ボーン・レガシー The Bourne Legacy (2012) 3.67/5 (3)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

ロバート・ラドラムの「ジェイソン・ボーン」三部作を基に製作された映画シリーズ第4作。
”ジェイソン・ボーン”の携わる作戦と同時展開される計画の作戦員が、陰謀により命を狙われながら戦う姿を描く、前3作で脚本を担当したトニー・ギルロイが監督と原案、脚本を兼ね、主演ジェレミー・レナーレイチェル・ワイズエドワード・ノートンジョアン・アレンデヴィッド・ストラザーンアルバート・フィニースコット・グレン他共演のサスペンス・アクション。


ドラマ(サスペンス/犯罪)

WebSite(E)


スタッフ キャスト ■

監督:トニー・ギルロイ
製作総指揮
ジェニファー・フォックス

ヘンリー・モリソン
製作
パトリック・クローリー

フランク・マーシャル
ベン・スミス
ジェフリー・M・ワイナー
原作:ロバート・ラドラム
原案:トニー・ギルロイ
脚本
トニー・ギルロイ
ダン・ギルロイ

撮影:ロバート・エルスウィット
編集:ジョン・ギルロイ
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

出演
アーロン・クロス/ケネス・ジェームズ・キットソン:ジェレミー・レナー

マルタ・シェアリング博士:レイチェル・ワイズ
リック・バイヤー:エドワード・ノートン
パメラ・ランディ:ジョアン・アレン
ノア・ヴォーゼン:デヴィッド・ストラザーン
アルバート・ハーシュ博士:アルバート・フィニー
エズラ・クレイマーCIA長官:スコット・グレン
マーク・ターソ:ステイシー・キーチ
ディタ・マンディ:ドナ・マーフィ
アーサー・イングラム:マイケル・チャーナス
ゼヴ・ヴェンデル:コリー・ストール
テレンス・ワード:デニス・ボウトシカリス
ドナルド・フォイト博士:ジェリコ・イヴァネク
ダン・ヒルコット博士:ニール・ブルックス・カニンガム
コニー・ダウド博士:エリザベス・マーヴェル
アウトカム3:オスカー・アイザック
LARX-03:ルイ・オザワ・チャンチェン
サイモン・ロス:パディ・コンシダイン
レイ・ウィリス:コーリイ・ジョンソン

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ

2012年製作 135分
公開
北米:2012年8月10日
日本:2012年9月28日
製作費 $125,000,000
北米興行収入 $113,203,870
世界 $276,144,750


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

アラスカ、特別作戦グループ訓練地。
国防総省の極秘プログラム”アウトカム”計画の作戦員アーロン・クロス(ジェレミー・レナー)は、極寒の地で独り訓練を行っていた。

ロンドン
その頃、新聞社”ガーディアン” の記者サイモン・ロス(パディ・コンシダイン)が、”ブラックブライアー”計画のことを嗅ぎつけたことを知り、CIAは彼を監視する。

メリーランド州、ベセスダ
CIA長官エズラ・クレイマー(スコット・グレン)は、退役した提督のマーク・ターソ(ステイシー・キーチ)を訪れる。

クレイマーは、”ジェイソン・ボーン”と”トレッドストーン”計画の件で、国家調査分析局の局員リック・バイヤー(エドワード・ノートン)に会うつもりがあることを伝える。

ターソは、クレイマーらの責任を追求し、自分がバイヤーと話をする意向を伝えて、バージニア州のレストンで彼に接触する。

アラスカ
クロスは、定期的に携帯するグリーンとブルーの錠剤を飲みながら、血液を採取して山を越える。

ワシントンD.C.、国家調査分析局。
ターソからの指示を受けたバイヤーは、ディタ・マンディ(ドナ・マーフィ)、アーサー・イングラム(マイケル・チャーナス)、ゼヴ・ヴェンデル(コリー・ストール)らメンバーに、”トレッドストーン”は無視し、他の計画を遂行するための防衛措置を考えるよう伝える。

