ステラ・ダラス Stella Dallas (1937) 4/5 (21)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

1923年に発表された、オリーヴ・ヒギンズ・プローティの小説”Stella Dallas”を基に製作された1925年の「ステラ・ダラス」をサミュエル・ゴールドウィンが再びリメイクした作品。
1990年には、サミュエル・ゴールドウィンJr.により3度目のリメイク作「ステラ」が公開された。
上流階級に憧れながら女手で娘を育てた女性が、娘の幸せのために自分を犠牲にする姿を描く、監督キング・ヴィダー、主演バーバラ・スタンウィックジョン・ボールズアン・シャーリーバーバラ・オニール他共演のヒューマン・ドラマ。


ドラマ(ヒューマン)


スタッフ キャスト ■

監督:キング・ヴィダー
製作:サミュエル・ゴールドウィン
原作:オリーヴ・ヒギンズ・プローティStella Dallas
脚本
サラ・Y・メイソン

ヴィクター・ヒアマン
撮影:ルドルフ・マテ
編集:シャーマン・トッド
音楽:アルフレッド・ニューマン

出演
ステラ・マーティン・ダラス:バーバラ・スタンウィック

スティーブン・ダラス:ジョン・ボールズ
ローレル・ダラス:アン・シャーリー
ヘレン・モリソン・ダラス:バーバラ・オニール
エド・マン:アラン・ヘイル
リチャード・グロスヴナー三世:ティム・ホルト
マーティン夫人:マージョリー・メイン
ソーダ・ショップの少女:ラレイン・デイ

アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ

1937年製作 106分
公開
北米:1937年8月6日
日本:1938年12月
製作費 $2,000,000


アカデミー賞 ■

第10回アカデミー賞
・ノミネート
主演女優賞(バーバラ・スタンウィック)
助演女優賞(アン・シャーリー)


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1919年、マサチューセッツ州、ミルハンプトン。
上流階級に憧れる工員の娘ステラ・マーティン(バーバラ・スタンウィック)は、父が破産を苦に自殺したため疾走し、父と兄の勤める紡績工場の重役として働くスティーブン・ダラス(ジョン・ボールズ)に近づこうとする。

スティーブンは、許嫁のヘレン・モリソン(バーバラ・オニール)との結婚も諦めたのだった。

ある日ステラは、口喧嘩ばかりしている兄にランチを届けるという口実で、スティーブンのオフィスに向かう。

スティーブンは美しいステラに親切に接し、その後、二人は親交を深めて結婚する。

やがて二人には娘ローレルが誕生し、退院したばかりのステラは、ダンス・パーティーの招待状を見て出席すると言い出しスティーブンを困らせる。

会場でステラは、競馬専門のギャンブラーのエド・マン(アラン・ヘイル)と派手に騒ぎ、帰ろうとしない彼女にスティーブンは手を焼く。

帰宅した二人の話は噛み合わず、ステラはニューヨークに転勤するというスティーブンの話に興味を示さない。

ローレルのために出かけなくなったものの、ステラは、訪ねて来たエドを招き入れて昼間から酒を飲み、そんな彼女を見たスティーブンは、娘ローレルをニューヨークに連れて行こうとする。

