アリスのままで Still Alice (2014) 4/5 (25)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

2007年に発表された、リサ・ジェノヴァのベストセラー小説”Still Alice”を基に製作された作品。
若年性アルツハイマー病と診断された言語学者の苦悩と家族の絆を描く、監督、脚本リチャード・グラツァーワッシュ・ウェストモアランド、主演ジュリアン・ムーアアレック・ボールドウィンクリステン・スチュワートケイト・ボスワース他共演のドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト
監督

リチャード・グラツァー
ワッシュ・ウェストモアランド
製作
レックス・ルッツス
ジェームズ・ブラウン
パメラ・コフラー
製作総指揮
マリー・サヴァレ
クリスティーン・ヴェイコン
原作:リサ・ジェノヴァStill Alice
脚本
リチャード・グラツァー
ワッシュ・ウェストモアランド
撮影:ドニ・ルノワール
編集:ニコラ・ショドールジュ
音楽:イラン・エシュケリ

出演
アリス・ハウランド:ジュリアン・ムーア
ジョン・ハウランド:アレック・ボールドウィン
リディア・ハウランド:クリステン・スチュワート
アナ・ハウランド=ジョーンズ:ケイト・ボスワース
トム・ハウランド:ハンター・パリッシュ
チャーリー・ジョーンズ:シェーン・マクレー
フレデリック・ジョンソン:セス・ギリアム
ベンジャミン医師:スティーヴン・クンケン
エリック・ウェルマン:ダニエル・ジェロル
ジェニー:エリン・ダーク

アメリカ 映画
配給 ソニー・ピクチャーズ・クラシックス
2014年製作 101分
公開
北米:2015年1月16日
日本:2015年6月27日
製作費 $5,000,000
北米興行収入 $18,656,400
世界 $43,884,650


アカデミー賞
第87回アカデミー賞

・受賞
主演女優賞(ジュリアン・ムーア


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ニューヨーク
コロンビア大学の言語学教授アリス・ハウランド(ジュリアン・ムーア)は、50歳の誕生日をレストランで家族に祝ってもらう。

アリスは、医師である夫のジョン(アレック・ボールドウィン)、長女アナ(ケイト・ボスワース)と夫のチャーリー(シェーン・マクレー)、息子のトム(ハンター・パリッシュ)と共に楽しい時を過ごす。

女優志願の次女リディア(クリステン・スチュワート)がオーディションのために不在だったが、家族は皆の幸せを願い乾杯する。

ロサンゼルスUCLA
認知科学准教授フレデリック・ジョンソン(セス・ギリアム)は、フォーラムの講師として招いたアリスを紹介する。

ある単語が思い浮かばないアリスは、一瞬、言葉に詰まる。

講演を終えてリディアを訪ねたアリスは、ジョンから資金援助を受けて演劇を続けていると聞き、演技を諦めて別の道を歩む提案をする。

自分の道を歩みたいと言うリディアの意見を聞いたアリスは、一応、納得する。

ニューヨークに戻ったアリスは、ランニング中にキャンパス内で迷ってしまう。

帰宅したアリスは、ジョンからUCLAやリディアのことを訊かれ、彼女の演劇に資金援助をしていることを彼に尋ねる。

その件は話したと言われたアリスは、ジョンから散歩に誘われるが、疲れていたので遠慮する。

神経科のベンジャミン医師(スティーヴン・クンケン)の診察を受けて質問されたアリスは、ほぼ完ぺきに答える。

しかし、少し前の質問を忘れてしまったアリスは、念のためにMRI検査を受けることになり、家族も同伴するようにと言われる。

クリスマスで家族が集まるため料理を作るアリスは、トムと恋人のジェニー(エリン・ダーク)を歓迎する。

リディア、アナとチャーリーも現れ、調理を続けたアリスだったが、レシピを忘れてしまい携帯電話で調べる。

違う料理を作り席に着いたアリスから、初対面の様に挨拶されたジェニーは戸惑い、それを見ていたリディアは気にする。

ベンジャミン医師からMRIの結果は正常だったと言われたアリスは、自分の年齢では稀だが、若年性アルツハイマー病である可能性を確かめると言われる。

家族を同伴する約束を守らなかったアリスは、次は必ず一緒に家族と来るようにとベンジャミンから言われる。

その夜、ジョンは、鍋を洗い続けているアリスが気になる。

ベッドに入ったアリスは眠れず、睡眠薬を飲んでも効果がない。

ジョンを起こし、神経科の医師に会い若年性アルツハイマー病らしいと言われたことを伝えたアリスだったが、彼はそれを信じない。

ランニング中にキャンパスで迷い、約束は忘れ、単語が思い出せないことを伝えたアリスは、気にする必要がないとジョンに言われる。

細胞が死に、人生を捧げて来たことが消えていくとと言いながら、その恐怖で泣き崩れるアリスをジョンは抱きしめる。

翌朝、アリスを安心させたジョンは、何があっても自分がついていると伝える。

ジョンと共にベンジャミン医師に会ったアリスは、家族性アルツハイマー病の検査も勧められ、自分が遺伝子を持っていれば遺伝する確率は50%で、発症は100%だと言われる。

