ザ・セル The Cell (2000) 3/5 (2)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

連続殺人事件の捜査に協力を求められた精神世界に入り込み治療を行う心理学者の恐怖の体験と苦闘を描く、監督ターセム・シン、主演ジェニファー・ロペスヴィンス・ヴォーンヴィンセント・ドノフリオジェイク・ウェバーマリアンヌ・ジャン=バプティスト他共演のサスペンス・スリラー。


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト ■

監督:ターセム・シン
製作
フリオ・カロ
エリック・マクレオド
製作総指揮
ドナ・ラングレー
キャロリン・マネッティ
脚本:マーク・プロトセヴィッチ

撮影:ポール・ローファー
編集:ロバート・ダフィ
音楽:ハワード・ショア

出演
キャサリン・ディーン:ジェニファー・ロペス

ピーター・ノヴァク:ヴィンス・ヴォーン
カール・ラドルフ・スターガー:ヴィンセント・ドノフリオ
ミリアム・ケント博士:マリアンヌ・ジャン=バプティスト
ゴードン・ラムジー:ジェイク・ウェバー
ヘンリー・ウエスト:ディラン・ベイカー
ジュリア・ヒクソン:タラ・サブコフ
カール・ラドルフ・スターガー(少年期):ジェイク・トーマス
テディ・リー:ジェームズ・ギャモン
コール:ディーン・ノリス
リード博士:プルイット・テイラー・ヴィンス
ルシアン・ベインズ:パトリック・ボーショー
エラ・ベインズ:ミュゼッタ・ヴァンダー
エドワード・ベインズ:コルトン・ジェームズ
アン・マリー・ヴィクシー:キャサリン・サザーランド

アメリカ 映画
配給 ニュ ー・ライ ン・シネマ

2000年製作 107分
公開
北米:2000年8月18日
日本:2001年3月24日
製作費 $33,000,000
北米興行収入 $61,334,059
世界 $104,155,843


アカデミー賞 ■

第73回アカデミー賞
・ノミネート
メイクアップ賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

キャンベル研究所。
発達心理学者キャサリン・ディーン(ジェニファー・ロペス)は、最先端技術により患者の精神世界に入り込み、昏睡状態に陥っている大富豪の息子エドワード・ベインズ(コルトン・ジェームズ)の治療を行っていた。

しかし、エドワードの様態が変わらないために、両親のルシアン・ベインズ(パトリック・ボーショー)とエラ(ミュゼッタ・ヴァンダー)は、治療を諦めようとする。

ディーンの同僚ミリアム・ケント博士(マリアンヌ・ジャン=バプティスト)とヘンリー・ウエスト(ディラン・ベイカー)に感謝しながらその件を伝えたベインズは、エドワードを病院に移そうとする。

その判断を残念に思うディーンだったが、エドワードが回復するという確証がないベインズは、彼女が息子と会話しているのは幻想だと言い切る。

シリアルキラー(連続殺人犯)のカール・ラドルフ・スターガー(ヴィンセント・ドノフリオ)は、愛犬を連れてある倉庫に向かう。

監禁槽(セル)内で水死しているはずの女性アン・マリー・ヴィクシー(キャサリン・サザーランド)が動き出したため、驚いたスターガーは水を抜く。

ベインズが半年の治療延期に同意したことを知ったディーンだったが、ケントから自分自身のことを心配され健康状態などを聞かれる。

アンの死体をトラックに乗せたスターガーは自宅に向かう。

死体を漂白剤に漬けて洗浄したスターガーは、自分の背中などにリングを突き刺し、アンの上に体を鎖で巻き上げて吊るし一体化しようとする。

その後、橋の下で女性の死体が発見され、テディ・リー博士(ジェームズ・ギャモン)は、FBI捜査官のゴードン・ラムジー(ジェイク・ウェバー)と共に現場に現れ、地元警察のコール(ディーン・ノリス)に挨拶する。

アンの死体を確認した三人は、他の猟奇殺人事件との共通点についてを語り、コールは、その場にいたFBI捜査官ピーター・ノヴァク(ヴィンス・ヴォーン)から検死と鑑識の結果を急がせるよう指示される。

公園前で車を止めていたスターガーは、次のターゲットとしてジュリア・ヒクソン(タラ・サブコフ)に目をつける。

検死結果などをノヴァクとラムジーに見せたリーは、犬の毛に注目し、調べた結果、それが色素欠乏の白い犬であり非常に珍しいことを二人に伝える。

その頃、ジュリアは駐車場でスターガーに拉致される。

徹夜で資料を調べたノヴァクは、捜査を急ぐよう担当警官などに話し、わざと犬の毛を残し浅い川に死体を捨てたことから、犯人は逮捕を望み自分では犯行を止められないと推理する。

