96時間 Taken (2008) 3.75/5 (4)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

別れて暮らす最愛の娘のことばかりを思う、隠匿生活を送る元CIA諜報員が、自分の特殊スキルを活かし誘拐された娘を救出するまでを描く、製作、脚本リュック・ベッソン、主演リーアム・ニーソンマギー・グレイスファムケ・ヤンセンザンダー・バークレー他共演、監督ピエール・モレルによるノンストップ・サスペンス・アクション。


ドラマ(サスペンス/犯罪)

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スタッフ キャスト ■

監督:ピエール・モレル
製作:リュック・ベッソン
製作総指揮:ディディエ・オアロ
脚本
リュック・ベッソン

ロバート・マーク・ケイメン
撮影:ミシェル・アブラモヴィッチ
編集:フレデリック・トラヴァル
音楽:ナサニエル・メカリー

出演
リーアム・ニーソン:ブライアン・ミルズ
マギー・グレイス:キム・ミルズ
ファムケ・ヤンセン:レノーア
ザンダー・バークレー:スチュアート
ケイティ・キャシディ:アマンダ
オリヴィエ・ラブルダン:ジャン=クロード
リーランド・オーサー:サム
ホリー・バランス:シーラ
ニコラス・ジロー:ピーター
ジェラール・ワトキンス:パトリス・サンクレア
アーベン・バジラクタラジ:マルコ
ジョン・グリース:ケイシー
デヴィッド・ウォーショフスキー:バーニー

フランス 映画
配給 20世紀FOX
2009年製作 93分
公開
フランス:2008年2月27日
北米:2009年1月30日
日本:2009年8月22日
製作費 $43,000,000
北米興行収入 $145,000,989
世界 $226,830,568


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ロサンゼルス
CIA諜報員ブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)は、妻レノーア(ファムケ・ヤンセン)と最愛の娘キム(マギー・グレイス)と別れ一人暮らしをしていた。

ブライアンは、キムのことばかりを考えて毎日を過ごしていたが、資産家スチュアート(ザンダー・バークレー)と再婚したレノーアと暮らす、キムの17歳の誕生パーティーに招かれる。

歌手志望のキムのために、カラオケ・セットをプレゼントしたブライアンだったが、スチュアートがキムに馬を贈ったため、セットはそこに置き去りにされてしまう。

パーティーから戻ったブライアンは、忘れていたステーキ・パーティーのために、三人の元CIAの友人が彼の家に集まってくる。

帰り際に、その一人サム(リーランド・オーサー)が、有名な歌手シーラ(ホリー・バランス)のボディガードの仕事があることをブライアンに伝えて誘い、彼はそれを受ける。

翌日、コンサート会場でキムから電話があり、ブライアンは、彼女とランチの約束をする。

シーラは、ステージを終えて引き上げる際に、暴漢に襲われそうになり、ブライアンがそれを防ぎ、彼女の命を助ける。

その後、ホテルのシーラの部屋に呼ばれたブライアンは、彼女から感謝される。

ブライアンは、歌手志望のキムのために、力添えをすることをシーラに約束され、彼女から名刺を渡される。

翌日、ランチにはレノーアも現れ、ブライアンは、キムが友人のアマンダ(ケイティ・キャシディ)と、パリ旅行に行くことを知らされる。

そのためキムは、父親の同意書にサインが必要なことをブライアンに説明する。

未成年の旅行に危険を感じるブライアンは、自分もついて行くことをキムに伝えるが、彼女は気分を害して席を立ってしまう。

家族を犠牲にして、国のために働き続けたことをレノーアに責められたブライアンは、パリ到着後と毎晩就寝前に連絡をすることを条件に、それに同意してキムに携帯電話を渡す。

