ザッツ・エンタテインメント PART2 That’s Entertainment Part Ⅱ (1976) 4/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

ハリウッドミュージカル映画の素晴らしさを再認識させてくれた「ザッツ・エンタテインメン」(1974)に続く、監督ジーン・ケリー、進行フレッド・アステアジーン・ケリーによるアンソロジー作品の第二弾。


ミュージカル


スタッフ キャスト ■

監督:ジーン・ケリー
製作
ダニエル・メルニック
ソウル・チャップリン
脚本:レナード・ガーシュ
撮影:ジョージ・J・フォルシー
編集
バド・フリーデン
デヴィッド・ブレウィット
デヴィッド・ブレザートン
ピーター・C・ジョンソン
タイトル・デザイン:ソウル・バス
音楽:ネリソン・リドル

出演
フレッド・アステア
ジーン・ケリー

アメリカ 映画
配給 MGM
1976年製作 126分
公開
北米:1976年5月17日
日本:1977年2月
北米興行収入 $4,979,380


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ソウル・バスのタイトル・デザインから、本作のホスト役フレッド・アステアジーン・ケリーの子供時代の写真と、出演者のクレジットが映し出される。

バンド・ワゴン」(1953)の出演者フレッド・アステアらによって”That’s Entertainment!”が歌われ、同時に名作の各シーンが登場する。

そして、フレッド・アステアジーン・ケリーが主な登場人物などを紹介し、見事なステップを披露する。

ジュディ・ガーランド、タップの女王エリノア・パウエルロバート・テイラーの歌、グレタ・ガルボのダンスなどが次々登場する。

次に、ミュージカルとは関係なく、”マルクス兄弟”の傑作「オペラは踊る」(1935)の、有名なキャビンのシーンで笑わせてくれる。

そして、「絹の靴下」(1957)のフレッド・アステアシド・チャリシーの見事なステップ、リナ・ホーンキャスリン・グレイソンの美しい歌声、マージガワー・チャンピオンのダンス・・・。

そして、アステアジュディ・ガーランド主演の「イースター・パレード」(1948)のクライマックス・シーンが映し出される。

ジーン・ケリーは、ビング・クロスビートミー・ドーシー楽団と、共演のジュディ・ガーランドミッキー・ルーニーハリー・ジェームズジミー・デュランテなどを紹介してモノクロ作品の素晴らしさを伝える。

ローレルとハーディアボットとコステロのギャグで一息入れ、トーキー作品初期のレビュー作品から、ミュージカル映画の中で、曲作りに悪戦苦闘する数々のシーンなどが紹介される。

雨に唄えば」(1952)でジーン・ケリーデビー・レイノルズドナルド・オコーナーが歌い踊るシーン”グッド・モーニング”、「若草の頃」(1944)ではジュディ・ガーランドマーガレット・オブライエンを歌で慰め、再び「イースター・パレード」(1948)のフレッド・アステアのステップが始まり、見事なトリック撮影のシーンが登場する。

ドリス・デイジェームス・キャグニーに対して歌い、「巴里のアメリカ人」(1951)で、ジーン・ケリーが子供達を前に熱演する。

そしてジーン・ケリーは、1942年12月に始まった、フランク・シナトラの伝説を語り始める。

フレッド・アステアジーン・ケリーは、多くの作品の中から名場面を紹介する。

その後ジーン・ケリーは、パリの魅力を伝える作品について語り始める。

モーリス・シュバリエダイナ・ショア、そして、「巴里のアメリカ人」(1951)のジーン・ケリーレスリー・キャロンジョルジュ・ゲタリーのレビューなどなど・・・。

フレッド・アステアは、アニメの人物と共演したジーン・ケリーの見事なステップを紹介する。

そしてアステアは、「上流社会」(1956)のビング・クロスビールイ・アームストロングを、ジーン・ケリーが「イースター・パレード」(1949)でのアステアジュディ・ガーランドボビー・ヴァンの見事なパフォーマンスを紹介する。

続いて、「雨に唄えば」(1952)のジーン・ケリーシド・チャリシーのダンス、更に「アニーよ銃をとれ」(1950)のベティ・ハットンハワード・キールらの熱唱シーンが登場するジーン・ケリーは、9作品で共演している映画史上最高のコンビ、スペンサー・トレーシーキャサリン・ヘップバーンについて語り始める。

その後、「いつも上天気」(1955)での、ジーン・ケリーのローラースケートで歌い踊るシーン、「恋の手ほどき」(1958)のモーリス・シュバリエハーミオン・ジンゴールドのデュエット、フレッド・アステアジンジャー・ロジャースの最後の共演作「ブロードウェイのバークレー夫妻」(1949)の二人のステップ、スタントなしの実演、「百萬弗の人魚」(1952)での、圧巻のエスター・ウィリアムズの水上スキー・シーンが登場する。

そして、
That’s Entertainment!”を歌うフレッド・アステアジーン・ケリーは、主な出演者を紹介しながら、華麗なステップで締めくくり固く握手する。


解説 評価 感想 ■

*参考
・「ザッツ・エンタテインメント」(1974)
・「ザッツ・エンタテインメント PARTⅡ」(1975)
・「ザッツ・エンタテインメント Ⅲ」(1994)

今回は前作とは違い、ホスト役をフレッド・アステアと、監督を兼ねるジーン・ケリーの二人だけが担当する。

前作の豪華なホストに比べると・・・と思いきや、さすがに一時代を築いた大スターの二人だけに、年齢は重ねたものの、その存在感やステップなどに衰えは見えない。

フレッド・アステア:77歳
ジーン・ケリー:64歳

ジーン・ケリーに出演依頼されるものの、フレッド・アステアは、実はそれに消極的で、歌やダンスはなしという条件で出演を承諾し「ジーグフェルド・フォリーズ」(1946)以来、30年ぶりの共演が実現した。

しかし、アステアは撮影が始まると、自ら積極的に意見を出し、その結果、見事なパフォーマンスを見せてくれることになったという経緯がある。

従来の彼の仕事とは、やや異質な感じがしないでもないが、ソウル・バスのタイトル・デザインはなかなか凝っている。

また、本作は前作とは違い、ミュージカル以外の作品も多く登場し、それがアクセントとして効果を上げ、ミュージカルだけではないMGMの”財産”を、堪能できる作品となっている。

個人的に、全編興奮の連続で、当時の映画界の牽引役でもあったMGMの、圧倒的なパワーを実感できる素晴らしい作品であり、躊躇せずに満点をつけた。

特に、日本未公開作品が前作より増えた分、逆に新鮮味があり、自分としては前作よりも気に入っている程だ。


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