アビス The Abyss (1989) 3.08/5 (25)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

アメリカ海軍の原子力潜水艦沈没現場で、その捜索に向かった海底油田採掘チームと深海に潜む神秘の生命体との交流や核の危機を描く、ジェームズ・キャメロン監督、脚本、主演エド・ハリスメアリー・エリザベス・マストラントニオマイケル・ビーン他共演の海洋SFアドベンチャー。


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト ■

監督:ジェームズ・キャメロン
製作:ゲイル・アン・ハード
脚本:ジェームズ・キャメロン
撮影:ミカエル・サロモン
編集
コンラッド・バフ

ジョエル・グッドマン
視覚効果
デニス・ミューレン

ジョン・ブルーノ
美術・装置
レスリー・ディリー

アン・クルジアン
音楽:アラン・シルヴェストリ

出演
ヴァージル”バッド”ブリッグマン:エド・ハリス

リンジー・ブリッグマン:メアリー・エリザベス・マストラントニオ
ハイラム・コフィ大尉:マイケル・ビーン
キャットフィッシュ・デ・ヴリース:レオ・バーメスター
アラン“ヒッピー”カーンズ:トッド・グラフ
ジャマー・ウィリス:ジョン・ベッドフォード・ロイド
アーリス“ソニー”ドーソン:J・C・クイン
リサ“ワンナイト”スタンディング:キンバリー・スコット
ルー・フィンラー:キャプテン・キッド・ブリューワーJr.
バーンズ:マイケル・ビーチ
ドワイト・ペリー:ディック・ウォーロック
ウィルハイト:ジョージ・ロバート・クレック
ベンディックス:クリス・エリオット
シュニック:クリストファー・マーフィ
モンク少尉:アダム・ネルスン
ディマルコ:J・ケネス・キャンベル
艦長:ピーター・ラトレイ
アンカーマン:ジョー・ファーゴ

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX

1989年製作 146分(SE:171分)
公開
北米:1989年8月9日
日本:1990年3月10日
製作費 $69,500,000
北米興行収入 $54,222,000
世界 $90,000,098


アカデミー賞 ■

第62回アカデミー賞
・受賞
視覚効果賞
・ノミネート
撮影・美術・録音賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ケイマン海溝
弾道ミサイルを搭載した、アメリカ海軍の原子力潜水艦”モンタナ”が、謎の物体と遭遇し、岩礁と接触事故を起こし海底に沈んでしまう。

直ちに捜索活動が開始されて、海底油田採掘用基地の”ディープコア”の責任者ヴァージル”バッド”ブリッグマン(エド・ハリス)は、協力を要請される。

バッドはそれを拒もうとするが、ボーナスを3倍出すという、半強制的な会社側の指示に従わざるを得なかった。

基地の設計者で、バッドとは離婚間近のリンジー(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)は、彼が要請を引き受けたことを非難する。