ロンドンウォータールー駅の人混みの中で、記者ロスは射殺され、バイヤーはそれを確認する。

ステリシン・モルランタ社。
生化学者マルタ・シェアリング博士(レイチェル・ワイズ)は、ダン・ヒルコット博士(ニール・ブルックス・カニンガム)から、予告なしに搬送された者の精密検査を指示される。

シェアリングは、同僚のドナルド・フォイト博士(ジェリコ・イヴァネク)から報告を受けて、検査する者と対面して、彼の”錠剤携帯ケース”を外させる。

その後、医療チームのトップ、アルバート・ハーシュ博士(アルバート・フィニー)とヒルコット博士が会っている映像がネット上に流れる。

バイヤーは、”アウトカム”が無意味なものになるのを避けるため、二人の抹殺をステリシン・モルランタ社の親会社キャンデント社副社長のテレンス・ワード(デニス・ボウトシカリス)に提案する。

アラスカ
連絡員のアウトカム3(オスカー・アイザック)に接触したクロスは、錠剤をなくしてしまったことを伝えて、採取した血液サンプル輸送のために、無人機”プレデター”(RQ-1)を待つ。

ニューヨークCIA対テロ極秘調査局。
”ジェイソン・ボーン”が生存し、ニューヨークに戻ってくることを知った局長のノア・ヴォーゼン(デヴィッド・ストラザーン)は、緊急態勢を取るよう指示する。

部下のレイ・ウィリス(コーリイ・ジョンソン)は、それを密かにバイヤーに知らせる。

アウトカム3は、血液サンプルを”プレデター”に搭載し、”ステリシン・モルランタ社”に送る。

多くを語ろうとしないアウトカム3と、打ち解けることができないクロスは、翌日のために眠ろうとする。

クロスは、その場で訓練を受けたと思われる”ジェイソン・ボーン”らが、小屋の梁に刻んだ名前などを確認する。

危機を察したバイヤーは、全ての計画を停止させるための行動を開始し、各国の工作員は、現状とは異なった薬が支給された後、それを服用した彼らは死亡する。

翌朝、その場に留まり手助けをしてくれとアウトカム3に頼まれたクロスは、相次ぐ予定の変更に疑問を感じ始める。

誰かが来る気配を感じたクロスは外に出るが、山小屋は無人機”プレデター”に攻撃されてしまう。

アウトカム3は建物ごと吹き飛び、クロスはその場を離れるものの、発信器を埋め込まれていたため追跡される。

クロスは、発信器の電波を遮断して”プレデター”を狙撃して撃墜する。

墜落現場に向かったクロスは、手元に残っていない薬を手に入れようとするものの、それが消滅してしまったことを確認する。

無人機の撃墜がバイヤーに報告され、現場にいた者がクロスだと分かり彼は驚き、別の機を発進させる。

クロスは、体内の発信器を摘出して、林の中でオオカミを誘き寄せる。

オオカミに発信器を呑み込ませたクロスは、無人機にそれを攻撃させる。

その様子を確認していたバイヤーだったが、かつて、自分の指示で行動していたクロスのことを考える。

”ジェイソン・ボーン”の逃走を幇助した、CIAのパメラ・ランディ(ジョアン・アレン)のことを気にするワードだったが、バイヤーは、”アウトカム”のことだけに集中するよう伝える。

同席していたターソは、行動、情報を全て把握しているランディを反逆者だと言い切る。

ステリシン・モルランタ社。
フォイト博士は、突然、研究室のドアを封鎖し、ヒルコット博士他、研究員らを次々と射殺していく。

シェアリングは銃撃を逃れ、フォイトは駆けつけた警備員に銃撃され、自ら命を絶つ。

バイヤーは、その事件をマスコミに流すようマンディに指示する。

同じ頃クロスは、軽飛行機を奪いアラスカを脱出してシカゴに向かう。

妹の元に向かおうとしていたシェアリングは、臨床心理学者コニー・ダウド博士(エリザベス・マーヴェル)の訪問を受ける。

今回の件で動揺するシェアリングは、フォイトのアパートから自分の私物などが見つかったことをダウドから知らされ、彼との関係を聞かれる。

それを否定したシェアリングは、人間の行動を人為的に捜査できる自分達の研究の過程で、フォイトが、何かに接触した可能性を指摘し、彼の血液を調べれば解明できることを伝える。

