ブレイブ The Brave (1997) 3/5 (3)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1991年に発表された、グレゴリー・マクドナルドの小説”The Brave”を基に製作された作品。
家族のために命を売る覚悟を決めた、貧困生活を送る先住民男性の最期の日々を描く、監督、脚本、主演ジョニー・デップマーロン・ブランドエルピディア・カリロ他共演のドラマ。


ドラマ

ジョニー・デップ / Johnny Depp 作品一覧


スタッフ キャスト
監督:ジョニー・デップ

製作
チャールズ・エヴァンスJr.
キャロル・ケンプ
製作総指揮:ジェレミー・トーマス
原作:グレゴリー・マクドナルド”The Brave”
脚本
ジョニー・デップ
ポール・マクカドン
D・P・デップ
撮影:ヴィルコ・フィラチ
編集:パスクァーレ・ブバ
音楽:イギー・ポップ

出演
ラファエル:ジョニー・デップ
マッカーシー:マーロン・ブランド
リタ:エルピディア・カリロ
ラリー:マーシャル・ベル
ルイス:ルイス・ガスマン
ストラットン神父:クラレンス・ウィリアムス3世
ルー:フレデリック・フォレスト
ルー・ジュニア:マックス・パーリック
フランキー:コディ・ライトニング
マルタ:ニコル・マンセラ
ラファエルの父:フロイド・レッド・クロウ・ウェスターマン
村の住人:イギー・ポップ
アレッサンドロ:ペペ・セルナ
マリア:ルーペ・オンティヴェロス
ヘイマン:アレクシス・クルス

アメリカ 映画
配給 Majestic Films International
1997年製作 123分
公開
北米:未公開
日本:1998年3月28日
製作費 $6,000,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
先住民のラファエル(ジョニー・デップ)は、ゴミ集積所に隣接する村で、妻リタ(エルピディア・カリロ)と幼い子供二人フランキー(コディ・ライトニング)とマルタ(ニコル・マンセラ)と共に貧困生活を送っていた。