結婚記念日に集まった子供達に、若年性アルツハイマー病であることをアリスは話す。

トムはこの年齢ではありえないと言い、アナは悲しむが、リディアは、クリスマスの時に、アリスがジェニーと初対面の様に接したのでおかしいと思ったと伝える。

病気は家族性であり、遺伝することを伝えたアリスは、子供達に謝罪して涙する。

その後アリスは、大学に行くものの、まともな講義ができない。

アナから連絡を受けたアリスは、検査の結果、彼女が陽性だったことを知らされ、トムは陰性でリディアは検査を拒んでいることを知らされる。

謝罪するアリスは、人工授精を考えるアナのことを心配する。

学部長のエリック・ウェルマン(ダニエル・ジェロル)に呼ばれたアリスは、講義の件で学生から苦情が来ていることを知らされ、若年性アルツハイマー病と診断されたと話す。

ランニング中にアイスクリーム店に寄り帰宅したアリスは、友人との食事の約束があったことをジョンから知らされる。

病気のことを口にするアリスに、生活の基礎は維持しなければならないと伝えたジョンだったが、食事に行ってもどう振る舞えばいいのかと分からないと彼女から言われる。

癌ならよかったと言うアリスは、それならば恥ずかしくなかったと話しながら、ある言葉が思い出せない。

施設を見学に行ったアリスは、老人ばかりであることを確認する。

症状が悪化した場合のことを考えるアリスは、寝室の棚にしまった睡眠薬の瓶に、”全て水で飲むように”というメモを貼り、それを飲んだらベッドで横になるという映像をパソコンに残す。

デスクトップに”バタフライ”というフォルダを作り、その映像を保存したアリスは、用意した質問にひとつも答えられなくなった場合には、それを見るようにと記述する。

海辺の別荘で休暇を過ごすアリスは、ジョンとの時間を楽しむ。

30年以上前に事故死した母と姉のアルバムを見つけたアリスから、同じ質問を何度もされたジョンだったが、何も言わずに答えてあげる。

ランニングに出かけようとしたアリスは、その前に行こうとしたトイレの場所が分からなくなり動揺するが、優しく接するジョンが落ち着かせる。

その後、訪ねて来たリディアに大学に行ってほしいと伝えたアリスだったが、リディアは演劇をしたいことを伝える。

アリスに従う気がないリディアは、母親であるために娘を思うのは当然だと言われる。

ジョンに何かを読みたいと伝えたアリスは、リディアが演ずる”トニー・クシュナー”の戯曲”エンジェルス・イン・アメリカ”を勧められる。

リディアの部屋で”エンジェルス・イン・アメリカ”を手にしたアリスは、その場にあったリディアの日記を読んでしまう。

エンジェルス・イン・アメリカ”のことをリディアと話したアリスは、日記を読んだことを知られてしまう。

何を読んでいるのか分からなかったと弁解するアリスだったが、非難するリディアは納得しない。

子供達が集まり、妊娠したアナは男女の双子であることが分かり、家族に祝福される。

リディアのアリスに対する言葉遣いが気に障るアナは、彼女を批判して口論になる。

その後アリスは、リディアと喧嘩をした気がすると言って、覚えていないことを伝える。

何をしたか分からないまま謝罪するアリスに、自分が無神経だったと言うリディアは涙する。

許してほしいと言うリディアは、プライバシーを侵害されたために腹を立てたことを取り消し謝罪するが、アリスは何も覚えていないと伝える。

自分の症状を知りたがるリディアに、良い日は普通の人と変わらず、悪い日は何も分からなくなると話すアリスは、知性で生きて来た自分の失われるものへの不安を語る。

その夜、ベッドに入ろうとしたアリスは、”秘密はなし”というメモが貼られたリディアの日記帳が置いてあることに気づく。

家族は、リディアの演劇を鑑賞し、見事に演じきった彼女の楽屋に向かったアリスは声をかける。

出演者に話しかけていると思ったアリスは、アナから娘のリディアだと言われ、その様子をジョンは気にする。

ベンジャミン医師の診察を受けたアリスとジョンは、進行が停滞する可能性もあるため希望を持つようにと言われる。

認知症介護の会でスピーチすることになっていたアリスに、素晴らしいことであり期待しているとベンジャミンは伝える。

講演会当日、会場に現れたベンジャミンに息子のトムを紹介したアリスは、壇上に上がりスピーチを始める。

読んだ文章をマーカーでなぞりながら語るアリスは、感動を与える素晴らしいスピーチをして、アナとチャーリー、トム、ベンジャミン、そして出席者の涙を誘い喝采を受ける。

その後、ミネソタの”メイヨー・クリニック”からのオファーを受ける可能性をジョンから知らされたアリスは、出産を控えるアナやトムが気になり、引っ越しすることに躊躇する。