ダウドは、部下と共にシェアリングを自殺に見せかけようとするが、そこにクロスが現れて彼女を救う。

クロスは、ダウドの部下に攻撃されながらも何人かを倒し、隠れていたシェアリングの元に向かう。

かつて、研究室で会ったことがあることをシェアリングに伝えたクロスは、敵を全滅させて、薬があるかを彼女に確かめる。

その場に薬がないことを知ったクロスは、ガソリンを撒き、家に火を放つようシェアリングに指示して、彼女と共に逃走する。

クロスが情況を説明しても、理解できないシェアリングだったが、薬を手に入れることが目的だと言う彼に従うしかなかった。

活性ウィルスとの接合などを行っている、薬の製造がフィリピンマニラで行われていることを知ったクロスはショックを受ける。

グリーンの錠剤を2日以上飲んでいないクロスだったが、それが去年から服用中止だということをシェアリングから知らされる。

活性ウィルスは半永久的な効果があるため、ブルーも飲む必要がなくなる可能性があり、クロスは、マニラに向かう決心をする。

バイヤーは、シェアリングの元に派遣した、精鋭部隊全滅の知らせを受けて、彼女が”病原体を盗んだ”ことにして現場を調べさせる。

クロスは、ブルーとグリーンの各錠剤が、人体に及ぼす作用をシェアリングから聞かされる。

焼失したシェアリングの家を調べた結果、女性の遺体が彼女ではないことが判明し、バイヤーは報告を受ける。

その後クロスは、イラク戦争で戦死したことになっている”ケネス・ジェームズ・キットソン”という、以前の自分についてをシェアリングに語る。

過酷な訓練に耐えるため、薬が不可欠だということを、クロスはシェアリングに伝える。

クロスは、シェアリングの身分証とパスポートを偽装して空港に向かい、彼女をマニラ行きの便に搭乗させようとする。

バイヤーは、一人で逃げたとは考えられないシェアリングの過去などを新聞社に流す。

その報道を知ったシェアリングは動揺するが、クロスの指示通りに搭乗する。

衛星や監視カメラの映像などを隈なくを調べたバイヤーは、シェアリングが、パスポート用の写真を撮ったことを突き止める。

マニラ
無事に入国したクロスとシェアリングは、研究所に向かうものの、彼の体調に異変が起きる。

バイヤーは、シェアリングがマニラ行きの便に乗り、既に現地に到着していることを知り、同時にクロスが搭乗していたことを確認する。

クロスが”アウトカム”の作戦員であることを、ターソやワードに伝えたバイヤーは、彼の目的が薬だということを説明して、必ず抹殺すると断言する。

その頃、クロスはシェアリングに、ウィルスを注射器で投与される。

ワードはマニラに連絡を入れて、二人が研究所の地下室にいることを知り、バイヤーは、その場を封鎖する指示を出す。

クロスは、調べに来た職員3人を叩きのめし、施設内を混乱させて建物を出る。

バイヤーは、ウィルスを投与されたと考えられるクロスを殺害するため、現地にいる作戦員LARX-03(ルイ・オザワ・チャンチェン)に行動を命ずる。

クロスの体調は悪化し、隠し持っていたパスポートや現金を渡して、彼はシェアリングを逃そうとする。

翌朝、クロスは回復するが、警察は彼の居場所を突き止めて包囲する。

薬局に行っていたシェアリングはそれに気づき、現地に到着したLARX-03も警察の動きを監視する。

シェアリングは、クロスに大声で危険を知らせ、その場から逃走する。

クロスは建物を離れるが、LARX-03が、シェアリングと出くわした彼を追う。

シェアリングを乗せてバイクで走り去ったクロスを、タクシーを奪ったLARX-03が追跡する。

事故を起こしたLARX-03は、警官のバイクを奪い二人を追う。

銃撃を受けたクロスだったが、LARX-03を振り切り逃走を続ける。

バイクから振り落とされたLARX-03だったが、再び二人を追う。

クロスは港に向かい、シェアリングが、並走するLARX-03を叩きのめすものの転倒してしまう。

シェアリングは、動けないクロスを見て、現地の漁師に助けを求める。