仕事を探すためにバスで町に向かったラファエルは、荒れ果てたビルの一室でラリー(マーシャル・ベル)という男に会う。

特別な才能を持った者を探していると、バーである男に言われたと話すラファエルは、ラリーから前科や家族のことを聞かれる。

犯罪歴などを話したラファエルは別の場所に連れて行かれ(スナッフ・フィルムの撮影現場)、現れた車椅子の老人マッカーシー(マーロン・ブランド)に話しかけられる。

死が怖いかと聞かれたラファエルは、死の意味を語るマッカーシーから、死の苦痛が、生きる者にとっては想像的な刺激になる場合もあると言われる。

死を迎える人間がどれほど勇敢になれるか、痛みを伴って死ぬ時に、その勇敢さが分かると語るマッカーシーは言葉に詰まる。

肉体に死が訪れ別れを告げる時、勇気があれば、それを歓迎できる。

自分が勇敢であれば、死を容易に受け入れられ、それに直面できることは、人が人にできる最高の貢献だと言われたラファエルは、自分の命の値段を尋ねる。

様々な場合があるが、5万ドルだと答えたマッカーシーは、この場で1/3を渡すことを伝える。

逃げた場合にはどうなるを聞かれたマッカーシーは、そのようなことをしない人間だと直感で判断したとラファエル伝えて現金を渡す。

1週間後に最期の日を迎えることを知らされたラファエルは、マッカーシーと酒を酌み交わす。

建物を出たラファエルは、バーに向いトイレで現金を確認する。

家に戻ったラファエルは、倉庫の仕事を見つけたとリタに伝える。

翌日、石油が出ると信じて採掘を続けるルー(フレデリック・フォレスト)の元に向かったラファエルは、今後のことを聞かれるものの、分からないと答える。

翌朝、家族のことを考えて金を返しに行こうとしたラファエルは、それを思い止まりバーで飲んでしまう。

家に戻り、翌日の午後まで眠ってしまったラファエルは、リタに謝罪して、川に水を汲みに行く。

その場に現れたラリーは、マッカーシーの指示で来たと伝え、家族と父親を連れて逃げないことをラファエルに確認する。

逃げても必ず見つけ出し殺すと脅されたラファエルは、ラリーに襲いかかろうとするが、ナイフを向けられたために思い止まる。

ラリーはその場を去り、家に戻ったラファエルは、家族が無事だったために安堵する。

その夜、一人で何かを始めたラファエルは、子供達のために遊び場を作り、リタにプレゼントを渡そうとする。

リタに殴られたラファエルは、金をどうやって手に入れたかを聞かれ、犯罪者仲間のルイス(ルイス・ガスマン)と再び罪を犯したのでなはいかと問い詰められる。

犯罪を否定するラファエルは、家族のためを思ってしたことだと伝えるが、まず愛情が第一であり、これは単なる罪滅ぼしだとリタに言われる。

翌日、フランキーを買い物に誘ったラファエルは、この土地を出て教育を受けるようにと言って、家族のことは任せると伝える。

また刑務所に行くのかと聞かれたラファエルはそれを否定し、フランキーと共にバスに乗って町に向かう。

スーパーマーケットで大量に買い物をしたラファエルとフランキーは家に戻る。

リタから相談を受けて訪ねて来たストラットン神父(クラレンス・ウィリアムス3世)は、ラファエルに金の件を尋ねる。

町で仕事を見つけたと伝えるラファエルは、周囲が何と言おうと、まともな金だと答える。

一応、納得したストラットンは、大企業がこの辺りの土地を買い占めたため、立ち退きを命ぜられることをラファエルに話す。

刑務所に入れば家族が路頭に迷うと言うストラットンは、罪を犯したのなら対処しておくようにとラファエルに忠告する。

ルイスは、リタの姉マリア(ルーペ・オンティヴェロス)の元に向い、ラファエルのことで探りを入れる。

ラファエルの父(フロイド・レッド・クロウ・ウェスターマン)は、息子を侮辱するルイスを追い払う。

祭りが近づき、買い物に向かうリタと子供達を見送ったラファエルは、家に戻る途中でラリーに出くわす。

車の死体を見せられたラファエルは、ラリーに痛めつけられる。

村の祭が始り、マリアの夫アレッサンドロ(ペペ・セルナ)から、倉庫の仕事を紹介してもらいたいと頼まれたラファエルは、それを承知する。

現れたルイスから手に入れた金の分け前を要求されたラファエルは、彼を追い払う。

それを気にするリタを安心させたラファエルは、彼女を散歩に誘い、昔を思い出しながら愛し合う。

翌日、教会に向かったラファエルは、ストラットン神父に会い懺悔をする。

リタと子供達のために来たと言うラファエルは、明朝、ある男達に拷問されて殺されることを話す。

その代償として家族には5万ドルの報酬が払われるため、皆を村から救うには十分だと語るラファエルは、考えを変える気はないかとストラットンに聞かれる。

その気はないと答えたラファエルは、何を求めてこの場に来たのかを聞かれる。

何もないと答えるラファエルは、家族に必ず金が渡るようにしてほしいとストラットンに伝える。

神父の自分に自殺の手助けをさせるのかと尋ねたストラットンは、村が潰されることが分かっている現状で、家族のことを考えると他の方法があるかをラファエルに聞かれる。

聖職者であるため、ストラットンに協力を断られたラファエルは教会を出る。

魂を売るのかとストラットンに言われたラファエルは、娼婦の様に体を売るだけだと答えてその場を去る。

家に戻ったラファエルは、リタがルイスに殴られ、フランキーが助けたことを知る。

怯えるリタを落ち着かせたラファエルはフランキーの元に向い、母を守れなかったと言って謝罪する息子に、勇敢だったことを誇りに思うと伝える。

殴られていたフランキーにリタの元に向うよう指示したラファエルは、ルイスは恐くてもう来ないと言って息子を安心させる。

自分のバンダナをフランキーに渡したラファエルは、男になったと言って愛を伝え、息子を抱きしめる。

ルイスを襲ったラファエルは、マチューテで傷つけられながらも、彼を痛めつけて耳を噛み切り、首を絞めて殺害する。

父親の元に向い手当てされたラファエルは、精霊の話をされる。

眠っている子供達とリタに別れを告げたラファエルは、村に現れたストラットン神父に手帳を渡し、バスで町に向かう。

業者が村に到着し、村の解体が始まる。

ストラットンは、聖職者としてではなく、人間としてラファエルの家族を救おうとする。

ビルに向かったラファエルは、運命に身を任せる。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
先住民のラファエルは、妻リタと二人にの子供達と共に貧困生活を送っていた。
ある日、町に向かったラファエルは、荒れ果てたビルの一室でラリーという男に会い、老人のマッカーシーを紹介される。
スナッフ・フィルムの製作者だったマッカーシーは、死と勇気についてをラファエルに語り、彼の命の価値として5万ドルを渡すことを伝える。
その一部を受け取ったラファエルは、最期の1週間を家族と過ごすために村に戻る。
金を使って家族を喜ばせようとしたラファエルだったが、再び犯罪を犯したのではないかとリタに疑われてしまう・・・。
__________

先住民チェロキー族の血を引くジョニー・デップが、初監督と脚本、そして主演を兼ねた意欲作であり、先住民社会の現状を切実に描く作品。

ジョニー・デップ他、先住民の血を引く著名人は多く、多人種国家アメリカ社会においての問題提起としてはややインパクトに欠けるような内容でもあり、国内での評価が思わしくなく反響も少なかった。

そのため、それに不満を示したジョニー・デップは、アメリカ国内での公開を拒否した経緯がある。

また、「ゴッドファーザー」(1972)でアカデミー主演賞を受賞するものの、アメリカ映画における先住民に対する差別を訴え受賞を拒否したマーロン・ブランドが、ジョニー・デップの考えに賛同してギャラなしで出演した。

カンヌ国際映画祭ではパルム・ドールにノミネートされた。

日本では、ほとんど貧民街など存在しないため、世界一の超大国であり豊かなはずのアメリカで、本作のような悲惨な生活を送る人々がいることを映し出す映像に現実味はない。

本作で登場する先住民の村は、世界の最貧国とも思えるように描写され、その貧困から脱し家族を守るために命を捨てる主人公の姿に心が痛む。

悲惨な生活から脱し家族を守るために、命を売る覚悟を決める主人公を好演するジョニー・デップ、主人公に死に伴う勇気を説く、特別出演ではあるが流石に重厚な演技を見せるマーロン・ブランド、主人公の妻エルピディア・カリロ、主人公と関係する謎の仲介者マーシャル・ベル、主人公の犯罪仲間ルイス・ガスマン、主人公の家族と深く関わる神父クラレンス・ウィリアムス3世、村の住人フレデリック・フォレスト、その息子マックス・パーリック、主人公の息子コディ・ライトニング、娘ニコル・マンセラ、主人公の父親フロイド・レッド・クロウ・ウェスターマン、住人役で音楽も担当したイギー・ポップ、主人公の義兄ペペ・セルナ、その妻ルーペ・オンティヴェロスなどが共演している。


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