルーヴィは、恋人のサミーもお手上げ状態だと話す。

そこにウィザーが現れていつもの毒舌が始り、シェルビーの腕の傷に気づいたトルーヴィは驚く。

隠しておけないシェルビーは、人工透析を行っていることを話し、心配いらないと言いながら、腎臓移植をするつもりであることを伝える。

手術のことについて話し始めたシェルビーは、マリンの腎臓を移植することが決まっていることを伝える。

翌日には入院して手術に備えると言うシェルビーとマリンが冷静であるため、トルーヴィらは驚く。

流石のウィザーも、早く死にたいとシェルビーの前で口にしてしまったことを後悔する。

シェルビーの言動に耐えきれなくなったサミーは、彼女を見限ってしまう。

教会でのミサを済ませたトルーヴィ、クレリー、アネルは、手術が行われている病院に向かう。

手術の成功を医師から知らされたドラムらは安堵する。

ハロウィン
サミーと仲直りをして結婚式を挙げたアネルは、マリン、トルーヴィ、ウィザー、クレリーらにサプライズ・パーティーで祝福される。

看護師の仕事を始めたシェルビーだったが、体調の異変に気づく。

帰宅したジャクソンは、息子が一人で泣いていたためシェルビーを捜し、彼女がポーチで意識を失っていることに気づく。

シェルビーは病院に運ばれ、駆けつけたマリンが四六時中付き添うが、昏睡状態が続く。

そして、シェルビーの意識は戻らないまま、マリンに見守られながら生命維持装置のスイッチが切られる。

ドラムに葬儀の手配を任せたマリンは、ジャクソンにピンクのスーツを用意させ、預けられていたジャクソン・ジュニアの元に向かう。

サロンを休業にしたトルーヴィに、自分が葬儀に出席してもいいのかを訪ねたスパッドは、ジャクソンがを気の毒に思いながら、自分が同じ立場になることは考えられないと語る。