バイヤーは、クロスが滞在した部屋の映像を確認して、彼が自分に対し、”もう追うな”というメッセージを残していることを知る。

ヴォーゼンは本件の調査委員会に呼ばれ、ランディは、起訴される可能性が高まるが、彼女は後悔していないことをマスコミに語る。

漁師に救われ回復したクロスは、シェアリングと共に、海上で次の計画を考える。


解説 評価 感想 ■

参照:
・「ボーン・アイデンティティー
」(2002)
・「ボーン・スプレマシー
」(2004)
・「ボーン・アルティメイタム
」(2007)
・「ボーン・レガシー
」(2012)

*(簡略ストー リー)

”暗殺者”作戦員の活動するCIAのプログラム“トレッドストーン”の裏では、別の“アウトカム”計画が進行していた。
作戦員”ジェイソン・ボーン”を逃亡させてしまった”トレッドストーン”の不祥事などで、極秘計画が知られてしまうことを恐れたCIAは、国家調査分析局のバイヤーと共に防衛措置を考える。
”ジェイソン・ボーン”の生存、そして彼が帰国する緊急事態を知ったバイヤーは、進行中の全ての計画の停止を指示する。
アラスカで訓練を行っていた、”アウトカム”の作戦員アーロン・クロスは、ある錠剤を定期的に服用し、血液サンプルを研究所に送っていたのだが、相次ぐ予定変更などに疑問を感じ始める。
そして、計画末梢指示と共に、クロスの命も狙われるのだが、彼はその場を脱出して本土に向かう・・・。
__________

ロバート・ラドラムの死後に、エリック・ヴァン・ラストベーダーがシリーズを受け継ぎ、2004年、同名小説「ボーン・レガシー」を発表しているのだが、映画と内容は異なっている。

シリーズ第4作として、当然のごとく、その顔であるマット・デイモン主演で企画は進められていたが、ポール・グリーングラスの降板により、”不動の主演”交代となるゴタゴタの末に製作された作品。

続編ともリブートとも言えない内容は、写真だけ登場の”ジェイソン・ボーン”マット・デイモンが亡霊のように常に気になってしまい、違う物語だと思っていても、意識せずにはいられないのがファンの心情だ。

”ジェイソン・ボーン”に迫る存在である”パメラ・ランディ”の登場も期待してしまうとまた物足りない。
展開上仕方がないが、1作目からボーンと深く関わる”ニコレット・パーソンズ”役のジュリア・スタイルズが出演しないのも寂しい。

前3作で脚本を担当した監督トニー・ギルロイは、前作の雰囲気を継承しつつ、まずまずのサスペンスには仕上げてはいる。

ファンにはやや消化不良と受け止められたのか、興行収入は、一般的な作品ならばヒットとは言えるが、北米で約1億1300万ドル、全世界では約2億7600万ドルで、前作から激減してしまった。

ボーン・アルティメイタム」(2007)北米興行収入 $227,137,090 世界 $442,822,415

まだまだ力を出し切っていない感じに、今後が期待できる、必殺の作戦員を雰囲気を出して熱演するジェレミー・レナーと、化学者であり、彼をサポートする実力派レイチェル・ワイズの好演は光る。

計画の停止、作戦員他を容赦なく抹殺しようとする国家調査分析局局員エドワード・ノートン、前作で大きな役を演じたCIAの幹部ジョアン・アレンデヴィッド・ストラザーン、医療チームの医師アルバート・フィニーCIA長官スコット・グレン、影響力を持つ退役海軍提督ステイシー・キーチ、バイヤー(E・ノートン)の部下ドナ・マーフィ、マイケル・チャーナス、コリー・ストール、研究施設の親会社副社長デニス・ボウトシカリス、化学者及び医師のジェリコ・イヴァネク、ニール・ブルックス・カニンガム、精鋭部隊指揮官エリザベス・マーヴェル、作戦員オスカー・アイザックルイ・オザワ・チャンチェン、殺害される記者のパディ・コンシダインCIA局員役のコーリイ・ジョンソンなどが共演している。


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