ボーン・アイデンティティー The Bourne Identity (2002) 4/5 (5)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

1980年に発表されたロバート・ラドラムの小説”The Bourne Identity”(日本題「暗殺者」)を基に製作された作品で、小説”ジェイソン・ボーン”3部作の1作目。
記憶を失ったCIA工作員が、自分の正体を探っていく過程で、国家の裏に潜む、あるプロジェクトに巻き込まれた任務と陰謀を知るという、サスペンス・アクションとスパイ劇を合わせた作品。
製作、監督ダグ・リーマン、主演マット・デイモンフランカ・ポテンテクリス・クーパーブライアン・コックスクライヴ・オーウェンジュリア・スタイルズ共演。


ドラマ(サスペンス/犯罪)

マット・デイモン / Matt Damon 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:ダグ・リーマン
製作総指揮
ロバート・ラドラム
フランク・マーシャル
製作
ダグ・リーマン
リチャード・N・グラッドスタイン

原作:ロバート・ラドラム
脚本
トニー・ギルロイ
ウィリアム・ブレイク・ヘロン
撮影:オリヴァー・ウッド
編集:サー・クライン
音楽:ジョン・パウエル

出演
ジェイソン・ボーン:マット・デイモン
マリー・ヘレナ・クルーツ:フランカ・ポテンテ
デッド・コンクリン:クリス・クーパー
ウォード・アボット:ブライアン・コックス
ニコレット・パーソンズ:ジュリア・スタイルズ
ニクワナ・ワンボシ:アドウェール・アキノエ・アグバエ
”プロフェッサー”:クライヴ・オーウェン
ダニエル・ゾーン:ガブリエル・マン
イーモン:ティム・ダットン

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2002年製作 119分
公開
北米:2002年6月14日
日本:2003年1月25日
製作費 $60,000,000
北米興行収入 $121,468,960
世界 $214,034,224


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

地中海マルセイユの南100キロン。
嵐の夜、銃で撃たれた男(マット・デイモン)を漁船が救助する。

男は、背中に銃弾を受けていて、それを取り除く処置をされるが、同時にカプセルのような物も摘出される。

カプセルには、チューリッヒ相互銀行の口座番号らしき信号が記録されていた。

意識を取り戻した男は興奮するが、記憶を失っていた。

ヴァージニアCIA本部。
デッド・コンクリン(クリス・クーパー)は、ある任務が失敗したという報告を受ける。

2週間後。
回復した男は、漁師として働きながら港で船を降り、銀行の口座番号だけを手がかりにチューリッヒに向かう。

チューリッヒに着いた男は、公園で二人の警官に質問され、無意識のうちに、彼らを叩きのめして銃を奪ってしまう。

CIAは、失脚し亡命している身のアフリカの独裁者ニクワナ・ワンボシ(アドウェール・アキノエ・アグバエ)の、政権復帰を阻止しようとしていた。

高官のウォード・アボット(ブライアン・コックス)は、ワンボシの名前が出たことで、誰かが彼の暗殺を実行するものの、失敗に終わったことを”トレッドストーン”のリーダーであるコンクリンに話す。

コンクリンは、ある工作員との連絡が途絶え、捜索中だということをアボットに伝える。

チューリッヒ相互銀行。
男は銀行の貸金庫の中のIDで、自分が”ジェイソン・ボーン”という名前で、パリ在住であることを知る。

さらに、多数のパスポートと現金や拳銃などが入っていることと、約3週間前にこの場に来たことを確認して、拳銃だけを残して立ち去る。

その後、男は何者かに尾行されていることに気づきながら、アメリカ領事館に向かう。

係官に呼び止められたボーンは、抵抗してその場から逃亡する。

銀行員からの連絡で、コンクリンはボーンがチューリッヒに現れたという報告を受ける。

ボーンは、領事館で揉めていたドイツ生まれの旅行者マリー・ヘレナ・クルーツ(フランカ・ポテンテ)に声をかけ、1万ドルを払いパリまで送ってもらうことになる。

コンクリンはボーンの所在を確認し、彼の抹殺に向けて、各国の諜報員に連絡を入れる。

マリーの話をひたすら聞き続けるボーンは、彼女に自分が記憶喪失だということを伝える。

監視カメラの映像で、マリーの車を確認したコンクリンは、彼女についての情報を集め、それを”トレッドストーン”パリ支部のニコレット・パーソンズ(ジュリア・スタイルズ)に送る。