その後リンジーは、特殊部隊”SEALs”のハイラム・コフィ大尉(マイケル・ビーン)らと共に、移動を始めた”ディープコア”に向かう。

リンジーらが到着し、彼女に部屋を提供したバッドだったが、二人は途端に口論となってしまう。

コフィは、早速”モンタナ”に向かう準備を始め、バッドらに容赦なく指示を出す。

”モンタナ”に到着したコフィらは、リモコン・ロボットを作動させて艦内に入り、放射能漏れがないことを確認する。

司令室に入ったコフィらは、乗組員の遺体を見つけ、バッドと別れ生存者の捜索を始める。

遺体を見た作業員ジャマー・ウィリス(ジョン・ベッドフォード・ロイド)は動揺してしまい、バッドは彼を残し先に進む。

しかし、ジャマーの目の前に光を発する何かが現れ、取り乱した彼を戻って来たバッドが落ち着かせる。

その時、潜水艇で待機していたリンンジーが、同様に光る物体を目撃する。

初回の作業を終え、物体のことをバッドに伝えたリンジーは、ジャマーも同じものを見たのではないかと考える。

コフィはロシアの潜水艦ではないかと意見し、バッドは酸素ボンベの操作ミスで、ジャマーがパニックになったと判断していた。

ソ連の潜水艦が、付近を探っている可能性をコフィは現場の指揮官ディマルコ(J・ケネス・キャンベル)に伝える。

デマルコは、核弾頭を一基回収し、武装して待機するよう指示を出す。

国内では、ソ連の潜水艦が”モンタナ”を攻撃したのではないかという憶測が流れ始め、現場の海上では両国の睨み合いが続く。

コフィらは、バッドの許可なく潜水艇で”モンタナ”に向かい、米軍弾道ミサイルが、誤ってソ連の駆逐艦を撃沈してしまう事件も起き、緊張は高まり、米軍とNATO軍は非常警戒態勢を布く。

コフィらは核弾頭を持ち帰り、海上ではハリケーンが近づき、揺れる船体からクレーンが海中に落下し、”ディープコア”を直撃する。

幸い被害はなかったが、クレーンは海溝に滑り落ちてしまい、”ディープコア”もそれに引きずられる。

内部は被害を受け犠牲者も出すが、バッドは結婚指輪を外していなかったために命拾いする。

海上との交信は不通となり、酸素残量も12時間しかないことが分かる。

その後、海中に出たリンジーは、光る物体に遭遇し、それを写真に取りバッドらに見せる。

不確かな見解として、リジーはそれが、地球外の知的生命体だと言い張るが、バッドはそれを信じることが出来ない。

コフィもそれを信じなかったが、作業員のキャットフィッシュ・デ・ヴリース(レオ・バーメスター)は、指揮官だと言う彼に従おうとせず、アラン“ヒッピー”カーンズ(トッド・グラフ)は、彼らが核弾頭を回収したことを知りバッドにそれを伝える。

リンジーは憤慨しコフィに言い寄るが、彼は任務によるストレスで冷静な判断が出来なくなる。

その夜、光る生命体は”ディープコア”内部に侵入して、海水に姿を変えリンジーやバッドらとコミュニケーションをとる。

しかし、それを見たコフィは生命体を敵とみなし、上官とも連絡できずに、全ての判断、重責を背負い、精神的に限界に達してしまう。

コフィは、部下のモンク少尉(アダム・ネルスン)と共に、核弾頭を、ヒッピーの誘導プログラムを使い海溝に運ぼうとする。

バッドらはキッチンに閉じ込められるが、回復したジャマーが彼らを解放する。

核弾頭を見張っていたコフィにバッドが襲いかかるものの、彼は銃を向けられる。

しかし、モンクは、上官コフィの異常な行動に疑問を感じ、拳銃の弾を抜いていたため不発に終わり、彼とバッドは格闘になる。

追ってきたキャットフィッシュがバッドに加勢し、コフィは核弾頭を積んだ潜水艇で海溝に向かってしまう。

バッドは潜水具を着けてコフィを追い、核弾頭にロープを結び付ける。

コフィの潜水艇に襲われたバッドだったが、リンジーが別の潜水艇で彼を助ける。

固定したロープは外れるが、バッドとリンジーはアームでそれを掴む。

二人はコフィに体当たりされてしまい、そのはずみで核弾頭は海溝に落下していく。

激しく攻撃し合った双方だったが、コフィの潜水艇は海溝に落下し水圧で破壊される。

航行不能になった潜水艇は浸水を始め、潜水具が一つしかないため、溺れさせたまま低体温状態で”ディープコア”に自分を運ぶという、リンジーの意見にバッドは仕方なく従う。