ニューヨーク
時は流れ、13歳になる娘ローレル(アン・シャーリー)を愛するスティーブンは、彼女を時折招く生活を送っていた。

そんなある日、スティーブンは、未亡人となり3人の息子を育てるヘレンと再会する。

ローレルを溺愛するステラだったが、評判の良くないエドとの付き合いは続け、周囲はそんな二人を見て娘を気の毒に思う。

ステラは、ローレルの誕生パーティーを計画し、ドレスを作り料理などを用意する。

ところが、招待した教師や友人達は現れず、ローレルは傷つく。

その後、父スティーブンと過ごすローレルは、彼と共にヘレンの屋敷に向かう。

ローレルは、父やヘレン、そして彼女の子供達と共に楽しい時を過ごす。

ステラは、戻ったローレルからヘレンの話を聞き、彼女とスティーブンの関係などを気にする。

クリスマス。
訪ねて来た酔ったエドの対応に梃子摺っていたステラは、スティーブンが来たことをローレルから知らされる。

ステラはエドを追い出し、久し振りで家族の時間を過ごそうとする。

しかしスティーブンは、ローレルを連れてヘレンの屋敷に向かう予定をステラに伝える。

ローレルは母と計画していたことがあったのだが、ステラは気を遣い二人を送り出そうとする。

スティーブンはステラに謝罪し、汽車の時間を遅らせようとする。

そこに酔ったエドが戻ってきてしまい、スティーブンは驚く。

エドはスティーブンに謝罪してその場を去り、彼にはステラは迷惑していたと夫に話す。

スティーブンは多くを語らず、汽車の時間は変更できなかったと言って、ローレルを連れて立ち去る。

弁護士に呼ばれたステラは、スティーブンが離婚を望んでいることを知らされる。

ステラは、ローレルの親権と慰謝料が受取れれば、それで娘を立派に育てられると言い放ちその場を去る。

その後ステラは、スティーブンからの送金で贅沢を始め、リゾート地で優雅に過ごし、ローレルはリチャード・グロスヴナー三世(ティム・ホルト)と知り合い恋に落ちる。

ステラは、上流階級の人々の中で一人浮いた存在で、その身なりや態度は軽蔑される。

カフェで、若者達がその件で噂をしている際、現れた母ステラが笑い者になっていることを知ったローレルはショックを受け、リチャードに何も言わずに走り去ってしまう。

身支度を始めたローレルは、戻ったステラに帰りたいとだけ伝え、楽しみたいと言う母を説得する。

寝台車に乗ったステラは、人々から軽蔑される自分が、ローレルの母親だという女性達の話を聞いてしまう。

ステラはショックを受け、それを聞いていたローレルは母を気遣う。

何も知らぬ振りをしたステラは、寂しいので一緒に寝たいと言うローラをベッドで抱き寄せる。

ヘレンを訪ねたステラは、立派な屋敷だということを確認する。

ステラは、自分がスティーブンと離婚した後に彼と結婚するかをヘレンンに尋ねる。

そのつもりだと言うヘレンに、ローレルも引き取ってほしいことをステラは伝える。

自分の気持ちをうまく言葉にできないまま、ステラは、ローレルがヘレンの娘だと思われることが望ましいという考えを語る。

ヘレンは、ステラの考えと辛い立場を察する。

そしてステラは、旅立つつもりで汽車に乗るローレルを見送り涙する。

父スティーブンと楽しい時を過ごしたローレルは、家族の一員としてこの場で暮らすことになることをヘレンから知らされる。

ローレルは、母ステラと離れて暮らすことは考えられないと答え、父スティーブンの説得も聞こうとしない。

ステラにこの話をしてほしいと頼まれていたヘレンは、母親が屋敷を訪ねて決めたことだとローレルに伝える。

それがリゾートから戻った直後のことだと知ったローレルは、ステラが寝台車で噂話を聞いていたことに気づき、母の元に戻ると言って動揺する。

ローレルが戻るというヘレンからの電報を受け取ったステラは、落ちぶれたエドの元に向かい、家に来るように伝える。

家に戻ったローレルは、花束を抱えて帰宅したステラに、離れて暮らしたくないことを伝える。

花束はエドのためで、彼の写真を暖炉の上に飾ったステラに驚くローレルは、相応しくない相手と付き合う母親に意見しようとする。

ステラはローレルを突き放し、エドを待つ振りをして出て行くように伝える。

失意のローレルはその場を去り、それを見守るステラは涙する。

戻ったローレルを迎えたスティーブンは、母ステラがエドと結婚するため自分を追い払ったことを知り、ショックを受けて泣き崩れる娘を抱きしめる。

ヘレンはローレルを気遣い部屋に向かおうとするが、そこに息子コーネリアスが戻る。

コーネリアスの友人だったリチャードがいることを知ったローレルは、とても今は会う気になれないと言って2階に向かう。

リチャードは、ローレルが戻ったことを知り彼女に会うために着替えをしようとする。

スティーブンとヘレンは、ステラの”嘘”に気づいていた。

その後、ローレルとリチャードは結婚することになり、ヘレンは、式を控えるローレルが、連絡もよこさない母ステラのことを考えていることを知る。

ステラは、その場に現れるものの式には参列せず、雨の中、窓越しにローレルの花嫁姿を見詰める。

警官に立ち去るよう言われたステラは、誓いのキスだけ見させてほしいことを伝える。

ローレルの幸せな姿を確認したステラは、涙を浮かべるものの笑顔でその場を立ち去る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

1919年、マサチューセッツ州、ミルハンプトン。
上流階級に憧れる工員の娘ステラ・マーティンは、破産した父の自殺で疾走し、地元の紡績工場の重役となったスティーブン・ダラスに目をつける。
許嫁のヘレンとの結婚も諦めたスティーブンに会うチャンスを得たステラは、彼と惹かれ合うようになりやがて結婚する。
二人には娘のローレルが生れるのだが、派手好きなステラは堅実なスティーブンと意見が合わず、彼の転勤に同行せずに別居することになる。
ステラはローレルを溺愛し、年頃となった娘を父スティーブンが度々招く生活を送っていた。
そんな時スティーブンは、未亡人となり3人の息子を育てていたヘレンと再会し、ローレルを含めて親交を深める。
その後、スティーブンに離婚を切り出されたステラは、彼の仕送りでローレルを育て上げることを誓うのだが・・・。
__________

1925年に続くサミュエル・ゴールドウィン製作のリメイク作品であり、息子のサミュエル・ゴールドウィンJr.も1990年にベット・ミドラー主演でリメイクしたという、ゴールドウィン一家にとっては特別な思い入れがある物語。

一見メロドラマ風に進行する内容なのだが、度々涙を見せながらも逞しく生きる主人公の心を繊細に描く、キング・ヴィダーの力強い演出に注目したい。

クライマックス、そんな主人公も遂に哀れな思いになるのかと思いきや、目には涙をためながら、笑顔でその場を去って行く姿は実に爽やかであり、映画史上に残る名ラスト・シーンとなった。

第10回アカデミー賞では、主人公の母娘を演ずるバーバラ・スタンウィックアン・シャーリーが、それぞれ主演女優賞と
助演女優賞にノミネートされた。

心に沁みる楽曲、アルフレッド・ニューマンのドラマを盛り上げる音楽も印象に残る。

上記のように、悲しいだけの母親の物語でないところが実にバーバラ・スタンウィックらしい役どころでもあり、撮影当時30歳にして、既に貫録の演技を見せてくれる。

上流階級出身である堅実な主人公の夫ジョン・ボールズ、両親の愛に支えられながら辛い思いもする娘役アン・シャーリー、その義母となる思慮深い婦人バーバラ・オニール、主人公と親交を深めるギャンブラーのアラン・ヘイル、ローレル(アン・シャーリー)と結婚する青年ティム・ホルト、主人公の母親マージョリー・メイン、ソーダ・ショップの少女役でラレイン・デイなども共演している。


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