天地創造 The Bible: In the Beginning… (1966) 3.84/5 (31)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

旧約聖書”の創世記、”天地創造/1章”~”イサクの燔祭/22章”までを描く、製作ディノ・デ・ラウレンティス、監督、出演ジョン・ヒューストン、出演マイケル・パークスリチャード・ハリスフランコ・ネロピーター・オトゥールジョージ・C・スコットエヴァ・ガードナースティーヴン・ボイド他共演の一大叙事詩。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:ジョン・ヒューストン
製作:ディノ・デ・ラウレンティス
脚本:クリストファー・フライ
撮影:ジュゼッペ・ロトゥンノ
編集:ラルフ・ケンプレン
音楽:黛敏郎

出演
アダムマイケル・パークス

イヴ:ウラ・ベルグリッド
カインリチャード・ハリス

アベルフランコ・ネロ
神の使者:ピーター・オトゥール
アブラハムジョージ・C・スコット
サラエヴァ・ガードナー
ニムロドスティーヴン・ボイド
ノアジョン・ヒューストン
ロトの妻エレオノラ・ロッシ=ドラゴ
ロトガブリエル・フェルツェッティ

アメリカ/イタリア 映画
配給 20世紀FOX

1966年製作 174分
公開
北米:1966年9月28日
日本:1966年10月8日
製作費 $18,000,000
北米興行収入 $34,900,023


アカデミー賞 ■

第39回アカデミー賞
・ノミネート
作曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

神は、初めに天と地を創造し、6日目に土の塵で人を造り命を与えた。

最初の人アダム(マイケル・パークス)にイヴ(ウラ・ベルグリッド)を遣わした神は、7日目に作業を終えて休む。

神は、”エデンの園”を守るようアダムイヴに指示し、どれを食べてもいいが、必ず死ぬという善悪を知る木の実は食べてはならぬと二人に警告する。

しかし、誘惑に負けたイヴは禁断の木の実をベてしまい、渡されたアダムもそれを食べる。

神の怒りに触れた二人は苦しみを味わうことになり、イヴは二人の子を産みカインアベルと名付けられる。

成長したカイン(リチャード・ハリス)は農耕者に、アベル(フランコ・ネロ)は羊飼いになった。

ある日、神がアベルの供え物だけを受け付けたため、嫉妬したカインは弟を殴り殺してしまう。

農作業に戻ったカインだったが、神にアベルを殺したことを知られ、放浪者になると言われてしまう。

不吉な予感がしたアダムは子供達の元に向かい、アベルの死体を見つけてイヴと共に埋葬する。

カインは額に印をつけられ、その後エデンの東に住み、妻と子と共に暮らしやがて子孫が増えた。

技術を持った者達は土をこねて食器を作ったりもするが、善悪の心は人々に潜み、それが悪ばかりだと知った神は嘆く。

神は、人も獣も滅ぼすしかないと判断して創造したことを悔いた。

その後、神はイヴに三人目の子をセト授け、彼の子孫ノア(ジョン・ヒューストン)は恵みを受けていた。

ある日ノアは、人の行いを嘆き全てを滅ぼすために洪水を起こすという神にの声を聞く。

方舟を作るよう指示されたノアは、その建造方法を知らされ家族と共に乗ることを許される。

嘲り笑う者達を無視するノアは、家族と森の中で方舟の建造を始める。

やがて巨大な方舟は完成し、ノアは家族と共にそれに乗るよう神に指示される。

全種の動物をつがいで方舟に乗せたノアは、作業終了直後、40日間雨を降らすという神の言葉通りになったことを確認して扉を閉じる。

天は荒れ狂い地は水で流され、方舟は水面を移動し始める。

人々の叫び声を聞きながら、ノアは、神が全てを滅ぼすために行ったことだと家族に話す。

動物の世話をしながら淡々と日々を過ごしていたノアらは、陽の光でようやく雨が上がったことに気づく。

その後、ハトを偵察に出したノアは、大地が依然として水に覆われていることを知る。

数日後、ハトがオリーブの葉を持ち帰ったため陸地があることを確信したノアは、神がその場に導いてくれると信ずる。

アララト山
そしてノアは、方舟の揺れが止まったことに気づき、水の引いた大地を確認して動物達を連れ出し美しい虹を眺める。

● インターミッション ●

洪水後、ノアの子供達に子が生れて子孫は各地に広がり、全ての土地は同じ言葉だった。

ノアの孫クシュの息子である王ニムロド(スティーヴン・ボイド)は、権力を誇示するため天にも届く塔の建造を始める。

塔に上ったニムロドは天に向かって矢を放ち、言葉を乱し意思が通じないようにしようとした神は災いを起こす。

言葉が通じなくなったことに気づいたニムロドは動揺し、その場は言葉を乱した地”バベル”と呼ばれることになる。

人々は、違う言葉を話しながら各地に向かった。

その後、神はアブラハム(ジョージ・C・スコット)の誕生まで10代待ち、彼に対し導く場所に向かうよう指示する。

アブラハムは、弟の子ロト(ガブリエル・フェルツェッティ)と妻サラ(エヴァ・ガードナー)、そして人々と共に放浪の旅に出る。