バッドはリンジーを連れて”ディープコア”に戻り、直ちに蘇生するが彼女は意識を取り戻さない。

キャットフィッシュらは、リンジーが死を受け入れようとするが、諦めきれないバッドの必至の蘇生で彼女は息を吹き返す。

その後バッドは、核弾頭の爆破を阻止するため”SEALs”が持ち込んだ液体酸素を潜水ヘルメットに注入して海溝へと降下していく。

バッドは、圧力障害に耐え気を失いつつも、リンジーに励まさられながら、海底一面の”光”を確認する。

核弾頭を見つけたバッドは、モンクの指示に従い起爆装置を解除するものの、戻るには液体酸素の残量が足りなくなる。

帰れないと覚悟を決めていたバッドだったが、リンジーは諦めずに彼に語り続ける。

その頃、バッドの前に光る生命体が現れ、海底にある、彼らの巨大な居住空間に導かれ命を救われる。

バッドは、地上で起きている異常現象を彼らに見せられ、それが、争いを続ける人類への彼らの警告だいうことを知らされる。

彼らは、各地で巨大な津波を発生させ、人々を襲う寸前でそれを思い止まる。

自分の命を犠牲にして、海溝の核爆発を防いだバッドへの感謝と、彼とリンジーの愛を知り、彼らは津波を引き上げたのだった。

ハリケーンは収まり海上との交信も再開し、”ディープコア”には救助艇が向かうことになる。

キャットフィッシュらは喜ぶものの、リンジーはそんな気になれずにいた。

その時、バッドから、新しい友達ができ、彼らの警告は伝わったかという連絡が入り、リンジーらは彼の無事を喜ぶ。

その後、生命体の居住空間は、”ディープコア”ごと海上に浮上する。

そして、バッドはリンジーの元に戻り、二人は愛を確かめ合う。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

弾道ミサイルを搭載したアメリカ海軍の原子力潜水艦”モンタナ”が謎の物体に遭遇し、その後、事故を起こして沈没する。
直ちに捜索は開始され、海底油田採掘基地”ディープコア”の作業チーム・リーダー”バッド”ブリッグマンは、会社側の協力要請に従い仕方なく現場に向かう。
コフィ大尉率いる海軍特殊部隊”SEALs”が派遣され、”ディープコア”の設計者で、バッドとは離婚も間近のリンジーも同行する。
その後、バッドら作業員とコフィら隊員は、発見した”モンタナ”内部を調べ生存者を捜す。
そこで、作業員のジャマーが、現れたある光る物体を目の前にしてパニックを起こし、リジーもそれを目撃する。
作業を終えた一行だったが、リンジーとジャマーの見た物体を誰も信じようとしない。
その頃、それがソ連の潜水艦ではないかという見解から、”モンタナ”が攻撃を受けて撃沈されたという憶測まで流れて、米ソは緊張状態となる・・・。
__________

ターミネーター」(1984)に続き、「エイリアン2」(1986)でも堅実な演出を評価されたジェームズ・キャメロンが、高校時代に発想した物語を映像化した大作。
リアリズムを追求する彼らしく、舞台設定に関係しているロケーションやセット、又は造形物などその完成度の高さは評価できる。

但し、極限まで訓練を積んだ”SEALs”の隊員が精鋭にも見えず、ストレスや潜水病?で、簡単に異常者に変貌してしまうところや、視覚的には興味深いが、謎の生命体との交流と、その後の経過もあまり新鮮味がない。

興行収入も、期待されたほど伸びず、全世界でも約9000万ドルに終わった。

製作費 $69,500,000
世界 $90,000,098

第62回アカデミー賞では、話題になった、御馴染みデニス・ミューレンILMVFX技術が高く評価され、見事に視覚効果賞を受賞した。
・ノミネート
撮影・美術・録音賞

ライトスタッフ」(1983)あたりから実力を発揮し始めた男臭いエド・ハリスは、ここでもいい役柄を演じ、体を張った熱演も光る。

彼に負けない存在感を見せる、エンジニアである妻のメアリー・エリザベス・マストラントニオ、アッサリと重責に負けて半病人のようになるのがやや納得できない、”SEALs”の指揮官役のマイケル・ビーン、その部下役アダム・ネルスン、油田採掘基地の人間味あるクルーら、レオ・バーメスタートッド・グラフジョン・ベッドフォード・ロイドJ・C・クインキンバリー・スコット、キャプテン・キッド・ブリューワーJr.、現地の軍の指揮官J・ケネス・キャンベルなどが共演している。


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