ノヴァクと共に誘拐されたジュリアの母親と婚約者に会ったラムジーは、犬のブリーダーが、3年前にシェパードを男に売ったという知らせを受ける。

犬の買主の車が、捜査対象だった同色の”フォード”のピックアップ・トラックだったこともラムジーは付け加える。

容疑者スターガーの家に向かったノヴァクらは、突撃班の準備を確認する。

突撃班は家に押入り、発作を起こし倒れている背中などにリングをつけたままのスターガーを発見して逮捕する。

ノヴァクとラムジーはジュリアがいないことを確認し、家の中を調べ、大量の漂白剤や人形、巻き上げ機などを見つける。

そして、アンが監禁槽(セル)で溺死させられる様子を映したビデオを確認する。

その頃、倉庫の敷地内のどこかで監禁槽に入れられたジュリアは恐怖に怯える。

スターガーを診察したリード博士(プルイット・テイラー・ヴィンス)は、非常に珍しい分裂症の一種で、治療は難しい状況だった。

水に関わることがきっかけで発作が起き、人格が消えて夢を見ている状態が永遠に続くということをノヴァクとラムジーそしてリーに伝える。

誘拐され監禁槽(セル)に入れられているはずのジュリアの居場所を知っているのはスターガーだけで、約40時間以内に発見されなければ彼女が死ぬことをノヴァクはリードに伝える。

ある治療の件をリードから知らされたノヴァクは、スターガーをキャンベル研究所に搬送する。

ディーンやケントとウエストにアンの監禁ビデオを見せたノヴァクは、ジュリアが生きている可能性を伝えて協力を求める。

ウエストはそれを認め、ケントも患者の心に入り込むディーンの考え次第だと答える。

重度の分裂症は夢と現実が区別できないため、自分の治療が行えるかを疑問に思うディーンだったが、ノヴァクに説得されてそれを承知する。

特殊スーツを着たディーンとスターガーは台に横たわり、神経伝達装置のことなどをウエストがノヴァクとラムジーに説明する。

装置は作動し、スターガーの心に入り込んだディーンは、彼の少年時代のカール(ジェイク・トーマス)に出会う。

恐ろしい体験をしたディーンは、手に埋め込まれたチップを押して現実に戻る。

それをウエストから知らされたノヴァクは、ジュリアを救うためにディーンから話を聞こうとして焦る。

監禁槽のシャワーから水が噴き出し、ジュリアは怯える。

エドワードのベッドで彼に寄り添っていたディーンは、スターガーの心の中は異常だったことをノヴァクに伝える。

二人は外で話すことになり、検事だったノヴァクは、ある事件で小さな証拠を見逃したために犯人は無罪となり、悲惨なことが起きたことをきっかけにFBI捜査官になり、罪人を追っていることをディーンに話す。

異常な世界が支配しているスターガーの心を知ることに希望もあると語るディーンは、少年の彼は自分に興味を示したため、ジュリアのことを聞き出せるかもしれないことをノヴァクに伝える。

