ザ・ベーブ The Babe (1992) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

メジャーリーグ史上に残る伝説のスラッガー、アメリカの至宝ベーブ・ルースの野球人生を描く、監督アーサー・ヒラー、主演ジョン・グッドマンケリー・マクギリスジェームズ・クロムウェル他共演のヒューマン・ドラマ。


ドラマ(ヒューマン)


スタッフ キャスト ■

監督:アーサー・ヒラー
製作:ジョン・フスコ
製作総指揮
ウィリアム・フィネガン

ウォルター・コブレンツ
脚本:ジョン・フスコ
撮影:ハスケル・ウェクスラー
音楽:エルマー・バーンスタイン

出演
ジョージ・ハーマン”ベーブ”ルースジョン・グッドマン

クレア・メリット・ホッジソン・ルースケリー・マクギリス
ヘレン・ウッドフォード・ルース:トリニ・アルヴァラード
ジョー・ドゥーガンブルース・ボックスライトナー
ハリー・フレイジーピーター・ドゥナット
マサイアス修道士:ジェームズ・クロムウェル
ジャック・ダンJ・C・クイン
ミラー・ハギンス:ジョー・ラグノ
ルー・ゲーリッグマイケル・マグレイディ
ジャコブ・ルパートバーナード・ケイツ
ジョニー:スティーブン・カフリー

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1992年製作 115分
公開
北米:1992年4月17日
日本:1992年9月5日
北米興行収入 $17,530,973
世界 $19,930,973


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1902年、ボルチモア
親の手に負えない7歳の少年ジョージ・ハーマン・ルースは、無理矢理に”セント・メアリー少年工業学校”に預けられる。

その後も、トラブルを起こし体罰を受け続け、友人もできないジョージは、ある日、マサイアス修道士(ジェームズ・クロムウェル)に野球の才能を見出される。

1914年。
マサイアスに鍛えられ、その巨体を生かし、投手、そして強打者として活躍していたルース(ジョン・グッドマン)は、マイナー・リーグのボルチモア・オリオールズのスカウト、ジャック・ダン(J・C・クイン)に見込まれて球団に引き取られる。

そしてルースは、マサイアスに祈りを捧げられながら、ダンと共にオリオールズのキャンプに向かう。

その後、ルースボストン・レッドソックスに移籍し、まずまずの活躍を見せ、豪放磊落で破天荒な彼は、子供達の人気者になる。

レッドソックスの看板選手になっていたルースだったが、あるパーティーの席で、礼儀や常識を知らないことをオーナーのハリー・フレイジー(ピーター・ドゥナット)に戒められる。

ルースは、そこでショー・ガールのクレア・メリット(ケリー・マクギリス)に出会い、二人は意気投合する。

家族や身寄りのないルースはそれを悲しむが、妻子ある同僚のジョー・ドゥーガン(ブルース・ボックスライトナー)に、いずれは家族を持てると励まされる。

そんなルースは、ウエイトレスのヘレン・ウッドフォード(トリニ・アルヴァラード)に惹かれ、彼女を球場に誘う。

その後、二人は交際を始め、ルースは強引にヘレンを口説き落とす。

その年(1916年)、ルースの活躍などで、レッドソックスブルックリン・ロビンス(現:ロサンゼルス・ドジャース)を破りワールドシリーズを制する。

そして、ルースは動物好きのヘレンに、サドバリーの農場をプレゼントして求婚する。

結婚したルースは、平凡な家庭生活に耐えられず、夜遊びや浮気に走り、その度にヘレンに何かを贈り、彼女の機嫌をとってた。

1919年12月26日。
そんな時、レッドソックスのオーナーのフレイジーが劇場経営の予算を補うために、高給のルースニューヨーク・ヤンキースに12万5000ドル(実際は10万ドル)でトレードに出してしまう。