空港にキムを送ったブライアンは、彼女の渡航がパリだけでなく、ヨーロッパ各地を回ることを知る。

そこに現れたレノーアに、そのことを問い詰めたブライアンは、それがU2ヨーロッパ・ツアーの追っかけ旅行だということを知らされ不安になる。

レノーアは、異常なほど神経質になるブライアンに、干渉し過ぎだと忠告し、仕方なく彼は、キムとアマンダを送り出す。

パリに着いたキムとアマンダは、ピーター(ニコラス・ジロー)という気のいい青年に声をかけられ、空港からタクシーの相乗りをして目的のアパートに向かう。

ピーターは2人をパーティーに誘い、アマンダはそれを承諾するが、その直後、彼は電話で彼女らの所在を何者かに知らせる。

その後、アパートの部屋でくつろぐキムとアマンダだったが、同じ頃、何も連絡のないブライアンが気を揉んでいた。

ようやくブライアンからの電話にでたキムは、アマンダが聴いている音楽が煩かったために浴室に向かう。

そこでキムは、アマンダが誘拐されようとしているのを目撃してしまう。

動揺するキムを落ち着かせて、電話の会話を録音しはじめたブライアンは、元諜報員としての特技を生かし、状況を分析し始める。

ブライアンは、さらにキムから現場の情報を聞き出そうとするが、誘拐犯が彼女に迫る。

キムに、誘拐される覚悟をするよう伝えたブライアンだったが、悲鳴と共に彼女は連れ去られる。

キムは、その際に、犯人の特徴”ヒゲ、180センチ、右手に月と星のタトゥー”をブライアンに伝える。

携帯電話に出た犯人に対しブライアンは、自分には特殊なスキルがあり、必ず捜し出し、そして殺すことを伝える。

録音した犯人の、声の分析をサムに依頼したブライアンは、レノーアの元に向かい、スチュアートに国外に敵がいないかなどを尋ねる。

スチュアートに、チャーター機を手配させたブライアンは、誘拐犯がアルバニアのマフィアだと知り、その場にいたレノーアも、人身売買組織の犯行と知り愕然とする。

サムの分析により、事件解決のリミットが96時間以内と知らされたブライアンは、気落ちしている暇もなく、キムとアマンダの救出のためにパリに飛び立つ。

パリに着いたブライアンは、キムらが誘拐されたアパートに忍び込み、現場を検証して事件の状況を確認する。

ブライアンは、キムの携帯電話のメモリーチップにあった、写真に映っていたピーターの人相を確認し、空港に向かい、タクシー乗り場で彼を見つける。

キム達の居場所を聞き出そうと、ピーターを痛めつけたブライアンだったが、仲間と揉み合う隙に彼に逃げられしまう。

ピーターを追うブライアンだったが、彼はトラックに轢かれて死亡してしまい手がかりを失う。

ブライアンは、フランス内務省の治安部副部長で、旧友のジャン=クロード(オリヴィエ・ラブルダン)に接触する。

アルバニア人についての情報を得たブライアンだったが、彼をよく知るジャン=クロードは警戒し、部下に尾行させる。

その後、アルバニア語の通訳を雇ったブライアンは、売春婦のたむろする通りで、わざとポン引きに絡まれてその男に盗聴器を仕掛け、建設現場の売春組織のアジトを見つける。

その場に侵入したブライアンは、売春婦として捕らえられている女性が、キムのジャケットを持っているのに気づく。

ブライアンは彼女を連れてアジトから脱出し、同時にジャン=クロードの部下の尾行もまく。

旧友のホテルに向かったブライアンは、麻薬を中和させる点滴で女性を治療し、回復を待ち誘拐グループの隠れ家を捜し出す。

ブライアンは、賄賂を要求する警官を装い、その隠れ家の男達と会い、彼らの右手の月と星のタトゥーを確認する。

キムの電話で、自分と会話した男マルコ(アーベン・バジラクタラジ)を見極めたブライアンは、他の男達を殺す。

その後ブライアンは、そこに捕らわれ麻薬漬けにされて死亡したアマンダを見つけて愕然とする。

マルコを拷問したブライアンは、キムを買い取ったパトリス・サンクレア(ジェラール・ワトキンス)という男の存在を知りマルコを殺す。

ジャン=クロードの家を訪れたブライアンは、彼が組織と癒着していたことを追及して、妻の腕を撃ち抜き脅しをかける。

ブライアンは、ジャン=クロードからサンクレアの情報を入手し、彼に扮してサンクレアの主催するパーティーに侵入する。