ラムジーに呼ばれた二人は研究室に戻り、スターガーがペットを飼っていたかをディーンに問われたノヴァクは、愛犬をその場に連れてくるよう指示する。

愛犬によりスターガーの心は穏やかになり、アクセスし易くなることをウエストはノヴァクとラムジーに伝える。

その場に愛犬も残され、ディーンは再びスターガーの心に入り小さな監禁槽に閉じ込められる。

脱出したディーンはスターガーの家に向かい、少年カールにペンダントをあげる。

女の子の様に人形で遊ぶカールが、父親から虐待を受けていることを知ったディーンは、スターガーの初めての殺人現場を見る。

父親のようだと言われたスターガーは、洗礼式の時に父親が自分を水に沈めた際に溺れるかと思い、家に戻りあばら骨を3本折られ顎も砕かれたことを話す。

指のチップに触れながらジュリアの居場所を聞くディーンは、悪魔のような姿に変貌したスターガーに襲われる。

異常に気づいたウエストは装置を停止しようとするが、ショック死を恐れるケントは、現実とスターガーの世界でディーンが迷っていると指摘する。

ジュリアは、度々起きるシャワーの噴射で脅されて泣き叫びながらも脱出方法を考え、上部にある配管を外そうとする。

ディーンを救うために、ノヴァクがスターガーの心に入ることになる。

意識の転送は始まり、ノヴァクはディーンに迫られてスターガーに襲われ拘束される。

腹部を切開されたノヴァクは、腸を摘出されてそれを巻き上げられる。

意識のないディーンは、大学時代に弟が交通事故に遭い、意識不明のまま半年後に息を引き取ったことをノヴァクに言われ、スターガーを傷つける。

ディーンに声をかけられ叫びながら意識が戻ったノヴァクは、その場にカールがいることを確認する。

ノヴァクとディーンは、水槽の中のジュリアがどこにいるかを考え、巻き上げ機の製造会(カーヴァー)のことを思い出したノヴァクは手掛かりを掴む。

現れたスターガーがカールを捕えたことを知りながら、ディーンとノヴァクは現実に戻る。

監禁槽はシャワーと床からも水が噴出し、ジュリアはパニックになる。

スターガーの家にいたコールに電話をしたノヴァクは、地下室の作業場にある巻き上げ機が”ガーヴァー”製であることを確認させる。

それを売った相手を調べるようコールに伝えたノヴァクは、ヘリコプターで飛び立つ。

ウエストの警告を無視したディーンは再び装置を作動させて、スターガーを自分の心に招き入れようとする。

カールを呼び寄せたディーンだったが、そこにスターガーが現れる。

巻き上げ機がスターガーの手に渡っていたことをコールから知らされたノヴァクは、現場に急行して倉庫を発見する。

ここは自分の世界だと言って、ディーンはスターガーを叩きのめし、剣で止めを刺そうとする。

これは現実ではなく、自分はカールだとスターガーに言われたディーンは、同じようにカールが傷つき苦しんでいるのに気づく。

ジュリアを見つけられないノヴァクだったが、機械が通じる地面に地下室があることに気づく。

瀕死のカールがその場にいたいことを知ったディーンは、彼を抱きかかえる。

監禁槽を見つけたノヴァクは、パイプを外して息をしている溺れそうなジュリアに離れるよう伝え、ガラス面を銃撃する。

銃弾でひびが入ったガラスをパイプで叩き割り、ノヴクはジュリアを救い取り乱す彼女を落ち着かせる。

カールを水に沈めたディーンは、彼が息を引き取ったことを確認する。

ディーンは現実に戻り、スターガーも息絶えたことを知り動揺して涙する。

ラムジーと共にスターガーの家に向かい部屋を調べたノヴァクは、腸を巻き上げられる拷問される男の絵を確認する。

ディーンが来ていることを知らされたノヴァクは、この場を見てみたいという彼女が、スターガーの愛犬も飼うらしいとラムジーに言われ変わった女性だと思う。

ノヴァクはディーンの元に向い、審問会が終わり次第、今後ことを考えると伝える。

エドワードを自分の心に招き入れることを試すことを知っていたノヴァクから心配ではないかと問われたディーンは、エドワードを傷つける気はないと答える。

ディーン自身が心配だと言うノヴァクは、覚醒剤のせいで巻き上げ機の記憶が甦ったと、FBIが考えていることを伝える。

二人は、互いを気遣いながら別れを告げる。

研究室に戻ったディーンは、エドワードを自分の心の中に招き入れる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

発達心理学者キャサリン・ディーンは、最先端技術により患者の精神世界に入り込む治療を行っていた。
連続殺人犯スターガーを捕えたFBI捜査官ノヴァクとラムジーは、重度の精神分裂症である犯人が監禁しているはずの女性ジュリアの居場所を突き止めようとする。
意識を失っているスターガーの心の中に入ることをノヴァクに依頼されたディーンはそれを試み、彼の異常な心理状態を知る。
スターガーの子供時代のカールに興味を示されたディーンは、彼が父親に虐待されていたことを知る。
心の中でスターガーに襲われ、その世界で迷うディーンを救うため、ノヴァクも彼の心に入り込もうとするのだが・・・。
__________

MTVのミュージック・ビデオやCMの演出者として知られるターセム・シンの初監督作品。

精神世界の様子を映し出す、美と残虐性をミックスさせた美術画のようなシーン、そしてその瞬間を捉えたターセム・シンの映像感覚が見所の作品。

治療法がSF的でもあり興味深い一方、サスペンスとしての面白味は今一歩でやや緊張感に欠ける。
逮捕後に目覚めることのない犯人の異常性を精神世界の中で描こうとしているので、現実から離れた場所で起きる恐怖は身構えて観れてしまうところなどがその原因か、又はその美意識を強調させるために意図した演出だろうか・・・。

第73回アカデミー賞ではメイクアップ賞にノミネートされた。

北米興行収入は約6100万ドル、全世界では1億ドルを突破するヒットとなった。

優秀な心理学者が適役かは別として、精神世界では派手な彼女にマッチした映像が楽しめるジェニファー・ロペス、誘拐された女性の捜査に全力を注ぐFBI捜査官のヴィンス・ヴォーン、連続殺人犯を怪演するヴィンセント・ドノフリオ、主人公の同僚マリアンヌ・ジャン=バプティストディラン・ベイカーFBI捜査官のジェイク・ウェバー、誘拐監禁される女性タラ・サブコフ、犯人の少年期ジェイク・トーマス、捜査に協力する博士ジェームズ・ギャモン、同じくプルイット・テイラー・ヴィンス、刑事ディーン・ノリス、治療を受ける昏睡状態の少年コルトン・ジェームズ、その両親パトリック・ボーショーミュゼッタ・ヴァンダー、殺人の被害者キャサリン・サザーランドなどが共演している。


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