神はアブラハムらに道を示し、やがて彼らはカナンにたどり着く。

ロトは元の居住者との共存を心配するが、アブラハムは、神の御業は自分達の考えを超えていると話し、繁栄を確信する。

アブラハムは美しい妻サラと愛し合うが、彼女は子を産むことができなかった。

再び移動を始めたアブラハムは、互いの牧夫に争いが生じたため、ロトと別行動をとり違う土地へ向かう。

子孫を残せないアブラハムは、神の指示に従い生贄を捧げる幻覚を見る。

サラは女奴隷ハガルアブラハムに与え、身ごもった彼女は主人を見下すようになる。

苦しむサラを抱き寄せ、生まれる子は自分達の子であるとアブラハムは伝え彼女を慰める。

その後、ヨルダンに4人の王が現れ、ソドムとゴモラらなどの5人の王はシディムの谷で戦った。

ソドムとゴモラ側は敗れ、アブラハムは捕虜になったロトとその家族、そして民達を救い出す。

やがてハガルは男子を生みイシュマエルと名付けられるが、アブラハムは神のお告げ通りサラの子が授かることを信じた。

そのためアブラハムは、イシュマエルを祝福しなかった。

数年が経ち、サラと共に老いたアブラハムの前に3人の神の使者(ピーター・オトゥール)が現れる。

アブラハムは3人を歓迎し、自分達が去る頃サラに子供が授かると言われる。

3人は、自分達の目的が罪多きソドムとゴモラを滅ぼすことだとアブラハムに伝えて旅立つ。

ソドムの町の入り口にいたロトは、現れた二人の神の使者を招き入れる。

使者は、邪悪な者達の視力を奪い、町が滅びることを伝えロトと家族を逃がす。

山に向かったロトらだったが、決して振り向くなという指示に従わなかったは塩柱と化してしまう。

その頃、アブラハムサラに子が授かり、イサクと名付けられる。

イシュマエルが民を引き裂く存在になることを恐れるサラは、母ハガルと共に追放するようにとアブラハムに迫る。

アブラハムイシュマエルも我が子であると答えるのだが、サラの言葉に従うようにという神のお告げを聞く。

追放されたハガルは、息絶えそうなイシュマエルを前に神に祈りを捧げ使者に救われる。

ある夜アブラハムは、導く山に向かいイサクを生贄に捧げるようにという神の声を聞き苦しむ。

従うしかないアブラハムは、成長したイサクを連れて旅立つ。

滅びたソドムの町を通り、目的地の山に着いたアブラハムは儀式の準備を始める。

イサクは、自分が生贄だと悟るものの抵抗せず父アブラハムに従う。

アブラハムイサクの体を縛り、枝の上に横たわる息子に火を放ち剣を抜く。

その時アブラハムは、一人子さえも言葉に従い命を奪おうとしたしたことで、汝が神を恐れる者と知ったという主の声を聞く。

アブラハムイサクを抱き寄せ、現れた山羊を確認する。

そして、神は試練に耐えたアブラハムを祝福する。

”汝の子孫を天の星のように、海辺の砂のように増やそう。”


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

神は、天と地を創造し最初の人アダムイヴを造り、二人に”エデンの園”を守るよう指示する。
お告げに背き禁断の実を食べてしまったイヴは、同じくアダムと共に苦しみを味わうことになる。
二人にはカインアベルの二人の息子が産まれ、彼らは成長するものの、兄は弟が神に贔屓されたと考え殺してしまう。
その後、アダムイヴの子孫ノアは、人々の行いを嘆く神の言葉を聞き、全てを滅ぼす洪水に備え方舟を建造するよう指示される。
予言通り大地は水で流され、やがてそれが引いたことを確認したノアは新しい世界に希望を見出す。
時は流れ、アブラハムの誕生を待った神は、彼を民と共に旅立たせて導く・・・。
__________

旧約聖書を基にした壮大なドラマは、様々なエピソードが整然と展開される内容となっている。

やや深みに欠けている物語のようにも思えるが、実力派スターの重厚な演技がそれを補い、3時間弱の大作として見応えある作品には仕上がっている。

当時としては破格の1800万ドルという巨費が投じられただけあり、”ノアの箱舟”や”バベルの塔”などのセットもスケール感があり、ヨーロッパ、北アフリカ中東他、各地のロケ、美術なども手抜きはなく作品に重みを加えるものとなっている。

北米興行収入も約3500万ドルの大ヒットとなった。

第39回アカデミー賞では、黛敏郎の楽曲が作曲賞にノミネートされた。

主演者は、後半の主人公であるアブラハムを演ずるジョージ・C・スコットだと言える。
流石に演技派だけあり、撮影当時まだ30代であるにも拘らず、その重厚な演技は見応えがある。

前半のハイライト、方舟の建造者ノアを演ずる監督のジョン・ヒューストンの演技も印象的だ。

アダムマイケル・パークスイヴのウラ・ベルグリッド、その息子カインリチャード・ハリス、弟アベルフランコ・ネロ、神の使者ピーター・オトゥールアブラハムの妻サラエヴァ・ガードナーノアの子孫ニムロドスティーヴン・ボイドアブラハムの甥ロトガブリエル・フェルツェッティ、塩柱になってしまうロトの妻エレオノラ・ロッシ=ドラゴなどが共演している。


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