密室で、女達を競り落とす現場を見つけたブライアンはキムを確認する。

そして、ブライアンは救出するために脅したバイヤーにキムを買わせるが、サンクレアの部下に捕らえられてしまう。

売られたのが娘だと、サンクレアに伝えたブライアンだったが、彼はビジネスだと言い切る。

サンクレアは、ブライアンを殺す指示を出すが、彼は隙を見て手下を倒す。

その後ブライアンは、キムの居場所をサンクレアから聞き出し、彼に容赦なく銃弾を浴びせる。

セーヌ川に浮かぶヨットの、アラブの富豪がキムを買ったことを知ったブライアンは、それを追う。

ブライアンは、ヨットを車で追跡して橋からそれに飛び乗る。

傷を負いながらも、次々ボディーガードを倒したブライアンは、アラブ人の部屋に押し入り彼を殺してキムを救い出す。

キムと共にロサンゼルスに帰ったブライアンは、レノーアとスチュアートに迎えられ、二人に感謝される。

数日後、ブライアンはキムをある家に連れて行き、ドアの向こうには、彼女が憧れる歌手シーアが待ち構えていた。

そしてシーラは、ブライアンとの約束通り、キムの夢の手助けを始める。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「96時間」(2008)
・「96時間/リベンジ」(2012)
・「96時間/レクイエム」(2014)

*(簡略ストー リー)

CIA諜報員ブライアン・ミルズは、最愛の娘キムから、パリ旅行の許可を求められる。
元妻レノーアの説得で、ブライアンは仕方なくそれを許可する。
しかし、キムと友人アマンダは、パリ到着直後に、アルバニアのマフィアの人身売買組織に誘拐されてしまう。
事件直前のキムとの最後の会話を頼りに、ブライアンは状況を分析してパリに飛ぶ。
そしてブライアンは、わずかな手がかりを見つけ、諜報員としての特殊スキルを活かし、娘キムを救い出すために、決死の行動を開始する・・・。
__________

リュック・ベッソン製作、脚本、スピーディーな展開とアクションは、 それほど派手過ぎないところが、大袈裟に描き過ぎる傾向にある、アメリカ映画に比べると物足りないと思いきや、シンプルで新鮮味を感じさせる、味のある作品に仕上がっている。

ハリウッド映画ではない”と主張したい気持ちがひしひしと窺える、純粋なフランス映画だが、 北米でも3000館を超える拡大公開され、約1億4500万ドルを稼ぎ出し、全世界では約2億2700万ドルのヒットとなった。

既に続編の製作が決まっているのだが、またも的外れの邦題を付け、続編のタイトルはどうするつもりなのだろうか??。

愛する娘を誘拐された、父親の凄まじい復讐心が、元諜報員ということで、実に頼もしく描かれている。

50代半ばを過ぎた設定の主人公の、その特殊スキルが、やや衰えているかなと感じさせるところが、スーパーマン的でなくていい。

役柄は違うが、執念の追跡を続けるアメリカ人が単身フランスに渡り、問答無用の手荒な手法で敵を追い詰めていく姿は、「フレンチ・ コネクション2」(1975)を思い起こさせる。
長身のリーアム・ニーソンが、セーヌの川沿いを走るシーンは、麻薬密売組織の黒幕シャルニエを追い詰める、同作のジーン・ハックマンを彷彿させ、まるで、そのオマージュのようにも思える。

やや腕が落ちているのか・・と思わせるようなところが、引退した諜報員らしいリーアム・ニーソンは、娘を助けたい一心の父親を演技派らしく好演し、時に西部劇のヒーローのように見える彼は実に逞しく、再び同じキャラクターでの登場が楽しみだ。

父親の心配が的中し、誘拐されてしまうマギー・グレイス、その母で「X-メン」シリーズのジーン・グレイ役ファムケ・ヤンセン、その再婚相手で大富豪ザンダー・バークレー、キム(M・グレイス)と旅行に同行し殺されてしまうケイティ・キャシディフランス内務省オリヴィエ・ラブルダン、主人公の元諜報員仲間リーランド・オーサー、有名歌手ホリー・バランス、旅行女性に目を付けて組織に通報する役の若者ニコラス・ジロー、キムを売買するジェラール・ワトキンス などが共演している。


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