その後、ルースニューヨークに住居を構え、連日のようにヤンキースのメンバーを招き派手に騒ぎまくる。

我慢の限界に達したヘレンは、ルースを残しサドバリーの農場に戻ってしまう。

仲間と豪遊を続けていたルースは、あるクラブでシカゴのギャング、アル・カポネジム・コロシモジョニー・トーリオらと同席していたクレアと再会し、ベッドを共にする。

子供はできないが、ヘレンを愛しているというルースに、クレアは妻の元に行くよう助言し、二人の仲を裂こうとはしなかった。

そしてルースは、女の子の養子を連れてヘレンの元に戻り、彼女はそれを知り感激する。

そんなルースは、難病の少年ジョニーの父からボールにサインを頼まれる。

ルースは病院に向かいジョニーを見舞い、ホームラン2本を打つことを約束する。

試合に挑んだルースは、見事にジョニーとの約束を果たし、病院のベッドでその実況を聞いていた彼に、メッセージを贈り励ます。

1922年、春季キャンプ。
夜遊びを続け、練習にも遅れてくるルースだったが、打撃練習でバッターボックスに入れば快音を連発し、他の選手とのレベルの差を見せ付ける。

しかし、ヘレンはルースの乱れきった生活に愛想を尽かし、彼を見限ってしまう。

監督にも乱暴や暴言を吐いたルースは、罰金と試合の出場停止処分を受ける。

1925年。
ルースは、初めて味わうスランプを脱することができないまま、後輩のルー・ゲーリッグ(マイケル・マグレイディ)の活躍に押される一方だった。

ついにファンからも罵声が浴びせられてしまい、クレア、そしてチームメイトになっていたドゥーガンが、哀れなルースを案ずる。

やがてルースは、心の拠り所になったクレアと結婚し、彼は摂生し再起に懸ける。

1927年。
前年、クレアの支えもあり復活を果たしたルースは、この年は更にホームランを量産し、ゲーリッグに異常なまでのライバル心を燃やす。

そして、二人はホームラン数を争い、ルースは彼自身の  記録を塗り替える、1シーズン60本のホームラン記録を
作る。

1932年。
シカゴ・カブスとのワールドシリーズの第3戦、 敵地のリグレー・フィールドの打席に立ったルースは、スタンドや相手選手の野次を浴びながら、外野席に向かって指を差すポーズをとる。

そして、ルースの打球はバックスクリーンに一直線に向かい、彼が予告したと思われるこの一打に、観客、選手共に人間を超越したものを感じる。

その後、火災事故でヘレンが死亡し、それを知ったルースはショックを受け、選手として衰えの隠せない彼は、後輩に後を任せる決心をする。

オーナーのジャコブ・ルパート(バーナード・ケイツ)に、監督としてチームに残ることを願い出たルースだったが、それが受け入れられず契約を破棄してしまう。

それを知り侮辱を受けたクレアは、ルパートの頬を平手打ちし、夫ルースが野球界にどれだけ貢献し支えたかを語りその場を立ち去る。

翌年、ボストン・ブレーブス(現:アトランタ・ブレーブス)に移籍したルースは、最下位チームではあるが、副社長で助監督の地位を得る。

既に、選手としてまともなプレイもできなくなっていたルースに、引退を勧めるクレアだったが、彼は愛する野球に執着する。

しかし、自分を客寄せの見世物扱いにしか思っていないオーナーの考えを知ったルースは愕然とする。

1935年、5月25日、対ピッツバーグ・パイレーツ戦。
バッターボックスに入ったルースは、スタンドで観戦するクレアと娘達の前で、特大の場外ホームランを放つ。

そして、なんとルースはその日3本のホームランを放ち、敵地でありながら観客は総立ちとなり彼を称える。

そしてルースは、オーナーが求める握手を拒否して球場を去る。

ロッカールームに向かうルースは、スタンドから降りてきた青年に声をかけられる。

青年は、ルースから2本のホームランをプレゼントされ、病を克服したジョニー(スティーブン・カフリー)だった。

ジョニーは、自分はもう終わりだと言って立ち去るルースに、”あなたは最高だ”と声をかける。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

両親の手に負えない、悪事を繰り返す少年のジョージ・ハーマン・ルースは、矯正施設に預けられることになる。
その後、修道士マサイアスに、野球の才能を見出されたルースは、成長してメジャーリーグ選手になる。
活躍を始めたルースだったが、豪放磊落で破天荒、そして礼儀知らずの彼は周囲に多大な迷惑をかける。
しかしルースは、人懐っこい性格などで、子供達を中心に人気者となる。
そして、ウエイトレスのヘレンとの恋も手に入れたルースは、キャリアを積み並外れた才能を発揮して強打者となり、ホームランの記録を伸ばしていく。
国民的な大スターとなったルースだったが、私生活は乱れ家庭は崩壊し、若手の台頭や不摂生がたたり、選手生命が危うくなる・・・。
______________

あまり細かいところに拘らなければ、それほど気にならないが、冒頭で、”矯正施設に入り引退するまでの実話”との注釈が入る割には、かなり事実と違った内容になっている。

しかし、大筋ではほぼルースの業績を網羅し、実際には、主人公を演ずるジョン・グッドマンほどの肥満体ではないのだが、その人間を超越した、神ががり的な伝説のプレイを強調するには、その巨体も効果的だとも言える。

家族の愛を知らずに育ったルースの心の動きなどを、もう少し奥深く描いて欲しかった気もする。
その点でアーサー・ヒラーの演出は、他の野球映画を上回る出来とは言えない、平凡なものになっている。

クライマックスも、事実に近い状況を伝えているだけという感じで、ホームランで病から救った青年との再会で終わるラストも、大御所エルマー・バーンスタインの音楽も含め盛り上がりに欠けている。

ジョン・グッドマンルースの雰囲気はよく出してはいるが、威圧感ばかりが目立ち、茶目っ気や”愛すべき”キャラクターが、表現し切れていないところが残念だ。

子供のような主人公ルースを、大人の目線で温かく支える妻クレア・メリット・ホッジソン・ルースケリー・マクギリス、先妻のトリニ・アルヴァラード、友人で同僚選手のジョー・ドゥーガンブルース・ボックスライトナー、伝説のトレードをしてしまう、レッドソックスのオーナー、ハリー・フレイジーピーター・ドゥナットルースの才能を見出す修道士のジェームズ・クロムウェル、同じくそれに目を付けるオリオールズのスカウト、ジャック・ダン役のJ・C・クインなどが共演している。


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