ボーンは、貸金庫のことや、自分の正体は分からないものの、優れた観察力などが備わっていることをマリーに伝える。

そんな、戸惑いも見せるボーンに、マリーは次第に心惹かれていく。

パリに着いた二人はボーンのアパートに向かうが、彼は未だに何も思い出せない。

偽名を使い自分のパスポートの人物が死んだことを知ったボーンは、危険を察知し警戒していると、何者かがアパートに押し入って来る。

並外れた身体能力と知能を持ったボーンは、侵入者を捕らえて締め上げる。

マリーは、男の所持品の中から、自分の情報を見つけて動揺し、それをボーンがなだめる隙に、男は窓から身を投げ、自ら命を絶ってしまう。

放心状態のマリーを連れて、ボーンはその場を逃れ、それを知ったコンクリンは、現場の証拠を消そうとする。

荷物を駅のロッカーに預けたボーンは、警察に出頭するようマリーを説得するが、彼女はそれに従おうとしない。

ボーンは、自分達に気づいた警察の追跡をかわして逃走する。

その頃、ワンボシが、ボーンの替え玉の死体を確認し、それをコンクリンはパーソンズから知らされる。

車を捨てたボーンは、身元を調べられていたマリーの髪を染めてカットする。

マリーは、ボーンと行動を共にする覚悟を決め、そして、二人は愛し合うようになる。

翌日、バルセロナの工作員、”プロフェッサー”(クライヴ・オーウェン)がワンボシを暗殺する。

ボーンは、自分の替え玉の宿泊先ホテルにマリーを向かわせ、通話記録などを入手する。

コンクリンは、ボーンがワンボシを暗殺して戻ってくるとアボットには報告する。

替え玉の男の遺体を確認したボーンとマリーは、ワンボシが、その遺体を確認しに来たことを知る。

自分と殺されたワンボシの関係を探ったボーンは、彼を殺そうとして撃たれ、海に落ちた殺し屋が自分だったことに気づく。

マリーは、ボーンが殺し屋だと分かり不安が募るのだが、彼に説得され二人で逃亡する。

ボーンを捜しだせないコンクリンは焦り、彼を始末できなければ、自分達が終わりだということをアボットに伝え、引き続きあらゆる情報を収集する。

放浪癖のあるマリーが、過去数年滞在した場所を調べさせたコンクリンは、彼女の元恋人イーモン(ティム・ダットン)の家に、ボーンとマリーが潜伏していることを突き止める。

その後、コンクリンから指示を受けたパーソンズは、”プロフェッサー”にボーン達の情報を渡す。

翌朝、イーモンの家の犬がいなくなったことから、危険が迫っていることを察知したボーンは、彼らを地下室に避難させて、敵の目をそらすために燃料タンクを爆発させて森に向かう。