アネルの言葉を借りたトルーヴィは、神の御心は計り知れないとスパッドに伝える。

葬儀を終えたマリンは、シェルビーの棺の前で佇む。

トルーヴィ、ウィザー、クレリーそしてアネルは、マリンの元に向い声をかける。

シェルビーが神の元に召されたことを喜ぶべきだと言うアネルに、娘がこの場にいてくれた方が嬉しいとマリンは答える。

言葉を返したアネルは、シェルビーが息子の面倒や家族の世話をしたかったとのだと伝え、それができなかった彼女が天使となり皆を見守るべきところに行ったと語る。

自分の中でシェルビーに見守られていると思うと心が休まると伝えたアネルは、そう考えると耐えられると付け加える。

アネルの気持ちを理解したマリンは彼女に感謝し、自分達が悲しむことをシェルビーが望んでいないと伝える。

分かってはいても心の痛みは消えないと言うマリンは、離れず付き添った自分だけが見守る中で、シェルビーの機械を切ったことを語る。

”スティール”(鋼鉄)のように強いはずの男性、ドラムとジャクソンは耐え切れずに部屋を出たが、自分だけがシェルビーの手を握っていたことをマリンは話す。

生れた時と去る時を見守れた幸せな瞬間を語ったマリンは、帰ると言ってその場を離れようとする。

しかし、シェルビーのことを想うマリンは、なぜ娘の命が奪われたのかと言って、泣き叫びながらそれを神に問う。

自分が先に死ぬべきだったと言って耐え切れない思いのマリンは、誰かを殴りたい気持を伝える。

ウィザーを殴るようにとクレリーに言われたマリンは、一度ぐらい人の役に立つことをするべきだと、憤慨するウィザーに向かって怒鳴る。

マリンらは笑い始め、クレリーを罵倒したウィザーはその場を去る。

その後、ウィザーに話しかけたクレリーは、あの場で笑いを誘いたかっただけだと言って彼女と仲直りする。

落ち着いたマリンに、神に祈ると言いながら、ウィザーは彼女を抱きしめる。

アネルが驚いたために、自分も祈ることはあると言うウィザーは、教会通いはしないと伝える。

ウィザーに負けていないアネルを、クレリーは頼もしく思う。

その場を離れたウィザーは、ドラムの背中を叩き気遣う。

シェルビーの結婚式でサミーと出会ったアネルは、女の子が生まれたらシェルビーと名付けることをマリンに伝える。

マリンはシェルビーも喜ぶと伝え、トルーヴィから男の子の場合にはと聞かれたアネルは、やはりシェルビーと名付けると答える。

こうやって時は流れると言いながら、マリンは孫をあやす。

イースター
スパッドにサロンの2号店に案内されたトルーヴィは喜び、彼を抱きしめる。

ジャクソン・ジュニアを抱くクレリーは、美しい女の子シェルビーや妖精のクレリー、そして意地悪な醜い魔女ウィザーが登場するおとぎ話を話して聞かせる。

オーウェンと共に現れたウィザーは、ドラムと嫌みを言い合う。

ジャクソン・ジュニアに話しかけたウィザーは、彼を泣かせてしまい殴られる。

それに気づいたマリンは、ジャクソン・ジュニアを抱きしめる。

アネルが産気づいてしまいその場は騒ぎとなり、トルーヴィに付き添われた彼女は、スパッドの車で病院に向かう。

着ぐるみでウサギに扮していたサミーは、トルーヴィの息子のバイクに乗りアネルを追う。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ルイジアナ州、チンカピン。
イーテントン家は娘シェルビーの結婚式を控え、マリー・リン”マリン”をはじめ慌ただしい準備に追われていた。
喜びの日ではあるが、糖尿病を抱えるシェルビーの今後を考えるマリンは、不安を隠せなかった。
偏屈な未亡人ウィザー、元市長夫人クレリー、そしてマリンとシェルビーは、社交場であるトルーヴィの美容サロンに集まり、彼女の助手となったアネルと共に結婚式の話題で盛り上がる。
無事に式を終えて数か月が経ち、クリスマスで実家に戻ったシェルビーは、マリンに妊娠したことを知らせる。
それがどれだけ危険なことなのかを知るマリンは、喜ぶことができない。
養子ではなく自分の子供が欲しいと言うシェルビーは、マリンの反対を押し切り出産を決意するのだが・・・。
__________

人々の平凡な生活を描きながら、ユーモアを交えひねりを効かせた演出が冴えるハーバート・ロスによるヒューマン・コメディで、盟友であるレイ・スタークが製作を担当している。

純粋なコメディに近い笑いを誘うシーンが連続する序盤から、問題発生を予感させる中盤、そして、人の生死にかかわる深刻な状況を経て、家族や人々の絆を爽やかに描くクライマックスまで、ハーバート・ロスの変幻自在とも言える職人芸を堪能できる作品。

第62回アカデミー賞では、助演女優賞(ジュリア・ロバーツ)にノミネートされた。

ハーバート・ロスの演出とハリウッドを代表する実力派スター競演ということで、鑑賞前から身構えてしまうのだが、そんなイメージを払拭する、流れるようなドラマ展開は見事としか言いようがない。

それにしても、これだけのスターが、それぞれの役柄を隙なくほぼ完璧にこなす姿、それを支えるスタッフに、アメリカ映画界の底力とプロ意識の高さをつくづく感じる。

家族を支え、母として不幸な娘を思う辛い立場を見事に演ずるサリー・フィールド、派手には見えるが、各出来事の状況を和らげる存在として印象に残るドリー・パートン、異色の存在として、偏屈な隣人を怪演するシャーリー・マクレーン、ドラマにアクセントを加える役柄である美容サロンを手伝うダリル・ハンナ、包容力とユーモアを兼ね備える元市長夫人オリンピア・デュカキス、大スターになるきっかけとなる見事な演技を見せる主人公の娘ジュリア・ロバーツ、その父親を愉快に演ずるトム・スケリット、トルーヴィ(ドリー・パートン)の夫を物静かに演ずるサム・シェパード、シェルビー(ジュリア・ロバーツ)の夫ディラン・マクダーモット、アネル(ダリル・ハンナ)と結婚する青年ケヴィン・J・オコナー、ウィザー(シャーリー・マクレーン)と親交を深めるビル・マッカチオンなどが共演している。


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