毎朝8時に質問してくる携帯電話の質問に答えられなくなったアリスは、夜中に、電話がないために不安になり捜し始めて動揺するが、ジョンが彼女を落ち着かせる。

訪ねて来たアナに”メイヨー・クリニック”の話したジョンだったが、アリスは、オファーと引越しのことを忘れていた。

携帯電話を見つけたジョンからそれを渡されたアリスは、昨夜、捜したと言って喜ぶ。

ジョンは、1か月前のことだとアナに伝える。

靴のヒモの結び方も分からなくなったアリスは、両親と姉のことは思い出す。

ジョンと共に病院に向ったアリスは、双子が生まれたアナとチャーリーを祝福する。

アナとトムと話し合ったジョンは、”メイヨー・クリニック”に行くことを決めたことを伝え、アリスをミネソタの介護施設に入れる話をする。

リディアと映像チャットで話し終わり、ある映像を見つけて再生したアリスは、寝室の棚にある薬を必ず全部飲み横になるようにと自分に指示され、それに従おうとする。

寝室に向かったアリスは何をするのかを忘れてしまい、何度か映像を確認して、寝室の棚の薬を持って洗面所に向かう。

コップに水を入れて薬を飲もうとしたアリスだったが、家政婦が現れたために、薬を床にこぼしてしまう。

アリスを連れてアイスクリームを食べに行ったジョンは、まだここ(ニューヨーク)にいたいかを尋ねる。

アイスクリームを食べ終わっていないとアリスが答えたため、ジョンは、ゆっくり食べるようにと伝える。

ニューヨークに戻ったリディアを迎えたジョンは、自分が面倒を見るという娘を抱きしめて涙する。

アリスから目を離すことなく過ごすリディアは、”エンジェルス・イン・アメリカ”の自分のセリフを母に読んで聞かせる。

話の感想と内容を訊いたリディアは、”愛について”と答えるアリスに、その通りだと伝える。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
コロンビア大学の著名な言語学者アリス・ハウランド教授は50歳の誕生日を迎え、家族に祝福される。
物忘れや道に迷うことが気になったアリスは、神経科医の診察を受け、若年性アルツハイマー病と診断される。
夫ジョンと共に医師から話を聞いたアリスは、病気は家族性で遺伝することを知らされ、それを娘のアナとリディア、息子のトムに話す。
症状が進行するアリスは、人生を捧げた家族や知識が消え去る不安と恐怖を感じながら苦悩する・・・。
__________

若年性アルツハイマー病と診断された言語学者と家族が、苦悩しながらも現実を受け入れて向き合う姿を描くドラマ。

アルツハイマー病と診断されるのが医師を夫に持つ大学教授であり、経済的な不安は感じさせないものの、知識が財産である言語学者が全てを失うことを知ったショックは窺い知れる。

更には、3人の子供を育てた母である主人公は、肉体的な衰えがないまま自分を失っていくため、家族と別れなければならない彼女の辛さなどが切実に描かれている。

監督のリチャード・グラツァーは、筋萎縮性側索硬化症を患いながら撮影を続け、ワッシュ・ウェストモアランドの協力を得て本作を完成させるものの、公開の4か月後に亡くなった。

主演のジュリアン・ムーアは、著名な言語学者としてコロンビア大学で教鞭をとる教授を演じ、ハリウッド屈指の演技派らしく、仕草や表情を重視する押さえた演技で観る者に訴え、第87回アカデミー賞では念願の主演女優賞を受賞した。

不安が募る妻の心情を察し献身的に見守る夫アレック・ボールドウィン、将来を心配する母の意見に反し演技者の道を選ぶものの、世話をする決心をする次女のクリステン・スチュワート、長女のケイト・ボスワース、その夫シェーン・マクレー、主人公の息子ハンター・パリッシュ、その恋人エリン・ダークUCLAの認知科学准教授セス・ギリアム、主人公の主治医である神経科医のスティーヴン・クンケン、学部長ダニエル・ジェロルなどが共演している。


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