”プロフェッサー”は、ボーンを追うものの銃撃され、自分達が同じ”トレッドストーン”だという謎の言葉を残して息絶える。

ボーンは決着を付けるために、マリーをイーモンに同行させて安全を確保する。

そして、ボーンは”プロフェッサー”の携帯電話を使い、コンクリンをパリに呼びに出す。

パリ
約束の場所に着いたコンクリンだったが、監視するボーンに周囲の仲間の存在がばれて、交渉は決裂する。

パーソンズに連絡を入れたコンクリンは、支部を引き払う準備を始めさせる。

支部を突き止めたボーンは、そこに侵入しコンクリンに銃を向け、真相を聞き出そうとする。

コンクリンは、ボーンが3000万ドルをかけた政府所有の人間兵器で、この世に存在しない人間だということを知らせる。

ボーンは、自分に記憶がないことをコンクリンに話すが、ワンボシ暗殺の筋立てを聞かされると、記憶が次第に戻ってくる。

ワンボシ暗殺を目前にしたボーンは、彼らの子供を目の前にしてそれをためらい、銃撃されて海に落ちたのだった。

コンクリンを殴り倒し、駆けつけた工作員を倒したボーンはその場を逃れる。

後を追ったコンクリンは別の工作員に射殺され、アボットの指示で、”トレッドストーン”プロジェクトは終了し、彼は効果の得られなかった計画だったことを政府に報告する。

ギリシャミコノス島
ボーンから譲り受けた現金を元に、レンタル・バイク店を始めていたマリーの元に、ボーンが現れる。

”バイクを貸してくれる?”というボーンの問いかけに、マリーは身分証を求める。

ボーンは、”持ってないんだ”と答え、二人は固く抱き合う。


解説 評価 感想 ■

参照:
・「ボーン・アイデンティティー
」(2002)
・「ボーン・スプレマシー
」(2004)
・「ボーン・アルティメイタム
」(2007)
・「ボーン・レガシー
」(2012)

*(簡略ストー リー)

記憶を失った男がマルセイユで救助されるのだが、彼は記憶を失っていた。
男の体に埋め込まれていたカプセルには、チューリッヒの銀行の口座番号だけが記憶されていた。
それを手がかりにチューリッヒに向かった男は、貸金庫の中のIDで、”ジェイソン・ボーン”という自分の名前とパリ在住であることを知る。
ボーンは、多数のパスポートや現金を持ち出して、拳銃だけを残してアメリカ領事館に向かう。
係官に呼び止められたボーンは、抵抗してその場を逃れ、旅行者マリーンに1万ドルを払いパリに向かう。
その頃、CIA本部”トレッドストーン”プロジェクトのリーダー、コンクリンは、アフリカの独裁者ワンボシの暗殺に失敗し、消息を絶った”ボーン”の行方を追っていた・・・。
__________

記憶喪失の男が、自分の身体能力や知性に気づきながら、スイスの銀行の口座番号を手がかりに、自らの正体を知ろうとするまでは同じだが、その後の展開は、原作とは全く違うストーリーになっている。

1988年に、リチャード・チェンバレン主演で、テレビドラマとして、2回に分け作製され放映された。

ヨーロッパが舞台なので”007シリーズ”を思わせるところもあるが、身元を失った主人公の孤独感や苦悩する描写、見せ場の一つのカーチェイスも、派手さよりも、狭い街並みを見事に生かした、スピード感溢れるアクションなど、玄人受けする仕上がりになっている。

軽快なジョン・パウエルの音楽も、緊迫するドラマを大いに盛り上げている。

北米興行収入は約1億2200万ドル、全世界では約2億1400万ドルのヒットとなった。

もともと知的な雰囲気のあるマット・デイモンが、格闘などハードなアクションに挑戦し、外見が普通の若者風に見えるところがなど、現実味があり新鮮で、新たな魅力を見せてくれる。

他の”トレッドストーン”メンバーは、いかにも殺し屋っぽいが・・・。

こちらも、地味な放浪者の雰囲気がよく出ている、飾り気なく好演したフランカ・ポテンテ、計画の実行責任者で結局は責任を取らされるクリス・クーパー、その上司で、あっさり計画を打ち切るブライアン・コックス、いかにも凄腕の殺し屋として描写されながら、意外に呆気なくボーンに殺されてしまう工作員クライヴ・オーウェンCIAパリ支部の諜報員ジュリア・スタイルズCIAの標的であるアフリカの独裁者アドウェール・アキノエ・アグバエ、コンクリン(C・クーパー)の部下ガブリエル・マン、マリー(F・ポテンテ)の元恋人のティム・ダットンなどが共演している。


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